鷹町家は共働き。両親ともに、結構忙しそうに働いているよ。
そんな忙しい二人は、どうやって出会ったんだろう??
子供っぽくお母さんに「おとうさんと、おかあさんは、どこでおともだちになったの??」って訊いたら、嬉しそうに答えてくれよ。
「おともだち」とか訊くあたり、私もあざといかな??
でも、4歳男児がいきなり「2人は何処で知り合ったの??お見合い??」とか訊けないよね。
そんな4歳児がいたら私もドン引きだし。
それでも元女子としては、男女の出会いはやっぱり気になっちゃう。
女子会でも、いつもそんな感じの話をしていたしね。
お母さんは笑顔で「今の菜之葉には言っても難しいと思うけど、お父さんとはお仕事するところで出会ったのよ」って語ってくれたよ。
そのあと、独り言っぽく「職場は違ったんだけど、お父さんが営業でお母さんの会社に来た時、受付嬢として対応したのがきっかけだったのよね~。懐かしいわ~」って言っているのを聞いちゃった。
嬉しそうな顔をして話していたから、本当に良い出会いだったんだね。
それにしても、お父さんとお母さんは恋愛結婚かぁ。羨ましいなぁ・・・なんて思わないよ!
私だって、私だって子供もいたし、フェイトちゃんと仲も良かったし!
最後は孫もいたしね!!
「孫は子供より可愛い」って言われているけど、やっぱり孫は可愛かったよ。
勿論、ヴィヴィオも負けず劣らず可愛かったけどね。
負け惜しみじゃないよ??
鷹町家での生活は、特別に裕福なわけではないけれど、夫婦2馬力なだけあって生活に不便はないかな。
欲しいと言った物は大体買ってもらえるし。
そもそも80余年生きた身としては、物欲がそんなに湧かないというか・・・。
子供のもので、欲しいものがないんだよね。
だけど何も「おねだり」しない子供も不思議がられそうだから、たま~に「おねだり」するよ。
そんなこんなで、私「高町なのは」改め「鷹町菜之葉」は、良い子です。
自分でいうのもなんだけど、非常に「良い子」。
我儘を言わない・大人しい・賢いの3拍子が揃っているからね。
2回目の人生だからというか、通算90歳弱だし、それはそれは勝手に「良い子」になっちゃうよね。
実質年齢にしたら、お父さんとお母さんの倍は生きているし。
私からすれば、お父さんとお母さんの年齢ぐらいだと、私の「子供」みたいなものだしね。
だからこそ、4歳にして人生達観しているというか・・・。
前世の半分ぐらいは、戦闘と隣り合わせという「非日常的な生活」だったのはご愛敬。
そんな私も、近所ではちょっとした有名人。
個人的にあまり注目されるのは好きじゃないんだけど、周りが騒ぐのは止めようがない。
前世でも「エース・オブ・エース」とか、色々言われてたし。
褒められるのは嫌いじゃないけど、悪戯に有名になるのはちょっと・・・ね。
色々な場所で、色々な目でみられるから、迂闊な行動もできないし。
子供だから穿った目では見られないけど、神童だの何だのと言われると、ちょっと大変なんだよね。
少しでも年齢に不相応なことをすると、注目されちゃうのがなんとも・・・。
でも、周りの評判とかは気にせず、伸び伸びと好きなことをさせてくれているので、両親には感謝かな。
そんな私の今の趣味は、盆栽・・・ではなく植物を育てることかな。
前世でお兄ちゃんが盆栽にはまっていた理由が、今なら分かる気がするなぁ。
お兄ちゃんも、フィアッセさんとか女の人に振り回されてたから、盆栽に安らぎを求めていたのかな??
植物は、物静かに愛情を与えた分だけ育っていくから良いよね!
滅多に「おねだり」しない私が、この前両親におねだりしたのは、朝顔の栽培セット980円!
子供っぽい且つ、安らぎを貰える素敵な商品。
毎朝見るごとに育っているから、育て甲斐もあるし。
一回水をあげ忘れて、しおしおに萎れさせちゃったのは内緒。
すぐに水を上げてリカバリー出来たから無問題だよね。
男の子っぽくない趣味だけど、そんなことは知りません、気にしません。
植物に安らぎを求めている鷹町菜之葉4歳でした。