「転生」ってある意味、タイムスリップだよね。
小説とかで描かれる「転生」は、全く別の世界に行ったり別人に憑依してみたりと、色々なケースがあるけれど、私の場合は、前世の記憶を持ったまま過去(?)の世界に遡っているから、まさにタイムスリップ。
性別が変わったって言う「オマケ」はあるけどね。
でも、今こうやって前世を思い返してみると、前世ではホント色々なことがあったなぁ。
戦争や天災もあったし、技術革新もあったかな?
私自身も、大怪我したことがあったし。あの時は大変だったなぁ・・・。
あ、でも、悪いことだけじゃなくて、当然、楽しいことも沢山あったんだよ。
フェイトちゃんとヴィヴィオとの生活とか、アリサちゃんやすずかちゃん達と遊んだりとかね。
女の子同士で定期的に開く「女子会」は、仕事をしていく上での重要な「糧」。
そして「女子会」で食べ過ぎたカロリーを、通販でゲットした素敵なアイテムで消費する。
我ながら、まさに計算尽くされた生活を送っていたよね。
・・・別に通販で色々買っちゃった言い訳をしているんじゃないよ??
「女子会」の話はさておき、もし、前世での出来事がこの世界でも起きるならば、悪い事は未然に防ぎたいかも。
折角、前世の記憶があるんだし、アニメの主人公みたいで何かカッコイイしね。
まぁ何にせよ、戦争なんかは起きないに越したことはないんだけど。
防ぐにしても、出来ることと出来ないことがあるから、身近な所から頑張ってみようかな。
まずは、私の周りの人が、平穏無事に過ごせる生活を目指そう!
話題は変わるけど、前世では技術革新も凄かったんだよ。
特にスマートフォン!便利だったなぁ。
電話も出来れば、テレビも見られて音楽も聴ける。
オマケにGPSまで付いているから、迷子にもならないし、ホント至れり尽くせり。
一度、ヴィヴィオの彼氏がどんな人か気になって、ヴィヴィオに持たせていたスマホのGPSを辿って尾行したのは内緒だけど。
一応、内緒を突き通して、墓場まで持って行ったからセーフだよね?
ただ、スマートフォンも色々な性能が付いているせいが、端末のお値段が高かったのが欠点かな。
1台10万円ぐらいしたから、壊れてもなかなか買い替え出来ないし。
仕事中は壊さないように気を遣っていたけれど、日常生活で「あっ」って手が滑って地面に激突させていたから、私のスマートフォンは良く画面が割れてたんだよね・・・。
通算で何台壊したかは、切なくなるから数えてないの。
フェイトちゃんにも「なんでなのはのスマホの画面は、いつも割れてるの??」ってよく言われたけれど、それは私が訊きたいよ・・・。私だって、好きで画面を割ってるわけじゃないんだから・・・。
でも、私以外にも、画面が割れているのを持っている人が沢山いたから、私が悪いんじゃなくて、画面が脆過ぎたんだよ、きっと。
私のスマートフォンの画面が割れてるとかはどうでも良くて、素敵なスマートフォンも、この世界ではまだ開発されてないみたい。
スマートフォンとか言う前に、テレビのCMを見ていると、まだポケベルやPHSが主流だし。
前世でも、ポケベルは本でしか見たことなかったから、全盛期を見られるのはある意味貴重かも。
何にせよ4歳児にとっては、どちらも手に入れることが出来ないから、あまり関係ないんだけど。
親が家事をしている時は、良くテレビを見て過ごすけれども、テレビも「懐かし」のブラウン管。
「懐かしの」といっても、この世界では最新型だから、馬鹿にしては駄目だよ。
何気に結構大型のテレビだから、我が家は裕福な部類なのかも。
親には感謝しないといけないよね。お金を稼ぐのは大変だし。
テレビを見ていて気付いたけれど、この世界でも「魔法もの」のアニメは人気があるみたい。
昔の私だったら、また「魔法が使えたら~」とか「黒い」妄想をするんだろうけど、元「魔法少女」としては、もう魔法に憧れはないかな。
魔法の「良いところ」も「悪いところ」も知っているしね。
「また魔法が使えたら便利だろうな」とは思っているけれど、今の生活ではあまり使い道はないし、流石に一般人相手に、砲撃(スターライトブレイカー)とか撃ったらヤバイしね。
・・・少し「ストレス解消になるかも」って思っちゃったのは内緒だよ。
そういえば、魔法少女って子供のうちは呼ばれるけど、大人になったら何て呼ぶのが妥当なのかな??
魔女??魔法使い??魔法おばば・・・??
女性はいつまで経っても女子なんだから、魔法おばばは流石にないよね。
まぁ一般的には魔法使いが妥当かな。
でも、改めて考えてみると、元魔法おば・・・、魔法使いとしては、空が飛べたら便利かも。
行動範囲が広がるし。・・・やっぱり魔法が使いたくなってきたかも。
「転生」があるんだったら、前世繋がりで魔法が使える様になるかもしれないから、小学生ぐらいになったら、練習してみようかな。デバイスがなくても、私ならある程度は頑張れるよね。
しかし、「男の子」になってもう4年が経つけど、小さいうちは余り「女の子」と生活スタイルは変わらないんだね。
「男の子になりたい」と思ってた身からすると、まだ有難味がないかなぁ。
4歳ぐらいだと、どちらかと言うと「女の子」の方が成長が早いし、腕力も強かったりするし。
まぁ私は平和主義者だから「腕力」とか関係ないんだけどね。
私は、常に話し合いで解決する平和主義者だし。「お話し」は大事だよ??
そんな今の私のモットウは、「全力全開で女の子には紳士であれ」。
「女の子」にはやっぱり真摯に対応しないとね。
そんな偉そうなことを言いつつ、「男の子」のことをまだ良く分かっていないから、何を「全力全開」で頑張るのかは、これから考えるんだけどね。
ちなみに幼稚園での「男の子」は、戦隊ものとかライダーの真似っ子が流行っているよ。前世では「おままごと」とかが多かったから、その辺はかなり新鮮かな。
ライダーの真似をする訳だから、友達と遊ぶ時は当然「戦闘」ごっこ!
普通はどっちがライダーでどっちが悪役になるんだけど、子供にとって悪役はタブーみたいだから、皆がライダーになって、ライダー同士で闘っているよ。
正義の味方同士で争っているのも不思議な光景だよね。
それにしても「戦闘」って良いよね。
前世では、歳を取ってからは戦闘なんかはしなくなったけど、やっぱり楽しいし。
ストレス解消になるし。
子供だからあくまで「ごっこ」だけど、模擬戦でフェイトちゃんを毎回撃墜してきた腕は伊達じゃないよ。
フェイトちゃんの動きに比べれば、4歳児の動きは止まっているも同然。
だからスイスイ避けられるんだよね。ちょっと大人気ないかな?
隙を見つけると、ついついカウンターを入れたくなるんだけど、そこはグッと我慢して毎日楽しんでるよ。
カウンターなんて入れちゃって、怪我をさせたら大変だしね。
お蔭で「格好良く」見えるのかわからないけど、「女の子」に好かれているみたい。
「元・女の子」としては、ちょっと複雑な感じがするけど、人から好かれるのは嫌いじゃないから別にいいよね。
こんな感じで、4歳男児の生活を満喫している鷹町菜之葉でした。