目が覚めたらSS501   作:にわかミリヲタ三等兵

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主人公がそうりゅうになる前の話です。


プロローグ

だいたい組み立てが終わったプラモデルにサーフェイサー(下地塗料)をスプレー缶で吹き付けていく。プラスチックの色が灰色に染まっていく、ここで手を止めるとプラスチック表面の模様が完全に埋まって面倒くさい事になる、だから油断はしない。綺麗に染まったところで作業の手を止める。

俺の名前は西澤醇一(にしざわじゅんいち)、工業高校生の自称ミリヲタだ。小さい頃から兵器等に興味を示し、自衛隊の駐屯地祭などに連れて行ってもらって今の状況...話が通じる人があまりいない状況に至る。だから休日だというのに自室にてプラモを制作しているのである。現在作っているプラモは

『そうりゅう型潜水艦』

親に頼んで呉に連れて行ってもらった時に初めて現物を見て興味を持ち、そこでたくさんの写真を撮った。

現在作っているそうりゅう型は呉で撮った写真を見ながら航行時には外されて、キットでは省略されている転落防止柵(手摺)を自作して、停泊時の状態にしてある。こういう自作はなかなか楽しい。

そんなわけで組み立てが終了した潜水艦に塗料の食いつきをよくするための下地塗料(以下サフ)を塗ったわけであるが、このサフ、完全に定着するまで24時間ほどかかる。潜水艦なので他に組み立てる部品もなく、次の作業に移る事も出来ない、ただ待つしかないのである。

ここで友達の少ないインドア派の俺に強敵が現れる。

「暇だ...。」

そう、何もする事がない。工業高校なので宿題も少ない、本当に暇なのである。しかし、インドア派の俺には切り札がある。自分の机の上にはパソコンがあり、俺はそれの電源を入れ、とあるゲームを開く。

『艦隊これくしょん』

友達から紹介され、最初の頃は「けしからん」云々と言っていたが、実際にやってみたところ、案外面白く、今まで覚え辛かった駆逐艦の名前などもすんなりと頭に入り、楽しくなってどんどんのめり込んだ。現在の階級は少将だ。

「お、遠征帰ってきてる。」

結果は[大成功]...まあキラ付けしたらそうなるわな。

資材を受け取って補給してまた艦隊を遠征に回し、デイリー任務をこなして資材を受け取り、オリョクル回して資材を蓄える。なんで資材を溜めまくるか?決まってる。

イベントで資材が底を尽きかけてる。

特に油、やばい事になってる。海域攻略と掘りで調子に乗り過ぎた。てなわけでレア艦ドロップは諦めて資材を回復させてるわけだ。イベントの結果?、防空駆逐艦が出て後はレア駆逐が少しだけだったよ、丙だからしょうがないかな...。

その後一通りいつもの行動(レベリング、キラ付け、別ゲー)を終えるといい時間になってたので飯を食って風呂に入り、布団に入って俺はいつもの1日を終えた。




私は艦これはやっておりません(おい
提督の友達と共同で執筆しております。
次の回ぐらいでそうりゅうになる予定です。

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