真也「ついに放置になったのかと思ったー」
こいし「今回はどうしたの?」
今回遅れたのは、勇儀のスペルが思いつかなかったのと、リアルの方が大変でへばってました
真也「頑張れー」
こいし「頑張って!」
完結はさせる、これは絶対
では
「「「スタート」」」
真也とこいしは、ハンター(捕まったらやばい)から全力で逃げていた
真也「なんでだろ、能力で逃げてるはずなのに完全に位置バレてる気がするよー!」
こいし「わけがわからないよー!」
2人は能力を使って逃げているが、追いかけてくるハンターはずっと2人の後を追いかけてくる
そのハンター……怒り狂った勇儀……だが、ほとんど無意識に追いかけているから、2人を追いかけられるのである
その事に気付ける訳のない2人はそのまま逃げ続けるが、勇儀の方が早いのかだんだんと距離を詰めてくる
そして、しばらく逃げ続けたが
真也「やばい!捕まる……っ!」
こいし「真也!」
そのまま、追いつかれ捕まった真也はわしと襟首らへんを持たれて投げられる
こいしはその真也の後を追っていく
勇儀「やーっと、捕まえたぞ。真也。私から酒を奪ったこと、後悔させてやる。手加減無しでな!」
真也をぶん投げた勇儀は真也が聞いていようがいまいが関係無さそうにそう言うと、すぐさま大量の弾幕を放つ
投げられたら真也は投げられた勢いを無くして体制を戻しこいしが隣に来るのを待ってから、怒り狂った勇儀と対峙する
真也「うわぁー……これは絶対ごっこの威力にしてないよねー」
こいし「あー、さっきちょこっと聞こえたけど、手加減無しって言ってたよ。やばいよね、これ」
2人は飛んでくる弾幕を避けつつ、どうしようか、そう考えていると
こいし「……っう!」
真也「こいし!」
こいしが弾幕に被弾とまではいかないが、かすった
しかし、威力が通常とは段違いなため、かすっただけでも普通の弾幕ごっこの弾幕よりも数倍の威力はある
それだけにこいしは痛そうに顔を歪めている
そんな様子のこいしを見た真也は、いくら自分がやってないうえに濡れ衣で襲われて、逃げているとはいえ、無関係なこいしにも被害がいったこと、なによりこいしが傷ついたこと、それだけでもう真也は止まらなかった
真也「……もう、知らないよ」
そう呟くと、こいしの傷と服の損傷を無くしてから光のない目で勇儀を見つめる
こいし「真也……私はいいから……」
真也「こいし、ごめんね。こいしが良いって言っても、どうしても僕には抑えられないみたいだから。少し痛い目を見てもらうだけだから。大丈夫、心配しないで」
心配そうに見つめるこいしを出来るだけいつもの笑みを浮かべつつ、しかしその笑みは怒りに染まっていた
こいしは何か言いたげだったが、もうなにを言ってもダメだと思い、無理しないで、それだけ言って少し離れる
なにも言わなくてもこちらの意を察してくれたこいしに感謝しつつ、真也はさきほどの目で勇儀を見つめる
勇儀も少しだけ落ち着いたようで
勇儀「真也、お前がなんと言おうが私はお前がやったと思ってる。お前がやってないと言うなら、私を止めて見せろ。手加減はしないがな!」
そう言うと、勇儀はまた弾幕を大量に飛ばし始める
それに対して真也は、いつもの笑顔を無表情に変え、ため息をつく
真也「……どうして能力だけで決めつけるんだろ。証拠もないのに、能力が証拠だって言われても、能力使った後はだいたい地霊殿で寝てるんだからそんなわけないのに。これだから分からず屋は嫌だよ」
そう言うと、スペルを取り出し、宣誓する
真也「誤解を早く解かせてもらうね《無情「手加減の無い力」》」
宣誓すると周りに8つの黒い霊力玉が浮かび始める
そして真也の前に一際大きな弾幕が現れ
真也「いくよー」
そう言うと右手を前に出して、黒い霊力砲を放つ
それは勇儀と真也の間にあった勇儀の弾幕を飲み込んで勇儀に向かっていく
それを勇儀は何ともない顔で見ると
勇儀「こんなもんで私を倒せると思うなあっ!」
右手に力を込めてレーザーを止めるように殴りつける
それはよほどの物では止まらない真也の霊力砲を止めるどころか、打ち消してしまった
それには驚きを隠せない真也
真也「えっ?そんな力業で?」
勇儀「ふん!こんなもん、効かないよ!今度はこっちの番だよ!」
驚いてる真也を尻目に、勇儀はスペルを取り出す
勇儀「これでもくらいな!《力業「押して駄目ならさらに押せ」》!!!」
スペルは宣誓されると勇儀の正面に大量の弾幕が配置される
そして、勇儀が右手を振り抜くのにあわせて飛んでいく
先頭は大きな弾幕、その後ろに中くらいの弾幕が数個、そしてその後ろに小さめの弾幕がいくつものついていく
真也「これくらいなら避けれるよー」
軽々と避けた真也だが、再度勇儀の方を向いて絶句した
なぜなら
先程の弾幕の固まりらしき物が2つに増えていたからだ
またも勇儀の振り抜きにあわせて飛んでくる弾幕群
真也は少し焦りながらもそれを回避するが、先頭の弾幕の大きさがなかなかのものであり、2つ並んでくると間を通るのは危険だと思わせるものだった
そして、また飛来した弾幕群は今度は4つ
四角を描きながら飛んでくる弾幕群に真也は目を細めながらも大きく動いて避ける
そして、次の弾幕の数に愕然とした
飛んできた弾幕群の数は8つ
今度は×の字を描いて飛んできた
中央にいたら確実に避けれないであろうそれを真也は横に動いて避けるが、ここであることに気付いた
真也「(小さい弾幕の動きが遅いっ……!)」
小さめ弾幕は大きな弾幕や中くらいの弾幕に比べて、通り過ぎるのが遅いということに
いくら小さいとはいえ、手加減無しの勇儀の弾幕はかするだけでも致命傷になりかねない威力なので、かなりの障害になることに気付く
そして、正面からくる弾幕群の数とあわせて見て真也は目を見開く
飛来する弾幕群は16こ
4×4の正方形を描きながらそれは飛んでくる
大きく避ければいいのだが、それまでにいろんなところを避けていた真也の周りには大量の弾幕が残っている
真也は隙間を通って回避しようとするが
真也「……うっ!」
どうしても間に合わず、大きな弾幕に左腕がかすってしまう
それだけなのにとんてもない痛みが真也を襲う
まるで左腕をトンカチかなにかで殴られたような、いやそれ以上の痛みだった
真也はそれを耐えつつ次の弾幕群を待った
が
真也「……?こない?」
なかなかこないことに気付いた真也は勇儀を見た
するとスペルブレイクしたのか、悔しそうな顔をした勇儀が視界に入った
勇儀は悔しそうにしつつも
勇儀「さすがにこれだけじゃ駄目か。ならこれはどうだい!《恐怖「一鬼当戦」》!!!」
またスペルを出して宣誓する
一騎当千、それは1つの騎兵が1000人の兵を倒す、そのような意味で使われる言葉だが、勇儀が言ったのは一鬼当戦、つまり、1人の鬼で戦いを終わらせる、そう意味を含んでいた
実際、鬼は戦闘力が高いため、間違ってはいないが幻想郷だからこその名前であった
真也は意味を考える暇は無いので、すぐに攻撃を避けれるように身構えた
そして、真也はここにいるのは危ないと無意識に感じ取りその場をすぐに離れる
すると、真也がいた場所をなにかが通り抜けた
目で追えない速度だったそれは通り抜けた先で止まる
通り抜けたもの、それは勇儀だった
勇儀がものすごい勢いで突進をしたのだ
そして、通り抜けて後からは小さめの弾幕がばらまかれる
真也「うわっ!」
驚きつつも真也はばらまかれる弾幕を避ける
しかし、避けている最中にまたも無意識に危険を感じる
その場を離れてみればまたも勇儀が通り抜ける。そしてまた弾幕がばらまかれる
それの繰り返しをもう一度避けたところで
真也「(どうしよう、このままだと絶対にこっちがやられる。でも僕の攻撃は効かないし……、なにか、何かいい方法は……)」
何か方法はないか考える真也だが、突撃してくる勇儀と、迫り来る弾幕の嵐になかなか思い付かない
そして、2回回避をしたところでスペルブレイクをした
真也はほっと一息つくが、まだ終わってないためすぐに切り替える
勇儀はまたも悔しそうに顔を歪めているが、少し気が晴れたのか先ほどよりは落ち着いている。ほんとに少しだが
勇儀「相変わらず強いな、真也。だがまあ、私の本気の一撃を耐えられる訳はないな。さあ、いくぞ!《四天王奥義「三歩必殺」》!!!」
悔しそうな顔をどこか余裕そうというか、勝ちを確信した顔でスペルを宣誓した
そして
勇儀「一歩目!」
かけ声と共に勇儀の周りに高密度で大量の弾幕が展開される
しかしそれはそこから動かないため、特に驚異にはなりそうもないと真也は感じた
しかし
勇儀「二歩目!!」
二歩目の弾幕が周りに展開されたことで焦りを感じ始める
真也「(今回は避けれる気がしないなぁ)」
半ば諦めにも近い気持ちが真也を襲うが、こいしにいわれたことが頭をよぎると、その顔はいつものように笑みを浮かべる
そして
勇儀「三歩目!!!」
三歩目が放たれると、勇儀の周りに極大弾幕が展開され、避ける場所は無くなったと見えた
実際勇儀から見ても、こいしから見ても避ける場所など無かった
だからこいしは絶望した顔でそれを見ていた
こいし「そん……な、真……也?嘘……でしょ?そうだよね?嘘に決まってるよね!?嫌だよそんなの!私は認めないんだから!」
目の前の状況を認められないこいしは半狂乱で頭を抑え、それを否定しようとする
そんなこいしを見て少し心を痛める勇儀だが、こればかりは真也が悪いとそう考え、こいしとはしばらくあわない方が良いなと、そう考えた
そして、その場を立ち去ろうとした
そのとき
真也「どこに行くのさー。僕は生きてるよー?」
勇儀「そんなばかなっ!」
こいし「真也ぁっ!」
勇儀にとっては信じられない声が、こいしにとっては誰の声よりも安心できる、そんな声が聞こえてきた
絶対に避けられた筈がない、そう確信していた勇儀は驚きのあまり言葉が出なかった
こいしは真也が無事ということに歓喜のあまり泣きながら抱きついている
真也はそんなこいしを愛おしそうに見つめ、そして、少しの怒りとそれ以上の悲しみのこもった目で勇儀を見た
勇儀はそんな真也の視線に気付いたが何も言えなかった
真也「とりあえず言っておくとー《無双「全ての終わり」》ってスペルの効果だからねー」
スペルの効果で避けた、真也はそう言った
《無双「全ての終わり」》、このスペルは自分の周囲にありとあらゆるものに打ち勝つ、まさに無双、そんな弾幕を放つスペルである。ただ、その範囲と時間はかなり短く、当てるにはかなり接近する必要があるが、弾幕を打ち消すだけならその場で放てばいい。そんなスペルだった。
勇儀は真也がそう説明しているのも耳には入っておらず
勇儀「(本当に人間なのか……真也は……正直、言い方は悪いが化け物にしか思えないね)」
そんなことを考えていた
そして、真也がもっとも嫌う目で見ていた
真也はもちろんそれに気付いており、勇儀に戦闘を継続する気が無いことが分かると
真也「……やっぱり、君もそっち側なんだね」
それだけ言って、こいしの手を取ってどこかに消えていった
後に残された勇儀はただただ虚空を見つめるばかりであった
そして、その場を見ていたものがもう1人
?「……やっぱり、あの子は危ないわね。でも、地底でいったい何が起きてるのかしら……」
その人物は、戦闘の跡を少し見据えてどこかに消えた
はい、なんだかチートのタグを全力で使った回でした
真也「これじゃ読者が増えないわけだねー」
こいし「これはひどいね」
……今回の回はだいぶひどいのは分かってるんですが、正直これ以上間を空けるとさすがにやばいと思ったんですよ
内容がかなりひどいから、お気に入りは減るのは覚悟の上です
とりあえず、この章はシリアスしかないから、やることやったら早めに終わらせて最後の1人を迎えに行きましょう
真也「作者のメンタルが危なそー」
こいし「自業自得だねー」
……はい、では次回まで
「「「ばいばーい」」」