東方無集録   作:生きる死神

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はい久しぶり?なのかな、生きる死神です

真也「今回から新しい章だよねー」

こいし「今回は何をするのかな」

あ、今回の章の時間なんですが、諸事情により神霊廟と被ってます。というか被せました

真也「なんでー?」

こいし「やらないの?」

うん、神霊廟だけは内容がよく分からないから。期待してた方(いない気がする)はごめんなさい

では、

「「「スタート」」」


4章紛失騒動?~あれ?ものが無い~
珍騒動の始まり


 

 

 

 

 

真也「今日はどこに行くー?」

 

こいし「あー、ちょっと待ってー。髪結ぶからー」

 

真也がこいしに髪飾りをプレゼントした日から、数日後の昼

 

真也はこいしの部屋でこいしの支度を待っていた

 

こいしはもらった髪飾りをつけている

 

いつもの帽子が見当たらないかららしいが、本人は特にどこかにやった覚えはないらしい

 

真也「(まー、こいしのことだからどっかに置いてあるんだろなー)」

 

自分があげた髪飾りをつけてくれているこいしの姿を嬉しそうに見ながらそんなことを考えている真也

 

こいしの準備も終わり、どこに行こうか話し合おうとすると

 

 

 

 

さとり「こいし、いる?」

 

ドアをノックする音と共にさとりの声が聞こえた

 

こいし「はーい!いるよー!」

 

こいしが返事をするとさとりは入ってくる

 

その顔は心なしか悩んでいるように見える

 

真也もこいしもそれに気づき、2人は顔を合わせるとこいしが

 

こいし「どうしたの?なにか悩んでるように見えるよ?」

 

さとり「えっと、あのね?私の部屋にあった本が数冊無くなってるんだけど、何か知らない?」

 

部屋の方がいくつか無くなった、それがさとりの悩みだった

 

しかし2人には何の覚えもないので2人そろって首を横に振る

 

さとりはその様子を見ると小さく肩を落とし、ごめんなさいね、それだけ言って部屋を出ていった

 

真也「うーん、何の本が無くなったのかなー?」

 

こいし「お姉ちゃんがあそこまで気を落とすくらい大切にしてた本ってなにかあったかなー?」

 

さとりが出て行った後をしばらく見ながら2人は何か思い当たるものがないかと考えたが、何も思いつかなかったので諦めて本題のどこに行くかを話し始めた

 

 

 

 

 

 

真也「んー、とりあえず地上に行ってー誰か知り合いにあったらその人と過ごすでいっかー」

 

こいし「うんっ!そうしよう!」

 

ようやく話がまとまり2人がロビーに行くと

 

 

 

 

 

お燐「あ、こいし様、真也、ちょっといいですか?」

 

後ろからお燐に声をかけられた

 

2人が振り向き軽くうなずいてお燐が話すのを待っていると

 

お燐「あの……私の火車しりません?朝から見つからないんですが」

 

真也「んー?お燐の火車ー?」

 

こいし「私たちは見てないけど……」

 

火車が無いとお燐は悲しそうに言った。お燐の仕事道具でもあり長年使ってきたのもあるからか、どこかどんよりとした雰囲気を出している

 

お燐は2人が知らないことを聞くと、ありがとうございます、とだけ言ってまたどこかへ行ってしまった

 

真也「うーん、今日はよくものが無くなる日だねー」

 

こいし「それにしてはここだけで2人とか多くない?もしかしたら私の帽子もそうかもしれないし」

 

2人はものが無くなっていることを聞きに来るのを二回も見ているからか、なにか怪しいと感じたが無くなってるだけなら大丈夫なはず、そう考えて外に出て行った

 

 

 

 

 

真也「あれー?あそこにいるのお空じゃないー?」

 

こいし「あ、ほんとだ。なんでこんなところにいるんだろ」

 

2人が外にでて地上に出るための穴に向かっていると、なぜかお空が何かを探して飛んでいるのを発見した

 

なんとなく既視感を覚える2人だがお空に近づき声をかける

 

真也「お空ーなにしてるのー?」

 

こいし「何か探してるの?」

 

2人に声をかけられたお空は気付いていなかったのか、体をビクリと震わせ2人の方を向いた

 

お空「うにゅ、えーと、実はいつもつけてるマントが無くなっちゃって……さとり様とお燐に迷惑かけるのは嫌だから探してるんですよ」

 

2人はお空も何かーーお空の場合はマントーーを無くしていることに違和感を覚える

 

真也「んー、さすがに多くないー?」

 

こいし「ね、いくらなんでも多すぎるね」

 

お空「うにゅ?なにが多いんですか?」

 

2人が頷き合っているのをなんのことだか分からないお空は首を傾げている

 

真也「とりあえずー僕達も帰ってきたら探してみるから頑張ってー」

 

こいし「忘れちゃだめだよー」

 

お空「うにゅ!さすがにいつも身につけてるものは忘れませんよ!」

 

2人はあとで大騒ぎしながら探すことになるだろうな、そう思いつつその場を離れた

 

 

 

 

そして、地上に続く大きな縦の穴につく

 

真也「それにしてもなんか変だよねー」

 

こいし「ね。なんで今日いきなりものが無くなるんだろうね」

 

2人は地上に行く前にものが無くなっていることについて話し合っていた

 

真也「こいしの帽子は昨日はあったしー」

 

こいし「お燐の火車も、昨日チラッと見えたときは持ってたし」

 

真也「お空のマントもちゃんとつけてたー」

 

こいし「唯一お姉ちゃんのは分かんない。さすがにお姉ちゃんの部屋の本は多すぎてよく分かんない!」

 

昨日のことを確認していくと、やはり今日突然ものが無くなっているように感じる

 

そんな1日でものが無くなるのか?

 

2人はその結論にたどり着くが

 

ヤマメ「真也ーこいしー」

 

キスメ「……ちょっといい?」

 

突然2人を呼ぶ声に一旦思考を止める

 

真也「あーヤマメだー」

 

こいし「それにキスメもだね、どうしたの?」

 

2人がヤマメとキスメが上から降りてきてだいたい目線が同じになったあたりで

 

ヤマメ「ちょっと聞きたいことがあるんだ」

 

キスメ「……特に真也」

 

そう言われる

 

キスメの一言に真也はへ?という顔になるがそれを無視したこいしが2人に聞くと

 

ヤマメ「実はね、私の家にあった秘蔵の壷が無くなってるんだけど。真也、何か知らないかな?」

 

真也「えー?僕ヤマメの家自体知らないよー?だからそんなこと言われてもー」

 

なぜかまたものが無くなった、しかも真也にそれを聞いたヤマメのことを少し疑問そうに見つめるこいし

 

ヤマメが聞きたいことがなくなり、キスメの方を向いて軽く桶をつつくと

 

キスメ「……私も、予備の桶が無いの。何か知らない?」

 

真也「いやーヤマメと一緒だけとキスメの家知らないしー僕が桶を何に使うのさー」

 

真也を見ながらそう言うキスメに不思議そうな顔で答える真也。こいしはなんで真也なのだろうと思い、2人に聞こうとした

 

 

 

 

 

しかし

 

 

 

 

誰かの声「いたぞー!あそこだー!」

 

4人「え?」

 

後ろからこちらの方に向かって声が聞こえたのと同時に大量の足音が聞こえてくる

 

そして

 

その足音が4人からちょっと離れたところで止まり

 

先頭の鬼「おいそこの人間!お前がやったんだな?」

 

先頭にいた鬼が手に持った金棒を肩に乗せて、真也を睨みながら言うと

 

隣にいた鬼「お前しか出来ないって分かってるんだからな!」

 

隣の鬼も真也を睨みながら怒鳴る。そしてそれに呼応するかのごとく周りにいた鬼や妖怪達も同じように、真也に向けて怒声をあげ始める

 

真也はなんのことだか分からず、状況を掴めないでいると後ろの2人が

 

ヤマメ「あー、やっぱり真也がやったことになってるね」

 

キスメ「……しょうがない」

 

こいし「真也がやったって、どういうこと?」

 

こいしは2人の発言に疑問を抱き細かく聞こうとしたが

 

先頭の鬼「なんとか言えや!」

 

先頭にいた鬼が近くにあった手頃な大きさの石を真也に投げる

 

真也は唖然としていたが石が飛んでくるのには気付いたので、避けることは出来た

 

真也「いや、ちょ、僕が何をしたのさ!」

 

何も分からないまま石を投げられた真也は正面の集団に言うと

 

先頭の鬼「お前がうちの食べ物やら酒などを無くしたんだろうがっ!しらばっくれてんじゃねぇ!」

 

隣の鬼「そうだ!お前しか出来るような奴がいないんだからお前だろやったの!」

 

2人の鬼が真也に怒鳴り声をあげ、周りの妖怪達も同じように真也に怒鳴り声を飛ばす

 

真也は全く見に覚えのない疑惑にどこか悲しみを覚えたが、こいしの一言でそれも奥底に沈む

 

こいし「真也は昨日から私といたんだから出来るわけ無いでしょっ!」

 

その声に静かになる鬼達だが

 

隣の鬼「別にお前が気付いてないだけかもしれないだろ!」

 

鬼がそう言ったことによりまた怒鳴り声が響き始める

 

こいしは一方的に真也を犯人だと決めつける鬼達に、もう一度声を上げようと口を開いたが

 

真也「僕がやったという証拠は?もちろんあるんでしょ?そんだけ言うなら」

 

真也が能力を使い音を無くしてから、そう言ったのを聞いて口を閉じた

 

真也のもっともな意見を聞いた先頭にいた鬼は、真也を気味が悪いものを見るような、最初の頃の真也の能力を聞いた者が向ける視線で真也を見て

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先頭の鬼「お前のその気味の悪い能力に決まってるだろ!」

 

そう、言い放った

 

 

 

 

 

 

 




はい、新たな章は真也が犯人?そんな感じです

真也「僕何もしてないのにー……」

こいし「何もやってないって言ってるのに!」

まあまあ、落ち着いて

あ、地上ではもう異変は始まっています

真也「次回が憂鬱だなー」

こいし「私がいるから!」

ふふふ、頑張ってね

では次回まで

「「「ばいばーい」」」

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