東方無集録   作:生きる死神

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はいどーも生きる死神です

真也「今回は何の話ー?」

こいし「私の日……?」

そうですよー、こいしの日です

真也「そーなのかー」

こいし「そーなのかー」

はいでは

「「「スタート」」」


特別編!こいしの日!?

 

 

 

 

 

本日は5月14日、人によっては何の日だ?と思うかもしれないが、真也にとっては特別な日である

 

真也「だからーこいしー人里行くよー!」

 

こいし「なにがだからなの!?」

 

真也はこいし特に理由を言うこともなく、手をつかんで引っ張っていく。こいしは大きな声で真也に突っ込んだが、行くことに抵抗はないのでそのまま2人は人里に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里についた2人はさっそくどこに行くか話し合い、その結果とりあえず甘味処に行くことにした

 

真也「前も来たねーここの団子美味しいよねー」

 

こいし「ね♪私この味好き♪」

 

2人は甘味処に入ると団子を4本注文し、来た物を食べていた

 

甘く美味しい団子を頬張る2人はとても嬉しそうだったが、真也はチラリとこいしを見て飲み込むタイミングを見計らって

 

真也「~~~~♪」

 

こいし「ふぁっ!ん~!ん~っ、んむ~」

 

こいしが驚くのもスルーしてキスをした。しかも団子の口移し付きで、こいしは突然のことに驚き少し唸るも、抵抗しても無駄なのは分かっているので諦めて受け入れる

 

真也は上機嫌そうに口を話すと楽しそうに笑いながらこいしを見る。こいしは真也から口移しされた物をゆっくりと噛み、飲み込むと

 

こいし「もぉー!いきなりなにするの!びっくりしたじゃん!」

 

顔を赤くしながら真也に怒る。が、先程拒否しなかったこととやったことになにも言われてないから、真也は相変わらず楽しそうに笑いながら

 

真也「なんかやりたくなっちゃったー。反省はしてないし後悔もしてないよー!」

 

こいし「いや反省くらいしてよっ!?」

 

盛大にボケてこいしはしっかりと突っ込む。周りから見たら完全に恋人同士なのは丸分かりであり、どこからどう見ても真也が悪い(悪いのか?)のであった

 

こいしはむー!と唸りながら頬を膨らませると、何か思いついたようで悪い笑みを浮かべると、こいしも先程の真也と同じように団子を含むと少し噛み

 

こいし「お返しっ!んっ!」

 

真也「あむっ!?んー!んんー」

 

真也に抱きつき口移しをした

 

真也は予想していなかったのか、無抵抗でそれを受ける。だが、嬉しいようで顔はとても笑顔だ

 

しばらくしてこいしが離れ、してやったりと言った顔を浮かべているこいしに真也は嬉しそうに、あははと笑いつつ

 

真也「まさかこいしがするとはねー驚いたけど嬉しいなー」

 

こいし「やられっぱなしはイヤだもん♪これでおあいこっ!」

 

こいしの頬を軽くつつきながら言うと、こいしは上機嫌ににひひと笑う

 

すでに甘い空間が出来ているわけだが

 

客&店員達「(甘いわ……家でやれよ……)コーヒーください)

 

その空間に耐えられないお客やら店員達はコーヒーを飲み始めた。が、砂糖が入っていないブラックを飲んでいるはずなのに甘く感じるそうだ

 

客&店員達「(あまっ!?)」

 

真也とこいしはそんなこと気にせず、まったりと話ながら食べ進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食べ終わった2人は外に出て次はどこに行くかと話していると

 

黒い服を着た男「うわ、覚り妖怪、またかよ。しかもあの妖怪と一緒にいるってことはあの男も似たようなもんか。気味悪いな」

 

薄黄緑の服を着た女性「人里に来てまで人の心を読みたいなんて、性悪な妖怪ね。隣の男もどうせ同じでしょう」

 

水色の服を着た子連れの親「あの妖怪は見ちゃだめよ?一緒にいる男の人もね?」

 

黄色い服の女の子「うんわかったー!」

 

2人は周りから聞こえてくる非難と罵声、それと同時に何も言っていないがこちらを見て気味悪いと言うような視線が体中に突き刺さる

 

真也「……はぁ」

 

こいし「……どこ行く?」

 

ため息をつく真也を心配そうに見るこいしがそう言うと、真也は心配させないようにかいつもの笑みで

 

真也「ちょっと行きたいところあるからいいー?」

 

こいしにそう聞くと、こいしはいいよと答え真也が手を握ってきたのでそれに握り返し、真也の目的地に歩いていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいし「ここ?」

 

2人は少し歩き何かの店に着いた

 

こいしは外見では何か分からずキョトンとしているが、真也は中に入っていく

 

こいしは慌ててついて行くと、中はどうやら装飾品店のようでいろんな装飾品があった。ペンダントやブレスレット、イヤリングにネックレス。こいしは前に来た店とは違うため、興味深そうに周りを見ていた

 

2人が入ってから2時間ほど経ち

 

こいし「結局何のために来たの?」

 

真也「あははー秘密ー」

 

2人はそのまま出てきた。こいしは何をしていたのかすごく気にしていて、真也にいろいろ聞くが曖昧な返事で受け流されるので諦めた

 

その後2人は特にすることも無くなったので地霊殿に帰ることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地霊殿に帰ってきた2人はそのままこいしの部屋に移動する

 

理由は真也が、今日はこいしの部屋が良いと言ったからである

 

こいしはなんでだろうと思いつつ部屋に向かう

 

途中真也が何か考えていたのか、自分の部屋に行き何かを取ってきた

 

こいしはそのことを聞くが後のお楽しみーと言われてはぐらかさせれてしまった

 

こいし「(なんか今日はよくはぐらかされるなぁ。隠し事はあんまりして欲しくないんだけどな……)」

 

少し悲しい思いがこいしを襲うが、真也がなぜか楽しそうにしているのでそんな思いを忘れることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで部屋につくと真也はこいしのベッドに座り、こいしに向けて手招きをする

 

なぜかすごくにこにこしていてちょっと怖いと思いつつこいしが近付くと

 

こいし「ふぇっ!?」

 

真也がこいしを抱き寄せ帽子を取り、自分の膝にこいしの頭を乗せた

 

こいしはいきなりのことで驚いたが、少しすると落ち着き何をするの?と真也に聞いた

 

真也はちょっとねーとだけ言ってこいしの見えないところでなにかガサゴソとしている

 

こいしはそれが気になりつつも真也の膝の上でいつもとは違う目線から真也を見てちょっとにやけていた

 

ちょっとすると準備かなにかが整ったようでこいしの方を向くと、こいしの右耳が上になるように向きを変える

 

こいし「?」

 

これからなにが始まるのかよく分からないこいしは疑問の表情だが、真也が頭に手を乗せ

 

真也「動かないでねー?それじゃあ始めるよー」

 

そう言うとこいしの耳になにかが入ってくる

 

こいしは突然のことに驚き焦るが、真也に動いちゃいけないと言われていたのでなんとか我慢する

 

しばらく耳の中を何かで探るような動きをされているうちにこいしは段々気持ちいいなと思い始める

 

それにしては気付いたかのように真也は、手を動かしながら

 

真也「どー?こいしー。気持ちいいー?」

 

そう聞いてくる。こいしは少しぼーっとしていたためはっとしつつも

 

こいし「……うん。気持ちいいよ。でもこれ何をしてるの?」

 

そう答えると、真也はクスッという笑い声を出しつつ

 

真也「これはねー耳掻きだよー。耳の中にたまってる耳垢を取ることだよー。これ気持ちいいんだよねー。だからこいしにもしてあげよーと思ってねー」

 

手を動かして耳垢を取りつつ答える

 

こいしは生返事を返しつつ、初めて受ける耳掻きの気持ちよさを味わっていた

 

それからちょっとすると右耳が終わったらしく、こいしの向きが反対にされる

 

こいしは真也を目の前にして少しドキドキしつつも、またもやってくる気持ちよさにうとうとし始める

 

真也「寝ても良いよー?」

 

まるでこいしが思っていることが分かっているようなタイミングで真也はそう言った。こいしはそれにもう驚かずむしろ良いよと言われたのでそのまま夢の世界に落ちていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいしは誰かが頭を撫でている感覚で目を覚ます

 

真也「あれー?起こしちゃったー?」

 

上から真也の声が聞こえたので頭を撫でていたのは真也だと気付くこいし

 

こいし「うぅん。撫でてくれてるのが心地よかっただけだよ。どのくらい寝てた?」

 

少しうっとりした表情のこいしはそう聞くと、真也は嬉しそうに笑みを浮かべつつ30分くらいーと答える

 

こいしはそのくらいかと思いつつ真也の膝から頭を上げる

 

真也はその様子をニコニコしながら見ていた

 

こいしは少し伸びをし、欠伸をすると真也に抱きつきながら

 

こいし「なんで今日はこんなにいろいろやってくれるの?」

 

そう聞くと、真也はあれー?と言いながら頭を掻いて

 

真也「最初に言わなかったっけー?今日は5月14日だからだってー」

 

こいし「うん、言ってたけど、意味がよく分かんなかったの」

 

理由を言ったが、こいしが分かっていなかったと知るとありゃりゃーと言いつつ説明し始める

 

真也「今日ってさー5月14日てしょー?」

 

こいし「うん。それがどうしたの?」

 

真也「5月14日ってさーこいしとも読めるよねー」

 

こいし「5月14日……こいし……514、あー!そういうことね!」

 

真也がほとんど答えとも言えるがそう言うと、こいしは手をぽんと叩いて納得の声を上げる

 

こいしはそういうことだったのかと思いつつ

 

こいし「でも私の日って、少し恥ずかしいな……」

 

顔を赤くしてそう言うと、真也はあははーと笑いつつ

 

真也「照れてるー可愛いよーこいしー」

 

こいしの耳元でそうささやく

 

そんな声にこいしはまた顔を赤くするが、あることを思い出した

 

こいし「ところでさ?あの人里に行ったときの店で何やったの?そろそろ教えてよ」

 

真也はついにきたかと言った表情でニヤリとすると、またもどこからかガサガサと袋を取り出した

 

真也「これだよー開けてみてー」

 

そう言いながらこいしに手渡されるそれは、中身が分からないように梱包されていて開けないと中身が分からない

 

こいしはもらってすくに開け始める

 

真也はその様子をどこかうきうきした様子で見ている

 

そして急ぎ目に開けると中から出てきたのは

 

こいし「ふわぁ~……ハートの髪飾りだ!」

 

こいしの言うとおりハートの髪飾りー色は青ーが出てきた

 

真也はこいしがそれを手にとってキラキラした目で見ているのを嬉しそうに見ながら

 

真也「それねー僕が頑張って作ったんだけどーどうかなー?つけてくれるー?」

 

そう言うとこいしはすぐに髪の毛を纏め、どこからか出したゴムで結わえポニーテールになるようにうまく結んだあと髪飾りをつけて

 

こいし「ど、どうかな?似合う?」

 

少し顔を赤くしながら真也にそう聞く

 

真也は満面の笑みでうん!と答えた

 

こいしは鏡でつけた姿を見て、手作りなんだと思いつつ

 

こいし「ありがとっ!真也っ!」

 

そう言って抱き付いた。真也はそれを嬉しそうに抱き返し2人はとても幸せそうに笑い合った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日からこいしは時々帽子ではなく髪を結わえて髪飾りをつけるようになった

 

つけているときのこいしはとても嬉しそうで真也も同じようだった




はい、こいしの日特別編でした!

真也「ポニテの可愛い!」

こいし「ありがとっ!」

あーもう、熱いったらありゃしない

さて、次回はどうするか未定ですが、本編を進めたいですね

真也「頑張ってねー」

こいし「頑張れ!」

はい!では、次回まで

「「「ばいばーい」」」

(もう一つの作品、「幸せを教えて」もよろです)

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