東方無集録   作:生きる死神

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はいこんばんわ、生きる死神です

真也「今回はあの人かなー」

こいし「どこで会うのかな?」

ちょっとあれですけどあそこですよ

真也「ふーん」

こいし「じゃあ始めよっか」

はい、では

「「「スタート」」」

(今回は後半シリアス&天子のキャラ崩壊注意)


空の上の人!

 

 

守矢神社に行った2日後

 

真也「博麗神社に来たけどだれもいないなー」

 

こいし「おかしいなー霊夢のことだから絶対いると思ったのにね」

 

2人は博麗神社に来ていた

 

理由は

 

こいし「今日は霊夢のところいこっ!」

 

真也「いいけどー、あそこにまだ会ってない人いたっけー?」

 

こいし「なんか私の無意識が誰かくるって言ってるのっ!」

 

真也「無意識って便利だなー」

 

とまあ、こんな事があったからである

 

しかし実際来たところ誰もいないので

 

真也「うーん、これはお留守かなー」

 

こいし「えー……おっかしいなー誰かくると思ったんだけどなー」

 

真也がそう言った後、こいしが目に見えて落ち込んでしまったので真也が慌てて

 

真也「あ、えと、たぶん少し待てば誰かくるよー。だからちょっと待ってみよー」

 

そう言ってフォローした

 

こいしも少し立ち直り

 

こいし「そうだね、少し待ってみよっか」

 

そう言って神社の縁側に座って景色を見ながら2人はボーッとしていた

 

 

 

 

 

すると

 

 

 

 

霊夢「あーもう!あんたが来るとほんとにろくなこと無いわね!」

 

?「別に楽しいからいいじゃない、私暇なのよ」

 

?「あの総頭領娘様、暇だからと言って何度も霊夢のところに行くのはどうかと……」

 

ふとそんな声が階段の方からして2人は意識を戻した

 

2人は階段の方を向き見ると

 

長くて青い髪に小さな桃のついた帽子をかぶった少女

 

天女のような羽衣を肩らへんに浮かべ青紫色の髪をした女性

 

その2人が霊夢と一緒にいた

 

その2人を見た真也とこいしは

 

真也「おー霊夢久しぶりー。霊夢ーその2人はー?」

 

こいし「やっぱり霊夢は面白い人に好かれるねっ!」

 

そう言ってこちらに気付いて近付いてきた霊夢に言った

 

霊夢ほそれを聞いて疲れたような雰囲気を出しながら

 

霊夢「あー真也とこいし久しぶりね。それとこいし、面白い人に好かれるって言われても私は嬉しくも何ともないわよ」

 

そう言って神社の中に入っていった

 

長い青い髪をした少女はそれを見て

 

?「あ、ちょっと!まだ暇なんだからもう少しつき合ってよ!」

 

そう言って止めようとしたが霊夢は

 

霊夢「あー私もう疲れたからしばらく寝るわ。暇ならそこの2人に相手にしてもらいなさい、その2人もなかなかめんどくさいやつだから」

 

そう言ってさっさと中に入っていってしまった

 

その少女は少し不満げだったが真也とこいしを見てから

 

?「うー、霊夢が面白いから良かったのに、まあいいや、とりあえずあんた達の名前教えなさいよ」

 

そう言って自己紹介を求めた

 

そう言われた2人は

 

真也「僕は全無真也、真也って呼んでねーよろしくー」

 

こいし「私は古明地こいし、こいしって呼んでねっ!」

 

そう言った

 

それに対して聞いていた2人は

 

?「真也とこいしね、ふーん、確かに面白そうな感じがするわね」

 

?「はぁ……、もうどれだけいろんな人に迷惑をかければ気が済むのやら……」

 

少女は納得し楽しそうにするも女性はため息をつき霊夢と同じ様に疲れた雰囲気を出していた

 

それを見てこいしが

 

こいし「私達も言ったからあなた達の名前も教えてよ」

 

そう言った

 

それを聞いた2人が

 

?「あー、言ってなかったわね、私は比那名居天子、天人よ」

 

長い青い髪の少女が

 

?「私は永江衣玖、衣玖と呼んでください真也さんこいしさん」

 

青紫色の髪の女性が

 

そう言った

 

真也とこいしは

 

真也「天子と衣玖ねーよろしくー」

 

こいし「天子(てんし)って天子(てんこ)って読めるねー」

 

そう言った

 

こいしの言ったことを聞いた天子は

 

天子「ちょ、てんこってなによ!私はてんしよ、て、ん、し!」

 

先程までの余裕そうな雰囲気は消え去り少し怒りながら言った

 

その様子を見た真也と衣玖は

 

真也「天子って面白いねー」

 

衣玖「総頭領娘様がこんな反応をするなんて、なかなか珍しいですね」

 

真也は楽しそうに衣玖は物珍しそうに言った

 

そんなこんなで4人はたわいもない話をして盛り上がっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしそれは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天子の一言で終わりを告げる

 

天子「そういえばさ、こんな所に普通にいるんだから真也も能力持ってるのよね?」

 

天子は何気なく言ったがそれを聞いた真也とこいしが先程の楽しげな雰囲気から明らかに悲しそうな雰囲気に変わったのに気付いた

 

もちろん空気の読める衣玖も同じで

 

衣玖「(総頭領娘様、これはあまり良くない話題のようです)」

 

天子「(そ、そうね、なんでかは分からないけどあまり聞かない方が良かったみたいね)」

 

2人は小声でそう言って話題を変えようと

 

天子「あ、あのさ、人里にさ、おいしい甘味処あるからさ、一緒にいこ「僕も確かに能力を持ってるよ」……」

 

そう言ったが真也が途中で口を挟んだことでそれも終わってしまった

 

途中で口を挟んだ真也はいつもの語尾が延びた口調を無くして

 

真也「僕の能力は「『無』を操る程度の能力」だよ」

 

そう言って2人を見た

 

天子と衣玖はその時の真也の目を見て息をのんだ

 

 

 

なぜなら

 

 

 

その時の真也の目は光が無くどこまでも底の見えない黒一色だったからだ

 

そんな目を見た天子と衣玖は

 

天子「ふ、ふーん、なかなかすごい能力ね」

 

衣玖「こ、ここで生きるにはそれくらいの方がいいですよね」

 

少し戸惑いながらもそうフォローを入れた

 

しかし真也は

 

真也「あはは、ここで生きるなら、ね……」

 

そう言うと真也は急にどこかに消えた

 

天子と衣玖はそのことに驚くが

 

こいし「……また、また言った。なんでそうあなたは自分の嫌なことを他の人に話すの……?過去はそう簡単には振り切れないのに……。あなたが大丈夫だと言っても、私にはそうは見えないよ……?」

 

こいしがとても悲しげに呟くのを聞いてこいしに

 

天子「……あんた何か知ってんのね」

 

天子はそう言った

 

こいしはそれを

 

こいし「……もちろんね、それでなに?私にそれを話せって言うの?」

 

少し怒りを含んだ目を天子に向けた

 

天子はこいしと話していた感じからそんな感情を向けられるとは思わず

 

天子「いや、嫌なら良いわ、別に他人の過去をほじくり回すほど私も人として腐っちゃいないわ、それに私にもあるし……」

 

そう言って断ったが最後の方はかなり小さな声でそうつぶやいた

 

衣玖は知っているのか黙ったまま

 

こいしもそれを聞いていたようで

 

こいし「……あなたなら大丈夫かもね、真也の過去、あなたには聞く覚悟はある?」

 

そう言って天子を強い思いのこもった目で見た

 

天子はそれを受け止め一旦衣玖の方を向き

 

天子「衣玖、今日は先に帰りなさい、後で私は帰るから」

 

そう言われた衣玖は少し不安げな顔をしたが天子の言葉には逆らわず

 

衣玖「わかりましたよ、あまり遅くなってはいけませんよ」

 

後ろ髪を引かれる思いを我慢しながら帰っていった

 

それを見届けた天子は

 

天子「さて、これで大丈夫。私は聞くわ、真也の過去を」

 

そう言ってこいしを見た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りに誰もいない無人の森の中真也はいた

 

真也「はー、また言っちゃったなーこいしに怒られそうだなー」

 

真也は少し地霊殿に帰った後のことを思いやれやれと思いながらこいしが来るのを待っていると

 

こいし「真也」

 

後ろからこいしの声がした

 

ちょうどよくこいしが来た

 

真也はそう思いこいしが来たので帰ろうと思い

 

 

 

振り返った

 

 

 

そこには

 

 

 

こいしと少し暗い表情をした天子がいた

 

真也は天子がいたことに面食らいつつも

 

真也「えっとーなんで天子がいるのー?」

 

天子にそう聞いた

 

するとそれにこいしが

 

こいし「私が連れてきた、手をつないで私が無意識に真也がいるところに来たからね」

 

そう言った

 

真也はそれを聞いて

 

真也「ふーん、なんで連れてきたのか分からないけどーまあいいやーこいしーそろそろ帰「真也、私は天子に真也の過去を話したの」……それはなんでかな?こいし」

 

気にせずこいしに帰ることを言おうとしたがこいしの言ったことにより真也は雰囲気を変えた

 

こいし「それは……天子も真也と似たようなことを体験してきたから」

 

こいしはそう言うと天子を見た

 

天子は少し悲しそうな顔をしながら

 

天子「ごめんなさいね、勝手に聞いちゃって。でもね、私もそういう過去があったからどうしても知らずにはいられなかったのよ。」

 

そう言うといったん言葉を区切り

 

天子「……正直に言うと私は驚いたわ。あんたがそんな過去を持ってるだなんて。楽しそうに話してる感じからそんな気はしなかったのに。こいしから聞いたときは胸が締め付けられるような気持ちになったわ。私が歩んだ過去なんてちっぽけに思えるくらいにね」

 

そう言った

 

真也はそれを黙って聞いていた

 

そして

 

真也「君が僕に同情してくれたのはわかったよ。それで僕に会いに来たのはなぜかな?僕は表面だけの気持ちや上っ面だけの思いは大嫌いなんだ」

 

そう言いきった

 

天子は全く気にすることなく

 

天子「私の過去も教えようかなって。別に同情どうこうじゃなくて、ただ私が勝手に聞いたことへのお返し……って言うのもあれだけどちょっとした罪滅ぼしとでも思ってちょうだい」

 

そう言うと少し呼吸を整え

 

天子「私はね、今は天人だけど昔は普通の地上の人間だったのよ。まあ少し偉いというか良いところのお家だったけどね。

それでそのときはまだ天子ではなく地子って呼ばれてたわね。まあそれはおいといて私って昔っからこんな誰にでも上からな対応だったからさ、ぜんぜん友達がいなくてね、私はいつもそれをうらやましそうに見てたのよ。まあそんな様子は見せてなかったけどね。で、それからしばらくして何か認められたのか天人になることになって私ももちろんなったわ。その時私は天人になったんだし誰かしら友達が出きるだろうって思ってたわ。

でもそんなことはなかった。今では衣玖がいるけど、衣玖は私のお目付役だから友達とは言えないし。それで私はまた独りぼっちになったわ。しかもその時も相変わらず私の性格は変わらないからさ、不良天人だとか言われて避けられてたわ。私はいつも独りぼっちだったわ、だから異変を起こして誰かと話したかった。

まあ結果的にはこうやって地子に降りてきてはいるし、面白いやつとも会えたわ。

でも、それでも私はまだ独りだったわ。だから、いつか本当の意味で心を許せる友達が欲しかったの。まあ、今でもそれは叶ってないけどね。」

 

そう言いきると悲しそうに笑った

 

それを黙って聞いていた2人は

 

真也「……………………」

 

こいし「あなたの思いはわかるよ。独りはつらいよね」

 

真也は黙ったまま、こいしはそう言った

 

天子はそれを聞いて

 

天人「ふふふっ、ありがとねこいし。あんたはいいやつだわ」

 

そう言って笑った

 

そして黙ったままの真也を見て

 

天子「これで私の話は終わりよ。私はこれが言いたかっただけ。同情はいらないわ、じゃあね。」

 

そういって帰ろうとしたが

 

真也「天子」

 

真也に呼ばれて止まった

 

天子は何かと思い振り向くと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真也が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手を握っているのが目に入った

 

天子はそれを見て首を傾げるが

 

天子「ん?真也いったいなにを……!」

 

そう言った途中で自分の頬を伝う熱い何かに気付いた

 

真也は

 

真也「天子、そうやって気持ちを隠すのはだめだよ、そんなことしてたら僕みたいになっちゃうから。それに君はもう独りじゃないよ。僕は、独りの人を放っておくのは嫌だしなにより君は独りで頑張ってきた。僕はそれを無碍になんてしないさ。」

 

そう言うと同情ではなく親しみと暖かい気持ちのこもった目で天子を見た

 

天子はその目を見て

 

天子「私はもう我慢しなくていいの?もう独りじゃないの?」

 

そう言うと天子は真也を見る

 

真也はそんな天子に

 

真也「うん、君はもう独りじゃない、僕もいるしこいしだっている、少なくとも独りではないよ。大丈夫、これから君を独りにはしないよ」

 

そう言うとこいしが真也の近くに寄り

 

こいし「あなたは独りじゃないから、私達は天子を独りにしないよ」

 

そう言った

 

天子は我慢できなくなったのか

 

天子「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!真也ぁぁぁ!こいしぃぃぃ!!!」

 

そう言って2人に飛びついてまた泣き出した

 

2人はそんな天子を

 

真也「よく頑張ったね」

 

こいし「今は我慢しなくていいからね」

 

そう言って受け止めながら天子が泣き止むまでそのままだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天子が泣きやみ空も少し暗くなってきた

 

天子「え、えへへ、泣き過ぎちゃったかな、ごめんね真也、こいし」

 

天子は2人に心を許したのか前までの上からな言い方ではなく年相応の少女のような口調になった

 

これが本当の天子の口調なのだろう

 

真也「大丈夫だよーこれで天子が落ち着いたなら問題ないよー」

 

こいし「そうだねっ!そろそろ暗くなってきたし私たちも帰るから天子も帰りなよ?」

 

2人はそう言うと天子は

 

天子「……また遊びに来てもいい?」

 

少し不安そうに言った

 

それを聞いた2人はなにを言ってるんだといった顔で

 

真也「もちろんだよー」

 

こいし「また辛くなったら言ってね、私達はいつでも天子を受け入れるから」

 

そう言うと手を振って帰っていった

 

天子は

 

天子「ふふふ、嬉しいな」

 

そう言うと天界に帰って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地霊殿についたあと2人は少し話しお互いの部屋に戻った

 

真也は部屋につき寝る準備ができた後

 

真也「独りと1人は違う、それは間違えたら人の心は壊れちゃう。僕はもう独りじゃないから、他の人が独りになることがないように助けてあげる、それが僕のような人を生まないための一歩かな」

 

誰に言うこともなく言いベッドに入った

 

 




はい、これでほとんど終わったんで次回あたりから異変に入りましょうかね

真也「なにこの全力のシリアスー」

こいし「というか、天子の口調ー」

あーあれはあの方が心を許した感じがしますしなにより可愛いかなって

真也「まあそんな感じはするねー」

こいし「確かにそうかもね」

あ、異変に入る前にコラボと一つの番外入れるんで異変に入るのは早くで明後日ですかね

真也「ふーん」

こいし「また番外かー今度は何かな」

それはお楽しみ

では次回まで

「「「ばいばーい」」」

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