東方無集録   作:生きる死神

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はーい、こんばんわ生きる死神です

真也「今回はフランのその後を知るために紅魔館にもう一度行くよー」

こいし「どうなったかなー」

はい、というわけで

「「「スタート」」」


外には出れたか

 

 

紅魔館での出来事から2日後

 

真也は疲れが酷くてあまり動かなかったのでフランの様子を見に行くことが出来なかった

 

が、ようやく復活したので2人は行くことにした

 

 

 

真也「よーし、ついたー」

 

真也とこいしは紅魔館についた

 

すりと今回は美鈴が起きていた

 

美鈴「あ、こんにちは、真也さん、こいしさん」

 

美鈴は2人に気付くと挨拶した

 

2人はそれに答えながら

 

真也「中入っていーい?」

 

こいし「フランに会いに来たの!」

 

そう言った

 

美鈴は特に気にもとめず

 

美鈴「いいですよ、どうぞお入りください」

 

そう言って門を開けた

 

2人は美鈴に感謝の言葉を言いながら中に入っていった

 

 

 

美鈴「あれ?そういえば、誰か入れちゃいけないって言われたような……」

 

美鈴がそのことに気付いたのは2人が入った後だった

 

 

 

真也「相変わらず赤いねー」

 

真也はそう言って少し目を擦る

 

こいしも目を細めて

 

こいし「目がチカチカするー」

 

そう言って2人は大図書館に向かった

 

 

 

 

真也「あ、そういえば咲夜がいなかったようなー」

 

こいし「あ、そう言われればそうだね」

 

2人はそんなことに気付いたがあまり深くは考えなかった

 

 

 

大図書館についた2人は早速地下に向かった

 

なぜか大図書館には誰もおらず、無人だったが全く気にしないのがこの2人

 

真也「いやー誰もいないから静かだねー」

 

こいし「いや、図書館は静かにする場所でしょ?」

 

真也の発言にこいしがつっこみながら地下の入り口を開け進んでいく

 

 

 

 

フランの部屋についた2人は扉をたたく

 

真也「フーラーンー」

 

こいし「真也とこいしだよーいるー?」

 

そう言ってしばらく待つと

 

フラン「あ、また来てくれたんだ」

 

心なしか元気のなさそうなフランの声が聞こえてきた

 

真也とこいしはそれを心配しながら扉が開くのを待った

 

ちょっとして扉が開いた

 

 

 

するとそこには

 

 

 

目を赤くしたフランがいた

 

フラン「入っていいよ」

 

元気の無いようにフランが言った

 

2人は少し驚きながら部屋に入りフランに事情を聞いた

 

真也「なんでそんなに目が赤くなってるのー?」

 

こいし「もしかして出れなかった?」

 

2人はそう言ってフランの顔を見た

 

フランは泣きそうな顔で

 

フラン「あの後ね?2人が帰ってからお姉様に狂気が無くなったから外で遊びたいって言ったの。そしたら全然信じてもらえなくてね?しかも真也とこいしになにか吹き込まれたんでしょって決めつけたの。私が少し怒って弾幕を放ったらほらやっぱりって言われてね。それで悲しくなってさっきまで泣いてたの」

 

真也が疲れを取っていた2日間の出来事を教えてくれた

 

こいしはとても腹が立ったようで

 

こいし「なんで妹の言葉を信じれないの!?酷い話だよ!ねぇ?真也……!」

 

そう言って真也を見ると

 

 

 

真也の表情が明らかに怒っていた

 

 

 

しかも明らかな怒気とほんの少しの悲しみを放ちながら

 

真也「……わかった、まだレミリアは信じてないんだね?」

 

真也はそんな顔のままフランに聞いた

 

フランは真也の様子が変わったことに驚くも

 

フラン「……うん」

 

真也の目を見てそう答えた

 

その時の真也の目はなにも分からないほど濁っていた

 

こいしもこのままだとなにか起きかねないと思い

 

こいし「真也?とりあえず今日はフランと遊ぼうよ」

 

そう言ってなんとか話題を変えようとした

 

しかし

 

真也「ごめんこいし、今からやることが出来たよ」

 

そう言った真也は手を開くと

 

真也「妹の思いを受け止められない姉には反省してもらうよ……」

 

握り締めた

 

 

 

すると

 

 

 

どこからか悲鳴が聞こえたように思えた

 

真也「さて、これでもフランの思いを受け入れないなら……」

 

真也はそう言うと部屋を出て大図書館に戻った

 

こいしとフランはそれを慌てて追いかけた

 

 

 

こいしとフランが真也に追いつくとそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜか服がところどころ破けているレミリア、咲夜、パチュリー、こぁがいた

 

その光景に驚くこいしとフラン

 

その2人に気付いたレミリアが

 

レミリア「フラン!やっぱりこいつは危険よ!私たちにこんな目をあわせるような奴なのよ!」

 

フランにそう訴えた

 

フランは迷っているようだったが、2日前に聞いた真也の過去を思い出し

 

フラン「そんなわけないよ!真也は、私にも優しくしてくれたから!お姉様が勘違いしてるだけだよ!」

 

レミリアにそう言って誤解を解こうとした

 

しかしレミリアは苛立った表情で

 

レミリア「なんでわからないの!もういい!こんな奴私が消し去ってあげる!」

 

そう言ってレミリアは真也に近付いて思い切り殴ろうとした

 

 

 

しかし

 

 

 

それは真也が能力を使ったことで失敗する

 

レミリア「!!??」

 

レミリアはなにが起きたのか分からないという顔をしているが真也は気にもせず

 

真也「直で妹に言われてもダメなんだね……なら、悪いけどちょっと痛い目見てもらうよ」

 

そう言うと真也は手を開く

 

それを見た咲夜が止めようとして

 

咲夜「お嬢様はやらせないわ!」

 

そう言ってナイフを投げた

 

 

 

しかしそれは

 

 

なんと木っ端微塵に壊れて届くことはなかった

 

咲夜「なっ!」

 

咲夜が驚いている中、パチュリーが

 

パチュリー「今のはフランの能力ね」

 

そう言ってフランを見た

 

フランはどこか決意した表情で

 

フラン「真也がこの誤解を解いてくれるなら私は真也をこの嫌いな能力で守るよ!」

 

そう言って四人を見ていた

 

その様子に真也は

 

真也「これだけ見てもまだ変わらないのかな?」

 

レミリアにそう問いかけた

 

レミリアは苦々しそうな顔で

 

レミリア「くっ……分かったわよ!フランはもう狂気が無くて能力も制御出来るってことでしょ!もういいわ」

 

そう言うとレミリアは大図書館から出ていった

 

咲夜もそれを追いかけて出ていった

 

その場に残ったパチュリーとこぁは魔法で回復してから

 

パチュリー「私はまあどっちでも気にしてなかったから」

 

こぁ「私は……よくわからないですが嘘をついているとは思っていませんでしたよ、今更言うのもあれですが」

 

そう言って2人はいつもの場所に行ってしまった

 

その場に残ったのは真也とこいしとフラン

 

フラン「えっと、ありがとね真也。私のために無茶してくれて」

 

フランはそう言って真也を見た

 

真也はいつもの表情で

 

真也「いやー?別にこれでフランが外にでれるなら安いものだよー」

 

そう言って大図書館から出ていった

 

こいしはその後ろ姿を見ながら

 

こいし「真也……あなたはまた無理をする……」

 

そう言ってから

 

こいし「とりあえず良かったねフラン!暇があったら一緒に遊ぼうね!じゃ、またね!」

 

それだけ言ってこいしは真也を追いかけていった

 

その場に残ったフランは

 

フラン「なんかデジャヴだなー、それにこいしが言ったことって……」

 

疑問が残ったがそれを頭から追い出して、とりあえずこの図書館の本を読むことにした

 

 

 

 

大図書館からでた2人は前と同じようにロビーにいた

 

しかし今回違うのは2人ほど人が増えていた

 

その2人はレミリアと咲夜だった

 

レミリア「さて、あれだけやってくれたんだから、少しは落とし前つけてもらうわよ?」

 

咲夜「お嬢様に怪我させられたからにはそれなりの報復をするわ」

 

2人は殺気を出しながら言った

 

真也はレミリアがいる理由について多分納得しなかったのかな、なんて思いつつ

 

真也「うるさきなぁー帰らせてよもー」

 

そう言っていつもの笑顔を向けた

 

こいしは少し冷や冷やしながら

 

こいし「(またなのね)」

 

内心呆れていた

 

レミリアと咲夜は真也の言葉にカチンときたようで

 

レミリア「そう簡単には帰らせないわよ!」

 

レミリアが言うのと同時に咲夜と一緒に弾幕を放った

 

しかしそれを真也は

 

真也「めんどくさいから無くなっちゃえ」

 

そう言って全て消し去った

 

レミリアたちはそれに驚き少し恐怖した

 

その様子を見た真也は

 

真也「これくらいで怖じ気づくんだったら勝負なんて仕掛けないでくれるかな?めんどくさいし、紫が怒りそうだし、君たちは無駄死にするだけだよ?」

 

そう言った真也はいつもの笑顔から無表情になり、瞳も感情の無いものに変わった

 

その変化に最早恐怖を通り越して死を感じた2人は

 

レミリア「わ、悪かったわ!だから殺さないで!まだ私にはやることがあるから!」

 

咲夜「ごめんなさい!お願いだからやめてください!」

 

そう言って真也に懇願した

 

真也はそれを無表情な顔をどことなく冷たくしながら

 

真也「これ以降は無いから……」

 

そう言ってこいしの手を握りその場から消えた

 

レミリアたちは自分たちに向けられた死の予感が無くなったことに安堵した

 

そしてあれだけのことが出来る者だからフランの狂気が無くなったのも本当なのだろうと思い直したのであった

 

 

 

 

こいし「ねぇ真也、もしあの2人があの時反抗してたらどうしてたの?」

 

真也に手を握られ一緒に無意識の中で移動したこいしは移動を終えてから真也に聞いた

 

真也は少しめんどくさそうに

 

真也「あれだけやってもだめだったら、ちょっと痛い目見てもらうか、能力で少し弄ってたかもねー」

 

そう言った

 

こいしはこの言葉がほんとであると確信し、また、そうならなくて良かったと安心した

 

 

 

その後また疲れた真也が地霊殿に帰ると言ったので2人は地霊殿に帰って行った

 

 

 

ちなみに、フランは今日以降普通に外にも出してもらえるようになり、みんなと同じように暮らすことも出来るようになったとか

 

そのことにフランはとても喜んでいたらしい

 

ただフランが真也の名前を口に出すたびにレミリアと咲夜が少し青ざめた顔になるのが気になったらしいが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして紅魔の館に住んでいた狂気の少女は無の少年に救われ、新たな生活を送り始めた

 

こうしてまた無の少年を信頼する者が増えた




はい、その後の話でしたー!

真也「あーやりすぎた感が否めないよー」

こいし「ドンマイ真也」

あはは……少し誇大表現しすぎましたかね

ちなみに、ここで感想にあったなんで真也がレミリアたちが水晶玉で見ていることに気付いたかというと

真也「あれはねー、能力を使ってあの場所を見えなくしたのと音を無くして声を聞こえなくしただけなんだよねー」

というわけなので気付いていたわけではないです、まああんなことしてる時点で気付いてるようなもんですけどね

それと今回の話にあったレミリア達の服が破けていたのは

真也「あれはー僕がレミリアの周りにあった物を無理矢理爆発させたからだねーまあレミリアだけだと思ってたから他の人もあんな事になってるとは思わなかったけどねー」

こいし「真也の能力協力すぎよ」

はは、まあ、いろいろ理由はありますよ

あと、前に募集した質問の答えを一応本編にも描写しましたが分からなかった可能性もあるので言っときますね

まず、無礼になれるかということに関しては、なれることはなれますが、真也は誰に対しても同じように接するので関係ないですね

また妖精メイドに名前をつけるかということに関してはさすがに一人一人に名前を付けると僕の頭がパンクするのでしません

あと無理を変えれば何でも出来るのではないかということについては……まあはっきり言いますとそうですね。ほんとチートですいません笑

それと今日の10時30分にまた番外編を投稿します

内容は真也に異変が!?

ということで次回まで

「「「ばいばーい」」」

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