東方無集録   作:生きる死神

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はーい、こんばんわー、生きる死神です

今回は前回の後書きで言ったとおりです

やっと異変が終わりそうです、そしたら日常編に行きますよ(たぶん)

では、スタート


有耶無耶になる勝負

 

 

?「真也!!!」

 

 

 

自分を呼ぶ声に真也は

 

真也「この声は……」

 

その声の方向に期待のこもった視線を向けると

 

 

 

そこには

 

 

 

さっきまで気絶していたこいしがいた

 

真也「こいし!!!」

 

真也はこいしが起きたことに喜び、すぐに向かおうとした

 

しかし、

 

霊夢「勝負の最中によそ見だなんて、随分と余裕なのね!」

 

霊夢が真也に向けて大量のお札を投げてくる

 

真也「あぁーもう。鬱陶しいなぁ」

 

真也はそれを打ち落としたり避けたりして被弾しないようにしている

 

しかし、撃ち落としても避けてもどんどん飛んでくるお札の数に、苛立ちが溜まっていく

 

真也「(早くこいしの元に行きたいのに)」

 

真也は苛立ちと焦りが混じったよく分からない気持ちになっていた

 

そして、その苛立ちが最高潮に達したとき

 

霊夢「くっ!なかなか当たらないわね!ならスペカで「あぁもうしつこい」……!」

 

霊夢がなかなか当たらない真也に苛立ちスペルを使おうとしたとき

 

真也「こっちはこんな戦いどうでもいいの。早く終わ

らせるよ」

 

真也はそう言うとスペカを出し

 

真也「《無符「無為無策な篭の鳥」》」

 

真也が宣誓すると共に霊夢を囲うように鳥籠を模した弾幕の壁が現れる

 

霊夢「なにこれ!」

 

霊夢が驚いていると囲っている鳥籠から攻撃が始まった

 

鳥籠の頂点から一番下に向かってレーザーが放たれる

 

霊夢はそれを軽々と避けて真也に追撃をしようとして

 

真也「それは耐久スペルだから。攻撃したって無駄だよ」

 

真也の声と自分の投げたお札が壁に当たり消えるのを見て避けることに専念した

 

霊夢「なんで耐久スペルなんてもってんのよ!」

 

霊夢が愚痴を言っている間に先ほど放たれたレーザーが弾幕に変わりいろんなところに飛んでいく

 

そして、その弾幕が鳥籠の壁に当たると止まり違う場所の弾幕と薄い線で繋がる

 

霊夢「これは線の上にはいちゃいけないって私の勘が言ってるわね」

 

霊夢の勘は当たっており霊夢が線の上から退いた途端、その薄い線を走るようにレーザーが放たれた

 

霊夢「なんてめんどくさいスペルなのよ!」

 

その後も最初と同じ動きに翻弄され霊夢が避けること

に集中し始めた

 

 

 

 

 

 

その時真也は、

 

真也「こいし!!!大丈夫!!??」

 

こいしの元に飛んでおりこいしを心配していた

 

こいし「うん、もう、動けるくらいには回復したよ。それよりさ、真也はなにしてるの?」

 

こいしは腕をぶんぶん振り動けることを証明したあと、真也になにをしているか聞いた

 

聞かれた真也は少し気まずそうな顔で

 

真也「えっと……こいしの仇打ち……かな?大丈夫だよ、もう4人落としたから」

 

最後の一言はやってやったといった表情だった

 

こいしに答えるとこいしは驚いたあと怒った顔をして

 

こいし「なんで仇打ちなんてしてるの!私は自分から突っ込んで負けただけだし、妖怪だからそんな簡単には死なないよ!真也が弾幕ごっこやることなかったのに!」

 

こいしは自分のことより真也のやったことに怒っていた

 

真也は困ったような顔をしてこいしを宥めるように

 

真也「それは分かってるよ。でもね、自分の恋人がやられて黙ってる奴なんていないと思うんだ。だから、こうしてやってたの。」

 

こいしはそれを聞いて嬉しそうに顔を赤らめて

 

こいしか「あ、う、うん。そ、そうなんだ。私を思ってやってたのね。でも、真也怪我してない?私はそれが心配なの」

 

途中不安そうな表情で真也を見た

 

真也はまったく平気そうな顔で

 

真也「一回2人からの弾幕に被弾したけど、全然大丈夫だよ」

 

真也はそういってこいしに納得してもらおうとした

 

しかし、こいしは気付いていた

 

こいし「ねぇ……少し無理してるでしょ?ほんとはあんまり大丈夫じゃないでしょ?」

 

こいしは真也の嘘を感じ取り真也を問い詰めた

 

真也は驚き表情に焦りがでて

 

真也「そ、そ、そんなことないよ?ほんと大丈夫だって」

 

なんとか疑惑を晴らそうとしたがこいしは真也の言葉を信じておらず、ジトーっとした目で真也を見つめていた

 

やがてその視線に耐えられなくなった真也は本当のことを吐露した

 

真也「うぅ……ばれないと思ったのに……確かに能力を使いすぎて体が重いけどさぁ……」

 

真也は自身の能力の代償のせいだと言った

 

こいしは嘘はついてないなと思い

 

こいし「うーん、ならもう帰ろうよ!巫女だって諦めてくれるでしょ!」

 

真也に帰ることを提案した

 

真也「うん、こいしが大丈夫ならもういいや、帰ろうか」

 

こいしの提案に賛成し巫女に勝負を終わらせることを告げに行った

 

 

 

 

 

真也が巫女がいるところに戻ってくると

 

真也「おぉー、あれを避けきったんだ、すごいね」

 

霊夢が耐えきったことに素直に賞賛の言葉を送った

 

霊夢「はぁ、あれくらい、はぁ、どうってことないわよ、はぁ」

 

息を切らしながらも真也に答える霊夢

 

次に備えて体制を整えようとしたが、真也の言葉に固まってしまった

 

真也「この戦い僕の負けで良いから」

 

真也は霊夢を見て言った

 

霊夢「はぁ!?いきなり負けで良いってどういうことよ!」

 

霊夢は急に言われたことにより混乱して真也にその言葉の真意を聞いた

 

真也「だーかーらー、僕はもうこの戦いをやる必要はなくなったから負けを認めるって言ってるのー」

 

真也も一回で納得してくれると思っていたので、少し怒り気味に答えた

 

霊夢に納得した様子はなく、むしろ怒りが爆発しそうになっていた

 

霊夢「あんだけやっといて今更逃げるわけ!?そんなの許すと思ってんの!?」

 

霊夢は完全に怒っていたが

 

真也「だからなにさ、別に死んでないし、相手が負けを認めてるんだから良いでしょ?」

 

真也も負けじと言うが霊夢は仲間が簡単にやられたことと自分のスペルが聞いていなかったこともあり聞く耳を持たなかった

 

霊夢「とにかく!どっちかが気絶するまで終わらせないわよ!」

 

真也はそれを聞いてめんどくさそうな顔をして

 

真也「はぁ……博霊の巫女がこんなに頑固だなんて……もういいや、悪いけど帰らせてもらうよ……」

 

真也はそう言うと後ろを向き

 

霊夢「帰らせないって言ってんでしょ!」

 

霊夢がお札を投げてくる頃には

 

 

 

 

 

その場にはいなかった

 

 

 

 

霊夢「!?いない!?どこいったの!?」

 

霊夢が辺りを見回しても影も形も見当たらず

 

霊夢「あぁーー!!逃げられたー!!」

 

霊夢は逃げられたことに気づき盛大に怒鳴ったのであった

 

 

 

 

 

真也は霊夢の前から移動し、こいしと共に地霊殿に向かっていた

 

こいし「ねぇ、巫女が怒ってたけど大丈夫?」

 

先ほどの一部始終を見ていたこいしが心配そうに聞くと

 

真也「思ってたより頑固で負けを認めても終わらせてくれなかったから無意識使って逃げてきましたー」

 

真也はおどけたように言った、その言葉にこいしはやれやれ、と思い巫女にドンマイ、と心の中で言ったのであった

 

2人が地霊殿につくとさとりが待っており

 

さとり「こいしっ!!大丈夫だった!?」

 

珍しくさとりからこいしに抱きつきこいしの心配をしていた

 

こいし「わっ!お姉ちゃんから抱きついてくるなんて……明日は雪かな?」

 

こいしは心配されたことより姉の行動に反応した

 

さとりは軽く流されたので

 

さとり「もう!ほんとに心配したんですからね!?こいしまであの5人に怪我させられたんじゃないかと思って冷や冷やしてたんだから!」

 

さとりは少し怒りながらこいしに言った

 

こいし「えーとねー5人とは弾幕ごっこやってやられちゃったけど、真也が代わりに4人倒したみたいだし、服とかも真也が直してくれたよ」

 

こいしは真也を見ながらさとりに大丈夫だということを伝えた

 

さとり「ならいいですけど……それより、真也、あなたほんとに4人倒したの?」

 

さとりはとりあえず納得し、先ほどから話に入らないでいた(空気になっていた)真也に聞いた

 

真也「うんー、紅白巫女以外は倒したよー」

 

真也はなにも考えていないように言った

 

それに驚いたさとりは

 

さとり「1人でやったのですか!?なんて無茶なことを!」

 

真也を少し非難するような眼で見た

 

真也はその視線すら気にした様子もなく

 

真也「別にー割と余裕だったけどー……」

 

真也はそう言ったがこいしがまたジト目て見ていることに気づき、

 

真也「少し被弾しました、はい」

 

と、正直に言った

 

その様子にさとりは

 

さとり「とりあえず今日は休みましょう。また明日話し合いましょうか。私も話さなきゃいけないことがあるので」

 

疲れを取るために話をやめにした

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に戻った真也は

 

真也「はぁー疲れたー体が重いー眠いー」

 

と、口にしてまもなくベッドに倒れ込みそのまま熟睡した

 

 

 

一方こいしは

 

こいし「(あんなに感情的になるなんて思ってもなかったな。お姉ちゃんのときも確かに怒りは感じたしそのせいで突っ込んじゃったんだけど、真也が言ったときはそれよりもイラッとしたな。前ならこんなに感情的になんてならなかったのに。これも真也といたから私が変わったのかなぁ……)」

 

真也が弾幕ごっこをしたことを聞いたときのことを思い出し物思いに耽っていた

 

こいし「(変わってしまうのは怖いけど……真也が受け入れてくれるなら……それでもいいかな……?真也が変わったときも受け入れられるようにしなきゃ!)」

 

自分の確かな変化を感じながら決意をしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異変は解決した、博霊の巫女とその4人の仲間達によって。

 

しかし、最後に突如現れた謎の人間に倒されたことは誰もが想定外だった。

 

それはのちのち大きな波紋となり真也とこいしに影響を与えるのだが、それはまだ未来の話

 

余談だが相手に逃げられた博霊の巫女は帰るときも怒っており仲間の軽いちょっかいでも爆発しそうだったという

 

妖怪達も退治されるのではないかと気が気じゃなかったと言っていたらしい

 

 

 

 




はーい、ついに決着がつきましたね

真也「あんな終わり方でいいのかなー?」

久しぶりに真也にも来てもらいましたね

真也「久しぶりー」

これで、やっと日常編にはいれますよ!

こいし「その前に宴会でしょ?」

あ、こいしちゃん、確かにその通りです

真也「次回は宴会かー」

真也の言うとおり次回は宴会です、いろんなキャラが出ますので、キャラ崩壊してたらすいません^^;

真也こいし「「そんな出せないでしょー?」」

そ、そんなことないよ!たぶん

真也「たぶんってー…」

こいし「変わらないね…」

は、はい、ではまた明日会いましょう!

「「「ばいばーい」」」

ちなみに、気絶していた4人はまず魔利沙と妖夢は先に落ちていたので復活しその2人が咲夜と早苗を運びました

霊夢は怒っていたので無理ですね笑

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