ミックス・ブラッド   作:夜草

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作中設定(ネタバレ注意)

南宮クロウ(本名 南宮九朗義経)

魔女に拾われた、森育ちの純朴なオオカミ少年。

獣王と超能力者の二つの血を引く『混血』にして、禁忌の知識を持った魔女が現代に創った咎神の殺神兵器で、第四真祖(こじょう)後続機(コウハイ)

南宮那月により、絃神島の『魔族特区』に連れてこられ、彼女の助手(サーヴァント)をしながら彩海学園を通う。

常人離れした力を自覚しており、加減を誤れば人を傷つけると自分からはあまり近寄らないように気を付けている。他人との距離感に臆病なくらいに慎重なため、誤解されることもあるが、人懐こい性格で、接すればたいていの人間と仲良くなれる。

芳香(嗅覚)に特化した過適応能力を発現しており、五感の優れた獣人種の特性も相まって、非常に高く、超古代人種・天部にも匹敵。過去の情報まで読み取り、物体の生命力にも干渉でき、その追跡能力は一度でも捉えられればまず逃げられず、魔導犯罪者たちから魔女の番犬・黒妖犬(ヘルハウンド)と畏れられている。

人間時でも獣人種を圧倒する身体性能は、吸血鬼の眷獣と肉弾戦を可能とする。神獣化もでき、普段は主人の那月に封印を施されているが完全なる獣性を解放すれば真祖の眷獣に匹敵する戦闘能力。ただ、基本物理的に殴れない相手、空隙の魔女とは相性が悪い。

その身に宿る混血には毒性があり、それを発揮すれば真祖でも破滅的なダメージを負うため、吸血行為は危険極まる。ただし、あまりに破滅的で自滅してしまうため致命的とはならない。

知性に欠けるものの、学習能力は高い。スーパーコンピューター並の情報処理能力から、高い精度の未来視ができる。

身体強化、死霊術以外の呪術や魔術にはまったく適正はないと評されるが、死霊術は極まっており、完全な死者蘇生すら実現できてしまうほど。過去の過ちから死霊術は苦手としているが、状況次第では使用も辞さない。

それ以外にも式神や使い魔が使えないものの、創造主の魔女から契約を引き継いだため、守護獣(フラミー)の召喚はできる。主人の空隙の魔女との繋がりもあるため、短距離の空間転移(縮地)も扱うことはできる。

自分の過大な力を自覚しており、制限を課す禁忌契約にもすんなり受諾した。

 

・契約

 

獅子王機関との制約:存在を知覚した巫女には、三撃を受けるまで攻撃してはならない。

       誓約:半日、超能力を含めた五感を麻痺し、霊力魔力が一切使えなくなる。

アルディギアとの制約:王族からの頼みごとを、二度続けて断ってはならない。

        誓約:一日、死霊術と獣化を封印する。

第四真祖との制約:暁凪沙を泣かせない。

 

 

・変身形態

 

銀人狼:獣化した形態。銀色の体毛を持つ狼人。

    派生

    金人狼:7つの霊的中枢(チャクラ)を全解放した獣人形態。

        体毛が金色に変化する。

        純粋な魔族とは相性の悪い、天使クラスの高純度の神気を放つ。

 

金狼:神獣化した形態。完全なる獣。

   派生

   血に飢えた魔狼(ブラッディウルフ):『原初』により強制的に変身された暴走形態。

 

魔人:完全なる獣性を掌握した人型。『混血』の極致ともいえる形態。

   大人の姿に成長しており、獣要素が少し残るものの、人寄りの変身。

 

蛇尾狼:蛇尾狼の暗緑(マルコシアス・テネブリス・ヴィリディ)

    第四真祖の血の従者であるアスタルテを介して『十三番目』を引き出(サルベージ)した形態。

    兵器には役立たずである故に切り捨てられた、吸血鬼の『蘇生』の伝承を司る。

 

・武装など

 

悪魔の黄金鎧。

主人の那月が契約した守護者・輪環王(ラインゴルド)の黄金鎧。

全身鎧は那月の許可協力が必要だが、籠手くらいならば自由に出せる。

空間制御系の魔術の補助が入る。

 

フラミー

契約した守護者(獣)。毛の生えた龍族(ドラゴン)。沼の龍母。

大罪を冠する七大魔獣において八番目(さいご)に造られ、零番目(さいしょ)に生まれた『原罪』の魔獣兵器。

戦闘能力は皆無だが、同化型の守護獣であり、契約者に皮の着物と知識を与える。

 

薄緑

ディデイエ重工が製造した着る戦車を、浅葱がクロウ用の咎神の魔具として調整した鎧甲冑型強化外骨格。

 

冥/明(めい)》我狼

零式突撃降魔双槍(ファングツアーン)(プラス)。鬼才の武神具開発者である絃神冥駕が作成した廃棄兵器の完成版。

白槍と黒槍の雌雄一対の武神具で、霊力と魔力を反転増幅させる陰陽魚螺旋転変術式が刻まれる。

その術式上、『混血』にしか振るえない。

 

 

クリストフ=ガルドシュ

原作・戦王の死者に登場する黒死皇派のリーダーで、黒死皇の盟友。

黒死皇が編み出した獣人種の武技・獣人拳法の達人で、上位獣人種ではないものの獣人の形態ではクロウと互角に渡り合えるほど原作より強化されている。

 

 

ロウ=キリシマ

原作・天使炎上に登場する獣人。

叶瀬賢生により模造神獣の改造手術を施されており、同僚の女吸血鬼ベアトリスからの魔力援助をもらうことで神獣化に匹敵する血に飢えた漆黒の狂獣(ブラッディウルフ)に変身する。

 

 

ソニー=ビーン

監獄結界の脱獄犯の一人。原作・観測者の宴ではシュトラ=Dの不意打ちで退場していたシルクハットの紳士。

元アメリカ連合国の陸軍特殊部隊ゼンフォース所属の魔義化歩兵(ソーサラスソルジャー)

抱擁の右手の試験作(プロトタイプ)が身体に埋め込まれており、その力で多くの魔族魔獣を食らった美食家気取り。

 

 

血途の魔女

元図書館の科学に在籍していた魔女。

『原罪』の一端と契約したことで禁断の叡智を手に入れ、真祖を超える規格を目標とした人造魔族『黒』シリーズを造り上げようとした。

『混血』の親に選んだのは真祖の敵である咎神の末裔と真祖に逆らった獣王で、9番目にしてようやく望んでいた、両親の特性を引き継いだ個体の配合に成功した。

それから肉体が器として完成するまでは、才能を伸ばすために何でもした。

0から1を生み出す天才。この現代において殺神兵器の創造という偉業ともいえる実績から、その手の研究者たちからは一目置かれている。

 

 

人狼

咎神カインを奉じるテロリスト聖殲派の工作員。

仮面型の魔具で、あらゆる人間に化け、その対象の力までも模倣することができる。

 

 

グレン=カタヤ

北欧アルディギア王国の聖環騎士団の長。要撃騎士ユスティナ=カタヤの叔父。

超高等魔術の物質透過の魔剣バルムンクを武器とし、戦闘能力は三聖クラス。

 

 

スワルニダ

原作・人形の伴侶に登場する人工生命体(ホムンクルス)の少女。

眷獣共生型人工生命体アスタルテの製作者である人形師が創った機械化人工生命体。

姉妹機であるためアスタルテと容姿が似ている。

数多の魔導兵器が内蔵されており、剣巫と渡り合えるくらいに戦闘能力は高い。

原作では人形師に捨てられた挙句、略奪式人工生命体(ナタナエル)に取り込まされたため、暴走し、最後は古城たちに倒され、停止したが、アスタルテの姉妹機(かぞく)であることからクロウが停止する前に生命力を分け与えた。

その後、人工島特殊牢獄で同類ともいえる天塚から霊血を分け与えられ、水銀細工(アマルガム)として復活し、浅葱の付き人兼護衛となった。

 

 

タラスク

蛇の仔。

大罪の魔獣レヴィアタンの細胞をベースに複数の魔獣の遺伝子を掛け合わせて創り出された人工魔獣(キメラ)

 

 

クアウテモク

『混沌界域』に属する獣人兵団長。

鳥型の上位獣人種で、第三の夜の帝国最強の獣王。

飛行形態は始祖鳥のような姿で、超音速で飛行する。幻術を得意とし、近接戦闘も優れている。

主人である第三真祖から貸与された意志を持つ武器シウテクトリは、昼の刻に真価を発揮する蛇腹剣。最大火力となる正午は軽く振るっただけで旧き世代の吸血鬼を跡形もなく消し飛ばす。

 

 

病猫鬼

ゼンフォースの新兵器。

シアーテの豹の上位獣人種を材料とした禁呪・蟲毒。

不死性と増殖能力は一度解き放てば制御不能になるため、制限が課されている。

 

 

作鏡連

調伏兵器職人の矮人族(ドワーフ)

太史局における獅子王機関の師家・縁堂縁のような立ち位置。

 

 

ハヌマン

黒死皇と殺し合ったことのある『滅びの王朝』出身の世界最古の獣王で、魔族特区破壊集団(テロリスト)タルタロス・ラプスの古参。

猿型の上位獣人種で、四仙拳を凌ぐ仙術と武術の達人である妖仙。

特異的な変化能力により、毛一本から魔道具に武神具から自分自身まで造り出せる。

 

 

バルトロメオ

人形師が制作した捕食型人工生命体。

機械人形としての兵装を操る人工生命体と発火能力を持つ人工生命体を取り込み、その両方の力を振るう。

優れた感知能力が仇となり、アベルの巫女(ウィルス)に感染してしまう。


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