世界最恐の海兵、又の名を「慈愛の副元帥」   作:anmnmn

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初めての番外編、スマホからの投稿にです。

ゆ、指ががが( ⚈̥̥̥̥̥́⌢⚈̥̥̥̥̥̀)


**話 「黒獅子、その1」

俺は、ある島に住んでいるライオンだ。

 

他のライオン達とは大きさが倍近く異なり、体毛も黒で

覆われている。

そして動物達の中では王とも呼ばれている部類だ。

 

島に住んでいるモノたちにはルールがあり

その中でも代表的なのが

「敗者は勝者に抵抗しては行けない」

 

つまりは弱肉強食だということ。

 

 

肉食系の動物達には自分らのテリトリーがあり

日頃争っている。

 

 

俺達肉食系は襲われれば抵抗できるものの

草食系達は自分を守る術がない。

 

そのため草食系達は、肉食系と取引をする。

俺達は草食系から情報等をもらい、逆に草食系達を俺達の

テリトリーに住まわせている。

 

俺達ライオンは力はあるが数が少ない。

そのため最近クマとチーター共が手を組み、

俺達のテリトリーを奪っていった。

 

数は暴力とよく言ったものだ。

 

それから仲間と散り散りになってしまい俺は、

1匹さまよっていた。

 

草食たちに手を出せば取引をしている肉食たちが黙っていないだろう

 

空腹も限界が来ようとし、眩暈を時々させながら歩いていたら

ふと肉の匂いがしてきた。生きている動物の匂いではなく

食欲をそそるような匂いだ。

 

試しに行ってみようと匂いに釣られ言ってみれば

そこには人間がいた、しかも小さい子供のようだ。

 

その子供は、どこからか持ってきた巨大な肉を木に突き刺し焼いていた。

 

運良く子供の背後に出てきたようだ。

 

何故子供がこんな所にと疑問を持ったが抑えきれない

空腹に消えた。

 

絶好のチャンスだ、と隠れていた草むらから

静かに一歩足を出した。

 

 

その時、肉を見ていた子供が急にこちらを向いた。

 

そして笑顔で「ライオンさん迷子なの?一緒に食べる?」

 

 

俺は心底驚いた。子供の言っている言葉が理解できたのだ。

 

そして何より一緒に食べようと誘ってきたのだ。

この島で食料という物は、貴重なもので同じ種族であっても

自分の子供でなければ分け与えないほどだ。

 

そんな食料を一緒に食べようと目の前の子供は言っている。

罠だと思い、威嚇を飛ばすも子供には効果はないらしく

 

「もうしょうがないなぁ」と言い、自分の分のを切り

残りの全ての肉を俺の目の前に置いたのだ。

 

子供は何も言わず木株に座り食べ始めた。

 

恐る恐る目の前の肉にかぶりつく。

 

それはとても温かかった。肉はもちろん、これは

この子供からもらったものだからなのだなと

実感した。一口食べ害がないと分かると一心不乱に

かぶりついた。

 

そんな中いつの間にか子供は俺の近くに来ていた。

 

何をするつもりだと見ていると俺の顔の毛に触り始めた

目を輝かせ「もふもふ~」と興奮しているようだった。

 

そんな子供を無視し肉を食べた。

 

肉を食べ終わり、そういえばと子供のほうを見ると

俺の身体を枕にし、顔の毛を身体にかけ寝ていた。

 

俺は仲間達がいても妻がいなかった。

 

しかしこの寝顔を見たら、子供を作っておけばよかったと

後悔した・・。

 

その後俺も食後ということがあって一緒に寝た。

 

 

 

それから1度別れ子供に「またきてねー!一緒に

食べよー!」と言われたため次の日本当にいるのかと顔を出してみれば・・・いた。しかも昨日より肉が大きくなっていた。

 

そして笑顔で迎えられ一緒に食べた。

食事の最中子供は何かを考えているようだった。

俺は優しく声を挙げるとこはにっこり笑い

「ううん、実は名前を考えてたんだー。ライオン君って呼びづらいからね!考えてみたんだけど、ゲールなんてどうかな!」

 

俺は感動した!俺に名前をくれるというのだ。

しかも真剣に考えてくれたことが一番嬉しかった。

 

嬉しくて子供の顔を舐めまわしてやった。

「キャー」と叫んでいたが変わらず笑顔で嬉しそうだった

 

よし!俺は今日からゲールだ!

 

聞けば子供は名前がないらしい

だから俺は子供をお嬢と呼ぶことにした。

なんで女か分かるかって?

お嬢が口に時々出してたからさ。

 

それからだ、初めは警戒したものの今では子供の前では

安心できるほどになっていた。

 

朝には1度別れるものの昼には一緒になり、子供を背中に乗せ散歩したりした。私は本当に楽しかった。

 

居場所を奪われ、仲間とちりじりにされ

飢え死にしそうになったところを子供に救われた。

 

 

これが俺と子供の出会いだった

 




スマホからなので誤字脱字あるかもしれません
所々で番外編を入れたいと思います

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