世界最恐の海兵、又の名を「慈愛の副元帥」   作:anmnmn

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今日お休みだったんですけどずーっと寝てました!
お昼寝さいこー!!

本編に入る前に番外編です!






**話 「黒獅子、その2」

○ゲールside

 

 

俺とこいつ(レオナ)は、ある日いつものように散歩していた。

 

 

しかし何かいつもと違う違和感を感じた・・・

これは・・・人間の匂い・・?

 

 

 

こいつも気づいたようだ、幼い割に鋭いらしいな。

「行ってみよ!ゲール」という声で俺達は匂いのする方へ向かった。

 

 

・・

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

海岸に着き周りを見渡すと少し離れたところに多くの人間共がいた

俺は警戒し危ないと思ったがこいつは行きたいようなので

警戒心を強く持ち向かう。

 

 

 

人間達の近くに行くと此方に気づいたようであちらも警戒しているようだった。

俺達は相手の様子を伺っていた、何故かこいつはニコニコしているようだが・・・。

 

人間達が何かを話しているようでしばらくすると

あいつらがこちらに向かってくる。しかも様子を伺うとどうやら

捕らえる気らしい。

そんなことを考えていると俺の背中に乗っているこいつから

凄まじい殺気があいつらに飛んだ。

その瞬間こちらに近づいてきていた人間達が一斉に倒れていった。

少し離れていた何人かは倒れはしなかったが驚いているようだった。

 

 

俺が何故こいつの殺気に驚いていないのかって?

前に俺達が一緒に散歩している時にオレより大きめな熊が出てきたんだ。

俺はこいつが一緒だからと逃げるつもりでいたが、逃げようとした瞬間

熊は倒れていった。

その時に俺はすごく驚いたんだ・・・熊が倒れた事もそうだが

こいつから出てきた殺気・・・あれを食らうと思うと冷や汗が

出てくる。

 

 

 

それからこいつは俺に「ちょっと待っててねー」と言い俺から降りて

あいつらの方へ向かって言った。

何かあったらの時のために俺は一応警戒は解かないでおく。

 

あいつらは何か話しているようだ。

特に言い争うこともなさそうだったから俺は警戒を解こうとした。

その瞬間あいつとあっちのガタイのいい人間が構えだした。

 

いきなりのことで驚き、体制を整えながらもあいつの方へ助けに行こうとすると

あいつが此方を見て「待っててね」と声は出して居ないが口を動かした。

 

 

 

そうして二人は喧嘩を始めた。

どうやらお互いに殺す気はないらしい。

ならば俺は見届けるまでだ。

俺自身もこいつの実力を見るのは初めてだ。

 

 

その勝負を見届け・・・俺は頭の中が真っ白になった。

そして本能的にこいつが敵じゃなくてよかったと心底思った。

 

こいつと相手だった人間は本当にあの人間かと疑った。

しかもこいつは最後に放った何かわからないが・・・

遠くに見えた島が吹き・・嫌・・消し飛んだ。

 

 

 

俺はこんなやつと一緒にいたのかと無知な自分を呪った・・

 

 

 

そして喧嘩も終わり、こいつの口ぶりからしてあっちの人間達に誘われている

ようだった。

それにあいつもどうやら行く事にしたようだ・・・。

 

 

そうか・・こいつは島を出て行くのか。

それもそうか・・こんな島にいるより同じ人間達と一緒にいたほうがいいよな

あいつらも悪いやつらじゃなさそうだしな・・

 

だが・・・

俺はまた一人になってしまうのかと考えてしまっていた。だが・・・

 

 

あいつがいつの間にか俺の目の前にきていた。

そして・・・

 

 

「ゲール私と一緒に行こ・・?もし家族とかいるならしょうがないけど

 私はゲールと毎日いて楽しかったし初めての家族だもん」

 

俺は嬉しくて涙が出そうになった・・

もちろん断るわけもなくついていくことにした。

 

俺はライオンでこいつは人間だ。

それなのにこいつは家族と言ってくれた。

俺はこいつをライバルだと初めに思っていたが頭に浮かんでくるのは

こいつと一緒に散歩したり食事をしている時の楽しいことしか浮かんでこない

 

そうか・・俺も知らないところでこいつを・・

 

俺は気づいた。

 

 

 

 

そして俺はこいつと一緒に船に乗り島を出た。

 

そして人間からこいつに『レオナ』という名前を与えられたらしい。

俺とレオナは見えなくなるまであの島を記憶に刻み込んだ。

 

 

 

 

 

 

それから俺達は人間達が向かっているところについた。

人間達の乗り物はなかなか窮屈だった、あまり動けなかったからな

 

目的の場所についた俺達はどうやら別々の所に行く事になったようだ。

俺とこいつが離れる許せなかったがここには大勢の人間達が暮らしているらしく

混乱させないようにするためらしいとレオナから聞いた。

 

レオナは人間達について行き、俺はどうやら他の動物達が暮らしている所に

行くらしく案内された。

 

着いてみるとどうやらここにも位があるらしい。

大型や肉食は大きい顔をしており草食や小さい物達は影で怯えながら

暮らしているようだ。

 

俺は肉食でかなりの大きい方に入っていたため何も問題はなかったが・・

レオナだったら力のないあいつらを守るだろうな・・

 

それから何日も過ぎそこの暮らしや現状を把握した。

そんなある日レオナがやってきた。

そこで俺は話を聞いた、どうやらここを出るらしく長い期間らしい。

 

 

俺もついて行くと言ったがレオナに止められた。

「何故だ!」と聞くとレオナは周りを見て口を開いた。

 

「今度の場所はね?どうしても連れていけないの。それは私のためでも

 あってゲールとこれから一緒に暮らすためでもあるの・・・

 それにね?ゲールはここであの子達を助けてほしいの。

 私と一緒にいてくれたゲールならできるでしょ?優しいんだもん。

 だから私が帰ってくるまでここで守ってあげて・・?」

 

俺は何も言えなかった。

こいつは「俺のため、そしてあいつのため」と言っていた。

しかもこいつ等を守れと頼んできた。

 

1回来ただけで気づいたことにも驚きもしたが

オレはこいつの期待を裏切るわけには行かなかった。

 

それはこいつがオレを頼りにしていることが一番大きかった。

 

 

 

 

俺はこいつが帰ってくるまで弱い物達を守り、こいつが帰ってくるまでに

ここを変えてみせると意思を固めた。

 

 

それからレオナは島にきた人間達とここを出ていった。

俺は俺のやることをする・・それだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

俺は、頼ってきたあいつのため一歩を踏み出した。




今回は少し文字少なめです、番外編ですので・・


誤字脱字、理解不能の部分があるのはいつも通りです!

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