やはり私の青春ラブコメはまちがっている。(俺ガイル全キャラ性転換)   作:Wiiが欲しいと思わない。

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たいへんもうしわけありません。

戸塚編の予定が男版小町編になってしまいました。

小町の男版の名前は秋太です。それはなぜでしょう?

正解はあとがきで!


比企谷秋太

 

ジュー…………

 

私は朝食の目玉焼きと弁当にいれるウィンナーを塩コショウで炒めている。すると……

「うっわ!? やっべぇ! チコクする!?」

弟がリビングに降りてきた。

「おー、ねーちゃん、おはー」

「ん、おはよ秋太」

弟の名前は比企谷秋太(ひきがやアキタ)。別に秋生まれでもないのにそんな名前をつけた両親の心はいまだにわからない。そして家事もそこそこできるくせに私に押し付けっぱの愚弟だ。

「んで、なんで起こしてくんないのかね? 今日日直だからっていったよな?」

「逆の立場じゃ起こさないでしょ?」

「そりゃあ、年頃の男子が年頃の女子(?)の部屋に勝手に入るわけにゃいかんし」

……年頃の女子のあとに(?)がついたのは気のせいかな?

てか年頃のって姉弟ですが? 下着なんて見慣れているくせに今さら何を言うか……

そして秋太はパンにジャムを塗り食べる。するとさらに飼い猫のカマクラがご飯をねだりに来た。

 

フニャア~

 

「はいはい、今あげるよ……」

カマクラに餌をあげて私も朝食を食べる。それと同時に秋太は食べ終わる。

「ごっそさん!」

「あ、こら、口拭いてからいけ」

「ん? ジャムってる?」

「あんたの口は銃口か……ジャムるの使い方間違ってるからね?」

「……ねーちゃんって、たまに何言ってんのかわかんねーよな?」

それはあんただっての……まあいいか……私は朝食をとる……

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

「ほら、ねーちゃん。いくぞ!」

「……なんで私の自転車をあんたが乗ってるのかね?」

「俺がこいだ方が早いだろ? それともねーちゃんがこぐ?」

今のは『なぜ私が中学校まで付き添わねばならないのか?』という疑問なのだけど?

私は聞いても無駄だと思い、後部に乗る。

「秋太。あんた事故んないでよ?」

「ねーちゃんじゃあるまいし事故んないって、んじゃしゅっぱーつ!」

秋太は自転車をこいで進む。そしてこいでいる途中に……

「そーいや、事故っていやああのときの犬の飼い主さんと車の運転手さんと同乗者さんが家に菓子折もって家に来たぞ? 菓子旨かった」

「それ、あたし食べてないよ? てかお見舞いにも来てないよ?」

すると秋太は……

「てへ」

誰特だよその顔は……

そんなこんなで秋太の中学校に到着した。

「んじゃ、ねーちゃんも気を付けろよ」

「ん」

私はサドルに乗り直して自転車をこいで自分の学校へ向かった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

「えーそれじゃあ二人組をつくってくださーい」

本日の体育は選択体育。選択はテニスかバレーボール。ぼっちな私はチームプレーが嫌いなのでテニスを選択したけど、自称私の相棒の材木座はバレーボールを選択してしまい、私は余った。本来なら先生か誰かと組まされるが……

「体調悪いんで壁打ちしてます」

そう言って私は先生の返事も聞かずにコートの隅へ向かった。

私は壁打ちをする。やる気はあると思わせて体調が悪いから仕方ないと思わせられる。実に効率的だね。

 

ピュー、ポコンッ!

 

「あ、ゴメーン、取ってくれる~? えっと~、ヒキタニさーん!」

ヒキタニさん? 誰よヒキタニさん。

とはいえ私はボールをとりあえず手で拾って投げた。

そのグループはクラスのトップカーストグループの女子バスケットボール部の葉山早美(はやまハヤミ)が中心のグループだったので私は関わりたくないと思った。

私はとにかく壁打ちを続けたのだった。

その間、なにやら視線を感じたような来はしたが、気にしないことにした。




男版小町の名前が秋太の理由

秋田こまちから取りました。

次回こそ女版戸塚編です。

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