やはり私の青春ラブコメはまちがっている。(俺ガイル全キャラ性転換) 作:Wiiが欲しいと思わない。
お色気回第2弾。メイド服!
(さて、文実の時間までまだあるし一応クラスの方も見ておくかな。居てもなんのやくにもたたな――)
そこまで私が考えていると――
「ごめんね、八千代」
――目の前がまっくらになった。
ちょっと!? 私はポケ〇ン全滅なんてしてないわよ!? 最近では『まっしろになった』の場合もあるけど……
気がつくと目の前には……戸塚と戸部が?
「え? な、なに……?」
「「八千代、覚悟ー!」」
「ふぎゃぁぁぁ!?」
何々!? いったい何が!?
……。
…………。
………………。
「「「おおおぉぉぉぉーーー!!!!!」」」
私は戸塚と戸部によってメイド服に着替えさせられてしまった。
「いいよ! いいよ! ヒキタニさん! 流石Eカップは伊達じゃない!」
「ごめんね、八千代」
戸塚に謝られるが、そこは今は問題じゃない。このメイド服はなんというか……胸元……谷間がはっきりと出ていて……恥ずかしい……
『おい、ヒキタニさんってあんなに大きかったのか?』
『全然気がつかなかった……』
『僕、たまに体育で見た。ペアの準備運動とか凄い揺れてる……』
周りからはそんな声が聞こえる……恥ずかしい……てか見てたんかい!?
ちなみに私以外も女子はメイド服を着ている。
「日向がメイド服の都合がついて届いたから衣装合わせなんだよね」
「いや、私は当日着ないでしょ?」
「当日着ないから今、来てもらったんよ」
「当日着ないんだから、今着る意味もないでしょ!?」
なに? 本当に意味不明なんですけど!?
「いやぁ、でも八千代~、似合ってるよ~」
「ヒキタニさん、パイオツマジヤバイわ~」
「戸部や早美ちゃんから聞いた通りね。私、負けてるかも……」
「……ビッチくさ……」
戸部、やばくありません。大和、あんたも以外と大きいね。あと最後、聞こえてるわよ。えっと……大岡?
「おーい、パンケーキ試食用でき……うお!」
川崎が教室に入ってきた……そして数秒私を見て……
「(フイッ!)」
……目をそらした。
「うわーお、マサッキはムッツリですの~」
「は、はあああ!? だ、誰がムッツリだ!?」
「隠すな隠すな。男は皆、オープンかムッツリのどちらかのスケベに分けられる。俺はオープン、君はムッツリ――ごふぅっ!?」
「だから!? 誰が!? ムッツリだ!?」
海老名君の鳩尾に見事なストレートを決めた。
そんなことをやっているなか……
「相模。文実いいのか?」
「え? ああ、おう、大丈夫だ」
「でもよ……」
「……あー、オレ、あんまし手伝えねぇから邪魔か?」
「いや、助かってるから負担減らそうと……」
「大丈夫大丈夫。雪ノ下がスゲー頼りになるからよ。それにクラスの企画申請書はオレの仕事だしな」
私は気にせず着替えようとする。
「もう着替えるの?」
「こんな格好で文実に行きたくないわよ」
「あ、なるほど……あ、私も行くから着替えるわ」
え? なんで葉山が文実に? と表情で言うと……
「有志団体の申し込み。書類取りに行かなきゃだから」
「ああ、なるほどね」
私は一先ず教室を出て別教室で着替えて行くことにした。
……。
…………。
………………。
会議室に入ると、何やらピリピリとした雰囲気だった。
そして見てみると中央に三人。
雪ノ下 雪斗、城廻 巡、そして、雪ノ下 陽斗……
「兄貴、何をしに来た?」
「やだなー、俺有志団体募集のお知らせ受けたから来たんだって、管弦楽部OBとして」
「あー、ごめんね。自分が呼んだんだよ。たまたま街で会ってさ、久しぶりだから色々話して有志団体足りないからどうかと……陽斗さん、3年の時、バンドやってたんだぞ、凄くてさ」
「それは知っています。……俺も一応見ていたので……」
雪ノ下は視線を落として言う。
やはり兄貴の事は苦手のようだね。
「おいおい、めぐる。あれは遊びだよ。けど今年はちゃんとやるつもりだ。なー、だからいいだろ~?って、あれ? 比企谷ちゃんと早美」
「また思い付きで行動するんですね……」
「まーな。あ、早美は妹みたいなもんで結構付き合いあるんだ」
陽斗さんはなぜか私に説明する。いや、知ってましたけど?
「んで雪斗君、出ていいだろ?」
「好きにしろ。どのみち俺には決定権はない」
「ん? 雪斗君が委員長じゃないのかい? なら……巡は三年だし……比企谷ちゃん?」
「わりぃ、クラスの方に顔出してたら遅れた!」
最悪のタイミングで実行委員長登場。
「ああ、陽斗さん。彼が委員長です」
「え? あ、さ、相模 勇です」
「ほぉ……実行委員長が遅刻ね~? しかもクラスの方に顔出してて……?」
「は……はい」
「やっぱり委員長はそうでなきゃな! 文化祭を一番楽しめる者こそ委員長にふさわしい! えーとカガミ君? ま、いいや、委員長君な」
「あ、ありがとうございます!」
うわー、陽斗さん。相模の調子に乗りやすいところをピンポイントで乗らせよった……
「で、委員長君。俺の有志団体での参加。雪斗君はいい顔しなくてよ~、どうだ?」
「へ?」
相模は雪ノ下の方をチラッと見てから……
「いいっすよ。実際、本当に有志団体足りてないし」
「相模!」
「いいだろ? 雪ノ下。あと、兄弟で何があったのかは知らないが、それとこれは別問題だろ?」
雪ノ下は何も言えなくなった。
次回は今度こそお見舞いまでやる予定です。