やはり私の青春ラブコメはまちがっている。(俺ガイル全キャラ性転換)   作:Wiiが欲しいと思わない。

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男版城廻先輩登場。

名前は巡(めぐる)。

なんの捻りもなくて申し訳ありません。


城廻 巡

【文化祭実行委員】

 男子 未定

 女子 比企谷 八千代

 

「なぜ、こうなったってしまったの……」

「全然決まらなくてな……だからいなかった比企谷にしておいた」

いないならしないで下さい!?

く、具合が悪くて保健室で寝ていたらこうなるとは……

そして放課後。クラス委員長が実行委員を決めるために仕切る。

「えー、では男子で実行委員をやりたい人は~」

シーンと教室が静かになる。しかし、由比ヶ浜が聞く。

「なぁ、それって大変なのか?」

「いえ、実行委員会に参加やクラスの出し物の説明とかあるけどそこまでは………男子は結果的に大変かもしれないけど……」

はいはい、すみませんね。遠回しに私が戦力外だって言われていますよ。

「私としては由比ヶ浜君にやってもらえると助かるけど……」

「え!? 俺!?」

「いや、優は無理だろ? 俺らと客引きだし」

三浦が言う。いや、そこはまだ決まってないでしょ?

「いや、そこは決まってねーじゃん」

由比ヶ浜もそう思ったらしい。

「んだよ? 優。嫌なのか?」

「いや、そうじゃなくて……」

すると葉山が委員長に聞く……

「どういう人が適任なの?」

「え? そうね……リーダーシップのありそうな人かしら?」

「なら、相模くんが良くないかな? どう?」

「へ? オレ?」

「いいねえ! 相模くんならできるよ!」

「いやいや、無理だって」

本人はこういっているがなんとなく、これはOKしそうだね、これはあれだ。調子に乗りやすいタイプ。

「じゃ、じゃあ、相模くん。お願いできる?」

「ま、まあ、他に人がいないなら……」

「それじゃあ、決定で……」

委員長が言うと、解散となった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

会議室。実行委員が集まった。相模は他のクラスの人と喋っている。

「いやー、ゆーたも晴明も委員で助かった~」

「僕、じゃんけんで負けちゃって……」

「僕も僕も」

そして実行委員が全員集まる。そのなかには雪ノ下も居た。ちなみに教師も平塚先生と他にも何人か……

全員にプリントを配り、一人の男子生徒が立ち上がる。

「それでは、文化祭実行委員会を始めまーす」

七三に近い髪型に額が少し広いのんびり屋っぽい男子だった。

「えー、生徒会長の城廻 巡(シロメグリ めぐる)です。皆さんのご協力で今年もつつがなく文化祭を開催できることに感謝します。えっと、みんなで頑張ろー! おー!」

とりあえず実行委員一同は拍手。

「あ、どうも~、それでは、まずは実行委員長を決めたいと思いま~す」

え? 生徒会長が実行委員長やるんじゃないの? と疑問に思っていると言う。

「例年から実行委員長は2年がやることになってまーす。自分は3年なので……てわけで誰が居ますか~?」

この声に手をあげるけど人はいなかった。

意外ね~。雪ノ下ならやるかと思ったのに……すると城廻先輩は……

「ん? あれ? ひょっとして君は陽さんの弟さんでは? どうだい?」

ん? もしかして雪ノ下兄はやっていたのだろうか? あの人ならやりそうだね……

「善処します。ですが今は待ちましょう」

それは誰もやらないなら……という意味だろう……すると……

「あ、あのー、オレでよければ……」

相模が言い出した。やっぱり調子に乗りやすいタイプなのだろう……

「おー、ありがとさ~ん。じゃあ自己紹介いいかい?」

「えっと2年F組、相模 勇です。ノリでなっちゃいましたが一生懸命やりますんでよろしくお願いします」

こうして、実行委員長は相模に決まった。

そひめ私は記録雑務に決まった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

文化祭まで一月を切り、クラスの出し物も……

 

出し物『メイド喫茶』

 

発案者&衣装調達 海老名 日向

ホールリーダー 葉山 早美

厨房リーダー  比企谷 八千代

 

「いや、無理だから」

「なんでだよ!? ホールリーダーは“美少女”“才色兼備”“貧乳”と三拍子揃った王道ヒロイン、早美ちゃんで厨房リーダーは“隠れ美少女”“隠れ料理上手”“隠れ巨乳”と三拍子揃った隠れヒロイン、ヒキタニさんのダブルヒロインがメインでないと売りにならないだろ!?」

何よ? 三拍子揃った隠れヒロインって……てかなんで海老名君がしきってるの?

「流石にメイド喫茶にコネを作って女子前員分のメイド服の調達しきったなら反対はできないでしょ……」

ああ、メイド喫茶には反対はないんですね……とりあえず私がメイド服を着るシチュエーションだけは回避しないと……

「いや、私は文実だから。クラスの方には出れないよ。厨房リーダーって事は料理作らなきゃでしょ? 料理作りながら文実の仕事は無理よ」

「そ、そうね、作るのはパンケーキだけど、あんまり現実的じゃないわね……だから全体的に見直したらどうかしら? ホールリーダーとか」

そこが目的ですか……海老名君は書き換えた。

 

ホールリーダー 戸塚 彩希

厨房リーダー  葉山 早美

 

「んまあ、なら、こんなもんかね?」

問題が増えた。

「いや、日向? 私の料理の腕は千葉村で見たでしょ? 無理よ!? 厨房リーダーなんて!?」

そう、葉山は料理がほとんど出来ない。千葉村で見た時はじゃかいもを実まで切り落としたり、お米を研ぐのに洗剤を入れようとしたりある意味ベタなことをしていた。

「なに、厨房リーダーって言っても作るのは別に男子でもいいし、宣伝のチラシに『この娘が作りました』って写真でも乗せればいいわけだから」

それでいいの?

「そ、それでも料理上手な人は一人は必要なんじゃない?」

海老名君はまた私に注目。無理ですからね? しかし、それには同感だね。あ、そうだ。

「川崎。あんたは?」

「は? 俺?」

「志都美ちゃんが言ってたけど料理得意でしょ?」

「ま、まあ、できなくはないが、ホットケーキ? パンケーキ?とかはあんまり作ったことないぞ?」

「大丈夫よ。キャベツのないお好み焼きだと思えば……」

「そんな認識でいいのか!?」

「んじゃ、川崎君で決定!」

「てか、ホールリーダーあたしでいいの?」

「大丈夫よ。むしろ燕尾服の方が似合いそうね」

「う、やっぱりそうなるの……」

あれ? 誉めたのに……

「ま、まあ、メイド服はキチンと似合うと思うわよ。普段のイメージと違ってギャップ?的に?」

「わかった。頑張るね!」

そこから細かい所を決めるけど、私は必要ないので教室を出ると由比ヶ浜も来た。

「ヒッキー、部室行くのか?」

「ん、まーね。文実でしばらく部室行けないことも伝えないと……」

「そっか。俺も行くわ。まだそんな忙しくねーし」

私と由比ヶ浜は奉仕部に向かうのだった。




次回は文化祭実行委員会編。

いつになるかわからないけど頑張ります。

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