やはり私の青春ラブコメはまちがっている。(俺ガイル全キャラ性転換) 作:Wiiが欲しいと思わない。
なのに感想が一件もこない……
翌日の放課後。私は帰ろうとすると……
「比企谷。部室はそっちじゃないぞ」
平塚先生に呼び止められた……
「き、今日は急用があるので……」
「嘘をつくな」
なぜ嘘と即答されるのでしょうか?
「俺の許可なくサボってみろ。3年間で卒業できると思うなよ……」
私はしぶしぶ部室へいくことになった。
「来たのか。もう来ないと思ったぞ」
「半ば強制的に……」
雪ノ下はそれに対して……
「マゾか?」
「違う」
「じゃあ、ストーカーか?」
「違う。なんで私が君に好意抱いてるのが前提なわけ?」
「違うのか?」
「全くもって違うよ。むしろ私があんたに抱いてるのは今のところ嫌悪だよ……」
「そうか」
「……あんたさ、友達いるの?」
「ふん、まず何処までが友達なのか教えて貰いたいものだ」
「つまりいないわけね……まあ教えて貰いたいってのは同感ね。友達がいないのは問題じゃない、友達がいないことを問題視することが問題よ。好きで一人でいるときに蔑む奴はイラッと来るもん」
「同感なのが不愉快だな……」
同感なんだ……
「というか、あんたは学年首席でいいとこの坊っちゃんなんでしょ? それなりに人気あるのにぼっちなのるなんて、ぼっちの風上にも置けないわね」
「……ふん、本当に誰にでも好かれるなら良かったさ。そのぶん逆に反感もかったよ、小学生の時、女子に告白されて断ったらその女子が好きだった男子に殴られた事だってある」
うわぁ、ベタな話……
「喧嘩も多かったから武道を習って喧嘩に負けないようにしたら今度は陰湿な嫌がらせをしてきた。上履きを60回ほど隠されたがその内50回はクラスの男子の犯行だったよ」
「後の10回は?」
「女子が隠したのが3回。教師が買い取ったのが2回。犬に隠されたのが5回だ」
「犬率高いよ」
「驚くところはそこじゃないだろ?」
「あえて聞き流してんの!」
教師が買い取ったってなに!? なにやらかしてんの!
「……そんなことがあったせいで俺は毎日上履きを持ち帰るはめになった。この世界は不思議と優れた人間ほど生きづらいんだよ。不思議とな、そんなのはおかしいだろ! 優れた人間が優秀な人が生きづらい。そんなのはまちがっている。だから変えるんだ。この世界ごとな」
「……努力の方向性が明後日方向に向きすぎでしょ……」
「ふん、お前のようにすべてを諦めてぐだぐだ乾き果ててしまうよりはましだ」
「ならさ、雪ノ下。私が友」
「それは無理だな」
せめて最後まで言わせてよ……私は言う内容を変えた。
「結局はあんたも今の現状から逃げたいだけじゃん」
「……なに?」
「世界を変えるなんて中二臭いこと言うけどそれって自分が生きやすいように変わるんじゃなくて他の人々を自分が生きやいように無理矢理変えさせるってことでしょ? つまりは結局、あんたの自己満足の押し付けでしかないわよ」
「ほう、お前だったらどうすると言うんだ?」
「変わるってのは結局逃げよ。だったら変わるんじゃなくて現状を受け入れてその場で踏ん張る方がどう考えても効率的でしょ?」
「それなら、悩みは解決しない! 誰も救われないだろうが!」
雪ノ下がそれを言うと、教室のドアが開き平塚先生が入ってきた。
「いやぁ、雪ノ下の比企谷の更生の具合を見にきたんだが、面白い具合に意見が割れているな~」
「ふん、こいつが自分の問題を自覚していないからです」
「私は少なくとも更生しろだのなんだの言われてるけど別に求めていないからね」
「ふむふむ、中々面白い展開じゃないか……よし、なら勝負形式で決めようじゃないか。俺がこの部に迷い人、つまりは依頼人を送る。そしてその解決によって勝敗を決める。勝った方は負けた側になんでも1つだけ命令できる。どうだ?」
なんでも?
「お断りします。彼女とそんな勝負では身の危険が感じます」
「それはこっちの台詞だよ!」
「なーに、もちろん命令には制限くらいつける。勝敗は俺の独断だ。ただいまより始める。レディーファイト!」
こうして私と雪ノ下のわけのわからない勝負が始まったのであった。
次回は由比ヶ浜登場。