やはり私の青春ラブコメはまちがっている。(俺ガイル全キャラ性転換)   作:Wiiが欲しいと思わない。

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前回もさらりと出ていた男版ルミルミの名前は鶴見 塁(つるみルイ)

あと、誰も興味ないだろうけど女版戸部は戸部 翔子(トベしょうこ)です。



鶴見 塁

……ザクザクザクザクザクザクザク……

 

カレー作りの為の野菜を切っていると、私は何故か注目の的となっていた。

「……さっきからなに?」

「い、いやー、ヒキタニさんがここまで料理上手だったのが意外で……」

「ヒキタニさん、マジやばいわー」

だから誰よ、ヒキタニさん。

さらに平塚先生と雪ノ下も……

「……お前。本当に料理上手だったのか……」

まるで信じられないものを見るような表情で言う。本当に失礼な人達だ。

「ふっふっふっ、ねーちゃんは掃除も洗濯も家事スキルは万能っすよ」

「ふん、専業主婦なんぞ希望するだけの事はあるわけか……貰い手があればな」

とりあえず無視して私は野菜に火を通す。

「しかしさ、家カレーてかかーさんのカレーって個性でるよね。厚揚げとか入れるし……」

「そーそー! ちくわとか入ってんショ!」

「あー、そーいや。俺んちでもなんか葉っぱ入ってたな~、レタスとかパセリとかじゃなくて本当の葉っぱって感じのやつ」

「いや、それはローリエの葉っぱじゃないの?」

「んあ? なんでカレーにティッシュ入れんだよ?」

いや、ローリエってティッシュの事じゃないから……月桂樹だから……香り付けスパイスだから……

「……ローリエ……ロリエ! なんかエロい! ぐへっ!?」

「女子いるとこでは控えろ!」

海老名君の発言に三浦がツッコむ。なに? コント?

とりあえずカレー作りを進めて、後はじっくり煮込むのと白米が炊けるのを待つだけとなった。

「よし、ではお前らは小学生と戯れてこい」

平塚先生は言う。無茶を言う。由比ヶ浜や葉山達ならともかくコミュ省の私や雪ノ下が小学生と戯れるのは無理だ。

「私は鍋を見てます」

「まあ、そう言うな! 小学生と交流も奉仕部の合宿のメニューだ。小学生と楽しんでこい」

私は追い出された。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

葉山達は小学生と何かしらのイベントを考えている。私は適当に芝に腰かけているとさっき荷物持ちをさせられていた少年が今度は、一人ぽつーんとハブられていた。

そして葉山は声をかける。

やめてあげなさいって。一人だけ贔屓されて調子に乗ってるとか思われて状況が悪化するよ……

少年はいやになったのか逃げてきた。私の方へ………

「…………」

「…………」

私も少年も何も言わない。そして葉山もきた。

「ちょっと、キミも。みんなで遊びましょう」

「……いいです」

「もう、ヒキタニさんからも言ってあげて、ほら」

「やりたくないなら無理に誘うこと無いんじゃない?」

「ほら、こっちのお姉さんもこう言って――って、え? いや、ヒキタニさん? ここは参加させる方向にしてくれないと……」

葉山は諦めて行く……

「……あんたは、さっきの人と違うんだな……」

「まあ、あっちと違って私は普段交流ない人種だしね……」

「名前」

「は? 名前がなに?」

「名前教えてくれよ。わかるだろ?」

わからないわよ。と思っていると雪ノ下がきた。

「人に名前を訪ねるときは、まず自分から名乗るのがマナーだ」

そう言う。

「……鶴見 塁(ツルミ るい)」

「私は比企谷 八千代。んでそっちの男が雪ノ下 雪斗。それで今、こっちへ向かってるのが由比ヶ浜 優よ」

鶴見君はショボくれた感じに言う。

「あいつらさ、俺とは違うんだ。俺は特に何かした覚えはねーけど、皆と違うこと1度しただけで弱いもの扱いで仲間外れ。またやられるくらいなら一人の方がいい」

「いや、小学生の交友関係って結構大事だぞ?」

「別に思い出とかいいよ……中学で他の学校から来た人とつるめばいいし……」

「……残念だが、そうはならんぞ」

そう、鶴見君の考えているようにはならない。小学校から中学校の人間関係はほぼ変わらない。私立や他県に行くならまだしもほとんどがくりあがりとなるため、他の学校から来た人とやらも同じ学校から来た人と同じように同じ扱いをする。

「……やっぱそうなのか……逆に自分以外が仲間外れや弱いもの扱いされて同じように俺がしたこともあった。だけど、いけないことだってわかってたから俺だけやめたら今度は俺がその位地にいた。また俺も同じようにしないと……このままなのかな……」

鶴見君の言葉を書き消すかのように、向こう側では葉山達が盛り上がってた。




さて、次回はお色気回の予定です。





                  御風呂。

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