やはり私の青春ラブコメはまちがっている。(俺ガイル全キャラ性転換) 作:Wiiが欲しいと思わない。
男版海老名登場。名前は海老名日向(ひゅうが)
姫菜→ひな→ひなた→日向→ひゅうが
という変換でこうなりました。
………ブゴォォォ………
夏休み。
私、比企谷八千代は家で掃除機をかけていると、スマホが鳴る。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
差出人 平塚 静也
件名 活動報告
夏休み中の奉仕部の活動について連絡をしたいので、メールを見たら連絡してください。
______________________
私はこのメールを見ると、そっと私はスマホの電源を切って掃除を続けた。これでいい、あとは適当なときに『ごめん、寝てた』とでもメールすればいい。中学時代に私は何度もその手に引っ掛かったから今度は私がする番だ。
夏休みは家の隅々まで掃除ができる上に普段は週末にまとめる洗濯も毎日できる。だからなるべく邪魔を入れたくない。
「ほひぃ~、宿題終わったぁ~」
等と考えていると、秋太が部屋から出てきた。夏休みの宿題をまだ序盤の今日に終わらせると張り切っていたが、本当に終わるとは……ちなみに私は昨日終わった。
「ねーちゃん! 俺は宿題頑張った。だからご褒美が欲しいです」
何を言っているんだこの愚弟は……
「……今日の夕飯をハンバーグにでもすればいいの? それともカレーライス?」
「う、それはとても魅力的な提案だが、俺の求める物は違う! 千葉へ一緒にゴーだ」
「は? なんで?」
「いーから、いーから、とにかくねーちゃんと千葉へ行きたいんだよ。ささ、着替えてこい」
「ちょ、まだ、掃除が……」
私は秋太と千葉へ行くこととなった。
……。
…………。
………………。
「電話に出なかった理由を聞こうか?」
「ストーカーかと思いました」
「お願いだから、建前でも『電源が切れました』くらいにしてくれ!?」
私が秋太と出掛けるとその先には平塚先生と雪ノ下が居た。
つまりははめられたのである。
「おっす! ヒッキー、秋太くん、やっハロー!」
「ういっす! 優さん。やっハローっす!」
その挨拶流行ってるの?
「八千代ー!」
そんなことを考えていると、戸塚が……
「今回は奉仕部員の面子だけでは手が足りなくてな、元依頼人に力を借りることになった」
「なら、材木座も?」
「いや、奴はイベントやら〆切やらで不参加だ」
断る選択肢があるのが羨ましい。
私は渋々平塚先生達と共に千葉へ向かうのだった。
……。
…………。
………………。
「ん? 先生、千葉駅へ向かうんですよね?」
「いや、向かうのは千葉村だ」
千葉村?
「他の奴には連絡したから知っているが、お前らにはこれから二泊三日で小学生の林間学校のボランティアをしてもらう。仕事はカレー作り、肝試しとキャンプファイアーの準備だ」
は? ボランティア?
「比企谷。カレー作りではお前に仕切りをしてもらおうか? 自分が料理上手なんて見栄を撤回するなら今だぞ?」
平塚先生はとことん信じないつもりだった。
……。
…………。
………………。
千葉村に到着。すると………
「やあ、ヒキタニさん」
なぜか葉山に三浦、そして他2名も……
「……なぜ葉山さん達が?」
これは雪ノ下も知らなかったらしい。
「いやー、人手が足りないと言ったろ? だからボランティアの募集をかけたんだ。いやー葉山が参加することで四人も確保できた」
なら、最初から全部募集でいいのでは?
そんな疑問はさておきまずは小学生のオリエンテーリング。
私達は先にゴールについて昼食の配膳をしなくてはいけないので、向かう。その途中で葉山グループの戸部?さんが……
「いや~、小学生ってマジ若いわ~、うちら高校生とかマジオバサンじゃね?」
なんて事を言い出した。それに反応した三浦が……
「おい、ヤメロ! 俺がオッサンみてーじゃねーか!」
威嚇しながら言う。そして戸塚が……
「あー、でもあたしが小学生の時は、高校生って凄く大人に見えたね~」
すると秋太が……
「中学生の俺から見ても高校生って大人に見えるっすよ? 姉を除いて」
なんて事を言い出した。
「ちょっと、秋太。私、メチャクチャ大人でしょうが。家事全般こなしたり、理不尽な事で怒られたり、やりたくないこと押し付けられたり、嘘をついたり」
「うわー、大人は大人だけど残念な大人だ~、最初の一つ以外は……」
「ヒッキーの大人のイメージってそんななのかよ!」
秋太と由比ヶ浜の反応。すると戸塚さんが……
「あはは、でも八千代は大人っぽいと思うわよ? 教室にいるときもクールに落ち着いたクールビューティー?って感じだしね」
「戸塚さん、それは話し相手が居ないからそう見えるだけだ。正しくは孤独に陰々滅々としていると言うのが正しいぞ」
雪ノ下は喧嘩を売らなきゃ生きていけないの?
まあいいや、モノマネでもして言い返してあげよう。
「なぜ、教室での俺を知っている? ストーカーか?」
すると予想外にも……
「ぷっ! あはは! それ、雪斗のマネか!? めっちゃ似てる!? あっはっは!」
由比ヶ浜が爆笑した。
「それはどういう意味だ? 由比ヶ浜」
ゴゴゴゴッ! と雪ノ下から迫力を感じた。
すると葉山さんが……
「ああ、ヒキタニさんの弟さんだったのね。戸塚さんの弟さんかと思ったわ」
「いやいや、サイキの弟はねーよ。雪斗の方が似てるだろ?」
「いえ、雪ノ下君に弟さんは居ないから……」
「え? なんで早美知ってんだ?」
「え!? いや、その……あ」
すると小学生のグループがいた。そのグループは後ろの一人の男子に全員の荷物を持たせていた。
……チェックポイントまでのじゃんけん荷物持ちかな?とも思ったが、どうやら無理矢理持たされているようだ。
……そして葉山は……
「チェックポイントは見つかったかしら?」
声をかけた。小学生たちは……
「全然見つかんねーよ」
「あんたらどこにあるか知ってんだろ? 教えろよ」
「ダーメ、それじゃあオリエンテーリングにならないでしょ」
「ちぇ」
「ケチ」
小学生がそこまで言うと……
「よし、なら彼に持たせた自分の荷物をちゃんと自分で持ちなさい。そしたらこのチェックポイントまでのヒントをあげる」
すると小学生達は……
「はーい」
「わっかりました~」
そう言って、荷物持ちさせていた男子から荷物を持った。
その光景を見て、雪ノ下は……
「あまりいいやり方ではないな……」
と言う。私もそれは同感だね。ぼっちやいじめられっ子は目立つことや晒し者を嫌う。あれは体育の授業で一人余って先生を組まされる感覚に似ている。
あんな風に言ったところで私たちの目を盗んで同じことをするのに……
かたや、秋太たちは……
「ねーちゃん、やべーな……あんなマドンナ美人さん相手にしたら勝ち目ねーぞ! 危険信号だ!」
「うっさいわよ」
そんなわかりきっている事をわざわざ言わなくて良いのよ。
すると思わぬ所から援護が飛んできた。
「いやいやいや! ヒキタニさんはもうちょっと磨けば輝くと思うぜ! 早美ちゃんや戸部っちや戸塚ちゃんにはない普段制服に隠れているそのEカップという乙女最大の武器であるおっぱ――へぶっ!?」
海老名君?という葉山グループ三人目の男子が私に言ってきたが三浦が止めた。
「わりーな、ヒキコ。日向(ひゅうが)は変態なんだ。でも悪い奴ではないからな! ちょっと来い!」
三浦が連れていった。
いや、なんで海老名君は私のバストサイズを知ってるの!?
(((Eカップ)))
なにやら視線を多数感じた。
なにはともあれ、私たちは先生の待つゴールの広場へ向かった。
次回はカレー作りです。