やはり俺が炎術士なのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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八幡と雪乃が少しずつ進展していきます。
ほんとに物語も少しずつしか進みません(笑)



加筆、修正しました。


第7話 廃工場への潜入?

 

 

 

入部が決まり、同志も見つけ、自身のルーツとなる手掛かりも見つけた。まさに激動の一日だった。

そのあと、帰りが遅くなった俺に小町が質問責めしてきたのは想像に難くないだろう。

適当にあしらうと、俺はそのままベッドへとダイヴした。

 

 

 

翌朝、学校へと向かう前に朝食の支度をする。食事は当番制である。今日は俺の番だ。愛する妹の小町の為に日夜、料理を作り続ける。当番制だけどね。

 

 

「おはよう。おにーちゃん。」

 

「おう、おはよう。飯出来てるぞ。」

 

 

 

二人でハムエッグとトーストを食べる。眠気が覚めてきたのか、小町が詰め寄る。

 

 

「おにーちゃん。なんで昨日は遅かったの?なんかあったでしょ?」

 

「あったと言えばあったな。昨日のお兄ちゃんは、ハードモードだったわ。」

 

「それって、昨日帰ってきたおにーちゃんから煙草と、女の人の匂いがしたのと関係あるのー?」

 

 

コイツ!なんて鼻をしてやがる!お前は某美食家なの?

 

「あー、一応言っておくが、それは先生と部活仲間だ。」

 

「キャー!おにーちゃんから女の影が~☆それでそれで?何か進展でもあったの??」

 

 

ゴシップ好きな妹に育てた覚えはないんだけど。

 

 

「なんもねーよ。さっきも言ったけど、部活に入ったから毎日遅くなるからな。」

 

「小町的にはおにーちゃんが社会に適合するのは嬉しいんだけど、遅くなるのはちょっと寂しいかな?あ!今の小町的にポイント高い!」

 

「そうか……寂しかったのか。お兄ちゃん、光速で帰って来るからな!」

 

 

などとバカなやりとりをしてから、小町を送って学校に着いた。

 

 

 

教室へ入るとまたもや視線を受ける。忍(ボッチ)は他人の視線に敏感だと言ったろう?愚か者めっ!

視線の元を辿ると、昨日も見たよーなお団子頭の女の子だった。視線が合うと、バッ!と逸らされる。フッ、我が瞳術に屈したか。勝ち誇りたいが、それよりも逸らされたダメージの方がデカイ。何ソレ。無理ゲーですやん。

 

 

 

無事に授業を消化し、昼休みになった。せっかくだし部室で食べるか。部活仲間も仲間だもんね。別にいいよね?

なんて考えてる間に到着。

ノックして入ろう。

 

 

「うっす。」

 

「こんにちは。比企谷くん。」

 

 

 

挨拶もそこそこに早速だが本題に入ろう。勇気がいるな。だが、俺にも権利はある。何故なら部員だからだ。

 

 

「今日もここで食べてもいいか?」

 

「かまわないわよ。あなたもここの部員なのですもの。」

 

 

 

俺達は昼食を早々に食べ終わり、少しばかりの会話が始まる。まさか、ボッチ(忍)あ、間違った。忍(ボッチ)にこんな試練があるとは!

 

 

「あの、今日の部活の後は空いてるかしら…?」

 

「ん?あぁ。帰るだけだからな。特には何もないぞ。」

 

「少し付き合って欲しいのだけれど…。」

 

 

 

ドキッ!と、きた!

勘違いしそうになるからやめてくれませんかね?訓練されたエリート忍(ボッチ)だから良かったものの、ただの下忍(ボッチ)だったら勘違いしてたぜ。

 

 

約束を交わすと、昼休みも終わるので教室へ戻る事にした。

 

 

「 じゃあ、また部活でな。」

 

「えぇ、またあとでね。」

 

 

 

教室に入るとまたもや視線。

なんなの?コイツ俺に恨みでもあるの?誰かに雇われて俺を調べてんの?あ、よく考えたら俺の情報知りたい友達とかいなかった。何ソレ、死にたい。

 

 

とりあえず瞳術て軽く打ち負かしてやり、授業が始まった。

 

 

 

放課後、部室へと歩く。

 

 

 

「うっす。」

 

「こんにちは。比企谷くん。」

 

 

俺は長机の端に椅子があるので座った。

そういえば何をすればいいのだろうか?

 

 

「基本的に何をしてればいいんだ?」

 

「依頼が来るまでは待機してるだけよ。私はいつも本を読んでいるのだけれど。自由にしてもらっていてかまわないわ。」

 

「了解です。部長殿。」

 

 

なるほどな。積極的に宣伝はしてないのか。それなら待機中は自由時間と変わらないもんな。

 

 

 

「あらためて、ようこそ奉仕部へ。歓迎するわ。」

 

「………よろしくお願いします。」

 

 

なんか面と向かって言われると照れてしまう。俺もそこまでコミュ障ではない。ただ、隠密性(ステルスヒッキー)が高いだけだ。自由にと言われたので、カムイ伝を読んだり、鍛練等して過ごした。

雪ノ下が少しチラチラ見ていたが、忍者に興味を持ち始めたのだろうか?しょうがない。忍の素晴らしさを布教してやるか。

とか思ってたら完全下校時間になっていた。

 

 

「今日はここまでにしておきましょう。お疲れ様。」

 

「お疲れ様さん。」

 

 

雪ノ下は少しモジモジしながら何か言いたそうにしている。モジモジくんって古いか。古いな。

 

 

「その、昼休みの時の約束なのだけれど…」

 

「どこか行きたいところでもあるのか?」

 

「えぇ。少し待っててくれるかしら?鍵を返しに行くわ。」

 

 

そして、校門前で待つこと数分。

雪ノ下と合流した。

 

 

「どこに行くんだ?」

 

「先にコンビニに寄りたいのだけれど、いいかしら?」

 

「了解。行こうか。」

 

 

コンビニで何やら買っている雪ノ下。俺もマッカンを買い、二人で特に会話も無く歩き続ける事30分弱。町外れの廃工場に辿り着いた。

え?中に入るの?そんな事を考えてたら雪ノ下は悠々と敷地内に不法侵入していく。慌てて追いかけると廃工場の中へ入っていった。

もしかして、俺の命を狙った忍の者か!?

まさか雪ノ下が………!?

とか、中二病全開の脳内会議をしていると奥から声が聞こえてきた。ん?ニャーとかどこの手の者だ!

 

 

 

そこには、小さなダンボール箱に入れられた子猫がいた。正確には、子猫と戯れる雪ノ下がいた。

 

 

「ニャー」

 

「ニャァ」

 

 

 

何だ、コレ???

 

 

 

 




少しずつ烈火の炎と俺ガイルの世界観が交じっていきます。

次回も乞う御期待!!

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