やはり俺が炎術士なのはまちがっている。 作:世間で言うジョージさん
烈火の炎勢は出ません。まだ設定もそんなに決まっていません。ヒロインのみ決まってます。
御指摘や御意見なんかがあれば嬉しいです!
加筆、修正しました。
俺は高校の入学式の日に、交通事故にあった。
詳細は省くが、車道に飛び出た犬を助けに入り、車に轢かれた。気がつけば勝手に体が動いていたのだから仕方がない。
幼少の頃から憧れていた忍のように颯爽と助け出せると思っていたし、それなりには鍛えていたからな。
しかし、そんな想いは叶わずに俺の意識は深い泥の中へと沈んでいった……。
次に意識が目覚めた時に、俺は不思議な光景を目にしていた。
目の前に美少女がいた。
てゆーか、美少女に抱き締められてる。
妙に体が温かく、不思議と安心感に包まれる。
まるで母親に抱かれる子供のように…
気がつけば俺の手は彼女の背中に回り、抱き締め合う形となっていた。
彼女は驚いたのか、ビクッ!と体を震わせる。
あれ?俺ナニシテルノ?これ詰んだんじゃね?
あばばば、ヤバい!痴漢?冤罪?そんな言葉が頭の中を駆け巡る!
有罪判決!決め手は俺の腐った眼です!真実はいつも1つ!はぁ、やっぱりこの眼が原因かぁ。
高校生活1年目にして逮捕かぁ…。小町、差し入れは甘い玉子焼きでお願いします。 面会時間を皆に伝えといてくれよな。あ、よく考えたら伝える友達いなかった。
とか考えていたら、ふと車に轢かれた痛みが無いことに気づく。
美少女は微笑みながら一言だけ発した。
「よかった………」
そこで俺はもう一度意識を手放した。
目が覚めるとそこは知らない天井だった。
「知らない天井だ……。」
1度は言ってみたい台詞、BEST10を言ってみた!
ちなみに第1位は、
『それでも、守りたい世界があるんだ!』
だが、日常でそのような言葉は使う機会がないので、自作の花火と苦無(くない)で遊んでいたら、妹の小町に白い目でドン引きされていたのは昔の話だ。
とりあえず今の状況を整理しよう。
俺は深い深呼吸をすると、冷静に頭を動かし始める。
俺の名前は、比企谷 八幡。
総武高校1年生。好きなものは忍者!将来の夢は忍者!忍者サイッコー!主君の為に、忠義を尽くす!
あ、もうこれただ単に俺の自己紹介だわ。
「よし、冷静になった。」
点滴を打たれている状況からして、病院か?そういえば、犬を助けに車道へ飛び出て、車に轢かれて、それから美少女が俺を抱き締めて………フヘッ
ゲフンゲフン、おっといかん。
主観より、客観的に考えてみるべきだろう。そう考えていると、ノックの音と共に白衣の男性と看護士らしき二人が入ってきた。
そのあと来た医者により、大体の状況を聞いた。外傷は特になし。奇跡的だと医者は言う。ただ、車に轢かれたのだから今日のところは安静にし、精密検査を受け、異常がなければ明日には退院できるだろうとのこと。
ならば明日からは出遅れ感が満載の高校生活のスタートだ。
またエリートぼっちの真価が発揮される時が来たのだ!
何食わぬ顔で学校へ行き、
何食わぬ顔で下駄箱へ行き、
何食わぬ顔で教室へと向かい、
何食わぬ顔で席へと座る。
その姿は誰にも認識されない。
俺は明日のシュミレーションを脳内で行いながら、誰も見舞いに来ない事を思い、少し泣いた……。小町ェ………。
そして、ようやく俺の高校生活は始まる。
次回はついに高校生活へと!
ちなみに現段階ではまだ八竜全ては使えません。
また追々書いていこうかと思います。