「話ってなに?」
そうここは俺の部屋、そしてこの質問を投げかけているのはアリスである。
さて、俺の気持ちを伝える時がやっと来た。
「あのさアリス、オレの事正直どう思ってるんだ?」
「え‥‥急に何を言い出すの?そんなの好きに決まってるじゃない!」
「そうか、じゃあ好きならなんで俺がここまでやられたのに何もなく今までずっと姿を見せなかったんだ?無論フランも同じだ。そこで聞いてるのは分かってるから入ってきな」
「‥‥いつ気づいたの?」
「アリスが俺に話しかけてきた時だな」
「そっか‥‥」
そしてここで1回咳払いを入れて本題に入る。
「さぁ、教えてくれ、何故あの後何も言わずに今まで姿を見せなかったんだ?しかも治すのに時間がかかる骨折までしたんだ。正直見損なったよ」
「えっ‥‥‥‥」
「それは‥‥えっと‥‥‥‥」
はぁ、言えないんだ。てことはやっぱりもうオレの事飽きちゃったのかな。もうこの関係も無くなるかもな。
「そっか、なぜ言えないのかは聞かないけどなにもないならもう終わりだな。2人がそんなにひどい子だとは思わなかったよ」
「ちょっとまって!響也!!」
「何を待てと?俺が3日も気を失ってて、怪我の治療とかしてくれた?俺のこの傷をみて何も思わなかった?」
「それは、響也がレミリアだけかわいがってたからじゃん!」
「レミリアは関係ない!まず、平等に愛すって約束してそれを承諾したんだ、それなのに独占欲の方が優ってあんなことされるんじゃまたったもんじゃねぇ、悪いがもうこの関係は終わりだ、恋人同士って関係じゃ居られないから」
「そんな!!なんで!?」
「人に怪我させてなにも謝ることもしないで姿を眩ませたら誰だってそう思うぞ!」
そして俺はベッドから立ち上がると部屋の入口へ歩みを進める。
「話は終わりだ」
「響也!!置いていかないで!!」
アリスの言葉を無視するように俺は扉を閉めた。
そしてレミリアの元へと向かう。このことはレミリアにも話しておかないといけないからな。
レミリアの部屋へと向かう。
「レミリア入るぞ」
「入っていいわよ」
中に入るとまだ頬をしたレミリアがベッドに座っていた。
どうやらまだ少しだけ酔ってるようだった。
「どうしたの?甘えに来たのかしら?」
「そうしたいがその前に話がある」
「あらそう、話してご覧」
「実は、アリスとフランを振った」
「まぁ、そうすると思っていたわ」
「やっぱり分かっていた様だね」
「それはもちろん、あなたがあれだけやられた挙句謝罪もないんじゃ怒るのも無理ないわ」
「にしてもこれからどうする気なんだか、とりあえず明日からはずっとレミリアのそばに居るからな」
「そう言って貰えると嬉しいわ」
そして俺はレミリアと共に一夜を過ごした。
えっと、まぁ、こういうのもいいかなと思いまして
でもこれで終わりというわけではないので乞うご期待!