この波に乗るしかない!
と言うことで早速話始まります
修行を開始した俺がまずやらされたのは精神統一からだった。
「いいですか、体術の基本はバランスよく鍛えられた身体と苦痛にも怯まない精神力が必要です。という訳でこれから2時間ここで座禅を組んで精神統一をしてもらいます。無論気持ちにブレがあるとこれで肩を打ちますので頑張ってください」
「よし、早速やろう」
俺は座禅を組み門の前で精神統一を始める。美鈴は門番をしながら俺の気持ちのブレがないかを見ている。
とりあえず気持ちを落ち着かせて呼吸を乱さないように‥‥‥‥
「あら、響也じゃない、何してるの?」
修行中に現れたのは珍しい客だった。
目は閉じているため姿は見てないが声だけでその人が誰か分かった。
霊夢か、普段紅魔館に来ないのに珍しいもんだ。
そんなことを思ってると肩に衝撃が走る。
スパァァン!!!
甲高い音があたりに響き渡る。
「いっ!?」
「今霊夢さんが来ただけで気持ちがぶれましたよね?」
「いや〜そんなことはないんだがなぁ」
「気の流れが変わりましたよ?」
「すいません、珍しい客だなって思ってました」
「よろしい、では続けてください、まだ時間は10分も経ってませんからね」
すると霊夢は驚いたような声で喋り出す。
「響也、その右腕はどうしたの?」
「ちょっと訳ありなんだ。この修行が終わったら話すよ」
「えぇ、あと美鈴、レミリアっている?」
「お嬢様でしたらテラスでお茶会されてると思いますよ」
霊夢は分かったわと一言言ってテラスへと向かっていった。
俺は美鈴に言われた通りに精神統一を続ける。
その後は特に来客も無く2時間が過ぎた。
途中何度も気の流れが〜と喝を受けた。
うん、精神統一って難しい。部屋にいる時にもやってよっかな。
「お疲れ様です。まぁ最初なんでこうなるとは思っていましたが少し気持ちのブレが激しいですよ?ちゃんと集中してくださいね。でないと修羅場をくぐり抜けるのは厳しいですから(意味深)」
「分かりました」
ふぅ、甘いなぁ、てかこのままだと本当に美鈴に言われた通りになっちゃうよな。よし、早く身体治してがんばるぞ!!
「あ、そうだ、霊夢の所へ行かないとだ。テラスだったっけ?」
霊夢に話があることを思い出した俺はテラスへ向かう。
テラスに行くとレミリアと霊夢が笑談していた。レミリアの横には咲夜も居てなんかやんわりとした雰囲気になっていた。
「あ、噂をすれば来たわよ」
「待たせたな霊夢」
「さて、見ないうちになにがあったのか話してもらうわね」
「あぁ、とは言ってもそんなに大したことでもないけどな。とりあえず俺がレミリアとフランとアリスの3人と多重恋愛してるのは知ってるよな?」
「えぇ、さっきレミリアから聞いたわ」
「実は添い寝した時に一方的に襲われたから仕返しをしてあげたんだけどレミリアだけ先に仕返しした後に2人にしてあげようと思ったんだが」
「私がタイミング悪く入っていったら変なことしてたから怒って理由を聞いたわけよ、でも仕返ししたいって事だったから私もさっきされたわって言ったら2人に説教された挙句の果て響也に至ってはお仕置きという名目で3時間ほど縄に繋がれて引きずり回されたみたい。それで見るに堪えない姿になってたのよ」
「最終的に咲夜のお陰で擦り傷や打撲は治ってるんだけどこの右腕の骨折はまだ治ってないんだ。でもあと1週間程で治るらしいからいいんだけど‥‥」
「けど?」
「当の本人達の姿が未だ見てないんだよね」
うーんと唸る霊夢、そして衝撃の言葉を放った。
「それってさ、あんたが悪いんじゃないの?」
「おれ!?」
「だってあんたがレミリアと抜けがけするからだと思うんだけど」
「霊夢、流石にそれは響也さんに対して失礼だと思うわよ?正直あなたが同じ立場に立ってみなさい。多分結果は変わらないわよ」
ここで咲夜がフォローに入る。てかフォローのタイミング良すぎる。でも俺も俺で悪いよな‥‥
ちょっと後で2人を探しに行くか。
「うっ‥‥そう言われると‥‥」
霊夢は論破された。
その後は普通に紅茶を飲んで霊夢の愚痴を聞いたり咲夜のうっかりミスなど面白い話題がたくさん飛び交っていた。
そして響也が退席したあとしばらく話をしていた霊夢が今日は泊まっていきたいという話が進んでいたのを響也はまだ知らないのであった。
今回はいつもより会話が多いため長くなりましたね
ちょっと読みづらかったりしたら教えてもらえると助かります!