今回からまた修正舵を切って行きたいと思います。
とある日、俺は寝込んでいた。
簡単に言うと風邪を引いた。バカは風邪をひかないって言われたことあるけど実際バカでも風邪は引くんだよ!!
とはいえ、風邪をひいたからバカではない別ではなく、当然のことながら俺はバカである。
「うー‥‥‥‥体がだるい‥‥‥‥‥‥」
風邪のせいで体はだるくなり、咳も出るし鼻水は止まらない。最悪な時は吐き気までするし、辛いったらありゃしないよ。
すると俺の寝てる部屋にアリスがやって来た。
でも風邪を移したくない俺はアリスが入ってくるのを少し断った。
「響也〜ご飯出来てるわよ〜」
「アリス‥‥部屋には入ってこないで‥‥‥‥」
「どうして?」
「風邪を移したくないんだ‥‥‥‥‥ゴホッゴホッ!!」
するとアリスは何も言わずに部屋を出ていった。
とりあえずこれでなんとか風邪は移すことは無くなったが‥‥何もできないから暇だ。
「少し睡眠取れば良くなるだろう」
俺はゆっくり瞼を閉じて眠ることにした。
しばらく寝ていた俺が次に目を覚ましたのは一時間後くらいだった。
目が覚めてまず思ったのは、額がひんやりと冷たい。とても心地よい感じだ。
頭に乗ってたのは冷たい水につけて絞ったであろうタオルがのせられていた。
アリスがしてくれたのか。なんか迷惑かけちゃったなぁ。
そのアリスはベッドの横で椅子に座り林檎を剥いていた。
林檎を剥きながら俺が目を覚ましたのに気づいたアリスはカットしたりんごを皿に乗せて俺の方を向いた。
「アリス‥‥‥‥部屋入ってきちゃダメって言ったのに‥‥」
「何言ってるのよ、風邪ひいて辛いだろうし何も出来ないでしょ?これくらい言ってくれればいくらでもしてあげるんだから。それに‥‥」
アリスは一旦言葉を切って林檎をフォークで刺して俺に食べさせてくれた。
そして食べさせながら続きを話した。
「それに前に私が熱を出した時にあなた永遠亭まで連れていってくれたじゃない。風邪が移る可能性もあったのにも関わらずね」
「そう、だったな」
「だからね、今日は一日あなたの世話してあげるわ。それに来客も来てるし」
来客?一体誰だろう。俺が風邪ひいたなんて誰も知らないだろうしまず俺に用があるなんてないだろうからな。検討すらつかねぇや。
とりあえずアリスに言って来客を通してもらうことにした。
「分かったわ。じゃあ呼んでくるからちょっと待ってて」
アリスは来客を呼びに部屋を出ていった。
俺は動かない体を懸命に動かして上半身だけを起こしてもたれ掛かるようにして座る。
元の世界の入院生活ってこんな感じだったのかなぁと思いながらアリスが来るのを待った。
その矢先アリスが入ってきた。それに続いて来客が二人入ってくる。
あまりの珍客に俺は驚いた。
霊夢か魔理沙だろうと思っていたが実際に来たのはレミリアとフランちゃんだった。
「あら、響也起き上がって大丈夫なのかしら?」
「あぁ、なんとかね‥‥」
レミリアとフランちゃんから心配してもらえるなんて夢のようだぜ。
フランちゃんは俺の横に来て手を握ってくれた。
「響也大丈夫?辛くない?」
「辛くないと言えば嘘になるがまぁ睡眠とる前よりは少しだけ良くなったかな」
「そっか、無理しないでね」
「そうそう、これ、私達からあなたへの御見舞の品よ。受け取ってちょうだい」
「すまないな二人とも」
俺はとても嬉しかった。
アリスから林檎を食べさせてもらって、スカーレット姉妹から御見舞の品を貰ったんだ。感謝しかないね。
その後は四人で少し話をしてからレミリアとフランちゃんは帰ってしまった。
アリスはお粥を作ってくれて食べさせてくれた。
食べ終わってから俺はまた眠ることにした。一方のアリスはタオルを変えてから部屋を後にした。
アリスの看病とスカーレット姉妹の御見舞のお陰で俺は次の日には完全復活した。
後で聞いたのだがレミリアとフランちゃんが来たのはアリスから聞いたからだという事だった。
そして見舞いの品はなんと!!手作りクッキーだった。フランちゃんとレミリアの二人で作ったもので食べたらすごく甘くて美味しかった!!
ここの世界のみんなは人妖関係なくとても優しくて思いやりがあり、互いに支えあってるからこの世界は成り立つんだと俺は思った。
はい、また美味しい展開を書きました。
今度は響也が風邪を引くという流れに行きました!
女の子から看病してもらって林檎をあーんしてもらって手作りクッキーまで貰っちゃう。
自分で書いてても羨ましい限りだぜ!現実を見たくなくなってしまう作品になってしまいそうですねw
それでは後書きはこれくらいにしましょう。それではまた次回お会いしましょう!