俺の知らない幻想郷   作:ターメリック

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十二話

紅魔館へ行ってしかもお泊まりまでさせてもらった俺は今帰路についている。

 

正直フランちゃんやレミリアと色々したから少し寂しかったけどまた来ればいいだけのこと。そう!ポジティブになればいいのさ!!

と思いまた近々紅魔館を訪問しようと思っている。

 

 

 

「あー紅魔館はやっぱりいいなぁ。フランちゃんにレミリア、あんなに可愛いんだもんなぁ」

 

 

 

独り言を言いながらようやく魔法の森へと到着する。さぁ、アリス邸までもう少しだー!

遠足気分で歩いているとやはり気持ちも乗ってくるね〜、しかも天気もいいしでも薄日の射す魔法の森は夏場はとても心地よいスポットの一つだ。

 

暫らくすると見えてきた。アリス邸だ!

 

やっと帰ってきたー。紅魔館からここまでに大体一時間って所か?のんびり歩いてきたってのもあるから頷ける時間だな。

さて、アリスはいるかな〜っと。

 

ゆっくり扉を開けて中へ入ると裁縫をしているアリスの姿があった。

 

 

「た、ただいま」

 

 

帰ってきたよーって反応するとアリスは俺の目の前まで来て急に抱きついてきた。

 

 

「ちょ!?アリス!?どうしたんだよ」

 

「もう!心配したんだからね!紅魔館へ行ったきり夜も帰ってこないし、妖怪に襲われたのかと思って居てもたってもいられなくなった頃にあなたが帰ってきたから‥‥‥‥」

 

「ごめんねアリス、昨日は遅くまでいたら泊まっていくことになってさ。でも連絡手段無いから連絡出来ないしアリス怒ってるだろうなって思ってたんだ‥‥」

 

 

 

アリスの髪を撫でながらそう言うとアリスは俺の胸に顔を埋めた。

なんかすごい照れる‥‥でも、暖かくて、それで嬉しい。

こんなに俺のことを心配してくれたんだもん、後でしっかりお礼しないといけないね。

 

そう思ってるとアリスは俺の目をじっと見つめ始める。

 

 

「ねぇ、あなたなんか雰囲気変わった?」

 

「分かるか?」

 

「なんて言うか目の色が変わってるような気がしたのだけど」

 

「正解だよ。実は俺能力が開花したんだ。後で実際に使って見せて上げる」

 

「分かったわ。それよりお腹空いてない?もうお昼になっちゃうけど。一応あなたの分作ってあるから食べていいわよ」

 

「アリスありがとう、それじゃぁ食べよ」

 

 

俺はキッチンに行きアリスの作ってくれたご飯を食べた。

今日のお昼は珍しく手の込んだものを作ったんだな。アリスといえば昼は軽く食べて夜はバランス取れた食事をしてるのに、もしかして俺のだから?でもこんなに手の込んだ料理食べれるならいっか!

 

 

 

アリスの料理を食べ終わりリビングへ戻るとアリスはゆったりと本を読んでいた。

さて、そろそろ見せてもいいか。

アリスを呼んで能力の内容を言わずに始める。

 

 

「さぁ、行くよ」

 

 

能力を発動させて喋りかけると‥‥‥‥

 

 

 

 

「響也‥‥‥‥////」

 

 

 

少し顔を近づけるとアリスは顔を赤くして俯いた。

そこにアリスの顎をクイッと上げて見つめると、さらに赤くなった。

そして唇と唇が触れるか触れないかの所まで顔を近づけたところで能力を解除すると‥‥‥‥

 

 

 

「ちょっ!?なにしてるのよ!!」

 

「ふふふ、アリス、今までずっと能力使ってたんだよ」

 

「え?目に見えないものなの?それとも‥‥」

 

 

アリスがその先をいう前に俺は言葉で遮る。

 

 

「目には見えない能力だね。しかもこれはある意味半強制の様な能力なんだよ」

 

「その能力ってどんな感じなの?」

 

「俺の能力は‥‥モテる程度の能力って言うんだ」

 

「モテる程度の能力?よく分からないんだけど」

 

「この能力を使うと使った相手を必ず惚れさせてしまう能力なんだ。もちろん応用で軽い催眠みたいな感じになるけどね」

 

 

アリスは俺の顔をジロジロ見てから衝撃の一言を言い放った。

 

 

 

「あのさ、申し訳ないんだけどあなたの能力って無意味だわ」

 

「えっ‥‥‥‥」

 

 

思考が停止する。

 

 

回路が復活すると頭の中には悲しみの感情が溢れてきた。

嘘だろ‥‥俺の能力ってそんなに使えないのか?だとしたら俺は泣くぞ!!

 

 

アリスは続けて説明をしてくれた。

 

 

「だってまず第一にあなた能力無くてもモテるわよ?」

 

「ふぇ?」

 

 

腑抜けた声が漏れる。

 

 

「だから!響也がイケメンだって言ってるの!そんなルックス持っててその能力って可愛そうだわ‥‥」

 

 

いいいいい、イケメン!!!???

俺がイケメンだってーーーー!?マジで?嘘でしょ?有り得ないよね?だって俺って元の世界では全然モテてなかったのに。しかも言われたのがこの美女のアリスに言われた!!

俺は心底嬉しかった。本当に幻想郷に来れてよかったって心から思えた。

 

 

「ありがとうアリス!!」

 

 

俺は嬉しくてイケメンと言ってくれたアリスを抱きしめて回った。アリスは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていたが、意外にも嫌そうにはしていなかった。




よしよし、いい感じになってきたんじゃないでしょうか?
私の中では良くかけてると思ってますが問題は読者様の観点から見たらどうかって事が大切ですよね!
それを踏まえて言います。
感想をください!!!評価をください!!!お気に入りをください!!!
そうすれば結構いいのか、それともまだまだ全然ダメだ!って言われてるのか分かりますので是非お願いします!
それではまた次回をお楽しみにしていてください!

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