フランちゃんと仲良くなったところでそろそろ行かないとと、部屋を出ようとするが‥‥‥‥
「ダメっ!!行っちゃダメ‥‥もう少し、もう少しだけ!一緒に居て‥‥?」
「フランちゃん‥‥‥‥分かった、もう少しだけだからね。正直こんな場面をレミリアや、咲夜に見られたら‥‥‥‥」
「見られたらどうなるんですか、響也さん?」
その時戦慄が走る。
その声は後ろから聞こえた。だが声だけで誰か分かったし殺気も充分感じてる。冷や汗ダラダラで、一歩も動けない。
ゆっくり後ろを振り返ると‥‥咲夜がいた。
「え‥‥‥‥えっと‥‥これはその‥‥‥‥」
「随分と変な真似をしてくれましたね。お嬢様だけでなく妹様にまで手を出すとは‥‥許しませんよ?」
いや、笑顔で言ってるつもりだろうけど顔が笑ってないんですけど‥‥
はぁ、まさかのここで人生終了とか泣きそう。
って、まだ諦めちゃダメだ!ここは話し合うんだ!能力を使えばなんとかなるはず‥‥‥‥
そう思ってると首がヒヤッとした。
既に咲夜が後ろに回り込んで首にナイフを当てている。
お、おいおい、そんな事をしたらフランちゃんが‥‥‥‥
「咲夜‥‥響也の首に当ててるナイフ今すぐ離して!」
「ですが‥‥‥‥」
「痛い目見ないと分からない?一回休みになった方がいいみたいだね」
フランちゃんが手を握ると首に当てていたナイフが砕け散った。
「!!!???」
「おぉ、これはまたリアルなものを見せてもらったなぁ‥‥‥‥」
咲夜はナイフが砕け散った事に、俺はフランちゃんの能力を直に見たことに対して驚いていた。
こ、これが本物のありとあらゆるものを破壊する程度の能力。なんという力だ。
なんというか思わず感心してしまう。
「妹様、この事はお嬢様にお伝えしておきます。よろしいですね」
「お姉さまに言ったって構わないわ。だって私を理解してくれる人に刃物を当てた咲夜が悪いんだからね!」
「そ、それは‥‥」
ナイフを砕かれた咲夜はフランちゃんの言うことに反論せず俺を離し部屋を出ていった。
いやはや、どうなるかと思ったけどとりあえず助かった!
「フランちゃんありがとう。おかげで助かったよ」
「ねぇ、怪我してない?大丈夫?」
「大丈夫だよ、フランちゃんのお陰で怪我はしていないから」
「はぁ、良かった。咲夜は完璧なメイドだけどなんて言うか私やお姉様の事を結構過保護だからさ、私やお姉様がちょっとでも様子がおかしいとあんな感じになっちゃうの」
「そうなんだ、じゃあ俺も少し気をつけないといけないってことだね。こうやってフランちゃんと抱きしめ合っていたりしたら咲夜からしたら好まれないだろうから」
当然か、そりゃあ従者だから仕えてるものの危機と思うわなしかも異性の交わりだからなおさらだね。
これからは咲夜に気をつけながらレミリアとフランちゃんに会いに来ることにしよう。
それにしても長居をし過ぎたか。今日はこのへんにしてまた今度来ることにしよっと。
「フランちゃん、そろそろ行くよ。また今度来るね」
「待って、あなたにプレゼントがあるの。ちょっと目を瞑って」
フランちゃんに言われたので目を瞑って待ってると‥‥‥‥
チュッ♡
俺は頬にキスをされた。
フランちゃん‥‥‥‥君って子はなんてかわいいんだ!!
それに性格もめちゃくちゃ良いし、どうなってるんだろう。原作通りだったらこんなこと絶対有り得ないのに。
だがしてもらったのは事実、てことは性格は原作と違うってことなんだろう。
そう思ってゆっくり目を開けると目の前に顔を赤くしたフランちゃんが居て手を振ってくれていた。
俺はじゃあねと手を振りながら部屋を出てアリスの待っているであろうアリス邸へのんびりと帰っていった。
えっと、とりあえず紅魔館編なんとかかけた。
え?パチュリーが出てきてないって?
そりゃあこの主人公は魔法全く知らない坊主だからね!魔法使いはアリスと魔理沙だけしか出てこないかも、でももしかしたら登場するかも知れないです。そこは考えておきますのでお楽しみにしていてください!
それではまた次回までさようなら〜ヾ(*´∀`*)ノ