デート・ア・ライブ パラレルIF   作:猫犬

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やたらと長いから総集編?
タイトル通り千花が書いた日記であり、簡易です。まぁ、千花がその時思ってたこと等が多いですけども。
一章から五章までを簡単にまとめた感じです。
一応各章の1話目の日にリンクを貼ってあります。


総集編:千花の日記
千花の日記1


四月一日。

その日も私はのんびりと近くの公園でお昼寝をしていた。そしたら、変な人に睡眠妨害されたから、丁重に対応した。

その後、同い年くらいの男の子が現れた。何処かで見たことある気がしたけど、中学の登下校中とか、高校の廊下で見かけたような?その程度でほとんど知らなかったから多少は警戒したけど、悪意は感じなかったからすぐ警戒は解いた。少し話した後、帰って行った。そう言えば、名前聞かなかったなぁ。私も言ってないけど。

 

四月二日。

今日も公園でお昼寝。枕を用意して気持ちよく寝ていたら、いきなり頭の支えが無くなってベンチに頭がごっつんこ。痛かった~。

そこには昨日の男の子がいて、話を聞くとどうやら空間震警報が鳴っただとか。うーん、完全に気付かなかった……。

シェルターに一緒に避難するも、のんびりし過ぎたのか閉まってた。ということで、霊力を感じて空間震の起こる位置を割り出すと安全そうで空間震の見えるビルの屋上にやって来た。そこで精霊の事、空間震の事をしゃべり、自己紹介をしてないから自己紹介をした。

私が精霊だって言ったのと同時に爆発音が重なって聞こえなかったみたいだったから言い直さずにそのまま秘密にした。言っても困るだろうしねぇ。

それから公園に移動して少し喋ると、士道君と別れた。そして、士道君のことが気になったから、そういうことを知ってそうな狂三ちゃんのもとに行った。そこで、私は情報交換をして家に帰った。

さてさて、まさか士道君が精霊の霊力を封印できる特異体質だったとはねぇ。

 

四月三日。

コンビニに出かけたら不良っぽい人にナンパされた。面倒だから眠らせようと思ったら士道君がやって来た。で、彼氏設定でその場を切り抜けた。ここで会ったのも何かの縁だし、今日は暇だったから遊びに誘ったら、士道君も暇だったらしく了承してくれた。

士道君は精霊をデレさせると霊力を封印できるらしい。みんなの安全確保的には封印しちゃうのもありかな?皆には普通の生活を送ってもらいたいし。

と言う訳で、士道君のことを知るために服を選んでもらったり、ゲームセンターに行ったり、ペットショップで動物たちを見たり、フードコートでハンバーガーを食べたりした。

その後は映画館に行こうということになって、士道君はその前にお手洗いに行った。待っている間に辺りを見ていたら今朝の不良さんたちが女の子を連れ去っていた。と言う訳で、ギルティなので断罪にレッツゴー。すぐに戻れば平気だよね?

そんな感じで断罪してたら士道君が来ちゃった。まぁ、見つかったものは仕方ないかな?という訳で私の正体がばれました。まぁ、ばれても一切問題ないけど。士道君は私が精霊だと知っても特に態度は変わらなかった。

てっきり人外だから恐れられると思ってたんだけどなぁ。まぁ、狂三ちゃんの話だと、別の世界だと士道君は精霊皆の霊力を封印してたらしいから、本質的に問題ないのかなぁ?そもそも、精霊に対して恐れを抱いてたら心を開いてもらえるわけないしぃ。

私が霊力を使ったせいかASTが来ちゃった。でも、空間震を起こしてないから来たのは単独で真那ちゃんだった。名前を知ったのはASTがそう呼んでたからだけど、正直あの子は苦手。なんというか、あの子を見てると面影を重ねてしまう。空似なだけだろうけど。

二人は兄妹らしくて、二人して驚いていたからその間に逃げようと思ったけど、上手くは行かなくて真那ちゃんは私に攻撃してきた。まぁ、私は普通に逃げたけど。士道君の妹となるとますます戦うのは嫌だなぁ。

 

四月四日。

肥料がだいぶ減ってたから買い出しに出かけた。その帰りに二回ひったくりを見かけて、盗んだ物を回収した。私の天使は悪意を還元することで植物の種を生成できるから定期的にこういうことをする必要があった。一応家で栽培してるけど、種は多いに越したことはない。まぁ、十個たまんないと生成できないのと、十一になったらまずいって問題点はあるけど。そして、二人目から回収して元の持ち主に返して帰っている途中で私の意識がブラックアウトした。後で知ったけど、持ち主も何かやらかしてたっぽい。

それから私の天使死之果樹園(サマエル)の疑似人格のサマエルによって全ての敵意、殺意、悪意を持つ人間を眠らせる計画が始まった。全ては悪意を私が吸い込み続けて暴走する前に、私を救うという目的の為に。

天宮市に突如生まれた巨大な樹から降り注ぐ眠りに誘う花粉によって天宮市に住む人のほとんどが眠り、その範囲が広がる中、霊力を持つために効かない士道君と随意領域(テリトリー)で花粉をはじく真那ちゃんの二人はサマエルを止めるために動いていた。そんな中、三人のもとにDEMの兵器“白虎”が現れ状況が悪化する。戦闘能力のない士道君はいても邪魔という事で、サマエルは真那に士道を退避させるように言って、二人はその場を離れた。しかし、白虎の破壊プログラムを悪意と判断して吸収してサマエルは蛇龍になって白虎を破壊した。しかし、蛇龍は暴走状態であり、二人にも牙をむいた。

結果的には、真那ちゃんが蛇龍の腹にあったクリスタルを破壊して、もとに戻ったらしい。

次に私が目を覚ましたら真那ちゃんに抱きしめられていて、巨大な樹が見えた。状況があまり分からなかったけど、ボロボロになった地面と壊れた白虎と私の状態からなんとなく事が終わったのだと察したけど、すんごく体が重かった。

魔力を使い切った真那ちゃんと霊力を使い切ってた私に、悪意の塊によって壊れたはずの“白虎”が動き出して襲いかかった。私たちは対抗する術が無く、せめて真那ちゃんを護ろうと真那ちゃんの身体に覆い被さった。でも、私たちは無事だった。天使<灼爛殲鬼(カマエル)>を顕現させた士道君のおかげで。

士道君が“白虎”を破壊してすると、崩落し始める樹。三人とも満身創痍でこのままだと崩落に巻き込まれそうで、だから私は二人を崩落から護るために士道君にキスをした。霊力を封印すれば樹は消滅すると分かっていたから。

こうして、今回の騒動は終息したのだった。

その日の夜。私は夢の中であの子に出会った。

そして、精霊全員を救う大掛かりな計画が始まった。

 

四月五日。

早速計画を進めるために士道君と真那ちゃんに前の世界の記憶を定着させた。前の世界の記憶を得ることで説明の手間が省けるし、何かと都合がいい。それから、<ラタトスク>か<フラクシナス>が動くまではこっちも動かないこと、前の世界の記憶は不用意に口にしないなど話し合ってお開きとなった。

真那ちゃんはまだ琴里ちゃんに会う訳にはいかないから私の家に居候になることになりましたぁ。あっ、掃除しないとぉ。

 

四月七日。

学校が始まりましたぁ。そう言えば心機一転ということで名字変わりましたぁ。どうやったかは企業秘密ぅ。

その後、士道君の友達の殿町君に彼女かと聞かれて否定。キスしたとはいえまだ付き合ってないしぃ。というか私たちってそのうち付き合うのかなぁ?うーん、でも皆の霊力を封印し終えるまでは無理だよねぇ。流石に彼女持ちがデレさせて行くというのは問題あるしぃ。

その後、近くで空間震が起きて、空間震が起きた場所に行ったらすでに消失(ロスト)した後みたいで誰もいなかった。そして、私たちは<フラクシナス>に転送されて、気づけば転送室にいた。そこには屈強な機関員がいて、真那ちゃんが丁重にお相手してくれました。その後、冬休み振りに孤児だった私を拾ってくれた令姉こと村雨令音に会って、琴里ちゃんと話して無事<フラクシナス>のメンバーとは協力することにしました。士道君の記憶からも<フラクシナス>の人たちはどこか問題を抱えてるけど、精霊を救うという点では信用できそう。最悪<フラクシナス>が裏切れば落すだけ。

その後、<フラクシナス>のAIの鞠亜ちゃんに会って、話をして解散した。

 

四月十四日。

来禅高校の校庭で空間震が起きました!生徒と先生の目を盗んで校庭に行くと、ちょうど真那ちゃんもやって来て、そこには魔女っ子精霊、七罪ちゃんがいました!七罪ちゃんは本来の姿で、ASTを軽く無力化させると、私たちに気付いてお喋りをした。

七罪ちゃんの髪モフモフぅ~。

あっ、関係ないこと書いてた。

七罪ちゃんに抱きついて「可愛い」って言ったら顔を真っ赤にして何処かに行っちゃった。可愛いのにぃ。

その後、七罪ちゃんとどうすればいいのかという話し合いをして解散しましたぁ。七罪ちゃんに会えるの次いつだろう?

 

四月十六日。

私の住んでる精霊荘の地下で<フラクシナス>にあったCRユニットをパクって、真那ちゃんの身体の負荷を抑えるように改造してました。士道君は駅前でナンパされてる七罪ちゃんと会って、なんだかんだでケーキショップに行ったりゲームセンターに行ったりと一緒に遊んでたりとか。

私も行きたかったなぁ。

でも、最後の最後にASTが来ちゃって、士道君が呼んだと思われて七罪ちゃんは去っていてしまった。

 

四月二十二日。

放課後に郊外の廃園した動物園で空間震があってやってきました。木の下で七罪ちゃんが気を失っていて介抱していたら魔術師の人が現れました。

ムカッとしたから即撃破ぁ。私貧乳じゃないもーん。他の精霊の皆が大きいだけだもーん。

七罪ちゃんを医療用顕現装置で治して、目を覚ました七罪ちゃんとおしゃべりしました。ウソ発見機のおかげで円滑?に話が出来ましたとさ。まだまだ七罪ちゃんは心を開いてくれなかったけど。

 

四月二十三日。

士織ちゃん、可愛い。

あっ、間違えた。学校が休みということで七罪ちゃん変身計画をしました。七罪ちゃんとお風呂に入ったり、髪を切ったり、服を選んだり、メイクをしたり。その結果、可愛い七罪ちゃんがより可愛くなりました。驚いて走り出して壁にぶつかるとは思わなかったけど。

 

四月二十五日。

七罪ちゃんが何処かに逃走して、二日が経ち。学校の帰りに琴里ちゃんに化けた七罪ちゃんについて行って廃工場にやってきました。

それにしても、少し話しただけで琴里ちゃんに完全に化けるとは、器用だなぁ。外形は<贋造魔女>だろうけど、喋り方とかは完璧ぃ。七罪ちゃんが化けてるってわかってても琴里ちゃんに見えちゃったぁ。

七罪ちゃんの霊力を追って魔術師がやって来たから、三人で脱出。途中で真那ちゃんが魔術師の相手をしてくれたんだけど、まさかいつしかの“白虎”が現れるとは。あの時壊したのにまた作るってどうなの?

七罪ちゃんを逃がして、士道君と二人でお相手。限定霊装の出力だからなかなかに大変だったけど、戻って来た七罪ちゃんのおかげで二対の【砲】で無事撃破しました。

その後、白虎が自爆したけど真那ちゃんのおかげで空に退避して、七罪ちゃんが心を開いてくれて無事霊力の封印ができ、私たちは七罪ちゃんと友達になりましたとさ。まさか、記憶も流れ込むとは思わなかった。まぁ、いっか。

七罪ちゃんは精霊荘に住み始めましたぁ。いえ~!

 

 

五月十一日。

私たちのクラスに鳶一折紙ちゃんが転校してきました。席が近かったから遊びに誘い、土曜日に三人で行くことになりました。何着て行こうかな?

士道君の記憶だとファントムによって精霊になってたらしいけど、ここでもなっておりました。それを知ったのは士道君が戻って来てそう聞いたから。なんでも、折紙ちゃん自身は精霊だということを知らないらしくて、精霊か霊力を見ると無意識に精霊化して攻撃しちゃうらしかった。

狂三ちゃんとまさか会ってたなんてね。私は機械作りに精を出していたからその場にいなかったけど。士道君って私が機械作りをしてると精霊に会っちゃう人なのかな?七罪ちゃんの時もそうだったし。

夕方には士道君の家で琴里ちゃんと令姉を交えて会議をして、琴里ちゃんに前の世界の話をしました。信じてもらえない恐れもあったけど、とりあえず信じてもらえました。

 

五月十四日。

折紙ちゃんと三人でお出かけ~。

早めに集合場所の駅前に行ったら折紙ちゃんも早めにやって来た。そして、士道君とイチャイチャしてたので、士道君を困らせてみました!費用を士道君持ちにしたけど、よくよく考えたらラタトスクの経費から出てたんだった……。

デパートに入ると、洋服店で洋服、雑貨屋でアクセサリーなどなどを見て過ごし、お昼を上の階のレストランで食べていたら、精霊荘で作業中の二人から連絡があった。なんでも機械の不具合があったとのこと。できればこっちに居たかったけど、流石に二人に任せっきりは厳しそうだし、こっちはまぁなんとかなるかなぁってことで、私は抜け出して精霊荘に戻った。

ちょくちょく士道君たちの方の様子を聞きながら作業をして、無事開発中だった転送装置が完成した。それと同時に士道君たちの方では、高台公園の柵から落下しかけた折紙ちゃんを助けた際に士道君が肌を切ったことで霊力の炎が舐め、その結果折紙ちゃんが霊装を纏っただとか。そんなわけで、大ピンチの士道君たちの元に早速転送装置でレッツゴー。

士道君たちの元に三人で行くと、限定霊装を纏った琴里ちゃんと一緒に、折紙ちゃん救出大作戦が決行されました。全員の力を合わせてどうにか霊力の障壁の中にいた折紙ちゃんのもとに士道君を送り出し、士道君が折紙ちゃんの意識に呼び掛けて引き上げたことで折紙ちゃんの意識が表に出て来て、その結果漆黒だった霊装は純白へと変化して、前の世界の記憶を取り戻して士道君に霊力を封印されて無事終わったのでしたとさ。

あっ、琴里ちゃんも一周目の記憶を得ましたぁ。

 

 

六月九日。

今日は士道君とオリちゃんこと鳶一折紙ちゃんと一緒に放課後に寄り道をしようとして、でも途中で雨が降ったから雨宿りがてらにゲームセンターで遊んだ。シューティングゲームで三人協力プレイをしたり、プリクラを取ったり、クレーンゲームできな粉パンのクッションを取ったりした。

そして、ゲームセンターを出ようとしたところで、エアホッケーをしていた耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんを見かけ、気付けば士道君を裁定官にした魅了対決が週末に始まることになりました!

 

六月十一日。

耶倶矢ちゃんと士道君のデートの日。私は特にすることも無いから<フラクシナス>で最初は眺めてようと思ったけど、暇だったから、真那ちゃん、七罪ちゃん、オリちゃんと一緒に邪魔にならないようにすることにして、二人がいるアミューズメント施設に行って遊んだ。士道君と耶倶矢ちゃんは対決をして勝った方が一つ言うことを聞かせられるってことにしたらしかった。ボウリングとダーツは耶倶矢ちゃんが、ビリヤードと卓球は士道君が勝って、ピッチングは互いに同じ点ということで引き分けになっただとか。

その後は喫茶店でのんびりして解散したらしい。

その際に、夕弦ちゃんを選ぶように言われただとか。はてさてどうなることやら?

 

六月十二日。

夕弦ちゃんと士道君のデートの日。

今日は水族館と遊園地が併設された場所が舞台だった。

私たちも邪魔にならないように遊びに行って、なんとなく二手に分かれて遊んでいた。私は七罪ちゃんと一緒だった。

途中で士道君達と会って、すぐにショーの時間が近づいていたから別れたけど。オリちゃんたちも途中、ジェットコースターで一緒になっただとか。

その後、やっぱり夕弦ちゃんから耶倶矢ちゃんを選ぶように言われたらしかった。

二人が士道君のもとに集まり、選定の時が来たと思ったら、いきなり空間震警報が鳴り響き、そこにいた人たちは避難して行った。でもそれは人払いのもので、DEMのバンダースナッチがわんさかやって来て中断になり、真那ちゃんとオリちゃんのもとに、開発担当のミリィって子が現れました。私と七罪ちゃんは二人の元に行き、ユニットによる魔力障壁を突破して乱入。私とオリちゃんと真那ちゃんでかく乱して、その隙に七罪ちゃんが<贋造魔女>でミリィちゃんを幼くして無事勝利。

士道君の方は、バンダースナッチを相手に八舞姉妹が圧倒していたけど、二人が一つに戻るリミットが来て、それと同時にDEMの兵器『朱雀』が襲いかかった。そして、リミットを迎えた二人は一つになり、何故か二重人格の少女に?

八舞になった二人と士道君は朱雀と対峙し、【天を駆ける者】によって朱雀を撃破して、墜落していった朱雀の落下を止めるも、顕現装置で<贋造魔女>の効力を除去したミリィちゃんには逃げられちゃった。ちゃっかり発信器は付けたけど。

その後、なんだかんだで巻き込んだお詫びとお礼に八舞が士道君にキスしたら身体が光ってさぁ大変。結局、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんに戻り、パスを通して前の世界の記憶を得て、二人は精霊荘に暮らすことになりましたとさ。

 

 

七月十三日。

最近は雨の日が多くてみんなのテンションが低い。そんな今日は、オリちゃんたちが掃除当番で久しぶりに士道君と二人きりで下校ってことでちょっと寄り道をして、猫カフェにやって来た。猫はモフモフで撫でていると癒されるぅ。犬とかウサギもモフモフしたいなぁ。士道君は途中で寝ちゃったから士道君の寝顔を撮ってみたり。

帰りには狂三ちゃんと会っちゃったぁ。

今日は久しぶりに士道君と二人きりの時間が取れてよかったぁ。みんなといる時間も好きだけどぁ。こんな時間をいつまでも続けるためにも、間違えないようにしないとねぇ。

 

七月十四日。

今日は久しぶりに雨が降ってなくて、私は雨が降り出す前に菜園をいじらなきゃで士道君より先に帰った。士道君は買い出しに行くって言ってたし。

その帰りに士道君は四糸乃ちゃんと会い、私は菜園に現れた侵入者と戦った。なかなかに手強くて士道君にヘルプを頼んで、士道君が一緒に四糸乃ちゃんを連れて来てくれたおかげで侵入者――よしのんが確保されたのでした。被害は人参一本。対価はよしのんモフモフの刑ってことで。モフモフのしすぎで消失しちゃったけど。

 

七月十五日。

空間震が天宮市の上空で起きて私たちはシェルターに避難してました。学校のある日だと、士道君がいないことをばれないように隠蔽作業をしなきゃで大変だなぁ

士道君は四糸乃ちゃんが逃げ込んだデパートに行き、そこで魔術師が撤退するまで時間を潰していたんだけど、デパートを破壊してくるという行動のせいで分断されてしまった。うー、まさか破壊しちゃうとはねぇ。その結果、士道君が死んじゃったのかと思い、でも途中で生きていることを知った四糸乃ちゃん。しかし、士道君は不運に巻き込まれたという事で救出されずに見捨てられたことで四糸乃ちゃんは我慢の限界を迎え、自身に施していた感情の封印を解き、魔術師たちを攻撃し始めた。

一方、士道君は天使の力を駆使してどうにかデパートから脱出し、<氷結傀儡>状態のよしのんと共に四糸乃のもとに行くと、すでに戦闘は終わっていた。でも、これ以上の被害を出さない為にと四糸乃ちゃんは陸自の駐屯地を破壊しに行こうとしていた。

よしのんは四糸乃ちゃんの意思を尊重し、士道君はそれを阻止しようと立ちはだかり、背中が地面に着いた方が負けというルールで戦闘が始まった。士道君はどうにかしようとするも一対一ではどうにもならず、すぐにピンチを迎えた。

そのピンチに霊力を完全に開放した琴里ちゃんが来たことで脱し、よしのんの相手を琴里ちゃんがしている間に士道君は説得を試みた。その結果、どうにか四糸乃ちゃんを止めることに成功して、今回の騒動は終結した。

と思ったら、琴里ちゃんが何処かに消えたことが判明しました!

あれ?私、今日特にこれといった活躍してなくない?

 

七月十六日。

二人一組になって何処かに消えた琴里ちゃんの捜索をした。結果から言えば、昼過ぎに七罪ちゃん&真那ちゃんペアから琴里ちゃんがいる場所がわかったという連絡があり、私たちは<フラクシナス>に集合した。

向かう先は鳥取砂丘。砂丘に着くと、DEMの魔術師たちとバンダースナッチ、エレンがそこにいて、士道君と四糸乃ちゃんに琴里ちゃんを任せて私たちはDEMを相手取る。エレンの相手は真那ちゃんがして、でも<ヴァナルガンド>の出力を上げて行かないとどうにもならず、真那ちゃんは私との約束を破って最大出力で戦闘を行った。結果的に、活動限界を迎えて私は真那ちゃんを助けに行って、選手交代。砂漠だから植物はほぼ使えないけど、正直魔術師だったら植物が無くてもどうにかなる。<死之果樹園>ならどうとでもなるし。

そんな訳で、霊力を刃にする霊力剣も使って私の勝利!まぁ、直前に空中艦に逃げられちゃったけど。

士道君たちの方は、四糸乃ちゃんが琴里ちゃんの霊力を消耗させて元に戻そうという形で戦闘をしていた。いくら傷ついても顔色一つ変えないがまっすぐにしか攻撃しない琴里ちゃんと、昨日の戦闘でまだ霊力が回復しきっていない四糸乃ちゃんの戦闘は拮抗し、二人の大技がぶつかったことで琴里ちゃんが意識を取り戻す。でも、すぐに破壊衝動に呑まれかけ、そこを士道君が呼びかけることで意識を引っ張り、琴里ちゃんの霊力を封印した。

その後、<フラクシナス>で四糸乃ちゃんの霊力も封印して、四糸乃ちゃんも前の世界の記憶を得て、こうして長い一日が終わりを迎えたのだった。

 

 

 

「ふぅ、今日はこんなところかなぁ?」

 

千花はその場で大きく伸びをすると、今日の分を書き終えた日記を閉じる。

 

霊結晶(セフィラ)も残すところ半分。今のところは順調だけど、この先も頑張らないとぉ……あっ、真那ちゃんの魔力処理の除去の準備しないとぉ」

 

一人部屋で呟くと、真那の魔力処理の除去する準備を始めるために地下のラボに降りるのだった。




この後の話は第六章で二亜ファイトへ飛べます。
次へタブで千花の日記2となります。

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