神と、戦士と、魔なる者達   作:めーぎん

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現代に戻る前に、魔女と化したマリアをなんとか助けたい、それが叶わぬならせめて自分たちの手で安らかな眠りにつかせたい。

そんな神闘士と聖闘士の前に、想像を遙かに超えた存在が現れる。


魔女と神

「聖域からずいぶん遠くまで来てしまったようだ。ここが、イタリアなのか?」

 

聖域のあるギリシャと変わらぬ眩しい日差しに目を細めつつ、ジークフリートがつぶやく。

 

丘や平地に散在する古代の遺跡。行き交う人々は陽気で、言われなければ違う国だと気づかないかもしれない。

 

魔女と化したマリアの気配を追って、ジークフリート、ミーメ、テンマの3人は、ギリシャからはるか西方、イタリアのとある町にたどり着いていた。

 

「こっちもいい国だろ? なんてったって、俺の故郷なんだぜっ! 住んでた町はもうちょっと田舎だけどさ。」

 

テンマが嬉しそうに答える。

 

聖闘士になるために故郷を離れてから2年。テンマにとっては、決して忘れることのできない故郷なのである。

 

「アローンはどうしてるかな。俺とサーシャとアローン、3人で過ごしてたのはもうずっと前なのに、ここに来るとまるで昨日のことみたいに思えてくるんだ。」

 

「アローン? サーシャ? もしかしてテンマの兄弟か?」

 

「俺とは血は繋がってないけど、ほとんど兄妹みたいなものかもなっ 小さい頃からずっと孤児院で3人で仲良く一緒に暮らしてきて。。 喧嘩したり笑ったり。。貧乏だったけど、あの頃は楽しかったなー。

 

。。あ、ミーメ、気を遣わなくても大丈夫だからなっ。俺にとってはほんとに大事な、最高の想い出だから」

 

聞いてはいけないことを聞いてしまったのではと後悔したようなミーメに気がついて、テンマが明るく答える。

 

「あんたも会っただろ、アテナに。 サーシャは今、アテナとして頑張ってるんだ。あんな小さな手でこの地上を支えようと、守ろうとして頑張ってる。俺も聖闘士として童虎たちやアテナと一緒に地上を守るために戦うんだ。

 

そして、聖戦が終わったらまたこの故郷で、3人で仲良く助け合って暮らすんだ。夢みたいな話だけど、叶うと信じて頑張ったらきっと。。。こんな夢くらいもったっていいよな!?」

 

「信じて、なすべき事を見失わずにまっすぐに信念を貫き通せば、きっと叶うだろう。どんな状況でも希望を失わず前に進む、それを忘れなければな。。」

 

ジークフリートは、自分たちとアスガルドに起きたこと、ポセイドンに操られ別人と化してしまったヒルダを助けるどころか深く悲しませることになってしまった戦いの日々を思い起こしつつ、自分たち自身にも諭すかのように答えた。

 

(確か。。前聖戦で生き残った聖闘士は2人。牡羊座と天秤座の黄金聖闘士だけだったはず。ということは、このテンマもまた。。いや、お前達が成すべき事をなし、道をつないだからこそ、我々の時代の地上があるのだ。お前達はお前達自身の生を最後まで全うしたのであろうな。。)

 

屈託なく笑うテンマを見つめつつ、ジークフリートは彼らの運命に思いを馳せた。

 

 

そのとき、ミーメが何かに気がついたかのように足を止めた。

 

「近いぞ、この近くに魔女が居る!」

 

「なに!?マリアか?」

 

「いや、マリアではないようだ。。。」

 

「そうか。魔女ということは、元はやはり魔法少女だったのだろう。希望を形にした代償に負う運命にしてはあまりにも過酷だが、人間を襲うようなことがあっては彼女達の悲しみはさらに深くなってしまうだろう。

 

いくか、ミーメ。」

 

「。。。もちろんだ。魔女を魔法少女に戻す方法がわからない以上、彼女たちに今してやれることは一つしかあるまい。」

 

ジークフリートとミーメは、テンマをともなって魔女の気配がするほうへと足を進めた。

 

結界は、町の教会に形成されていた。彼らはそこに近づくと、結界の扉をこじ開け中に入り込んだ。

 

真っ黒い、影のような魔女。その足下には真新しい血痕がひろがる。おそらく魔女の犠牲となった村人の痕跡であろう。

 

魔女は3人の侵入者を見つけると、まるで巨大なイカを思わせるような腕を伸ばして襲いかかる。

 

「せめて、苦しまずに逝け」

 

ミーメが竪琴を鳴らすと、竪琴からのびた弦は魔女の体を縛り、動きを封じる。

 

しかし、そこでミーメの動きが止まった。まるで金縛りにあったかのように。

 

 

「。。どうした、ミーメ?」

 

躊躇するかのように、まるでとどめをさす気配をみせないミーメ。

 

彼が今何を思っているか、ジークフリートには手に取るようにわかる。それでもなお、彼を促すように、ジークフリートは声を掛ける。

 

なおもためらっていたミーメ。しかし、ジークの声を聞くと、何かを振り切るかのように目をつむる。

 

もう一度竪琴に手をかけ、ゆっくりと、弦に手を伸ばす。

 

「。。 ストリンガー。。。 レクイエム。。」

 

かつて多くの強力な敵を葬ってきた、ミーメ最大の技。

 

竪琴の弦を弾くと、弦に縛られた魔女の体を衝撃波が包み、激しい爆風が辺りに充満する。

 

爆風が収まったとき、魔女の姿は消え去っていた。

 

 

 

魔女の結界は消え去った。ミーメたち3人は無言のまま、結界があった場所に立ち尽くしている。

 

これ以上の犠牲を出さないための苦渋の決断とはいえ、元は魔法少女。キュウべぇへの怒り、魔女へと変貌してしまった魔法少女への申し訳なさ。。

 

様々な思いから、3人は何も言葉を発することができなかった。

 

 

そんな3人を、教会の影から見つめる男が一人。

 

全身を包む漆黒の法衣。金色に輝く長い髪。

 

顔立ちは端正だが、まるで彫刻のようにその表情は硬い。

 

ジークフリートがその視線に気づくと同時に、まるで霧が晴れるかのように、男の姿は消えていた。

 

 

 

その後も3人はマリアの影を求めてイタリアをさまよっていた。ナポリ、ローマ、ジェノヴァ。。いくつもの町をさまよい、彼らは北イタリアの小さな町を訪れていた。

 

明るく活気のある町。そんな町の片隅にある廃屋のそばを歩いていたミーメは、何かに気がついて足を止めた。

 

魔女の気配。他の魔女に比べはるかにかすかで、気をつけていないと見落としてしまいそうな気配。しかしミーメ達がそれに気づかないはずはなかった。

 

マリアの魔女。

 

廃屋から感じられる気配は、確かに彼女の魔女のものであった。

 

ミーメは無言で他の2人と視線を交わす。

 

ジークフリートとテンマも、マリアの魔女がそこに居ることに気がついていた。

 

ずっと探していた魔女。しかし、3人の足取りは重い。

 

今の状況で魔女と向き合うこと。魔女を人間に戻す方法を知らない状況では、それは魔女を倒すことと同義だった。

 

探していた、でも出来れば見つけたくはなかった。複雑な感情が3人を包む。

 

沈黙を破ったのはミーメだった。

 

「いくぞ」

 

一言つぶやくと、まずミーメが、続いてテンマとジークフリートが結界へと足を進めた。

 

 

結界の中は、ロドリオ村で遭遇したものと同じだった。

 

明るいのに眩しさを感じない。曇り空とも違う不思議な空。

 

光と影ではない。

 

影と、より暗い影。明るい部分もまた影だが、暗さに幾分欠けるために明るく感じられるだけの不思議な空間が広がっている。

 

結界の中心には、あのオブジェがそびえ立っている。

 

太陽を形取ったような赤い造形。それでいて太陽のように眩い光を放っているわけではなく、それ自体もやはり影。

 

やや明るい影として、おぼろげに空間に浮かび上がっている。

 

 

3人は、太陽のオブジェ。。マリアの魔女を前に立ち尽くしている。

 

動けない。ここで動くことはすなわち、マリアだった存在の終わりを意味している。

 

しなければいけないことはわかっていても、3人は動けない。

 

 

やがて、ミーメが口を開く。

 

「マリア、聞こえるか?」

 

マリアだった魔女は、何も反応しない。ただ静かにそこに立ち尽くしている。

 

「もう私たちのことがわからないのか? マリアだった頃の記憶は残っていないのか?」

 

やはり、魔女はなにも反応しない。ただ、攻撃もしてこない。

 

ただ、そこに佇んでいる。まるで、3人に倒されるのを待っているかのように。

 

そして、他の魔女と比べ、この魔女から感じる気配はひどく弱い。どうも、かなり衰弱しているように見える。

 

この魔女がまだロドリオ村に居た頃、監視にあたっていたテンマは、魔女が人間を襲おうとしないことに気づいていた。

 

もしかすると、その後も人間を襲っていないことで、さしもの魔女も体力がひどく落ちているのかもしれない。

 

 

「私たちはお前を、マリアを助けたい。出来ることなら人間に戻したい。だが、私たちはその術を残念ながら知らない。」

 

ミーメは静かに語りかける。

 

「もし人間を襲う魔女なら、私たちはお前を手に掛けることになるだろう。ただ、もしお前がそうでないなら、人間に手をかけないのなら。。。」

 

「どこか人里離れた場所で静かに暮らしていてくれるなら。。いつか私たちが魔女を人間に戻す手段を手に入れる日まで、人間を襲わずに居てくれたら。」

 

ミーメは、マリアだった魔女をこのまま倒してしまいたくない、なんとか未来に可能性を残したいという一心で、魔女に語りかける。

 

「そうしてくれたら、私たちはお前を討伐せずに。。。」

 

 

「やけに弱った魔女が現れたと思ったら、一緒に人間が居るなんて。魔法少女でも魔女でもない君たちは誰だい?」

 

突然響いた甲高い声に3人が振り返ると、そこにはあの白い獣、キュウべえが座っていた。

 

「貴様、ぬけぬけと!」

 

ジークフリートが怒りに震えて拳を構える。

 

「初対面なのにいきなり殴りかかろうとするなんて、君たち乱暴だなあ。どうして人間というのはこう野蛮なんだい?」

 

「初対面だと!貴様、私たちの顔を忘れたとでも!」

 

「実際、初対面だよね。僕は君たちの顔なんて見たことないし。魔法少女でもないのに結界の中でピンピンしてるなんて、いったい君たちはどこから現れたイレギュラーだい?」

 

「私たちはお前に確かに会っているのだが。。。そうか、お前は私たちがあったキュウべぇとは別個体、ということか」

 

「そういうことだろうね。僕たちは魔法少女や魔女の居るところにはどこにでも居るからね。それより君たちはここで何してるんだい?魔女を倒しに来たわけじゃないのかい?」

 

殺気立つジークフリートと、無表情に淡々としゃべるキュウべぇ。

 

 

「。。魔女を人間に戻す手段はほんとうにないのか!?」

 

「魔法少女ー魔女システムに、まさか不満を持ってるのかい? 知らないね。希望がすべて絶望で塗り替えられたら、魔法少女の魂が詰まったソウルジェムはグリーフシードに変わり、魔女になる。それが魔法少女の仕組みさ。それを巻き戻す方法があるなんて聞いたことないよ」

 

「宇宙の熱的な死をもらたすエントロピーの増大、それを防ぐためには膨大なエネルギーが必要なんだ」

 

「地球に暮らす人類、中でも第二次性徴期の少女が希望から絶望に覆い尽くされる瞬間に発生する莫大な感情エネルギー。それを回収することが一番効率的なことに僕たちは気がついた。だから魔法少女・魔女システムを作った」

 

「どうせ人間なんていっぱい居るだろう?その中のごく一部を魔法少女にすることで、大きな願いを叶え希望を増幅する。魂を輝かせる希望はやがて磨り減り、希望が絶望へと完全に置き換わることで魔女になる。希望と絶望の振り幅が大きければ大きいほど、叶えた願いが大きいほど、得られるエネルギーは莫大となる。魔法少女は自分の魂と引き替えに願いを叶え、そのおかげで宇宙が救われて、人間という種族も結果的に生存できるんだから、すばらしい事じゃないか。感謝されることはあっても恨まれたり否定されるなんて、わけがわからないよ」

 

キュウべぇは、3人の怒りにはお構いなしに、平然と言ってのける。

 

 

 

なおもキュウべぇが口を開こうとしたそのとき、結界の中に拍手が響いた。

 

3人でも、キュウべぇでもない誰かが、結界の中に居る。

 

音のするほうを皆が振り返えると。そこにはあの漆黒の法衣を着た男が立っている。

 

「そこな白き獣よ、頼みもしないのに事の秘密をとうとうと語ってくれたこと、感謝しよう」

 

「ただ、舐められたものだな。人間の魂を管轄するのは我ら冥界。お前達ごときが手を出してよいものではない。ましてや油や薪のごとく使い捨てにするなどとはな」

 

男は静かにキュウべぇに向かって近づいてくる。

 

「ここでお前を塵にしてしまうことはたやすいが、それでは問題は解決しない。手荒なまねはしたくないが、少々荒っぽい手段をとらせてもらおう。お前達がコソコソとたくらんでいること、じっくり調べさせてもらう」

 

男のその言葉に危険を感じたキュウべぇは急いでこの場から逃げようとする。しかし、それよりも早く、男の手が金色の光に包まれた。

 

次の瞬間、キュウべぇは金色の光につつまれる。キュウべぇはそのまま光の渦に囚われ、やがていずこかへと消え去った。

 

「さて、おぞましい獣は、決して逃げることの出来ぬ牢獄へと放り込んだ。あとでじっくりと尋問させてもらおう」

 

男はそう言うと、今度は魔女のほうへと足を進める。

 

「待て。お前、何者だ。冥界、と言ったな? まさかハーデス軍の冥闘士か?」

 

テンマが食ってかかる。

 

「冥闘士。。かような連中と一緒にされるとは。そこな聖闘士の目、ただの飾りか?」

 

男は歩みをとめ、3人に向き直る。

 

「よかろう。アテナの聖闘士と、極北の闘士よ。聞くがいい」

 

「我が名はヒュプノス。眠りを司る神だ。そしてハーデスさまの側近でもある。こたびは人間の魂に手を出した小賢しい連中に、冥界の権威を知らしめるためにわざわざ地上へと足を伸ばしたまでよ。」

 

「さて、そこに居る人間の魂のなれの果て。。お前達が魔女と呼ぶ、おぞましい存在についても調べておかねばならぬ。悪いが、それも連れて行くとしよう」

 

「眠りの神、ヒュプノスだと。。じゃぁ、お前が教皇やジャミールの長が追い求めている、双子神の片割れか! なら容赦しないぜ! 喰らえ!ペガサス流星拳!」

 

テンマは渾身の小宇宙を込めて拳を放つ。

 

おびただしい数の拳が、まるで流星のような光となって、ヒュプノスに襲いかかる。

 

しかしヒュプノスは、それらを避けるどころか、受け止めもしない。

 

すべての拳はヒュプノスにヒットしているが、彼は微動だにしない。

 

ヒュプノスは、いつの間にか、鎧を身にまとっている。まるで黒曜石を思わせるような漆黒の鎧。孔雀を思わせるような美しい鎧は、神にふさわしい神々しさに溢れている。ペガサスの流星はまるで水しぶきのごとく冥衣の表面でことごとくはじき返されて、やがて光の塵となり、消えていった。

 

「神話の時代、ハーデスさまの肉体に唯一傷をつけたペガサスの青銅聖闘士。どれほどのものかと期待していたが、よもやこの程度だったとは」

 

「かくも弱きその拳、そよ風のほうがまだマシというもの」

 

渾身の拳がまるで通じず呆然としているテンマを見て、今度は神闘士が動く。

 

「私たちの正体まですでに見抜いているとは、さすが神を名乗る者。ならば話は早い。オーディーンの戦士の力、思い知るがよい! ドラゴン・ブレーヴェストブリザード!」

 

今度はジークフリートが渾身の拳を放つ。

 

ミーメもまた、アスガルドでの戦いにおいて鳳凰座一輝をして双子座の黄金聖闘士サガに匹敵すると言わしめた光速拳を放つ。

 

二人の神闘士が放つ渾身の拳。その衝撃波は結界を覆い尽くし、結界全体が激しく揺れ動いている。

 

黄金聖闘士にも匹敵する二人の全力、あまりに強大な神闘士の小宇宙を初めて目の当たりにして、テンマは驚きを隠せない。

 

これならいくら神であろうとさすがに無事では済まないだろう、そう思ってヒュプノスを見たテンマの動きが止まる。

 

これほどの攻撃を受けながら、ヒュプノスはやはり拳を避けることも受け止めることもしない。すべての拳をそのままその身に受けてなお、ヒュプノスは微動だにしない。

 

「やれやれ、人間というのはどこまで愚かなのだ。どれほど小宇宙を高めようが、神には決して届くことはないというのに」

 

そう言うと、ヒュプノスは右手を軽く払うような仕草をした。

 

次の瞬間、3人は立っていた場所から,結界の端まで吹き飛ばされた。3人はなすすべもなく、そのまま床にたたきつけられた。

 

 

「さて、遊びはここまで、私もそう暇ではない。聖戦の準備もある。そろそろ失礼させていただくとしよう。魔女は連れて行くぞ」

 

ヒュプノスはそういうと、今度は魔女のほうへ向き直る。

 

 

「エターナル・ドラウジネス。。」

 

マリアだった魔女はまるで逃げようとするかのようにもがいていたが、やがて動きを止め、静かに眠りに落ちた。

 

 

「まだ243年前の聖闘士のほうが張り合いがあったぞ。此度の聖戦は、間違いなくハーデス様の勝利に終わるであろう」

 

「聖戦のあとで、かの獣や魔女についてじっくり調べさせて貰うつもりだが、どうやらこの魔女、ろくに食事をとっていないのか、ひどく弱っている。聖戦が終わるまでに死なれては困る故、この通り深い眠りについてもらった」

 

「お前達にここでとどめを刺すのはたやすいが、このヒュプノス、無益な殺生は好まぬ。そこな極北の戦士ともども、冥王軍に措置を任せるとしよう。それまでせいぜい鍛錬にはげむがよい」

 

そう言い残すと、ヒュプノスの姿はいずこかへと消え去った。

 

同時に、魔女の結界も消滅する。

 

あとには、呆然自失な3人が残された。

 

 

マリアは冥界に連れて行かれたのか?だとすれば助け出す術はあるのか。

 

予想を遙かに超える事態。

 

魔法少女と魔女の謎に、冥界までもが介入してきたこと。

 

冥王を補佐する双子神、眠りの神ヒュプノスが自ら乗り出してきたこと。

 

キュウべぇとマリア(だった魔女)が、おそらく冥界のどこかに囚われてしまったこと。

 

3人はヒュプノスを追うことも出来ず、どうすればこの行き詰まった状況を打開できるのかわからず、途方に暮れるしかなかった。


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