ダンジョンに生きる目的を求めるのは間違っているだろうか 作:ユキシア
【アポロン・ファミリア】の襲撃を受けて壊された
ベル達を傷つけた【ファミリア】の団長であるヒュアキントスと私はぶつかり合う。
白を基調にした
その中で一番気になるのはヒュアキントスが持っている長剣、
恐らくは相当の業物だろう。
まぁ、私の夜桜や紅桜よりは劣るが・・・・。
互いに動きながら斬り合っていると突然、ヒュアキントスが口を開いた。
「解せんな・・・・」
「何がだ?」
突然にそう言いだしたヒュアキントスと私は距離を置く。
「貴様の噂は聞いている。食人花のモンスターを単独で撃退、最速で【ランクアップ】に到達。最近では【剣姫】と共に『ゴライアス』を討伐した。リヴィラの街では『ゴライアス』に止めを刺したのは他でもない【リトル・ルーキー】。だが士気を高めてたった一人で『ゴライアス』と互角に渡り合った貴様が何故弱小ファミリアに所属している?」
すごい噂をされているものだな、私は・・・・・・。
「【ロキ・ファミリア】の腰巾着という噂をあったが剣を交えて貴様の実力は本物だと認めよう。だからこそ私には理解できない。何故貴様程の実力者が弱小ファミリアにいる?何故、【ファミリア】の副団長をしている?貴様は明らかに人の上に立つ人間だ」
人の上に立つ人間か・・・・・。
久しぶりに聞いたな、その言葉。
そして耳にタコができる程文句も言われたっけ?
以前の私なら興味がないの一言で終わらせているけど、今は違うな。
「私がどこに所属しようと私の勝手だろう?それと私は人の上に立てるような人間じゃない。そこまで立派に生きてきたわけでもない」
「何・・・・?」
眉を歪めるヒュアキントスに私は答える。
「私は才能を持って生まれてきたただの人だ。ただそれだけの話だ」
興味がないと思っていたことだけどこの世界に来てそれに気づかされた。
そう、私はただの人だ。
それ以上でもそれ以下でもない。
「・・・・やはり、理解はできんな」
「それはお互い様だ」
再び得物を構える私とヒュアキントス。
すると、【アポロン・ファミリア】の連中がヒュアキントスに声をかけてきた。
「ヒュアキントス!もういい!『
『
いや、それは正しい判断かもしれない。
神アポロンにこれ以上付きまとわれるぐらいならいっそのこと『
ヒュアキントスは
「どうやら貴様との決着はゲームになりそうだ。最も勝つのはこちらだが」
自身が勝利することを揺るがないヒュアキントスに私は言う。
「悪いがお前と戦うのは私じゃない」
「何・・・・・?」
去ろうとしていたヒュアキントスの足は止まりこちらに振り返る。
「お前を倒すのはベルだ。私じゃない」
それを聞いたヒュアキントスは鼻で笑った。
「ハ、何を言い出すかと思えば私が兔に負けるだと?私の前で無様に這い蹲っていたあの兔が私を倒せるわけがない」
「そう思うのはお前の勝手だ。精々足元に気を付けることだな」
それだけを告げて私はベルがいるであろう【アポロン・ファミリア】の
「桜!無事だったんだね!?」
「ベルもヴェルフも無事でよかった。リリは?」
「すまねえ・・・リリスケは・・・」
それから私はベルとヴェルフから事情を聞いた。
期限は一週間。その間に何とかしなければいけないのもあるがリリが【ソーマ・ファミリア】に戻ったことも厄介だが、取りあえず今はベルだ。
「ベル。今すぐ【ロキ・ファミリア】に行って姉さんに会って来い。少しでも強くなってヒュアキントスを倒せ」
「お、おい!?いくら何でもそれは・・・ッ!?」
私の言葉を聞いたヴェルフが制止しようと声をかけるがベルは力強く頷いた。
それを見た私はベルに告げる。
「いざとなれば私の名前を使え。そうすれば何とかなるはずだ。それとリリは私達に任せろ」
「わかった!必ず強くなって戻ってくるからリリをお願い!」
「ベル!」
【ロキ・ファミリア】の
「ベルを信じろ。私達は神ヘスティアが戻り次第リリを取り返しに行く。それまで私は『
私も勝つ為に走り出しながら手に力を入れる。
アポロン・・・・・ッ!お前は卑劣な手で仲間と神ヘスティアを傷つけた。
そっちがその手で来るのなら私も容赦はしない。
徹底的に叩き潰して地獄に落としてやる!
【ヘスティア・ファミリア】の
その間、リリルカ・アーデは【ソーマ・ファミリア】の酒蔵にて幽閉されていた。
リリはずっとベル達のことを心配していた。
恩人達を窮地に追いやったという事実が、小さな胸にぽっかりと穴を空けて。
そして、三日目にして【ソーマ・ファミリア】の団長である【
「気分はどうだ、アーデ?」
「・・・・最悪です」
見下すザニスにリリは吐き捨てるように答える。
「それはすまなかったな。この三日間、都市の動きが目まぐるしくてな、状況を見極めるために手が離せなかったのだ。許せよ」
「・・・・ベル様達には、本当に危害を加えていないのですか?」
「勿論だとも。
大仰な返答を信用しながらリリは尋ねた。
何故今更リリに構うのかと。
それをザニスは価値を認めたからだと答えた。
いや、正確にはリリが持っている変身の魔法にだ。
ザニス・ルストラは強欲な男だ。
この世のありとあらゆる快楽を貪る為にリリの魔法は金になるということがわかり、リリを連れ戻した。
全ては自分の欲望を満たさんが為に。
その時だった。
警鐘の鐘が地下牢にも響き敵襲を知らせた。
「チャンドラ!チャンドラ、いないのか!?何が起きているか報告しろ!」
同じ【ソーマ・ファミリア】のドワーフでザニスと同じLv.2。であるチャンドラは面倒そうに答える。
「鼠の侵入を許したらしい。所属はばらばらの連中・・・・・・幼い女神もいるそうだ」
幼い女神。その言葉にリリの心臓が跳ねた。
「侵入者達は今どこに?」
「倉庫一帯の広場で、今も戦っている」
「・・・・・【舞姫】はいたか?」
ザニスよりLv.が高い桜に警戒するようにチャンドラに聞くザニス。
「いなかったみたいだぞ。俺が聞いた範囲だけだがな」
桜がいない。その言葉にザニスは少しだけ安堵してリリは当然と言わんばかりに自虐的に笑った。
ベル達を傷つけたきっかけを作ってしまったリリを桜が許すはずがないと思っていた。
前にベルを騙した時も桜は終始何もしなかった。
責めもしなければヘスティアのように罰も与えなかった。
その重荷を背負えと言わんばかりに桜はリリに何もしなかった。
「そうか。それでは―――――駆除することにしよう。私が指揮をとる」
ザニスの言葉にリリの目の色を変えた。
「約束が違います!?ヘスティア様達には危害を加えないと言ったではないですか!!」
「あちらが自ら攻めてきたのだ。身にかかる火の粉は振り払わねばなるまい」
「では、リリが説得します!!引き取るように説き伏せてみせます、だから・・・・!」
「駄目だ。大事な仲間を危険な場所にはやれん。相手の狙いもお前だろう」
「約束を違えるなら、リリは貴方に協力しない!」
「そうか、それは残念だ・・・・」
ザニスは唇を吊り上げて格子に張り付くリリにぐっと顔を近づける。
「では仕方がない。私がくすねておいた『神酒』を一滴、お前に飲ませよう」
「―――――――――」
リリの時が凍る。
『神酒』の恐ろしさはリリも身をもって知っているからだ。
たった一口飲んだだけで神の酒をひたすら求める餓鬼となったことがあったからだ。
リリは檻の先にいるザニスを睨み付けて頭を打ち付ける。
額から血が流れようがリリは鬼の形相でザニスを睨むがザニスは瞳を歪ませたまま嘲笑して踵を返してチャンドラにリリを見張らせて倉庫一端の広場へと向かった。
リリは歯を食い縛りながら脱出を決意する。
自分の魔法で部分的に変身して縄を外した。問題はどうチャンドラの隙をついて脱出するか頭を回転させていると不意にチャンドラがリリに告げる。
「出たきゃ出ろ」
その言葉にリリは驚愕するなかチャンドラは淡々と告げる。
ザニスが嫌いなど、酒が満足に飲めんなど。
だからチャンドラはリリが脱出することに目を瞑ることにした。
「すみません、ありがとうございます」
礼を告げて、リリは牢屋を飛び出したところでチャンドラは瓢箪の酒を飲みながら言う。
「これでいいだろ?」
「ああ、これは約束の物だ」
何もなかった筈の空間から忽然と姿を現した少女の手から酒を受け取るチャンドラ。
「リリ。ベルにはお前が必要だ。だから帰ってこい」
それだけを呟いて少女は再び姿を消す。
リリは駆け出した。
主神であるソーマに向かって。
自分のせいでヘスティア達をこれ以上傷つけない為に戦いを止めようとしたが。
「お願いだ、ボク達を――――――――――ベル君と桜君を助けてくれ!!」
ヘスティアがリリに助けを求めた。
その言葉にリリは駆け出した。
言葉にできない感情がリリを突き動かす。
戦いを止める為にはザニスより上の権力であるソーマしかいなかった。
涙を流しながらリリは主神のもとを目指していた。
「どこへ行く、アーデ?」
「ッ!?」
廊下を走っていた方から窓を破壊してザニスがやってきた。
それでもリリは走った。ザニスはその背中に硝子の破片がリリの背中に投げるがそれでもリリは走るのを止めなかった。
吹き飛ばされて、殴られて、痛みが全身を襲って来てもリリは吹き飛ばされながらソーマのいる部屋へとやってきた。
「ソーマ様っ、ソーマ様!?どうかリリの話を聞いてください!?」
全身傷だらけになりながらもリリは顔を上げて叫ぶ。
「やかましいぞ、ザニス。雑事は全てお前に任せている」
だが、ソーマはリリの言葉を歯牙にもかけなかった。それでもリリは諦めなかった。
「お願いします、ソーマ様、今外で起こっている戦闘を停止するようにお呼びかけください――――――ヘスティア様達を、外の者達をお救いください!?どうか、どうかっ・・・・・!」
「簡単に・・・・酒に溺れる子供達の話を聞くことに、何の意味がある?」
痛切に響く願いの声にソーマは面倒そうに答えた。
ソーマは下界の住人達に失望していた。
酒に溺れて醜い争うをする子供達に失望し、幻滅した。
「酒に溺れる子供達の声は・・・・薄っぺらい」
ソーマがリリを見る目は失望の塊だった。
「なるほど、子も子なら神も神か」
「「「っ!?」」」
ソーマ、リリ、ザニス以外いない部屋からの第三者の声に驚くリリ達に忽然と姿を現す少女の姿を見てリリは叫んだ。
「桜様!?」
「【舞姫】・・・・ッ!?」
忽然と現れた桜の登場に驚きながらもリリは内心でどうしてここにいるのかわからなかった。
リリを見限ったのではなかったのかと思っていたリリだがその前にザニスが叫んだ。
「な、何故貴様がここに!?アーデのことを見限ったのではないのか!?」
「何で私がリリを見限るんだよ。外のは陽動だ。違和感なくリリを助ける為のな」
助ける?リリを?
何故桜がリリを助けるのかがリリには理解できなかった。
桜はリリに何もしてこなかった。
それなのに何故助けるのかを。
「リリは私の大切な仲間で、ベルの相棒だ。助ける理由なんてそれだけで十分だ」
「どうして・・・どうして・・・・リリを・・・・」
仲間と呼んでくれるのですか?と言うリリに桜は容赦なくリリの頭に拳骨を入れた。
「~~~~~~~~~~~ッッ!!」
大怪我を負っているにも関わらず拳骨を入れられたリリは痛みのあまり悶える。
「リリ。私はお前に何もしてこなかったんじゃない。何もする必要がなかったんだ」
頭を押さえて涙目になっているリリに桜はリリに告げる。
「確かにお前がしたことは許されることじゃないだろう。だけど、お前の罰は神ヘスティアが与えたはずだ」
桜はポーションを取り出してリリに飲ませる。
「それにお前は心からベルに尽くしてくれている。そんなお前に私は何をすればいい?叱れば満足するのか?違うだろう」
ハンカチで血が付いているリリの顔を拭きながら桜は微笑する。
「リリルカ・アーデは私の大切な仲間だ。だからこそ、私はリリを信頼して何もしなかった。それともリリにとって私は信頼に値しない女か?」
悪戯笑みを浮かばせる桜。
その笑みはもう答えがわかっているにも関わらずそれをリリの口から言わせようと待っていた。
「そんなことありません!桜様は・・・・桜様はリリの大切な仲間です!凄く、すご~~~~~~~~く信頼しています!!」
力強く言うリリに桜も満足そうに頷く。
そして、すぐに目を細めてソーマを睨み、近寄る。
「神ソーマ。先に申し上げておきます。申し訳ございません」
「なにをッ!?」
それ以上、ソーマの言葉は続かなかった。
何故なら桜に殴られたからだ。
「「・・・・・・・・・・・」」
ソーマを殴った桜にザニスとリリは口を空けて呆然としているなかで桜はソーマの胸ぐらを掴む。
「酒に溺れる?子供の声は薄っぺらい?ああ、確かにその通りだ」
「さ、桜様・・・・ッ!」
威圧感を放つ桜にリリは止めようとしたが桜は止まらなかった。
「醜いのも理解できる。失望するのも納得できる。悪いのは全て酒に溺れた子供達が悪い」
姿を消してソーマの話を聞いていた桜はソーマの言葉を肯定した。
「だけど、全てを放って諦めた貴方はもっと悪い!!」
桜は吠えた。
神であるソーマに向かって。
「リリを見ろ!あんな傷だらけでも諦めずに貴方を頼ってここまで来たんだぞ!そんなリリの言葉まで耳を傾けないなんて貴方はそれでも神か!?」
リリを指す桜にソーマは初めてリリを見た。
その瞳には強い力が宿していることにソーマはやっと気づいた。
桜はソーマを手放して棚にある杯を手に取る。
「桜様!いけません!それは!?」
取った杯にリリは叫ぶ。
そう桜が手にしているのは人を狂わす魔力を持つ神の酒。『神酒』。
「リリ。確かに私はお前に何もしてこなかった。だから今ここで証明しよう。お前は大切な私の仲間であると」
微笑みながらリリに言う桜は次にソーマに告げる。
「神ソーマ。もし、私がこれを飲んで溺れなかったその時はリリの言葉に耳を傾けてほしい」
「・・・・・わかった」
了承を得た桜は一気に『神酒』を飲む。
ゴク、ゴクと口から喉に通る『神酒』にリリは心配そうに桜を見守る。
そいて、最後の一滴まで桜は飲み干した。
「・・・・・どうだ?神ソーマ。貴方の目から見て私は溺れているように見えるか?」
『神酒』を飲み干して尚不敵に笑う桜にソーマとザニスは目を見開いた。
桜は『神酒』の魔力をはねのけた。
「約束だ。リリの言葉に耳を傾けてもらおうか?」
ソーマはのそりと動きながらリリの傍に寄る。
「・・・・・・聞こう」
「戦いを、止めてください!!」
ソーマのその言葉にリリは願いを叫んだ。
その願いを聞いたソーマは言葉を奪われた。
「まさか・・・・・!?」
そんなソーマの様子を見て、ザニスは危惧を抱いてソーマを止めようとしたが、桜が夜桜を抜いてザニスの首元に当てる。
「動くな、喋るな」
つーとザニスの首から血が流れる。
それ以上何かをすれば斬ると言わんばかりに桜はザニスを脅す。
ソーマはバルコニーに行き、持っていた酒樽を戦場の真ん中に放り投げて戦場の真ん中で割れる。
それに気づいた【ソーマ・ファミリア】は例外なく息を呑む。
「戦いを止めろ」
主神である神の言葉に武器を下す。
ザニスは体を震わせて桜を振り払って片手剣を抜いた。
「くそがっ、こうなったらお前だけでも――――――ッ!!」
理知人気取りの仮面が剥がれ落ちてザニスは野獣のようにリリに襲いかかる。
だが、リリの前にはすでに桜が手を握りしめて拳を作っていた。
「ッッ!?!?!?」
そして、ザニスの顔面に拳を叩きつける。
叩きつけられたザニスの頬にはクッキリと桜の拳の跡が残っており、ザニスは気絶した。
当然だと言わんばかりに息を吐く桜は鞘ごと紅桜をソーマの前に突き出す。
「確か【ファミリア】の退団には金が必要だったな。なら、これを担保にリリの退団を認めて欲しい」
「さ、桜様!それは!?」
主神であるヘスティアより頂いた紅桜を取り出す桜にリリは悲鳴を飛ばす。
「これは【ヘファイストス・ファミリア】の主神ヘファイストス自ら鍛え上げた刀だ。退団に必要な分には足りるはずだ」
自身の半身とも言える紅桜を差し出す桜の目には迷いはなかった。
「万が一にも私達が負けたらこれを売ればいい。勝てば賠償金で引き換えしてもらう。それでいいだろ?神ソーマ」
神ソーマは紅桜を受け取り頷く。
そして、その後に現れたヘスティアによってリリルカ・アーデは【ソーマ・ファミリア】から【ヘスティア・ファミリア】へと
それを桜は満足そうに見ていた。
「桜君、よかったのかい?」
紅桜を担保にしたことによかったのかと尋ねるヘスティア。
「大丈夫ですよ。勝つのはこ・・・ち・・・ら」
「うおっ!?桜君!?どうしたんだ!?」
「桜様!?」
突然にヘスティアの胸元に倒れる桜にヘスティアは慌てて受け止めながら悲鳴を上げる。
リリは今頃になって『神酒』の効果が出てきたのかと思い顔を蒼くする。
「すー・・・すー・・・」
「ね、寝てる・・・・?」
気持ちよさそうにヘスティアの胸元で寝息を立ている桜に愕然としながらも何事もなくて安堵した。
その時、ヘスティアとリリは気付いた。
桜の目の下に隈ができていたことに。
疲労が溜まって寝ていない状況で酒を飲み、緊張の糸が解けた桜はついに睡魔に負けて眠りについていた。
この三日間でいったい何をしていたのかはわからないがそれでもリリを助ける為に来てくれた桜の事がリリは嬉しくなった。
「桜様、ありがとうございます」
リリは寝ている桜に礼を言った。
その後、桜はヴェルフに背負われながら『豊穣の女主人』へと引き渡された。
それから【ヘスティア・ファミリア】を助ける為に三人は動き出した。
命は互いに助け合うという約束を守る為に【ヘスティア・ファミリア】へと
ヴェルフは友のためにと主神であるヘファイストスに許しを得て【ヘスティア・ファミリア】へと
そして、助っ人制度によりヘルメスは『豊穣の女主人』で働いているリューに協力を仰ぎ、リューはその要請に応えた。
ヒュアキントスを倒す為に今もアイズとティオナ相手に特訓を続けているベル。
アポロンを潰さんとばかり行動する桜。
自身の勝利を疑わずにその後の未来に歓喜するアポロン。
それぞれの想いを胸に『