ダンジョンに生きる目的を求めるのは間違っているだろうか   作:ユキシア

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無法者

水浴びが終えた私はとりあえずは迷子になっているであろうベルを捜索しているとダンジョンで出会った、確か【タケミカヅチ・ファミリア】の団長である桜花と目が合った。

 

「すみません。ベルを見ませんでした?」

 

「・・・・いや、見ていない」

 

「そうですか」

 

全くベルはどこまで行ったのやら・・・・。

安全階層(セーフティポイント)とはいえ、モンスターはいるのだから森の奥には行っていないといいのだが・・・・。

一応、森の奥を探してみようと動こうとした時。

 

「待ってくれ」

 

桜花に呼び止められた。

 

「・・・・・怒っていないのか?俺はお前達を死なせかけたんだぞ?」

 

「ああ、そうでしたね」

 

そういえば聞き忘れていたことがあったな。

 

「それで、怪我をした仲間は無事だったんですか?」

 

「あ、ああ・・・・・」

 

「それはよかった」

 

そうでなければ見逃した意味がなくなる。

 

「いや、そうではない。俺は」

 

「いいですよ、私は別に怒っていません。それにどうせベルがうちの団長が貴方方を許すと言っているのでしょう?なら、私も許します」

 

ベルの底なしのお人好しの事だ。どうせ、許しているはずだ。

 

「どうしても罰が必要だというのでしたら今後、私達に何か会ったら助けてください。それで貸し借りなしです」

 

「・・・・・・わかった。主神にタケミカヅチ様に誓おう」

 

満足そうに頷く桜花を見て私はベルの捜索を続ける。

正直、多少許さないとは思っているが全員無事と名前に同じ桜がついている縁で許してやることにした。

それに武神であるタケミカヅチと主神ヘスティアは神友同士。その間に亀裂を入れるより協力関係を深めた方が後々の為になるだろう。

まぁ、何も問題が起きないのは一番だけど・・・・。

それから森の奥の方へ行くとベルとリューを発見した。

 

「さ、桜・・・」

 

私を見て顔が青くなるベル。

 

「土下座とかいいから正座して事情を話せ」

 

「は・・・はい・・・・・」

 

土下座しようとしていたベルの行動を封じて正座させて事情を聞くと神ヘルメスに知らずにつれてこられたと話した。とりあえず軽く説教をした。

ベルに裸を見られても私は神ヘスティアやリリと違って異性として見ていないからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

柳田桜

 

Lv.2

 

力:F341→A843

耐久:H193→A810

器用:G290→B765

敏捷:G260→B742

魔力:F360→A856

魔導:I

 

《魔法》

 

【氷結造形】

・想像した氷属性のみ創造。

・魔力量により効果増減。

・詠唱式『凍てつく白き厳冬 顕現するは氷結の世界』

 

【舞闘桜】

・全アビリティ・魔法・スキル・武器の強化。

・察知能力上昇。

・体力・精神力消費増加。

・詠唱式『瞬く間に散り舞う美しき華。夜空の下で幻想にて妖艶に舞う。暖かい光の下で可憐に穏やかに舞う。一刻の時間の中で汝は我に魅了する。散り舞う華に我は身も心も委ねる。舞う。華の名は桜』

 

《スキル》

 

【不死回数】

・カウント3。

・24時間毎にリセットされる。

・一度死ぬたびに全回復する。

 

【目的追及】

・早熟する。

・目的を追求するほど効果持続。

・目的を果たせばこのスキルは消滅。

 

連撃烈火(コンボレイジング)

・連続攻撃により攻撃力上昇。

・『力』の超高補正。

 

テント内で私は【ステイタス】の更新を行った。

相も変わらず凄まじい成長だ。

いや、今回は特に酷いか・・・・・・・・。

中層を一人で動いて、姉さんと一緒にゴライアスの討伐。

そのおかげか上昇値が2550オーバー。

新記録達成だな。

 

「ボクはもう君の成長に驚く気力すらないよ・・・・」

 

「今回は特別ですよ・・・・」

 

呆れる神ヘスティアに私も溜息を吐く。

流石にこれ以上の上昇はこれから先ないだろう。

それだけ今回は酷かった。

でもこの調子ならあと一月位で【ランクアップ】しそうと思ってしまう私がいる。

いやいや、それはないか・・・・。

苦笑しながら私はテントへ出ると野営地の外れでワンちゃんの声が聞こえて近寄った。

 

「やぁ、ワンちゃん」

 

「んなっ!?何でテメエがここにいやがる!?」

 

驚くワンちゃんの首には私がプレゼントした首輪がしっかりとついていた。

ふむ、ちゃんとつけているみたいだな。

 

「テメエじゃなくてご主人様、もしくはマスターだろ?ワンちゃん」

 

「誰が呼ぶか!俺は認めてねえからな!」

 

「言い訳か?どんな結果であれあれはちゃんとした決闘だ。私が勝って、ワンちゃんが負けた。弱者は強者の言うことに黙って従えよ」

 

「アハハハハ!ベート、ザマー」

 

「うるせえ!この貧乳アマゾネス!」

 

「貧乳言うなああああああああああああああああ!!」

 

喧嘩を始めるワンちゃんとティアナ。

うん、からかうのはこれぐらいにしておこう。後でワンちゃんには多額な請求書が行くだろうし、これ以上は可哀相だな。

 

「あんた、本当にうちのバカ共と気が合うわね」

 

ティオネが呆れるように私に言う。

いや、確かにそうだけど何故かワンちゃんを見るとこう、イジメたくなるんだよな。

私ってサディストだったっけ?

 

「あ、そうだった。あんたを連れてこいと団長に言われていたわ。ついてきなさい」

 

「わかりました」

 

喧嘩をしているワンちゃんとティアナを放っておいて私はティオネについて行き、ディムナさんのいるテントへとやってきた。

 

「団長。つれてきました」

 

「ご苦労だったね、ティオネ」

 

「いえ、団長の為ですから!」

 

褒められて喜ぶティオネは喜びながらテントから出て行く。

 

「体の方はもう大丈夫そうだね」

 

「はい。遅くなりましたが助けてくださりありがとうございます」

 

頭を下げて礼を言う私にディムナさんは手で制した。

 

「何、いずれ勧誘してみせる君を見殺しには出来ないよ。それにアイズに恨まれてしまう」

 

「ハハハ・・・・」

 

苦笑しながら言うディムナさんに私も苦笑で返した。

まだ諦めてなかったのか・・・・・。

 

「まぁ、本題に入ろうか。実は君とアイズが討伐したゴライアスの件で君と話がしたい」

 

「ああ」

 

私と姉さんで倒したゴライアスの魔石とドロップアイテムをどう分けるかをディムナさんがそう私に尋ねてきた。

私の心情では助けてくれたし、姉さんがいなかったら死んでいた。

だから全て渡してもいいと思っているがそういう訳にもいかなかった。

何故なら私の【ファミリア】はすでに多額の借金があるからだ。

 

「7:3で僕達が多めに貰ってもいいかな?」

 

黒い笑みを浮かばせながらそう提案してくるディムナさん。

だけど、その提案に乗るわけにもいかない。

少しでも多く得る為に私とディムナさんの交渉を行った。

数十分にも及ぶ交渉で最終的には魔石の換金は7:3で【ロキ・ファミリア】に多く渡して、ゴライアスのドロップアイテムは私の【ファミリア】に渡すということで話がついた。

 

「いやー、こんなにも長い交渉は久しぶりだったよ。その年で随分と交渉慣れしているんだね」

 

ふぅと息を吐きながら額の汗を拭うディムナさん。

ナメて貰っては困る。私が前に世界でどれだけ会社に貢献してきたことやら。

それでもディムナさんは本当に交渉上手だった。

ハッキリ言って前の世界で私が交渉してきた誰よりも上手かった。

 

「ますます、君が欲しくなったよ」

 

「お断りします」

 

いくら後ろ盾になってくれるとはいえ、【ロキ・ファミリア】に入るつもりはないからな。私は今の【ファミリア】で満足している。

 

「さて、それじゃあゴライアスの魔石とドロップアイテムはいったん僕達が預かって後は交渉通り、君達が帰ってきたら僕達の本拠(ホーム)へ来てくれ」

 

「わかりました」

 

交渉が終えて私はテントへ出るともう【ロキ・ファミリア】の殆どが帰還する準備を終えていた。あと少ししたらいなくなるだろう。

 

「さて、私も帰還する準備でもするとしよう」

 

背伸びをしながら準備に取り掛かろうとする私はベルと神ヘスティアがいるテントへ向かうと誰もいなかった。

いったいどこに行ったんだ?

 

「おーい、ベルー、神ヘスティアー」

 

周囲に声をかけてみるが返事はなかった。

もうすぐ帰るってときにどこに行ったんだ?

 

「桜。ベルとヘスティア様を見なかったか?」

 

「いや、私もいないことに今気づいた」

 

ヴェルフもベルと神ヘスティアを見ていないことに怪訝していると桜花が私に歩み寄って来た。

 

「ベル・クラネルなら中央樹の方へ走って行ったぞ。どこか焦っていたように見えた」

 

ベルが中央樹の方へ走って行ったことを聞いた私はあることに気付いた。

ベルが帰還前に中央樹に向かう訳がないし、焦って走るなんて何か会った時としか思えなかった。そして、いない神ヘスティア。

全てを繋げ合わせてある結論に至った。

 

「神ヘスティアが攫われてそれを餌にベルを呼び寄せた・・・・・」

 

「なっ!?」

 

驚くヴェルフと桜花を無視して私はすぐに行動に移す。

 

「ヴェルフは今すぐにリリを連れて来てくれ。桜花、お前は手を貸してくれ」

 

「応ッ」

 

「ああ」

 

私の指示で行動に入るヴェルフと桜花。

犯人は恐らくモルドとか言うあの冒険者だろう。いや、私とベルを妬んでいる奴らもつるんでいる可能性が十分にある。

私が狙えないからベルを誘き寄せるとは。

どこまでも矮小な奴らだ。

ギリと歯を食いしばらせる私は急いで作戦を考える。

神ヘスティアとベルの救出するための作戦を。

 

「私の主神と仲間に手を出したことを後悔させてやる」

 

酒場の時のように優しくはしない。

数分後、ヴェルフ達と一緒に中央樹へと向かいながら作戦を説明する。

 

「相手も神を傷つけるほど馬鹿じゃない。それに恐らくは狙いはベルだ。ベルと私を妬んでいる他の冒険者がベルを痛めつける為に神ヘスティアを攫ったはずだ。リリ、確か神ヘスティアは香水を買っていたな?お前の魔法でそれをたどって神ヘスティアを救助してくれ。リリの機転の良さなら難なく助けられるはずだ。相手は不特定多数の為、残りはベルを助けに行く。何か異論はあるか?」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

私の指示にヴェルフ達は唖然していた。

私はそこまで変なことを言っただろうか?それとも私が指示を出すこと自体が気に喰わないのだろうか?

そう思っていると桜花が口を開いた。

 

「・・・・お前、本当に団長じゃないのか?」

 

「ああ、【ヘスティア・ファミリア】の団長はベルだ」

 

「・・・・そ、そうか」

 

それ以上桜花は何も言わなかった。

ヴェルフとリリは難しい顔をしているが誰だってこれぐらい思いつくだろう。

とりあえず、異論がない以上私の指示通りにヴェルフ達は動き出す。

ベル、神ヘスティア。無事でいてくれ。

私達は中央樹に到着後、能力(ステイタス)により強化された聴覚が僅かに何らかの喝采する声が聞こえた。

 

「こっちだ!」

 

喝采の声を頼りに走る私達はそこへ向かうとおよそ二十人ぐらいの冒険者が集まっているのが見えた。

 

「――――いやがった!」

 

声を上げるヴェルフに桜花と命は短弓(ショートボウ)の矢を射った。

 

「うおっ!」

 

「何だ!?」

 

「【舞姫】だ!【リトル・ルーキー】を助けに来やがった!?」

 

腐っても第三級の冒険者。桜花と命が射った矢を全て打ち払った。

 

「構わねえ、予定通りだ!潰しちまえ!」

 

「【リトル・ルーキー】も【舞姫】も潰せ!」

 

「タケミカヅチごときが粋がってんじゃねえぞおおおお!!」

 

鬨の声を上げる冒険者達は得物を持って向かってくる。

私も夜桜と紅桜を抜いて向かってくる奴らを斬り伏せる。

 

「向かってくる者は容赦しない!」

 

「数がこっちが上だ!やっちまえ!」

 

次々襲いかかってくる冒険者を私は容赦なく斬り伏せながら前へ進む。

この先にベルがいるはずだ・・・・ッ!

走りながら斬り伏せていく私にようやく襲いかかってくる冒険者達を抜くことができた。

その先で私が見たものは見えない何かから避けているベルの姿が。

 

「おらっ!」

 

背後から奇襲してくる奴を斬り捨てながら視線はベルに向けるとあることに気付いた。

神フレイヤが無遠慮に見てくる時と同じ感覚。

視線を感じた。

避けられているということはベルも同じだろう。

 

「ああああああああああああああああッッ!!」

 

回し蹴りをするベルの場所からモルドが現れた。

 

「がああッ!?」

 

こめかみに直撃したモルドは吹き飛ばされてモルドの頭からは黒い兜が落ちた。

魔道具(マジックアイテム)。恐らく姿を消す能力だろう。

モルドがそれを持っているということは・・・・・。

私は視線を周囲に向けると隠れながらこちらを見ている神ヘルメスとアスフィ・アル・アンドロメダの姿が見えた。

神ヘルメスは私の視線に気づいたのかこちらに手を振っている。

とりあえず神ヘルメスへ向けて親指を下に向けた。

今は周囲の戦闘とモルドを倒してから後で捕まえて吐かせよう。

 

「やーーーーーーーめーーーーーろーーーーーーーーーーっ!!」

 

聞き覚えのある声に振り返るとこちらに走ってきているリリと神ヘスティアがいた。

 

「ベル君達、ボクはこの通り無事だ!無駄な喧嘩は止せ!君達も、これ以上いがみ合うんじゃない!」

 

無事だったことに安堵しながら私やヴェルフ達は武器を下す。

 

「神の指図なんざ構う必要ねえ!?やれ、やっちまえ!!」

 

吠え立てるモルドは眼前のベルへ跳びかかろうとした。

だけど。

 

「―――――――止めるんだ」

 

神ヘスティアの一言で周囲の音を呑み込み、空間を打った。

神ヘスティアの姿に私はすぐに膝をつく。

前に聞いたことがある神の力。神威。

下界の私達を平伏させる神の威光。

それを神ヘスティアは解放したのか。

 

「剣を引きなさい」

 

「ぅ、ぁ・・・・」

 

モルドに諭すように告げる神ヘスティアにモルドを始めとした他の冒険者までも呻く。

この時、私は失礼ながらも思ってしまった。

その百分の一でもいいから日頃からその態度でいてくれと。

 

「・・・・・・・うあああああああああ!?」

 

一人の冒険者が逃亡。それにつられて一人二人と続々と走り出す。

 

「――――ベル君、無事かい!?」

 

「ほわぁっ!?」

 

いつもの駄神に戻った神ヘスティアはベルに体当たりをして高等回復薬(ハイ・ポーション)をベルに浴びさせる。

神威が抑えた神ヘスティアを見て私は夜桜と紅桜を鞘に納めてベル達に近づく。

 

「大丈夫か?ベル」

 

「う、うん。何とか・・・・・」

 

「ご事情はわかりましたが、お一人で行ってしまわないでください!リリ達に相談するだけでもやりようはいくらでもあった筈です!」

 

怒るリリにベルの胸の中で泣きじゃくる神ヘスティアを見て私も安堵した。

とりあえずは一件落着と。

その時だった。

 

「え――――――?」

 

足場が揺れた。

いや、階層全体が揺らめいていた。

揺れが大きくなるにつれて私の中で嫌な予感が高まる。

 

「これは・・・・嫌な揺れだ」

 

リューがそう口にすると同時に私達も悟った。

異常事態(イレギュラー)が起きようとしていると。

 

「・・・・・おい。なんだ、あれ」

 

空を見上げるヴェルフが唖然と呟いた。

中央部の白水晶の中で巨大な何かが、蠢いていた。

階層の光を犯して周囲へ影を落としている。

そして、バキリと白水晶に深く歪な線が走った。

安全階層(セーフティポイント)のはずなのにモンスターが産まれようとしている。

水晶を突き破ったそのモンスターを見て私は目を見開いた。

嘘だろ・・・・・。あのモンスターは私と姉さんで倒したばかりのはず・・・・ッ!

階層主は通常のモンスターとは違い二週間のインターバルが必要になる。

それなのに何故ここにいる!?

 

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!』

 

産まれ落ちてきたのは巨人、『ゴライアス』は産声を上げるかのように吠える。

そして、そのゴライアスは私と姉さんで倒したゴライアスとは色が違った。

 

「・・・・黒い、ゴライアス・・・・」

 

驚愕する私達を無視してゴライアスは階層を脅かすかのように咆哮した。

まずいぞ・・・・これは・・・。

先程の崩落で恐らく出入り口は塞がっているだろう。

敵はあの黒いゴライアスだけじゃない。この階層にいるモンスターもだ。

【ロキ・ファミリア】がいないこの階層にいる冒険者の殆どはLv.2だろう。

あの黒いゴライアスは少なからず私と姉さんとで倒したゴライアスとは違う。

阿鼻叫喚が聞こえる中で私はどうするか思考を働かせる。

その時、誰よりも早く動き出そうとしている者がいた。

 

「・・・・は、早く助けないと!?」

 

ベルだった。先ほどまでモルド達に痛めつけられたにも関わらず助けようと動こうとしていた。

 

「待ちなさい」

 

「っ!?」

 

そんなベルの手を、リューは掴んだ。

 

「本当に、彼等を助けにいくつもりですか?このパーティで?」

 

リューもきっと私と同じことを考えているのだろう。

だけど、ベルは。

 

「助けましょう」

 

間髪入れずに決断したベルに私は思わず苦笑した。

そうだった、ベルはこういう奴だったと。

 

「貴方はパーティのリーダー失格だ」

 

非難の言葉と眼差しを向けるリュー。だけど笑っていた。

 

「だが、間違っていない」

 

「まったく困った団長だ・・・」

 

微笑するリューに苦笑しながら愚痴を言う私。

ヴェルフ達も笑みを浮かばせながら頷き、ベルは叫んだ。

 

「行こう!」

 

私達は戦場へと身を投じた。

 


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