トメィト量産工場   作:トメィト

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CMみたいなもの


Fate/Grand Order に召還されたようです

 

 

 

 人理継続保障機関・カルデア

 

 

 魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐために成立された特務機関である。

 

 

 しかし、2015年。

 

 何の前触れもなく近未来観測レンズ、シバによって観測されていた未来領域が消失。

 計算の結果、人類は2016年で絶滅する事が判明―――いや、証明されてしまった。

 

 

 そんな中、シバは新たな異変を観測した。

 西暦2004年 日本 ある地方都市。

 ここに今まではなかった、「観測できない領域」が現れたと。

 

 カルデアはこれを人類絶滅の原因と仮定し、それを回避するために、いまだ実験段階だった第六の実験を決行する事となった。

 それは、過去への時間旅行。

 術者を霊子化させて過去に送りこみ、事象に介入する事で時空の特異点を探し出し、これを解明、あるいは破壊する禁断の儀式。

 

 

 その名を聖杯探索 ――― グランドオーダー

 

 

 これを実行するのは優秀な魔術師ではなく、数合わせとして呼ばれた素人のマスター候補生だった。

 カルデアで発生した事故で、殆どの研究員とマスター候補生をなくしたための致し方ない処置であったが、素人のマスター候補生は他の人の想像をはるかに超える働きを見せた。

 今まで確認された人類滅亡の原因―――――特異点を五つ既に正常な状態へと戻している。破滅を約束されている人類にとって、それは認知できなくても英雄とも呼べる行いであっただろう。

 召喚システム、フェイト。聖杯戦争という過去の英霊を呼び出し戦わせるものを参考に作り出したそのシステムで彼らはなんとか特異点を正常な状態に戻してきたのだった。

 

 

 

 

              ―――――――――――――――

 

 

 

 

 聖晶石と呼ばれる莫大な魔力の塊である石を、簡単に描いた魔法陣の上に四つ放り投げる。

 これだけで、過去の英霊を召喚できるんだから不思議なもんだと素人のマスター候補生は思いつつ光る魔方陣をぼーっと眺めていた。

 やがて光は強力なものになっていき、真ん中の光の柱を中心に金色の輪が三つ現れる。その後、一気に収縮すると光が人の形を取り始めた。

 

 

 

 「えー………またぁ……」

 

 

 はっきりとした人になったとき、その呼び出されたと思わしき英霊はいきなりぼやき始める。

 

 

 「何でこんなにも頻繁に呼ばれるのだろうか……俺、そこまで有名じゃあないんだけど……媒体とかどうなってんの……」

 

 

 その英霊はおかしかった。

 着ている服は現代のそれに近く、アーマーなどの防具の類は一切見につけていない。てっきり過去からの英霊が呼び出されると思っていたマスター候補生はその部分にかなり驚いていた。

 しかし、彼の持っている武器もそれと同じ驚愕を引き起こすのに十分なものだった。呼び出された彼の右手に見えるのは、彼の身長と同じくらいの武器である。刀身は死神が持っていそうな大きな鎌。そのサイドにはシールドが半分になったような部分が取り付けれられられており、持ち手に近い部分には銃口のようなものが見える。

 

 

 「………ま、いっか。慣れたし」

 

 

 自己完結を済ませた彼は呼び出したマスター候補生に向けて苦笑で自己紹介をした。

 

 

 「サーヴァント・バーサーカー。真名、樫原仁慈。全ての戦闘で活躍できるとは言えないけど、神とか、神性のあるやつとの戦闘はまかせなさい」

 

 

 呼び出した当初は、呼び出した本人を含めて名前を知らないことから、これは若干はずれではないかと思っていた。

 マスター候補生のデミ・サーヴァントであるマシュ・キリエライトも事故により人手不足のカルデアを仕切っているロマニ・アーキマンも、カルデアが召喚した英霊、レオナルド・ダ・ヴィンチですらも。

 

 

 しかし、現在。

 五つの特異点を正常化した彼らがこの召喚に再び携わったら声をそろえてこう言うだろう。

 

 

 

 ――――――この戦い、我々の勝利だ、と。

 

 

 

 

 

 

             ―――――――――――――――

 

 

 

 ―――これは

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うるさい小娘ね!神なんて居ないって言っているのよ!」

 

 

 「あ、それには同意するわ」

 

 

 『貴方はどっちの味方なんですか!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――――人類の滅びが約束された世界に

 

 

 

 

 

 

 

 「改めて名乗ってやろうゴミクズ共!私はレフ、レフ・ライノール・フラウロスだ!」

 

 

 『フラウロスだって!?ソロモンが呼び出した魔神のうちの一体!?』

 

 

 「さぁ、絶望の中で―――」

 

 

 「あ、神って付いてるなら行けるわ」

 

 

 「グワーー!」

 

 

 『えぇぇぇぇぇぇえええ!?』

 

 

 「(あ、これ私ヤバイやつだ。神性持ってるわ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――――樫原仁慈(神様絶対殺すマン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「■ ■ ■ ■ ■ ■ ――――ッ!!」

 

 

 「ど、どうしたヘラクレス!」

 

 

 「なんか、彼とは戦わなくてはならない気がする」

 

 

 「どうしたんですか仁慈さん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 ―――――呼び出された

 

 

 

 「人類を滅ぼして楽しいか!?」

 

 

 「――――あぁ、楽しいとも」

 

 

 「隙あり」(バクッ

 

 

 『あっ』

 

 

 

 ―――――物語である。

 

 

 

 「お前ならば、私を殺せるか?」

 

 

 「……性能的にはいけなくもない……かもしれません。いや、技量が足らないか?」

 

 

 「やっぱセイバーは死すべしですよね!」

 

 

 「何でそれを俺に聞くの?」

 

 

 『戦場にことの善悪なし』

 

 

 「………」「………」グッ

 

 

 

 「生きているのなら―――」

 

 

 「神様だって―――」

 

 

 『殺してみせる』

 

 

 「………」「………」b d グッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




公開は未定。
というか無い。

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