サイカイのやりかた【38話完結】   作:あまやけ

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2のあらすじ
「理子に頼りすぎだと感じ、自立しようとする修一
修一にもっと好かれようとする理子。

そんな2人に少しだけ亀裂が入った…。」


3.2人はただ、手を繋ぎたい

デートが始まってしばらく…。

 

(しゅーちゃんの様子が変…どうしてだろう…?)

 

修一の変化の意味が分からないまま、デートは続き…またさらに数十分が経過した時--

 

「理子お姉様!!」

 

「おーりんりん!久しぶりー!」

 

109の二階、女子向けの服などが展示されている場所に見慣れた学生服を着た女子武偵がこちらに手を振っていた。

 

身長140cmほどの小さな武偵。りんりんという愛称で呼ばれる理子の元戦妹。

 

島麒麟である。

 

「…あぁ、先輩もいたんですのね」

 

「おうロリ理子。相変わらず男子と女子の扱いがわかりやすいなお前」

 

「貴方だけは更に特別ですの。い〜っだ!!」

 

修一に対して歯を大きく見せ威嚇してくる麒麟。いつも通りのその対応だったので修一も特に気にした様子もない。

 

「まーた変なぬいぐるみ持ってんな。ジョンさん三号は元気か?」

 

「ジョナサン三号ですの!!…ええ、汚れていたのでちゃんと洗って枕元に置いてますわよ!」

 

「そうかそうか、今度見に行くわ」

 

「絶対入れないんですの!」

 

いつも通りのやり取りをしつつこんなもんかと適当に切り上げようとした修一だったがーー

 

気づいた。

 

 

こいつは昔、理子の戦妹であり、自分より長年彼女といたことを。

 

つまりこいつが、一番の()()()()()であるということを。

 

「…おいちょっとこっち来いチビ理子!」

 

「な、なんですのいきなり…!貴方と慣れ合う気は全く、というか、いい加減名前で呼ん――」

 

「いいから聞けって。あのな実はかくかくしかじかで…」

 

理子から距離を置いて麒麟をグイッと引き寄せると、理子に聞こえないように耳元で事情を話す。最初嫌そうにしていた麒麟だったが、とりあえず聞きはしてくれるらしい。事情を全て聞き終えると、麒麟は「はぁ」とため息をついた。

 

「まぁ、事情はわかりましたの。…で、それになんで麒麟がお手伝いしなくてはいけないんですの?正直関係ありませんし、あなたとお姉さまがいい関係になっても麒麟にメリットなどないですし」

 

「う…そ、それは…」

 

麒麟の返答に確かにと頷いてしまう修一。自分のことばかりで人のことを考えていなかったかと少し反省してしまった。

 

元々仲がいいとは言えない関係だし、しょうがないような。と諦めると麒麟を開放する。…しかし、修一にはもう打つ手がない。「はぁ…」と長くため息をついている。

 

 

あからさまな落ち込みではあったものの、麒麟はジト目で見ながら…

 

「……で、作戦はどんな感じですの??」

 

「え?」

 

「だ!か!ら!理子お姉さまを喜ばせたいんですわよね!だったら何か今まででしたのでしょう?それを教えてくださいって言ってるんですのよ!」

 

協力、するらしい。

 

「…おぉ、じつはね!」

 

麒麟の意図は全く理解できていない修一であったが、協力してくれるというのなら無理に聞くこともない。修一は彼女にすべてを話しつつ、協力してもらうことにしたのだった。

 

 

 

――それから数10分後、理子の元へ麒麟だけがやって来た。

 

 

「理子お姉様!!」

 

「…ん?なぁにさりんりん??」

 

「--あれ?お姉様、何か怒ってますの?」

 

「んにゃ、ぜーんぜん?…ていうかしゅーちゃんといつの間に仲良くなったの?」

 

「え?

 

 

 

…あー…。」

 

 

 

「なにさ、ニヤニヤして…?というより早く答え――」

 

「いえいえ。お姉さまも変わったなぁと思いまして」

 

「へ?」

 

「…うふふ。私はあの男とは何の関わりもありません。それよりお姉さま、実はあの岡崎修一に関して耳よりな情報が…()()()()()()()()

 

「!?…詳しく!」

 

 

 

―――さらに10分後、理子は離れて待っていた修一の元へ向かっていた。修一は何故がふふんと唇を尖らせている。

 

「…しゅーちゃん?」

 

「お、よしよし来たか理子。ーーああ、待て待て。まず何かいう前に俺の言葉を聞け、いいか?

 

麒麟からいろいろ聞いただろうがそれはすべて…()()()()()だぜ!!俺はそんなことを簡単にできる男だったんだ!!」

 

「…………ふーん……あっそ、このクソ」

 

「いってぇぇぇぇ!!??」

 

ドヤ顔で語る修一にフルスイングの蹴りが放たれた。突然の蹴りに受け身も取れなかった修一は壁に思い切り叩き込まれる。

 

「ふんだ、しゅーちゃんのバァァカ!!」

 

 

 

 

 

「おい麒麟テメェ!何言いやがった!?俺はお前が『俺の武勇伝を女子がきゅんとする感じで伝えてきてくれる』って言うから言葉構えて待ってたのに!!」

 

「ふん、知らないんですのそんなこと。今さら()()()()()()()()()()()()()からちょっといじめたくなりましたの。ほらほら、早く追いかけないと彼氏失格でしてよ~」

 

「くそっ!お前覚えとけよーー!!」

 

 

(麒麟が貴方と少し話していただけであそこまであからさまに嫉妬した時点で、あなたのことがどれくらい好きなのかなんて私には簡単にわかるんですのよ?なにかお互いに変なこと考えている様子でしたけど…)

 

「ま、あんな感じの2人なら大丈夫でしょうし、若い二人だけで解決することですしね」

 

麒麟は口笛を吹きながら二人とは反対方向へ、機嫌良さそうに歩いていくのだった。

 

(今のお姉様の方が心から楽しんでるのがわかって麒麟も嬉しいのですけど…その原因があの男だというのは認めたくないのですわね…)

 

 

…途中近くの壁を蹴っていたが、上機嫌…なのだ。

 

 

 ーーーーー

 

「おい待てって!」

 

「しゅーちゃんのバカ!!」

 

「…へ?」

 

やっとのことで捕まえた理子は何故か涙目になっていた。

 

そして、彼女の抱え込んでいた感情が溢れ出す。

 

「なんで、なんで今日そんなに変なの!?理子が何かしたからそんななの!?言ってくれないとわかんないよ、ねぇ!!」

 

「は?…はぁ!?」

 

修一の変化を考えたところでもう分からない、というよりこのもやもやを抱えたままデートを続けたくなかった。

 

突然のとんでもない質問に、修一は思わず驚き見る。

 

(え、なんか冗談臭くないんだけど何かの反応!?え、なに、なんで!?)

 

「なんか今日のしゅーちゃんは変なの!無駄にテンション高いし、変に奢るし、変に優しいし!…いやまぁ変に優しいとこはいつも通りだけど…そうじゃなくて!!」

 

「…え、そんな彼氏が欲しいって毎度毎度俺に言ってなかったか??」

 

「そうだけど違う!!理子の理想はそうだけどそうじゃないのーー!!」

 

「???」

 

理子のワガママのような言い分に流石の修一も首をかしげた。

 

 

「ーー理子は、

 

いつものしゅーちゃんがいいの!」

 

「…え」

 

「来るときはメンドくさそうでもいいし、お金にセコくて、私に奢ろうとなんてしなくていいし、

 

 

いつも通りのしゅーちゃんが好きなのに変にならないでよ!!」

 

 

「………あー」

 

理子の言葉に、修一は、ようやく気づいた。

 

 

彼女の考えていたこと、そして、自分がやってきたことのズレを。

 

「理子」

 

「…なに?」

 

「その訳を、全て話します」

 

「…わけ??」

 

ーーーーー

 

「…ムカシノジブンニモドリタカッタ?」

 

「おう、昔の俺っぽく振る舞いたかったんだ」

 

しばらく、

 

修一は理子に全て伝えた。自分が彼女に好かれるために行ったということ、昔の自分に戻って彼女に頼らない男になりたかったということ。

 

目を点にして聞いていた理子は思わず溜息を吐いた。

 

「そ、そんなことに右往左往した私って…」

 

「これでも色々考えたんだよ。俺なりに。今までの俺じゃダメだって。もっとお前に見合う俺にならなきゃって…」

 

「厨二乙」

 

「うっせ」

 

「…くふ」

 

恥ずかしそうに訳を話す修一に、理子は思わず吹き出してしまった。今まで考えていたごちゃごちゃした何かが吹っ切れたように心がすっきりしている。

 

「あのね、理子も色々考えてたの」

 

「…?」

 

「最近、しゅーちゃん全然理子とスキンシップ取ってくれなくなったじゃん。付き合ってるのに付き合ってるようなこと全然してくれないし、デートもやる気ないし…。だから理子に飽きちゃったのかなぁって思ってたんだよね」

 

「…そ、そんなことあるわけないだろ!」

 

「ん、今はそう信じれるよ。でもやっぱ、そっちの事情聞くまでは不安だったなぁ」

 

「……すまん」

 

「ん、許す。…だからまぁ、今回はお互い様ってことでいいんじゃないかな」

 

「理子もこれから、修一のことで悩んだらまず言うよ。だからさ、修一も変に理子に好かれようとしないで。お互い自然な付き合いをしようよ」

 

「…あぁ、そだな」

 

「うん、決まり!じゃーこれで今回のことはもうチャラね!」

 

「おう!わかった!」

 

 

こうして、2人はまた、元の関係に戻ったのだった。

 

 

 

 

 

 

ーーー仲直りをした瞬間、理子の中で今まで我慢していた分の衝動が湧き出てきた。

 

「あ〜あ〜なんか怒った後って寒くなるよね〜()()()()()()()()()()

 

な〜んか温めてくれるものないかなぁ〜??」

 

「…っ」

 

理子が、あからさまな言葉を発しながら()()()()()()()()()()()()()()()()。先ほどの話から察するにーー?と修一は彼女の求めることがわかって少しだけ恥ずかしくなった。

 

「……あ、その、理子さん」

 

「んん?なにかなしゅーちゃん?」

 

理子からはなにも言わない。これは彼から言わないとダメなのだ。

 

「まぁその…なんだ。

 

 

 

……寒いし、その、体冷えたら風邪引くし、あの…

 

 

 

て、手を繋いで帰らないか?ーーその、体がひえー」

 

「うん!帰る帰る!!くふ、しゅーちゃんの手冷た〜い!」

 

修一が言い合えるより早く、理子は待ちきれないとばかりに修一の手を握る。元闇組織にいたはずの手は、とても綺麗で柔らかかった。

 

「ーー心があったかい証拠だ」

 

「…うん!しゅーちゃん、あったかーい!」

 

楽しそうに笑う理子。そんな彼女を横に修一は駅の方へと向かっていく。

 

 

「えへへ〜♩」と楽しそうに笑いながらスキップしながら歩く隣の彼女に、修一は

 

 

どうしても言いたいことが出来てしまった。

 

「………なぁ理子」

 

 

「ん、なぁに?」

 

 

「その…だな…」

 

 

 

楽しそうに笑う理子の横顔。修一はそれを見て口を開いたーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――

 

 

「…くふ、懐かしい」

 

とある一軒家。快晴の空の下、彼女は掃除の際に見つけた大きなアルバムをパラパラとめくっていた。

 

そこには()()()()()()()の二人の思い出が詰まっている。

 

彼女の左手には、指輪が付けられていた。

 

「--お、なに見てんだ?」

 

「あ、おかえりしゅーちゃん!ほらアルバム!武偵高校の時のデート写真見つけたの!」

 

「へぇ、懐かしいな。…あ〜確かこの時お前泣かせちまったっけ」

 

「あの時の修一、全然理子に構ってくれなかったよね」

 

「その…あんときは、必死だったんだよ」

 

 修一は懐かしながらソファに座る。理子はその隣に座ると肩に頭を預けた。

 

「悪かったって。もう時効だろ??」

 

「う〜ん、プリン一個かな」

 

「はいはい。…買い物行ったら買おうな」

 

「うん!三個入りを買おうね!」

 

「ほいほい」

 

「あ、あとトイレットペーパー!1人1つしか買えないから付き合って!」

 

「ほいほい」

 

「あとねあとね…」

 

「あーもう分かったっつの!いくらでも買い物付き合ってやるから、ノートにでも書いとけ!」

 

「くふ、はーい♫」

 

 

 パタンとアルバムを閉じ夫へもたれかかる理子。そんな彼女の頭に手を乗せようとして…

 

 

「ってしまった!!こんなゆっくりしてる時間ないんだった!もう家出ようぜ!」

 

「へ?なんで?」

 

慌てて立ち上がった。きょとんとする理子に修一は拳を握り高らかに宣言する。

 

 

 

 

 

「なんでって()()()()が始まっちまうじゃねーか!!」

 

 

 

「…あ〜」

 

 修一は鼻息を荒くしながら時計を指差す。もう少しで正午、彼のいう授業参観まではあと長い針が二周しないといけない。正直、まだまだ時間の猶予はあった。

 

 

 その時計の下の棚に置かれた()()写真には、3人の笑った顔が写されている。

 

 

「まだ時間あるから大丈夫だって、ゆっくりしてこ?」

 

「ばっかお前!いい位置確保するには早めに行かないとダメだろうが!娘の可愛い姿をベストポジションから撮るのは父親の務めだろうが!!」

 

「お花見じゃないんだから場所取りなんてしなくて大丈夫なのに…」

 

「大丈夫じゃないの!俺はあいつの勇姿を一番近くで見たいんだよ!」

 

「はいはい、もーわかりました。じゃ、行こっか!」

 

「おう!いやぁ楽しみだな!」

 

「親バカなんだから…もう」

 

今から行くと決まり、ドタバタと自分の部屋に戻って行く修一。おそらく自分の服を選びに行ったのだろう。

理子もそんな修一を微笑ましく見ながら自分の支度を始める。

 

15分ほどで支度を済ませ、玄関に向かうと、すでに修一は靴を履いて待っていた。

 

「遅いって理子!カメラ持った!?充電ちゃんとしてる!?本番に使えないとかなったら近くに買いに行くぞ!?」

 

「してるしてる。ほらカメラ持って、あとネクタイもズレてるから動かないで」

 

「高画質撮影しような!拡大?して美肌効果?…つけてな!ちゃんと撮るんだ、俺が!!」

 

「うん、カメラは理子がするから触らないでねしゅーちゃん、絶対」

 

「お、いいのか?わかった!うっし、出発だ〜!」

 

「子供みたいにはしゃいで…」

 

「いいじゃねーか!昨日帰ってきたばっかで寝顔しか見れてないんだからよ!…楽しみだなぁ!!」

 

「くふ、そうだね♫」

 

もういい歳のはずだが、落ち着く様子すらない。理子は靴を履き、外で待っている彼の元へ急いだ。

 

「お待たせ〜じゃ、行こっか!…っと、修一??」

 

ーー外に出ると、修一は空を見上げ、立ち止まっていた。先ほどまで騒がしいほどだったからが急に落ち着いたことに理子は首をかしげた。

 

「あー…なぁ、理子?」

 

「ん?」

 

「その、まだ時間たくさんあるわけで急がなくていいわけですね?」

 

「うん、そうだね…?」

 

「だからつまり、車で行かなくても十分に間に合うわけです」

 

「え、歩いていきたいの?」

 

「いや、そう…なんだけど、そうじゃなくてだな」

 

「??」

 

何故か言葉足らずな修一。確かに学校までは歩いて30分程度。この時間からなら十分に間に合うのだが。

 

基本メンドくさがりな修一がそうする意味がよく分からなかった。

 

 

意味がわからずただ彼の言葉を待つ理子に、修一は決意した顔でこう言った。

 

「て、手、繋いで…歩いて行かないか?」

 

「…!!う、うん!歩いて行こう!!」

 

彼なりの、約束の守りかただったらしい。

 

理子は嬉しさがこみ上げ、顔のニヤニヤを止められないまま修一にドンと抱きついた。驚く修一の手を握る。

 

「くふ、しゅーちゃんの手冷た〜い!」

 

「心があったかい証拠だ」

 

「…本当だ♫あったかーい!」

 

修一も、あのアルバムの写真を見て思い出したのだろう。あの時と同じ言葉を繰り返す。

 

 

そして、()()()()も思い出した。

 

「…なぁ理子」

 

「くふ、なぁに?」

 

 

あの時言った言葉を、10年以上経った今でも言えると改めて確信し、口を開いた。

 

 

『「これからもよろしく」』

 

 

 

 

 

『「ーーうん♫こちらこそよろしくね!!」』

 

 

 

 

 

二人の影が細い線で重なり合い、一つの影になる。

 

 

 

 

 

 

 

頬を赤くしながらも笑う二人に、学生時代の二人が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

おまけ

 

 

 時間が空きまくったので、DVDショップに訪れた二人。理子が会計をしている最中の様子。

 

「ありがとうございました。…ビートルズがお好きなんですか?」

 

「え?あっはい。分かりますか?」

 

「分かりますよ。その腕のってビートルズ商品ですよね!」

 

「おぉー!これに気づくってことはあなたも中々…!」

 

店員と楽しそうに話し始める理子。

 

「…なぁおい」

 

「ん?どったの修一」

 

「…その話長くなるか?」

 

「え?いや特に…どしたの?」

 

「いや、なんでも。…でもほらあれだよ。早く行こうぜ。席がなくなるだろ」

 

「え、まだ大丈夫じゃ…」

 

「いいから早くしろよ」

 

「…あ。…くふ」

 

「なんだよその笑い方。気持ち悪い」

 

「いやいや、そっかそっか。はーい、すぐ行きまーす!!」

 

(くふ、可愛いとこあるじゃん…)

 

 

 

それから、理子のニヤニヤはしばらく収まらなかったらしい。




お久しぶりです。番外編これにて完結となります。

感想欄で「セーラが可愛い!」と言ってくださった皆さん、本当にありがとうございます!自分的にセーラは理子と同じくらい好きなキャラなので皆さんと共有できたことがとても嬉しく感じています!


ではでは!

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