①親和性が高そうだった
②他の作品での深刻なギャグ不足
③FGOシナリオ風の会話劇を書けるか
執筆実験
①会話のみでどこまで描写できるか
②原作によらない完全独自展開の構築方法を習得
「先輩。起きてください」
うぅん、あと五分……
「おやすみのところ申し訳ないですが、緊急事態です。
ドクターが呼んでます、すぐに起きてください」
うぅん、あと十分……
「……実はさっき、ドクターに胸を触られて」
よし起きた!すぐにみんなを呼んで宝具の試し射ちだ!
「おはようございます先輩。
あと、ドクターにはまだ生きていてもらわないと困るので、受話器から手を離してくださいね」
そんな殺生なぁ〜
「フォーウ」
「そうですねフォウさん。ふざけている場合ではありませんでした。
先輩、緊急事態です。新たな特異点が現れました」
☆
「あ、マスターちゃんおはよう。よく眠れたかい?」
おはよう。あとで寺の裏な?
「なんか今日は著しく荒んでるな!」
「すみません、胸を触られたと言ったらこうなってしまって」
「そりゃ誤解するよ!マスターちゃん、勘違いしないでね!診察のためだから!」
たとえ診察のためだったとしても、マシュのマシュマロは私のものだ!
「先輩……」
「フォウフォーウ」
「あー、はいはい。青春だなぁ。
と、そんなことをしてる場合じゃないんだった」
「たしか、新しい特異点が現れたという話でしたが」
「うーん。特異点? 特異点ではないんだけど……どちらかといえばアレだ、東京の時に近い」
「東京……あの幽霊マンションですか?」
ミサキちゃんにまた会えるの!?
「いや、彼女たちは地縛霊みたいだからそれはないかな」
そんな殺生なぁ〜
「ドクター、続きを」
「うん。そうだね。といっても、今言えることはあまりないんだ。
前回の時と同じ、動体反応が多く生命反応は少ない。ただ今回は行方不明のサーヴァントはいないね」
「またゾンビでしょうか?」
「スケルトンかもしれないよ?」
骨、だと……!! 林檎はいくつあったっけ!?
「うん。マスターちゃんの奇行はいつものことだから置いておいて。
あとは辛うじて近代の日本ということが分かってるぐらいかな?
そんなわけで、またまた不明瞭な部分も多い。どうすれば良いのかも未知数だ。危険な任務になるけど、頼めるかい?」
——行こう、マシュ……
「はい!がんばります!」
「よし!それでこそマスターちゃん——」
素材のために!具体的には凶骨!!
「よし!いつも通りのマスターちゃんだなぁ!
はあ、じゃあ直ぐにレイシフトするよ。いいんだね?」
「はい。マシュ・キリエライト、行きます!」
第1節
歌うたう少女たち
「ここは……市街地でしょうか? 人の気配はありませんが」
そこかしこ燃えてるね。
「はい。まるで冬木のような……」
『マスターちゃん!マシュ!さっそくだけど生体反応が2つ……いや、これはサーヴァントか!?』
「え、もうですか?」
「フォーウ」
うん、そうだね。作者のせいだよきっと。
「……あの、先輩。メタ発言はほどほどに……」
「誰かいるんですか!?」
「おい待てバカ!敵かもしれねーんだぞ!」
「あ、接触しました。あれは……全身タイツでしょうか?」
ま た ケ ル ト か ! !
「あん? 何言ってんだ。そういうアンタらは……一般人って感じじゃねーな。奴らの仲間か!」
「待ってクリスちゃん!まずは話してから……」
「このバカ!あんな痴女みてーな時代錯誤な格好、味方なわけねーだろ!」
「先輩、ひどい言われようです!」
どっちもどっちだと思うけどね!
「とにかく話を聞くにも倒してからだ!いくぞ、百連発だ!」
「えーと、すみません! 怪我はさせないので!」
「来ました!戦闘です!」
マシュ、峰打ちで!
「了解しました、迎撃します!」
「盾に峰はねーだろうが!」
「それは言わないお約束ですよ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ぐっ、硬ぇ!」
「腕が痺れる〜」
……ねえ、マシュ。
「はい。なんでしょう?」
私たち何やってるんだろう?
「宝具を展開して引き篭もる。タラスクさんと考えた、その名も『亀の子作戦』です!」
うん、なんだか失敗する気配がするよね!
「それでいいのかこの盾女!」
「ですから、私たちの目的は戦うことじゃありません。戦わずに済むなら、それが最善の選択です」
「ああクソッ!完全聖遺物持ってるくせして腰が低いなぁオイ!」
「ねぇクリスちゃん、もう止めようよ。ほら、言葉は通じるんだしさ!」
……おお!初めてだこのパターン!
「ああ、先輩の目が、常識人を見つけて輝いています!」
「えっと、私は立花響!16歳!血液型はO型!
趣味は人助け、好きな食べ物はごはん&ごはん、因みに彼氏いない歴=年齢です!
こっちは雪音クリスちゃん!私の大切な友達なんだ!」
「はぁ、ご丁寧にありがとうございます。
マシュ・キリエライトです。こちらはマスターの……ってちょっと待ってください!
「はぁ? 当たり前だろ、アンタらの目にはあたしたちが透けて見えてるのか?」
「……マスター、これは……」
ネロ陛下と同じかな?
「かもしれません」
『いや、違うみたいだよ。彼女たちからはサーヴァント反応と生体反応、どちらも検出できる。
マシュやロードエルメロイと同じで、人を依代に英霊を降ろしている可能性がある』
Ⅱ世を付けないとまた小言を言われるよ。
「……アンタらは何か知ってるみたいだな。敵じゃねーってんなら教えてもらおうか?」
「はい。こちらもこの地点の情報がありませんので、まずはお互い情報交換をしましょう」
——ボツ理由——
シンフォギアに関係した鯖を登場させる予定でしたが、6章に『輝けるアガートラム』が出てくるのを思い出したので執筆中止。
6章が配信されたら続きを書くか、5期が放送されたら本気出す。
※追記
6章が胸熱すぎたので続きを書きました。下のURLで不定期更新していきます。
https://novel.syosetu.org/93336/