YT-3の種子保管庫。   作:YT-3

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——制作経緯——

①親和性が高そうだった
②他の作品での深刻なギャグ不足
③FGOシナリオ風の会話劇を書けるか

執筆実験
①会話のみでどこまで描写できるか
②原作によらない完全独自展開の構築方法を習得


004個目『Fate/Grand Order 聖唱残響遺物シンフォギア』【不定期連載開始】

「先輩。起きてください」

 

うぅん、あと五分……

 

「おやすみのところ申し訳ないですが、緊急事態です。

ドクターが呼んでます、すぐに起きてください」

 

うぅん、あと十分……

 

「……実はさっき、ドクターに胸を触られて」

 

よし起きた!すぐにみんなを呼んで宝具の試し射ちだ!

 

「おはようございます先輩。

あと、ドクターにはまだ生きていてもらわないと困るので、受話器から手を離してくださいね」

 

そんな殺生なぁ〜

 

「フォーウ」

「そうですねフォウさん。ふざけている場合ではありませんでした。

先輩、緊急事態です。新たな特異点が現れました」

 

 

 

 

「あ、マスターちゃんおはよう。よく眠れたかい?」

 

おはよう。あとで寺の裏な?

 

「なんか今日は著しく荒んでるな!」

「すみません、胸を触られたと言ったらこうなってしまって」

「そりゃ誤解するよ!マスターちゃん、勘違いしないでね!診察のためだから!」

 

たとえ診察のためだったとしても、マシュのマシュマロは私のものだ!

 

「先輩……」

「フォウフォーウ」

「あー、はいはい。青春だなぁ。

と、そんなことをしてる場合じゃないんだった」

「たしか、新しい特異点が現れたという話でしたが」

「うーん。特異点? 特異点ではないんだけど……どちらかといえばアレだ、東京の時に近い」

「東京……あの幽霊マンションですか?」

 

ミサキちゃんにまた会えるの!?

 

「いや、彼女たちは地縛霊みたいだからそれはないかな」

 

そんな殺生なぁ〜

 

「ドクター、続きを」

「うん。そうだね。といっても、今言えることはあまりないんだ。

前回の時と同じ、動体反応が多く生命反応は少ない。ただ今回は行方不明のサーヴァントはいないね」

「またゾンビでしょうか?」

「スケルトンかもしれないよ?」

 

骨、だと……!! 林檎はいくつあったっけ!?

 

「うん。マスターちゃんの奇行はいつものことだから置いておいて。

あとは辛うじて近代の日本ということが分かってるぐらいかな?

そんなわけで、またまた不明瞭な部分も多い。どうすれば良いのかも未知数だ。危険な任務になるけど、頼めるかい?」

 

——行こう、マシュ……

 

「はい!がんばります!」

「よし!それでこそマスターちゃん——」

 

素材のために!具体的には凶骨!!

 

「よし!いつも通りのマスターちゃんだなぁ!

はあ、じゃあ直ぐにレイシフトするよ。いいんだね?」

「はい。マシュ・キリエライト、行きます!」

 

 

 

 

 

第1節

歌うたう少女たち

 

 

 

 

 

「ここは……市街地でしょうか? 人の気配はありませんが」

 

そこかしこ燃えてるね。

 

「はい。まるで冬木のような……」

『マスターちゃん!マシュ!さっそくだけど生体反応が2つ……いや、これはサーヴァントか!?』

「え、もうですか?」

「フォーウ」

 

うん、そうだね。作者のせいだよきっと。

 

「……あの、先輩。メタ発言はほどほどに……」

「誰かいるんですか!?」

「おい待てバカ!敵かもしれねーんだぞ!」

「あ、接触しました。あれは……全身タイツでしょうか?」

 

ま た ケ ル ト か ! !

 

「あん? 何言ってんだ。そういうアンタらは……一般人って感じじゃねーな。奴らの仲間か!」

「待ってクリスちゃん!まずは話してから……」

「このバカ!あんな痴女みてーな時代錯誤な格好、味方なわけねーだろ!」

「先輩、ひどい言われようです!」

 

どっちもどっちだと思うけどね!

 

「とにかく話を聞くにも倒してからだ!いくぞ、百連発だ!」

「えーと、すみません! 怪我はさせないので!」

「来ました!戦闘です!」

 

マシュ、峰打ちで!

 

「了解しました、迎撃します!」

「盾に峰はねーだろうが!」

「それは言わないお約束ですよ!」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ぐっ、硬ぇ!」

「腕が痺れる〜」

 

……ねえ、マシュ。

 

「はい。なんでしょう?」

 

私たち何やってるんだろう?

 

「宝具を展開して引き篭もる。タラスクさんと考えた、その名も『亀の子作戦』です!」

 

うん、なんだか失敗する気配がするよね!

 

「それでいいのかこの盾女!」

「ですから、私たちの目的は戦うことじゃありません。戦わずに済むなら、それが最善の選択です」

「ああクソッ!完全聖遺物持ってるくせして腰が低いなぁオイ!」

「ねぇクリスちゃん、もう止めようよ。ほら、言葉は通じるんだしさ!」

 

……おお!初めてだこのパターン!

 

「ああ、先輩の目が、常識人を見つけて輝いています!」

「えっと、私は立花響!16歳!血液型はO型!

趣味は人助け、好きな食べ物はごはん&ごはん、因みに彼氏いない歴=年齢です!

こっちは雪音クリスちゃん!私の大切な友達なんだ!」

「はぁ、ご丁寧にありがとうございます。

マシュ・キリエライトです。こちらはマスターの……ってちょっと待ってください! ()()()()()()()()!?」

「はぁ? 当たり前だろ、アンタらの目にはあたしたちが透けて見えてるのか?」

「……マスター、これは……」

 

ネロ陛下と同じかな?

 

「かもしれません」

『いや、違うみたいだよ。彼女たちからはサーヴァント反応と生体反応、どちらも検出できる。

マシュやロードエルメロイと同じで、人を依代に英霊を降ろしている可能性がある』

 

Ⅱ世を付けないとまた小言を言われるよ。

 

「……アンタらは何か知ってるみたいだな。敵じゃねーってんなら教えてもらおうか?」

「はい。こちらもこの地点の情報がありませんので、まずはお互い情報交換をしましょう」




——ボツ理由——

シンフォギアに関係した鯖を登場させる予定でしたが、6章に『輝けるアガートラム』が出てくるのを思い出したので執筆中止。

6章が配信されたら続きを書くか、5期が放送されたら本気出す。


※追記
6章が胸熱すぎたので続きを書きました。下のURLで不定期更新していきます。
https://novel.syosetu.org/93336/

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