Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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どーも、私ですm(_ _)m
今回……というより次回からラムネさんの作品『お袋の味が鎮守府に到着しました。これより、調理場の指揮を執ります』とコラボしますので宜しくお願いしますm(_ _)m


第5章「龍の恩返し」
第61話「龍一族、舞鶴へ」


蒼霧事変から1ヶ月後 1月10日 1000 佐世保鎮守府 執務室にて

 

勇人「……暇だ」←『紺田〇の合法レシピ』を読書中

 

吹雪「暇ですね……あ!?ゴローさんがアームロックを!?」←『孤独〇グルメ』鑑賞中

 

赤城「そうですね……あ!?私のFCと同じ『エアロパーツ』になっている!」←『頭〇字D』を読書中

 

勇人、吹雪そして赤城は仕事を終わらしたのか、各自、『一時の平和()』を楽しんでいると、ソファーに座って待機していたコンゴウが勇人達の『弛んだ様子』を見て激怒した

 

コンゴウ「艦長!!吹雪!!赤城!!最近、弛んでいるぞ!!少しは他の者を見習え!!」

 

コンゴウは強い口調で勇人達に叱ると、勇人は覇気の無い『ユルい口調』に答えた

 

勇人「そんな事言ってもな……蒼霧事変の後『新人達を教育』しに臨時の教官として年末年始の間、横須賀鎮守府(大本営)に行ったり、『金剛含む艦娘達の人間用の戸籍』とお前やマヤ、伊400、402の『新しい戸籍』を作りに総理大臣『直々』に許可を貰いに行ったり忙しかったからな……『金剛 由香奈』さんよ」

 

勇人は『人間としてのコンゴウの名前』で聞くとコンゴウは勇人の言葉に、しどろもどろになり答えた

 

コンゴウ「そ……それは感謝するが……しかしだな、私達は軍人だ……この『だらしない姿』を艦娘達に見せたくないんだ……威厳を保つ意味で……」

 

コンゴウは勇人の言葉に先程とは、うって変わって消極的な発言をすると、傍に聞いていた吹雪と赤城は苦笑しながらコンゴウに言った

 

吹雪「あの~……私も艦娘なのですが……」

 

赤城「私もですよ……」

 

コンゴウ「うっ!?そうだった……」

 

コンゴウは二人の言葉に失念していたのか、頭を抱えながら答えると……

 

 

 

 

ガチャ……

 

 

 

 

三笠「……相変わらず『サボって』いるわね」

 

執務室の扉が開き、三笠は勇人の様子を見て呆れながら入ってくると、勇人は三笠に強い口調でツッコミを入れてきた

 

勇人「サボってねぇよ!今日の業務が終わったんだよ!ってかノック位しろよ!」

 

三笠「別に疚しい事をしている訳無いでしょ?」

 

勇人「……聞いた俺が馬鹿だった、んでアイツ(柏木)は?」

 

勇人は親友『柏木疾風』の安否を三笠に聞くと、三笠は俯きながら答えた

 

三笠「憲兵司令並びに呉鎮守府総司令官『解任』そしてロシアに『飛ばされたわ』」

 

勇人「はぁ!?『解任』!?ってか、アイツ……俺以上に『ヤバイ爆弾』を抱えているのにか!?」

 

三笠「『ヤバイ爆弾』!?それ……どういう事よ!?」

 

三笠は勇人の言葉に驚き、強い口調で質問すると、勇人は頭を抱えながら答えた

 

勇人「慧音先生がアイツを『Ars Nova』に改造、診察した時の『診断書(カルテ)』を見せて貰った時に『大本営襲撃事件と同等もしくは以上の戦闘で、全身に艦娘でも耐えれない威力の攻撃を喰らうと艦娘……鞍馬から移植された艦娘特有の入渠による回復速度が低下し、最悪、柏木は今回の移植手術で得た艦娘(鞍馬)の力を失い、死ぬ』と記載されていた」

 

吹雪 赤城 三笠「嘘……」

 

コンゴウ「ッ!?艦長!副艦長を治す方法はあるのか!?教えてくれないか!!」

 

コンゴウは勇人に強い口調で質問すると、勇人は俯きながら答えた

 

勇人「……『元に戻す』方法はある」

 

勇人は俯きながら答えると、コンゴウは意気揚々と執務室から出ようとした

 

コンゴウ「ッ!?なら今すぐにでm……勇人「待てま!!『それ』は『アイツのポリシー』に反する事になるんや!俺だって『したく無ぇ』!!」……だが……」

 

三笠「……まさか!?その『治療法』は……」

 

勇人は必死になっているのか、石川弁でコンゴウを止めると、勇人同様『医師免許』を取得している三笠が勇人の言葉に察し、聞くと、勇人は頷き、一呼吸を置き、答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「ああ……再び『艦娘の身体』を移植して『元に戻す』んだ」

 

吹雪 三笠 赤城 コンゴウ「そ……そんな……」

 

勇人の言葉に四人は絶望すると、勇人は四人に『ある事』を言った

 

勇人「だが……それはあくまで『治療』ではなく『復元』だ……勿論『治療法』もある……まぁ『これ』に関しては『賭け』に近いが……」

 

三笠「賭け?それはどういう事よ?」

 

三笠は勇人の『賭け』という言葉に引っ掛かり、質問すると、勇人は、まだ確証が得ていない為なのか、少し自信の無い口調で答えた

 

勇人「……アイツの幹細胞を使って、鞍馬から移植された内蔵の細胞と柏木の細胞を融合させる事により、拒絶反応を無くし、人間としての回復力を増大させ、艦娘の力を回復させる『やり方』だ……だが……」

 

三笠「拒絶反応……それが『不安要素』になる訳ね……」

 

コンゴウ「幹細胞……まさか艦長は、四年前、艦長が蘭花の為に『新しい心臓』を作った時の治療法を応用した『やり方』を?」

 

勇人「……ああ」

 

勇人は四年前の出来事(失態)を思い出したのか、少し不機嫌になりながらも、コンゴウの言葉に肯定し、答えた

 

勇人「しかも、その『やり方』は『拒絶反応』に耐えないといけないから、患者自身『尋常じゃない位』の体力、精神力がいるからな……しかも『それ』は理論上『可能』だが、成功例が『無い』んだよ……だが、成功すれば、その『やり方』を応用した方法で『深海棲艦化した艦娘』を元に戻せるんだ」

 

三笠「……成る程ね、たがら『あの時』李を殺さず『生け捕り』にした訳ね……」

 

吹雪「まぁ……大将は前線を離れ、ロシアで長期休暇を取ったと思えば……」

 

赤城「より安全で確実な『治療法』が発見、確証出来る『期間が増える』……と言う訳ですね」

 

勇人「……そういう事だ」

 

吹雪と赤城は結論を纏め、勇人に聞くと、勇人は頭を頷き、タバコに火を着け、吸い始めると、コンゴウは『ある事』を思いだし、勇人に聞いた

 

コンゴウ「所で艦長、舞鶴の件はどうなんだ?鎮守府の業務が安定し始めたから、そろそろ『恩を返し』に行った方が……」

 

勇人「ふーっ……そうだな……と、その前に、コンゴウ、『それに関して』お願いがあるんだが……」

 

コンゴウ「何だ?」

 

勇人は申し訳無さそうに、コンゴウに『ある事』をお願いした

 

勇人「俺と赤城、明石に夕張、一航戦と吹雪、日向そして優花を『一週間』いや『それ以上の長期休暇』を貰うんだが、その間の留守……『総司令官代理』を頼めるか?」

 

コンゴウ「なっ!?わ……私が『艦長の代理』を!?」

 

勇人「ああ……」

 

赤城「私達からも、お願いします」

 

コンゴウは勇人の頼みの内容に動揺したものの、直ぐに冷静さを取り戻し、勇人の頼み事を了承した

 

コンゴウ「勿論だ!艦長の仕事内容は『もう覚えた』からな!みんなは『戦艦に乗った気分』で休暇を楽しんで来て下さい!」

 

三笠「……それを言うなら『大船に乗った気分』でしょ?」

 

コンゴウ「そうだったな……一言多いんだよ

 

三笠「何か文句でも?」

 

コンゴウは三笠の指摘に悪態を付くと、三笠はコンゴウを睨むとコンゴウは「何でも無い」と答えた

 

勇人「んじゃ、明日から舞鶴に出発するから、コンゴウ……留守を頼んだ」

 

コンゴウ「ああ」

 

赤城「それでは……」

 

吹雪「舞鶴へ!」

 

コンゴウ「フフッ……彼方の提督や夕張達には私が伝えるから、艦長達は準備してくれないか?」

 

勇人「悪いな、後は頼んだ」

 

三人は明日の出発の準備の為、ガレージに急いで向かった

まるで遠足に行く子供の様に……

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 佐世保鎮守府 工房にて

 

明石「夕張……『例のアレ』出来上がった?」

 

明石は『対戦車用ライフル銃』らしき小銃を点検しながら夕張に聞くと、夕張はコンゴウの『ナノマテリアルブレード』を模した剣を点検しながら答えた

 

夕張「バッチリ!しかし良いの?提督に『黙って』ナノマテリアルを大量に使って『例のアレ』を開発した事に……」

 

夕張は不安視すると、明石は夕張の不安を払拭するかの様に微笑みながら答えた

 

明石「大丈夫!バレなければ良いんだし!」

 

明石は微笑みながら答えると、作業台に置かれていた明石のスマホが震え出した

 

明石「ん?コンゴウさんからだ……もしもし……」

 

コンゴウ「私だ、艦長からの伝達だ……二人には『休暇』を与えるという伝達があった……勿論、艦長自身もな」

 

明石はコンゴウからの電話に出ると、コンゴウは先程の休暇の件を簡潔ではあるが、明石達に伝えると、二人は休暇の『内容』を察したのか、嬉しそうに答えた

 

明石「提督も!?まさか……」

 

夕張「私とデート!?」

 

コンゴウ「……一応、言っておくが……一航戦と吹雪、日向と優花そして『艦長(上城)一家』も一緒だ」

 

コンゴウは二人の様子に少し呆れ、休暇のメンバーを二人に言うと、二人は少し残念がっていたが、休暇の『本当の目的』を察し、答えた

 

明石「あ……舞鶴の人達に『お礼』しに……か……」

 

コンゴウ「……そういう事だ」

 

夕張「残念……でも何故『私達』まで?」

 

夕張はコンゴウに質問すると、コンゴウは考える様に「う~ん……」と唸っていると、コンゴウの代わりに三笠が微笑みながら答えた

 

三笠「それに関しては私が説明するわ……今、舞鶴で艤装の開発の『成功率』が『急激に低下している』のよ……だから二人には舞鶴で『低下の原因を解明』して貰いに『派遣』してもらうのよ……『旅行』も兼ねてね」

 

明石「それって……明らかに『公私混同』ですよね……」

 

夕張「ええ……」

 

明石は三笠の発言に、あまり乗り気では無いのか、溜め息を付き、答えると、三笠は二人に『ある許可』を出した

 

それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三笠「ほぅ……『泊まりOKの勇人との逢引き』は無しで良いんだな?」

 

そう、三笠は息子である勇人との『お泊まりデート』の許可を出したのだ

 

それを聞いた二人は……

 

明石 夕張 コンゴウ「行かせて下さい『お義母様』!!」

 

鼻息を荒くし、即答で返事を出した

 

何故かコンゴウまでもが勇人の命令を無視し、三笠に懇願していたが……

 

三笠「コンゴウ……貴女は勇人の命令で留守を頼まれたのでしょ?」

 

コンゴウ「ッ!?しかし……」

 

三笠「大丈夫よ、私に『良い考え』があるから」

 

コンゴウ「人は、それを『フラグ』と言うんだが……仕方ない」

 

三笠「じゃ明石、夕張……明日の早朝に出発するから荷物を纏めて置いてね……じゃ!」

 

ピッ♪

 

 

明石「ヨッシャー!!」

 

夕張「提督とデート!しかも『親バ艦娘』として有名な三笠教官『公認』の!これは頑張らないと!!」

 

明石「ええ!なら!『アレ』を千川少佐と舞鶴の間宮さんにプレゼントして……」

 

夕張「舞鶴の『私達』に『格の差』を見せつけましょ!」

 

三笠は通話を切ると、二人は意気揚々と荷物を纏め、準備し始めた

 

二人が製作した『怪しげな武器』と共に……


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