Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第59話「佐世保の新たな問題」

翌日 1200 名神高速道路 下りにて

 

優花「全く……病院から脱走するわ、勇人君を殺そうとした李の奥さんの右手を破壊するわ……本当、ウチの旦那(仮)は滅茶苦茶な事をするわね……」

 

群像「激しく同意するよ……お祖母ちゃん……」

 

コンゴウ「しかも陛下の授与式をボイコットしたのは頂けないな……」

 

勇人「ウッサイ!しかし、俺が昨日付けで大将に昇任そして『大勲位菊花大綬章』を授与されるとはな……ちなみに優花、アイツの右手を破壊したのは戦艦女帝だ」

 

戦艦女帝(お母様の御話し……長かった……もう、聞きたくない……)

 

優花、群像そしてコンゴウはハイエースを運転している勇人に愚痴る様に嫌味を言うと勇人は一喝し、昨日の授与式の内容について呟くと助手席に乗っていた蘭花が呆れながら言った

 

蘭花「はぁ……反省の色は無いようね……」

 

勇人「俺のモットーは『退かぬ、媚びぬ、省みぬ』だからな♪」

 

蘭花「どこぞのサ〇ザーかって!そのまま北斗〇拳の奥義を食らいなさい!」

 

コンゴウ「……艦長なら北斗〇拳を食らっても『死なない』と思うか……」

 

優花 群像 蘭花「確かに……」

 

勇人「人を化け物扱いをするんじゃねぇ!」

 

勇人は三人にツッコミを入れると後部座席でティータイムをしている金剛が『何か』を思い出せそうなのか、迷った口調で質問した

 

金剛「ん~……テートク、私達『何か』を忘れている様な……」

 

勇人「何か?忘れ物は無い筈だが……」

 

金剛「No……物では無くて……」

 

霧島「とうとう呆けたのですか?金剛御姉様?」

 

W金剛「誰がBBAだ(デスカ)!!三笠と比べればピチピチのギャルだ(デース)!」

 

群像「金剛さんにコンゴウ!それは禁句だ!」

 

W金剛「え(What's)?」

 

群像はW金剛に注意すると蘭花と勇人は二人に言った

 

蘭花「……二人とも、喧嘩売っているの?」←メンタルモデル『三笠』

 

勇人「少し『御話し』するか?」←半艦息『三笠』

 

W金剛「すまない(sorry)……」

 

比叡「ピチピチのギャルって……」

 

優花(あ!?『お見合い』の事ね……これは隠して置こう……私の為に……)

 

榛名「あははは……ん?提督、電話なっていますよ」

 

上城姉弟はW金剛の反論に少し怒り、ドスの効いた口調で脅すと、車のナビに勇人のスマホと同調させていたのかナビには『勇次』と表記されていた

 

勇人「……もしもし」

 

勇次「兄貴か、俺だ……今何処にいるんだ?」

 

勇人「名神だ」

 

勇人は今走っている場所を勇次に伝えると、勇次は少し安堵した様子で勇人に言った

 

勇次「意外と早く着いたな……」

 

勇人「……下らない内容なら切るぞ」

 

勇人は勇次に注意すると、勇次は「ちげぇよ!」と答え、説明した

 

勇次「俺とズイチャンは京都で『遊んで』帰るから、ズイチャンの『外出届』いや『外泊届』の変更を宜しくな」

 

瑞鶴「宜しくね提督さん♪」

 

勇人「結局は『下らねぇ内容』だったじゃねぇか!しかも『朝帰り』をする前提かよ!」

 

勇次 瑞鶴「そう言う事♪兄貴(提督さん)も早く『リア充』になれよ♪じゃ♪」

 

二人は、そう言い残し電話を切り、勇人は少しキレながら言った

 

勇人「こんのぉ……リア充め……勝手な事を……」

 

コンゴウ「リア充?艦長、『リア充』って何だ?」

 

コンゴウは勇人の言葉に首を傾げると勇人の代わりに蘭花が答えた

 

蘭花「……交際相手がいる事よ」

 

蘭花はコンゴウに説明をすると、コンゴウは下らなく思ったのか、間の抜けた口調で答えた

 

コンゴウ「そーなのか……では艦長も『リア充』の部類に入るな」

 

勇人「何故そうなるんだ?コンゴウ?」

 

勇人はコンゴウに聞くと、コンゴウの言葉に理解した群像が勇人の質問に答えた

 

群像「……お祖父ちゃんには、優花お祖母ちゃんがいるじゃないか」

 

優花「そうそう♪私がいるじゃない♪」

 

金剛「違いマース!テートクは私の物デース!」

 

榛名「ッ!?勝手な発言は榛名が許しません!」

 

優花「……ヤル気?」

 

金剛「……未来の『結末』を変えてやりマース!」

 

榛名「ええ!」

 

群像「金剛さんに榛名さん!それだけは止めてください!そしてお祖母ちゃんも落ち着いて!」

 

金剛 榛名「嫌です(デース)!」

 

優花「大丈夫よ群像、私『負けない』から♪」

 

群像「それ『死亡フラグ』だから!お祖父ちゃん!何とかしてくれ!」

 

群像は三人の殺気染みた空気に耐えきれ無かったのか、勇人に助けを求めたが……

 

勇人「……俺が入ったら『火に油』……いや『火にガソリンを蒔く状態』になるから……」

 

群像「……デスヨネー」

 

群像は勇人の言葉に納得すると、コンゴウが群像に『ある事』を言った

 

コンゴウ「千早群像、艦長が優花『以外』の女性と結婚しても『アッチの世界』には全く『影響が出ない』んだが……」

 

群像「へ?」

 

勇人「んだと!?どういう事だ?」

 

群像と勇人はコンゴウの言葉に驚き、質問すると、コンゴウは金剛が淹れてくれた紅茶を一口飲み、答えた

 

コンゴウ「昨日、興味本意で『異世界転移装置』に残っていた『過去の記録』を閲覧したが……どうやら群像(お前)とは違う『千早群像』……つまり優花以外の『女性のDNA』が入った『パラレルワールドの千早群像』が『かなりの数』を李が呼び起こしていたんだ……しかも目的地が『佐世保鎮守府』……艦長のアジトに今『向かっている』んだ」

 

勇人「……は?パラレルワールドの群像が……」

 

群像「……つまり、パラレルワールドの『蒼き鋼の艦隊(俺達)』が佐世保を潰す為に……」

 

蘭花「……面倒な事になるわね」

 

勇人「ああ、しかも俺と優花、柏木の艤装そしてコンゴウやイオナ、マヤ、タカオそして姉貴の軍艦は今『佐世保で修理中(明石達に任せている)』からな……ん?」

 

三人はコンゴウの言葉に頭を抱えると、スマホと同調したナビに『大淀』と表記され、勇人のスマホに着信が入っているのか震えており、勇人はナビを操作し、電話に出た

 

勇人「もしもし、大淀か?」

 

大淀「提督!!大変です!!鎮守府に大量の『改造された伊401』が此方に向かっています!」

 

柏木「しかも全船『Ars Nova』で!」

 

勇人 群像「マジ!?」

 

勇人と群像は大淀そして、先に佐世保に戻った柏木の報告を聞き、驚いた

 

コンゴウ「……大淀に副艦長、今『動かせれる船』は?」

 

コンゴウは急いで二人に聞くと、大淀はコンゴウの質問に気まずそうに答えた

 

大淀「……ありません、全船『轟沈寸前』だったので、出撃は不可能です」

 

柏木「しかも損傷の少ないイオナでもさえ『3日』は掛かる大修理だからな……無理ゲー……いや『積んだ』な……こりゃ……」

 

勇人「……今、大和達は?」

 

大淀「今、彼方の代表格である『群像君に瓜二つの女性』を説得しに出撃してます」

 

勇人「……あまり『手荒』にやるなよ、多分……いや十中八九『大淀達の血が入った群像』だからな!間違っても『攻撃』はするなよ!!何かあったら随時報告しろよ!」

 

柏木「分かっt……へ?ちょっと待て!あの『ジョ〇サン・ジョー〇ター』や『空条〇太郎』『孫〇空』『DI〇』『雷〇』『シュ〇ちゃん』に似た『モリモリマッチョマンの変態野郎達』や『霧雨魔理〇』や『風見幽〇』『山岸由〇子』に似た『ヤバい女達』も『全てパラレルワールドの群像』なのか!?」

 

大淀「へ?本当なんですか!?あの化け物連中が!?」

 

勇人「ああ……多分

 

勇人は最後の『多分』の所だけ呟く様に言うと、柏木は勇人の呟きが聞こえたのか、同情し、答えた

 

柏木「多分って……まぁアイツらは『蒼き鋼の連合艦隊』と言っているからな……多分、お前の予想は当たっているぞ……信じたくはねぇが……」

 

勇人(パラレルワールドの群像達って……色んな意味で『チート染みて』いるじゃねぇか……俺も人の事が言えないが……)

 

群像(……『パラレルワールドの群像(異世界の俺)』の中でも『俺』が『最弱』なのか!?ショックだな……)

 

勇人と群像は柏木の報告を受けると、色んな意味でショックを受け、自信の無い返事をすると口喧嘩していた金剛達は柏木と大淀の報告を聞き、希望が湧いたかの様に喜び、大淀に言った

 

金剛「yes!yes!yes!!大淀!彼等を保護するのデース!」

 

榛名「そして歓迎して下さい!」

 

霧島「やれやれ……まぁ彼等もまた『被害者』ですからね……」

 

比叡「そうですね……お願い出来ますか?」

 

優花「……勇人君、後で『お話』ね……大淀ちゃん、彼等を『説得』そして『保護』してね」

 

何故か『不機嫌』になっていた優花は置いといて、金剛達は大淀に御願いすると大淀は「分かりました!」と返答し、電話を切った

 

勇人「姉貴、この事を赤城に連絡してくれ……お前ら!今から休憩無しで佐世保に帰還するぞ!分かったか!」

 

艦娘達 コンゴウ「はい!」

 

群像 蘭花「分かった!」

 

優花「うん!」

 

勇人「じゃ……飛ばすぜ!」

 

勇人は自身の愛車のアクセルを強く、そして深く踏み込み、急いで佐世保に向かった

勇人の孫達が『祖母達』を危害を加える事を止める為に……


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