Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第57話「最終決戦 Last part」

戦艦女帝「アハハハ♪どうしたの?私に『薄い本』に出てきそうな攻撃ばかりやって?貴方、ロリコンなの?マニアックな性癖だね♪」

 

戦艦讐鬼「チッ!」

 

戦艦讐鬼(クッ!ナンダ……ガキトハ思エナイ『パワー』ト『スピード』ダ……強過ギル……)

 

戦艦女帝は戦いを楽しむかの様に笑い、戦艦讐鬼に近寄りつつ、触手を切り落として行った

 

風村「凄い……」

 

戦艦讐鬼「貴様ダケデモ……ハァッ!」

 

風村「ヒィッ!」

 

戦艦讐鬼は風村が乗っているヘリコプターに向けて触手による攻撃を始めたが……

 

ガシッ!

 

戦艦讐鬼「ナッ!?」

 

風村「え!?」

 

戦艦女帝「お姉ちゃん!邪魔だから退いて!それに貴方、余所見している『余裕』があるの?今の相手は私でしょ……そぉーれっ!」

 

ブチブチブチッ!

 

戦艦讐鬼「ギャァァァァァ!触手ガァァァァァ!全部千切レタァァァァァァ!」

 

戦艦女帝「ねぇ?子供だからって舐めているの?舐めていると……死ぬよ♪」

 

戦艦女帝は戦艦讐鬼の触手『全部』を抱え込み、一気に引き千切ると戦艦讐鬼は引き千切られ、もがき、苦しんでいると戦艦女帝は拍子が抜けたのか、飽きた様子で呟いた

 

戦艦女帝「……触手ばっかり相手にするの『飽きた』、今度は貴方を斬らせてね♪」

 

ズサッ!

 

戦艦讐鬼「ギャァァァァァ!腕ガァァァァァ!」

 

戦艦女帝「たかが腕位で嘆かないで♪それに『再生』するのでしょ?あ!?ついでに、もう片腕『もーげろ』♪」

 

ズサッ!

 

戦艦讐鬼「ギャァァァァァ!」

 

戦艦女帝は戦艦讐鬼の左腕を切り落とし、右腕を引き千切ると戦艦讐鬼は痛み、更に、もがき続けると戦艦女帝はつまらなそうに言った

 

戦艦女帝「……もう終わりなの?御兄様も何故、こんな雑魚相手に手を焼いたのかな?まぁ……どうでも良いけど……」

 

風村「すみません……私のせいで……」

 

戦艦女帝「そう思っているのなら帰って!」

 

風村「嫌です!」

 

戦艦女帝「……御兄様の気持ちが分かった気がするよ」

 

戦艦讐鬼(チッ……サッキノ攻撃デ核ガ傷付キ、再生機能ガ『失ッテイタ』トハ……今、アノ『ガキ』ニバレタラ……)

 

戦艦女帝「あれ?再生してこない?ひょっとして、さっきの攻撃で再生機能が失ったのかな?」

 

戦艦讐鬼「ッ!?ドウシテソレヲ……」

 

戦艦女帝は勇人と戦っている時の戦艦讐鬼の違和感を感じ、結論を出すと戦艦讐鬼は動揺し、戦艦女帝は「やっぱり♪」と子供がクイズに正解したかの様に喜び、答えた

 

戦艦女帝「だって、貴方……顔に出やすいから♪勿論、同情するつもりは無いけどね♪」

 

戦艦女帝は殺意の込めた狂った笑みをし、戦艦讐鬼を見ると、戦艦讐鬼は臆し、答えた

 

戦艦讐鬼「ヒィッ!マ……待ッテクレナイカ!コレデハ『フェア』ジャナイ!」

 

戦艦女帝「フェア?貴方は何を言っているの?これはゲームでもあり『殺し合い』よ♪それに貴方は、そうやって『命乞いをしてた艦娘や無関係の人達』に酷い事をしてたのでしょ?なら、殺されても『文句』は言わないで♪」

 

戦艦讐鬼「ユ……ユルシテクレ……」

 

戦艦女帝「まぁ……ぶっちゃけ『飽きた』から御兄様、後は宜しく♪」

 

戦艦女帝は目を瞑ると発光し、光が収まると、串刺しの傷が治り、多少回復した勇人に代わった

 

勇人(お前にしては『飽きるの早いな』……まぁ良い、今回ばかりは『感謝』するぜ戦艦女帝……お陰で多少回復した……終わったら飯を作ってやるからな)

 

戦艦女帝(ワーイ♪初めて御兄様に褒められた♪あ!肉料理ではなく魚料理でオナシャス!あの化け物と被るから♪)

 

勇人(……我儘なガキだな……分かった)

 

戦艦女帝(ヤッター♪じゃ、後は宜しく♪)

 

勇人は目を瞑り、戦艦女帝と会話をし、会話が終わると、目を開け、戦艦讐鬼を睨んだ

 

ギロッ!

 

戦艦讐鬼「ヒィッ!」

 

勇人「……随分、生意気な事をやってくれたよな?無関係なパパラッチに攻撃したりと……楽して死ねると思うなよ」

 

戦艦讐鬼「マ……待ッテクレ!確カニ私ハ、パパラッチヲ攻撃シタガ、艦娘ヤ無関係ナ人達ヲ『ラット』トシテ扱ッタ事ハ、亡キ将軍様ノ命令デ……私ハ悪ク無イ!」

 

勇人「……この気に及んで、また他人のせいにするのか……もう、性根が腐っているレベルじゃねぇな……哀れ過ぎるぞ……まぁ良い、荒療治だが……今から『治療』を始めるか」

 

戦艦讐鬼「治療?」

 

勇人はそう言い、背中の艤装のみ解除し、戦艦讐鬼に向けて構えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「ああ、テメェを日本海軍の『ラット(実験材料)』として扱う事をな!」

 

戦艦讐鬼「ッ!?待ッテクレ!私ガ……実験材料ニ!?ナラ、死ンダ方ガ、マダ『マシ』ダ!」

 

勇人「言った筈だ……今から治療を始めると……その前に……テメェが()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

戦艦讐鬼「ヤ……ヤメロォォォォォ!」

 

勇人は静かに、そして未来や亡き秋月達の『思い(怒り)』を拳に乗せるかの様に、強く握り、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「一括払いで返すぜ(キャッシュ払いで行くぞ)!……スゥ………無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄………」

 

 

 

 

 

ドカカカカカカカ!

 

 

 

 

勇人は未来達の思い(怒り)を乗せた拳を戦艦讐鬼に向けて拳をぶつけていた

 

そう、その拳『一発ずつ』が龍光会によってラットにされ、亡くなった人達の『思い(怒り)』をぶつける様に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「そして、これは俺達や孫達(群像達)の分だァァァァァァ!」

 

 

 

ドカカカカカカカ!

 

 

そして、今度は蹴りまで入り、ただひたすら戦艦讐鬼に殴り、蹴り飛ばしていた

 

そして……

 

勇人「そして……これはテメェに艤装を盗られた『秋月』の分だァァァァァァ!」

 

 

ドカッ!

 

勇人は一呼吸を置き、怒鳴りながら宙に浮いた戦艦讐鬼を拳を戦艦讐鬼の顔面にめり込むように殴り飛ばした

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

戦艦讐鬼「ハァ………グハッ……」

 

 

勇人「お前の治療代の釣り……返すぜ!ファイヤーミラー……転射!」

 

 

戦艦讐鬼「ヤ……ヤメ……」

 

 

ドカーン!

 

 

勇人は止めと言わんばかりにファイヤーミラーに溜め込んでいた超重力砲を倒れていた戦艦讐鬼に返すと戦艦讐鬼は再生不可能になったのか、深海棲艦の艤装が剥がれ落ちる様に外れ、深海棲艦の力が無くなり、戦艦讐鬼は元の姿である李に戻った

 

李「……」

 

勇人「………後は『麻酔薬』を投与してと……これで完了だ……大淀、聞こえるか?」

 

勇人は李に麻酔薬を打ち、『再起不能』になった事を確認すると、スマホで佐世保に居る大淀に連絡し始めた

 

大淀「提督!?大丈夫ですか!?」

 

勇人「大丈夫だ……ってか『生中継』されていたな……まさか……全部『見てた』?」

 

大淀は勇人の事が心配してたのか、声を荒げながら質問すると勇人は疲れきったのか、少し覇気の無い口調で答えると、大淀は勇人が無事だと知り、泣きながらも勇人の無茶な戦いに少し怒り、涙声が混じった強い口調で言った

 

大淀「当たり前です!!あんな無茶な戦いをして!!もし提督が死んだら、どうするつもりだったのですか!!私も含め『皆さん』も心配していましたよ!!他の鎮守府の提督達や艦娘達まで心配させる様な事をして……」

 

勇人「……お前は俺の母親かって……」

 

大淀「違います!奥さん(仮)です!」

 

勇人「奥さん(仮)って……あ……そう言えば佐世保から出る前に『上限突破の儀式(ケッコンカッコカリ)』をやっていたな……その話は置いといて……大淀、今から報告するから、報告内容を『全ての鎮守府や拍地』に一斉に伝達してくれよ」

 

大淀「もう………貴方ったら……分かりました、では提督……報告を……」

 

勇人は怒り疲れた大淀に御願いすると、大淀は勇人に呆れつつ、承諾すると、勇人は一呼吸を置き、大淀に報告を始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「アンノウンの轟沈それと同時に『龍光会』の完全消滅を確認、そして『霧』と『蒼き鋼』の両艦隊の保護完了……『龍虎の艦隊(俺達)』の完全勝利だ……これより『霧』と『蒼き鋼』を連れて帰還する」

 

大和「ヤッター!」

 

吹雪「流石です!司令官!」

 

武蔵「流石、提督だな!お疲れ様♪」

 

球磨「無事で良かったクマ♪」

 

足柄「やるじゃない♪ダーリン♪」

 

伊168「足柄さん!勇人は貴女の夫じゃないです!だけど……無事で良かった……」

 

天龍「一時はどうなるかと思ったぜ……」

 

龍田「そうね……相変わらず無茶する提督だわ♪」

 

蘭「兄さん……お疲れ様」

 

ワー!ワー!

 

ヒャッハー!宴だー!

 

勇人(全く……あ!?忘れる所だった……)

 

勇人は大淀に報告するとスマホ越しではあるが艦娘達や蘭の歓喜や勇人を労う声が聞こえ、勇人は佐世保鎮守府『みんなの声』を聞いて、安心し、大淀に言った

 

勇人「大淀、舞鶴にいる『千川大地』という提督に伝えてくれないか?『後片付けが終わったら、改めて御礼に行く』と……」

 

大淀「舞鶴にですか?分かりました……くれぐれも粗相の無いように御願いしますね♪」

 

大淀は勇人に了承しつつ、冗談を言い残し、電話を切った

 

勇人「さて、マスg……鴉天狗!早く脱出するぞ!」

 

風村「私は射〇丸文じゃないです!風村綾です!!何回も言わせないで下さい!」

 

勇人「マスゴミよりかはマシだろ♪さぁ!李を連れてヘリに乗るぞ!」

 

風村「後で『名誉毀損』で訴えてやる……」

 

勇人「やってみろ♪こっちは『公務執行妨害』で訴えるからな♪勿論、財団の力も使ってテメェを……風村「すみませんでした!喜んで協力します!」……んじゃ宜しく♪」

 

風村(もう嫌……)

 

勇人達はヘリコプターに乗り、崩壊する『コンゴウ Ars nova』から脱出し、ヘリコプターの起動音が勇人の功績を拍手喝采するかの様に力強い音を発しながら、その場を後にした

 

これにより、現在と未来そして勇人の子孫達を巻き込んだ事件『蒼霧事変』が幕を下ろした

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 横浜中華街の喫茶店にて

 

女性用の提督専用の制服を着た女性「……上城勇人……よくも私の旦那を……いつか……お前の首を……」

 

 

新たな問題が幕を開けようとは誰も思わなかった……

 


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