Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第52話「リベンジ」

1130 神城会総本部内の医務室にて

 

慧音「……ったく、叔父さんといい、勇人といい、更には勇人の部下までもが……本当にヤクザの連中は無茶する組織だな」

 

一馬「……俺達はヤクザじゃなくて軍人だ」

 

たけぞう「……」

 

優花「……ごめんなさい」

 

慧音は三人を皮肉を入れつつ、治療すると慧音は一馬に聞いた

 

慧音「……叔父さん、920事件の傷が治りきってない……さては脱走したな?」

 

一馬「……弾丸に撃たれた位、平気だ」

 

慧音「叔父さんは桐生〇馬か!?何故、大人しく出来ないんだ!!傷が開いたらどうするんだ!!」

 

優花(外見も〇生一馬に瓜二つだけど……ツッコミは止めよう)

 

優花は心の中でツッコミを入れつつ黙り混み、慧音は無茶した一馬を叱ると、群像が代えの包帯や消毒液等の薬を持ってきた

 

群像「藤原先生、代えの包帯と消毒液……そして『ロキソニン(鎮痛剤)』を持ってきました」

 

慧音「すまない……ってか群像、お前『医学』の知識があるのか?よく『鎮痛剤』が分かったな」

 

群像「よく、お祖父ちゃん……『俺の世界の勇人さん』の手伝いをしていたので、少し位は分かりますよ」

 

慧音「……『アッチの勇人』も『医者』だったのか?」

 

群像「はい、小さい所ではありましたが、お祖母ちゃんと共に『町医者』として働いていました」

 

慧音「成程な、道理で知っていたのか……」

 

一馬「お祖母ちゃんも?アッチの優花も『医者』だったのか?」

 

群像「いえ、お祖母ちゃんは『看護師』として働いていました」

 

優花「看護師って、私の前職じゃない……」

 

一馬 慧音 たけぞう「マジかよ!?」

 

一馬と慧音そして、たけぞうは優花の『前職』に驚くと勇人が入ってきた

 

勇人「よぉ、差し入れだ」

 

勇人はジュースと栄養ドリンクに菓子の詰め合わせを三人に渡した

 

一馬 優花「ありがとう」

 

たけぞう「すまない……ハヤ坊に群像、やはり伊400、伊402を迎え撃つのか?」

 

たけぞうは勇人と群像に聞くと二人は覚悟を決めたかの様に強い口調で答えた

 

勇人「……ああ、あのクソガキ共に『頭を冷やさせ』ないとな」

 

群像「イオナには悪いが……」

 

二人は答えると優花は二人に忠告する様に言った

 

優花「相手は未来の武器を使って……勇人「多分『侵食魚雷』と『超重力砲』の事だろ?俺も『持っている』」……え!?」

 

群像「……マジで?」

 

優花と群像は勇人の言葉に驚くと、赤城が走って医務室に入ってきた

 

赤城「提督!大変です!」

 

勇人「どうしたんだ?」

 

赤城は慌てているのか、焦りながら答えた

 

赤城「伊400、伊402が此方に接近しています!!」

 

勇人「……彼方さんから来るとはな……群像、俺とお前は伊401へ、それ以外はタカオの方に乗る様、伝えておけ♪」

 

群像「俺達が『(デコイ)』なるのか?」

 

群像は勇人に聞くと勇人は笑いながら否定した

 

勇人「ダラ♪『俺達』が『旗艦』になり、アイツらを沈めさせる♪その為に昨日、伊401を『弄った』からな」

 

群像「……同情するよ……イオナ」

 

慧音「……勇人に群像」

 

二人は医務室から出ようとした途端、慧音に止められた

 

勇人「何だ?」

 

群像「どうしたのですか?」

 

慧音は二人を呼び止めると慧音は作業台の上に置いてあったダイヤモンド風の模様が装飾された左腕の籠手を勇人に渡した

 

慧音「……持っていけ」

 

勇人「ん?これは?」

 

慧音「これは人工ダイヤモンドとナノマテリアルを化合して作った勇人専用の盾『ファイヤーミラー』だ……これさえあれば『超重力砲』に耐え、一万倍にして返せる盾……いや籠手だ」

 

勇人「……何か〇イア〇マンに出てきそうな武器だな」

 

群像「どちらかと言うと『メカゴジラ』だと思いますが……つまり『対超重力砲』の盾……って事ですか?」

 

群像は慧音に聞くと慧音は頭を縦に振った

 

慧音「……ああ、それと二人共……死ぬんじゃ無いぞ」

 

群像「はい!ありがとうございます!」

 

勇人「……勿論」

 

二人は意気揚々と医務室から出て行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後 神城会総本部内の造船所にて

 

勇人「待たせたな」

 

柏木「気にすんな、んで作戦は?」

 

群像「作戦は俺とお祖父ちゃんがイオナに乗り、それ以外はタカオに乗り、二人を迎え撃つ」

 

勇次「……兄貴達が『囮』になるのか?」

 

勇次は勇人に聞くと勇人は否定し、答えた

 

勇人「ちげぇよ、アイツらは潜水艦だから、同じ土俵で闘えるのはイオナだけだからな」

 

タカオ「つまり私達はお祖父様の『後方支援』……という訳ね」

 

勇人はタカオの結論に肯定すると柏木は勇人に聞いた

 

柏木「……何か対策があるのか?優花の話ではATフィールドすら破られたって話だ」

 

勇人「……大丈夫、俺には『これ』……『ファイヤーミラー』がある」

 

勇人は先程の籠手を見せると柏木は納得し、答えた

 

柏木「『ファイヤーミラー』か……それなら大丈夫だ」

 

金剛「柏木大将、その『成金丸出しの悪趣味』な籠手は何デスか?」

 

柏木「悪趣味な装飾については同意するが……ファイヤーミラーについてはタカオの中に入ってから説明する……いくぞ!」

 

勇人「ああ!ジッチャンは予定通り『弾道ミサイル』の発射の準備をしてくれ」

 

俊夫「分かった!気を付けるんだぞ!」

 

全員「ああ(はい)!」

 

勇人達は各軍艦に乗り込み、伊400、伊402を迎え撃つ為、出撃し始めた……『やられた仲間』の為に……


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