Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第36話「先代の意志、次世代に……」

脱衣場でのトラブルから数時間後 1800 食堂にて

 

霧島「マイクの音量大丈夫?チェック!ワン!ツー……よし!!」

 

蘭側の霧島「それ私の台詞なんですが……」

 

霧島「……アァ?」

 

蘭側の霧島「……いえ何でもありません」

 

蘭側の金剛「霧島、youの台詞でもあり『アッチ』の霧島の台詞デース……そこは目を瞑りなサーイ」

 

蘭側の霧島「……そうですね」

 

金剛「アッチの私……sorryデース……何時もはテートクや柏木大将に言われてましたので……」

 

蘭側の金剛「気にしていないデース!」

 

蘭側の比叡「アッチの金剛御姉様に私、本当に私達が加賀さんの歓迎会に参加しても良いのですか?何か申し訳ない様な……」

 

蘭側の榛名「……本当に良いのですか?」

 

比叡「良いの良いの!司令も『飯はみんなで食べた方が楽しいから参加させろ』と言っているんだから」

 

金剛「yes!dinnerはみんなで食べた方が美味しいネー♪」

 

榛名「そうですよ、ささっ……アッチの金剛御姉様達は席に着いて下さい」

 

夕立「此方の席が空いているッポイ」

 

時雨「そうだね、座ろっか」

 

白露「イッチバーン乗り!」

 

春雨「白露姉さん、最初に座るのは加賀さんですよ」

 

村雨「……もう、席に座る前に料理を運んで!」

 

千歳「歓迎会と言えば……酒よ!!」

 

隼鷹「ヒャッハー!宴だ!千歳!酒を持っt……飛鷹「あんたらが先に飲んでどうするの!」」

 

ゴン!!

 

隼鷹「痛っ!!良いじゃねぇかよ!!」

 

飛鷹「駄目に決まっているでしょ!!しかも提督が加賀さんの為に態々、故郷から取り寄せた日本酒を銀蠅して!!これは没収!!」

 

千歳「飛鷹のケチ!!鬼!悪魔!鷹!虎!飛蝗!!」

 

千代田「タトバ!?じゃなくて、千歳お姉ぇも飲まないの!!提督に叱られるよ!!」

 

ワイワイ……

 

ガヤガヤ……

 

食堂では佐世保鎮守府の艦娘達を筆頭に加賀の歓迎会の準備をしており、皆急ピッチで食事や酒を出していた

 

蘭「はいはい退いて退いて!!オードブル持ってきたよ!!」

 

蘭側の赤城「ジュル……」

 

蘭側の加賀「……ゴクン!」

 

蘭「……まだ食べるんじゃ無いぞ」

 

蘭側の一航戦「分かってますよ!!」

 

勇人「ラーーーーン!麻婆春雨出来上がったから持っていけ!!」

 

春雨「司令官、呼びましたか?」

 

勇人「蘭に言ったんだが……まぁ良い、春雨、悪いが麻婆春雨を運んでくれないか?後、足柄……カツは出来たか?」

 

足柄「勿論!」

 

勇人「んじゃ春雨は白露、村雨を呼んで麻婆春雨とカツを運んでくれないか?」

 

春雨(ッ!?私達を覚えてくださったのですね!?)

 

春雨「はい!喜んで♪」

 

摩耶「……提督、何で此処に居るんだ?加賀さんを連れて鎮守府を案内してたんじゃ……」

 

厨房で野菜を切っている摩耶は何故、勇人が厨房に居る事を聞くと勇人は笑いながら言った

 

勇人「アイツの面倒は赤城、鳳翔、明石に押し付けた」

 

摩耶「なーんだ♪……ってオイ!本来は提督の役目だろうが!!赤城さん達に押し付けんな!!」

 

武蔵「……まぁ良いじゃないか、再び提督の料理にありつけるからな」

 

大和「そうですよ……モグモグ……ゴクン!うん!流石提督!味付けもバッチリですね♪」

 

勇人「大和!!お前!!勝手に食べてんじゃねぇ!!」

 

大和「え?私はつまみk……味見をしていました」

 

勇人「……蘭の方の比叡!!俺の所の大和がお前のカレーを食べt……大和「ごめんなさい!!誘惑に負けました!!」……なら我慢しろ!」

 

勇人はつまみ食いをしてた大和を一喝すると比叡が勇人に近付いてきた

 

比叡「司令!これの味見をお願いします!」

 

勇人「ん?パンか……そして匂いから察するに中身はカレーか……もぐ……フッ……やれば出来るじゃねぇか……比叡、それを大量に作れ、但し蘭の方の比叡には作らせるな!分かったか?」

 

蘭側の比叡「それ、どういう意味ですか!!」

 

比叡「っ!?本当ですか!!分かりました!!気合い!入れて!作ります!!ウォォォリャャャャ!!」

 

比叡は勇人に誉められたのか、嬉しそうに厨房でカレーパンを作り始めると勇人の補助をしていた金剛が近付き、微笑みながら言った

 

金剛「フフッ、テートクも実は『知っていた』のですネー♪」

 

勇人「当たり前だ、毎晩厨房から龍飛さんの怒鳴り声と比叡の駄洒落染みた悲鳴が響いていたからな……食うか?」

 

勇人は食べかけではあるが、比叡特製のカレーパンを差し出すと金剛は嬉しそうに言った

 

金剛「testingデスネ♪モグモグ……ん!?It's delicious♪美味しいデーs………ッ!!!It's hot!! テートク……water please!!」

 

勇人「……こればかりは人の好みだな……はい」

 

比叡特製のカレーパンが辛すぎたのか、辛さで悶絶した金剛に水をあげると、金剛はコップに入ってた水を一気飲みをし、辛そうに言った

 

金剛「Thank You………ア"ァ"~……辛すぎて死ぬかと思った……」

 

勇人(……キャラ崩壊しかけているぞ……金剛……)

 

何だかんだなりがらも、着実に歓迎会の準備を進めていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 佐世保鎮守府内の岬にて

 

赤城「……着きました」

 

花と酒を持った赤城と明石は加賀と鳳翔を連れて『ある場所』に居た

 

加賀「赤城さん……これは……『墓』?」

 

鳳翔「それに……『慰霊碑』……」

 

そう、二人が連れてきた場所は勇人達が造った『墓』と『慰霊碑』だったのだ

 

加賀「赤城さん……何故、ここに?」

 

赤城「……加賀さんと鳳翔さん……何故、此処は『元ブラ鎮』みたいに精神的に病んでいる艦娘がいない『理由』を知っていますか?」

 

赤城の質問に二人は先程の勇人の説明を思い出し、答えた

 

加賀「……自身の精神が崩壊しない様に……」

 

鳳翔「本能的に司令や人間に殺意を向けていた……ですよね?」

 

鳳翔は赤城に質問で返すと、赤城は頷きつつ答えた

 

赤城「はい……ですが『それだけでは無い』のです」

 

加賀「……それはどういう事ですか?」

 

加賀の質問に赤城は微笑み、優しい口調で答えた

 

赤城「あの子たちは『希望』を捨てなかったのです」

 

鳳翔「希望?それは一体……」

 

鳳翔は意味を含んだ説明をした赤城に聞くと明石が赤城の代わりに答えた

 

明石「……提督……いえ『上城勇人』と言う『存在』です」

 

加賀「提督が!?」

 

赤城「はい……ここはショートランドの元提督の息子がブラック鎮守府を作り上げたのは知っていますよね?」

 

鳳翔「……はい」

 

鳳翔は堤下を思い出し、俯きながら言うと赤城は再び説明した

 

赤城「実は、その時『とある艦娘』が提督……勇人さんの本来の『初期の秘書艦』として選ばれたのです」

 

加賀「初期の秘書艦!?それって赤城さんの事では無いのですか!?」

 

加賀は赤城の言葉に驚き、聞くと赤城は頭を横に振り、答えた

 

赤城「私ではなく……本来の秘書艦は吹雪さんです」

 

鳳翔「吹雪ちゃん……が……でも何故、司令は吹雪ちゃんではなく赤城さんを選んだのですか……吹雪ちゃんを『捨てて』まで……」

 

鳳翔は怒りを含んだ声で言うと明石は俯いた表情で答えた

 

明石「『選んだ』のではなく『選らばなざる』を得なかったのです……何故なら……」

 

吹雪「あの『事件』の前日、私が堤下『前』提督に半年間監禁され、大本営に『轟沈』として処分されました……そして監禁いえ轟沈扱いにされた翌日が……」

 

鳳翔「『大本営襲撃事件』……赤城さんが深海棲艦から艦娘として復活し、司令の左腕の欠損そして司令が人間を辞め『艦息』として生まれ変わった事件ですね……ってか吹雪ちゃん!?何で此処に!?」

 

吹雪「司令官が歓迎会の準備が終わったから呼んでこいと言われましたので……」

 

加賀「……吹雪さん、ちょっと聞きたい事があるのだが……」

 

吹雪「出来れば手短にお願いします、皆さんお腹を空かせていますので……」

 

加賀は脱衣場の件で『引っ掛かる所』があったのか、吹雪に自身が『引っ掛かる所』を打ち明けた

 

加賀「分かったわ……単刀直入に言うが、何故提督……上城勇人を信用するの?貴女も堤下のせいで『人間不信』や精神が病んでいる筈だが……」

 

 

加賀は吹雪に勇人の説明で『引っ掛かる所』……そう堤下の悪行で少なからず人間不信や精神が病んでいる筈なのに『短期間』いや『彼だけ』すぐに信頼している事を聞くと吹雪は理解したのか「成る程……」と言い、加賀の説明について答えた

 

吹雪「実は、私……いえ私や足柄さん、天龍さん、そしてイムヤさんが司令官……勇人さんが着任する前から連絡を取り合っていたのです」

 

鳳翔「……つまり彼は着任する前から此処の状態を『知っていた』のですね?」

 

鳳翔の説明に吹雪は頭を横に降り、答えた

 

吹雪「いえ、私が轟沈処分されるまでは知りませんでした……いえ『言わなかった』のです……言ったら勇人さんが此処に着任しなくなる……そして堤下前提督の悪行で人間に殺意を持った人達を治してくれないと思って……」

 

加賀「だが彼は……『知ってしまった』いえ『知ってても』尚、吹雪さん達の所に……」

 

加賀は吹雪の説明を纏めると吹雪は俯きながら頷いた

 

吹雪「……だから柏木大将が堤下前提督を捕まえた後、勇人さんが着任しても危害が加えない様に、私を初め足柄さん達で、みんなを説得したのです……そして……」

 

鳳翔「全員までとは行かないが理解してくれた……という訳ですね」

 

吹雪「……はい……グズッ……すみません……もう着任の事で泣かないと決めたのに……」

 

明石「吹雪さん……」

 

吹雪は当時の不甲斐なさ……勇人が着任し気持ちよく歓迎出来なかった事を思い出したのか少し涙目になり答えると赤城は吹雪の頑張りを認めたのか、微笑みながら言った

 

赤城「いいえ吹雪さん、貴女は提督……勇人さんの為に頑張ってくれました。貴女達の頑張りがあってこそ『ここまで』回復したじゃないですか……」

 

吹雪「で……でも……私……勇人さんに……迷惑を……赤城「ううん、その事は勇人さんが一番良く知っている、勇人さんだって『吹雪が居なければもっと酷くなっていた……アイツに感謝しないとな』……と」……ッ!?」

 

パフッ……

 

赤城「おっと……もう我慢しなくて良いのですよ」

 

赤城は吹雪を慰めると吹雪は自身の頑張りが認めてくれたのか、はたまた自身の不甲斐なさを許してくれたのか、赤城に抱き着き、何かが吹っ切れたかの様に泣き始めた

 

吹雪「……ありがとうございます……ウワァァァン!!」

 

赤城「クスッ……」

 

加賀「……そういう事でしたか……」

 

明石「……彼女達が、ここまで『強い』理由は提督……『上城勇人』……いえ『救済龍』という希望の光があったからですね」

 

加賀「……先代の一航戦達も堤下に殺されるまでは希望を捨てなかったのですかね?」

 

鳳翔「……いいえ、『死んでも』尚、捨てなかった……今の明石さんの言葉で漸く先代の加賀さんと赤城さんの『遺書の内容』の意味が分かったわ」

 

一航戦「遺書?」

 

二人は吹雪のお蔭で『引っ掛かる所』が無くなり納得し、鳳翔は嘗て先代の一航戦の遺書の内容を思い出し、理解すると一航戦が鳳翔に聞くと、懐から遺書を取り出し答えた

 

鳳翔「龍の子は必ず救ってくれる……と」

 

吹雪「赤城先輩に加賀先輩……」

 

加賀「龍の子?誰の事を言っているのですか?」

 

赤城「フフッ……加賀さん、『龍の子』とは艦守派の人達が当時、訓練生だった勇人さんに付けた『渾名』なんですよ。ちなみに『龍』とは今では勇人さんが中心に付けられていますが、当時は勇人さんの『お父さん』である『上城一馬』元帥の『通り名』として浸透しきっていたのです」

 

加賀「……そうでしたか」

 

明石「当時は堤下前提督にバレない様に提督の事を『龍の子』と誤魔化し続けてましたからね……まぁ、先代の二人が解体……処刑を行った時は堤下前司令と私しか居ませんでしたので吹雪さんが知らなかったのも仕方なかったですから……」

 

吹雪「そうだったのですか……」

 

鳳翔「……私は未だに前司令を許していません……そして先代の二人が私……いえ私達の事を恨んでいると…」

 

鳳翔は先代の二人が解体したのを思い出し、吹雪同様に救ってやれなかった悔やしみから涙を堪え、握り拳を作ると背後からが聞こえた

 

勇人「鳳翔、アイツを恨んでいるのなら加賀みたいに俺にぶつければ良いじゃねぇか……但し歓迎会が終わってからな」

 

吹雪「司令官!?何故此処に?」

 

吹雪の質問に勇人は呆れながら言った

 

勇人「お前らが遅すぎるから呼びに来たんだよ……それに鳳翔に明石、いい加減『許したら』どうなんだ?」

 

勇人の言葉に明石は驚き、鳳翔は癪に触ったのか怒りの篭った強い口調で答えた

 

明石「ッ!?一体何を……」

 

鳳翔「貴方に何が分かるのですか!?私達は先代の二人が処刑されるのを黙って見てたのですよ!!それに前司令は私達を道g……勇人「ああ、確かにアイツはお前達艦娘を道具として扱った事に関しては、お前の気持ちも分かるし許さない気持ちも共感出来る……だがな……一つだけ言わせてくれないか?」」

 

勇人は二人に優しく、そして諭す様に言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「……もう、あの二人……いや『プリンツ達を助けれなかった自分自身』を許したらどうなんだ?」

 

勇人は二人に優しく、そして落ち着いた口調で言うと鳳翔は勇人の言葉を否定し答えた

 

鳳翔「私が……司令!私は……」

 

勇人「なら何故『泣いて』いるんだ?許さない気持ち……恨みだけなら『泣かない』筈だが……それに二人の右の手首に自傷行為の跡が何よりの『証拠』だ」

 

鳳翔「ッ!?」

 

明石「やっぱり提督には『お見通し』だったのですね…」

 

そう、二人は勇人の言葉で涙の雫を流していたのだ

明石は隠していたが、鳳翔も実は『分かっていた』のた……『恨み』よりも『助けれなかった自分』に不甲斐無く、そして責めていたのであろう右の手首に自傷行為……リストカットした跡が多数あったのだ

 

勇人「……アイツらの後を追うつもりだったんだな?」

 

鳳翔 明石「……」

 

勇人の言葉に二人は頷くと、勇人は呆れたのか溜め息を出し、答えた

 

勇人「馬鹿かオメェラは……それはアイツらが『望んで』いた事なのか?違うだろ、アイツらは『希望を捨てるな』……つまり『生きろ』とお前達に託しただろうが!それをお前はアイツらの望みを無駄にするつもりか!!」

 

鳳翔 明石「ッ!?」

 

一航戦「提督……」

 

吹雪「司令官……」

 

勇人は最初は呆れてたが気持ちが昂ったのか、徐々に強く怒りの篭った口調で言うと二人は勇人の言葉……いや散って行った仲間達の望みに気付いたのか、自身が行っていた愚かな行為に悔やむ様に顔を顰めっ面になり握り拳を強く握り、悔しながら勇人に言った

 

鳳翔「……私達は……彼女達の望みを無駄にしようとしたのですよ……そんな弱い私達を……みんなが許してくれるのですか……」

 

明石「そうですよ……私なんて……弱かったら、この手で……」

 

二人は勇人に言うと、勇人は二人に近付き、頭を撫で、微笑みながら答えた

 

勇人「弱かったら俺みたいに鍛えて強くなれば良い、過去の自分を倒せる位にな……それにオメェラは『生きている』じゃねぇか……もし『それ』を許さない連中が居たら片っ端から『納得させる(拳で黙らせる)』からな」

 

鳳翔「司令……」

 

明石「提督!」

 

ポフッ……

 

勇人「おっとと……鳳翔……明石……」

 

鳳翔 明石「……胸、お借りしても良いですか?」

 

勇人「……ああ」

 

鳳翔「ありがとうございます……」

 

明石「……」

 

二人は勇人に抱き着き、顔を勇人の胸に埋めながら静かに泣き始め、勇人は優しく二人の頭に手を乗せ、撫でた

そう、二人の罪を許し、優しく迎えるかの様に……

 

赤城「『弱かったら鍛えて強くなれば良い』……提督らしいやり方ですね……」

 

加賀「……少し過激な提督ですが赤城さんや吹雪さん達が彼を慕う気持ちが分かりました」

 

吹雪「……『少し』ではないのですが……って!?司令官!此処に来た『本来の目的』を忘れてますよ!!」

 

勇人「あ!?そう言えば……」

 

勇人は本来の目的を思い出した途端……

 

金剛『テートク!!hurry up!!大和hotelが……』

 

霧島『マイクチェック……している場合じゃなかった……司令!早く来てください!!飲兵衛の連中が……』

 

蘭側の金剛『比叡!stopデース!!悔しいからってcookingしないで!!』

 

蘭『兄さーーーん!!!早く来てくれーーー!!』

 

大和『もう我慢出来ません!先に……痛ッ!?武蔵!何するの!?』

 

武蔵『先に食べるな馬鹿姉ぇ!!提督よ!早く来てくれ!!』

 

優花『伊勢さんも飲んでないで手伝って下さい!!勇人君!!早く来てぇーーーーー!!収拾が着かないよぉーーーーー!!』

 

勇人「はぁ……あの馬鹿共が……」

 

そう金剛達は歓迎会が開かれず、暴れ回った飲兵衛や大食い達を止める為に態々、鎮守府のスピーカーを使って呼んでいたのだ

 

赤城「なら、早く行きましょ」

 

明石(……このまま抱き着きたかったのに……残念……)

 

鳳翔「クス……」

 

加賀「……提督、お腹空きました……早く行きましょ」

 

勇人「……分かった、だが先ずは……よし!行くか」

 

勇人は墓に御参りをし、赤城達を連れて歓迎会の会場である食堂に急いで向かった

満月の月の光そして静かな佐世保の海の波の音が加賀を歓迎するかの様に美しく輝き照らされていた……

 

 

 

そして………

 

 

 

 

同時刻 横須賀鎮守府にて……

 

柏木「……三笠、それは本当か?」

 

三笠元帥「……ええ、『アイツら』が来たわ……」

 

三笠元帥は『とある書類』を柏木に見せ、柏木は書類の内容を見て、何時ものふざけた顔付きから真剣な顔付きになり再度、確認するかの様に言った

 

柏木「……これがマジなら勇人の所で『対アイツら用』の艤装を開発しないとな……」

 

三笠元帥「……ええ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三笠元帥「『霧の艦隊』そして『蒼の艦隊』が攻めて来る前に……」

 

 

二人の龍虎に振りかかる『トラブル』と共に……

 

 

第3章「友との再会」 完

 

 


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