Admiral of Roughneck~From black to white~ 作:八意 颯人
2週間前 0930 大本営 横須賀鎮守府 正門前にて
勇人「全く、妖精達のお陰で愛車が直って良かったぜ……しかもご丁寧にATとMTの両方ができるミッションを搭載してくれるとは……泣けるぜ」
優花「ウップ……飛行機酔いしてしまった……よく宮崎の新田原基地のC-1輸送機を借りれたわね……」
勇人「なぁに……そこの司令と『お話』をしてな」
優花「まぁ……お陰で艤装を運搬する事が出来たから良いけど……」
長門「オロロロロ……このビックセブンが……」←当時の秘書艦
吹雪「凄いです!輸送機って、こんなに速かったのですか!」
勇人「……おい、長門、大本営の前で吐くなよ、それに吹雪、何故お前がいるんだ?」
吹雪「三笠教官に『司令官と優花さんと一緒に来てくれないか?渡したい物がある』と……だから優花さん……しゃなかった桜花研修生の入隊手続きのついでに行こうと思い付きました!」
優花「まだ軍人じゃないから普段通りで良いよ、ブッキー」
勇人「……思い付きました……じゃねぇだろ!それを出発前に言えよ!」
勇人達は優花を入隊手続きしに大本営にやってきたのだ
勇人「しかし……最近物騒になったのか憲兵が多いな……まさか、あの『日本解放軍』とか言う、ふざけた『テロリスト』絡みなのか?」
勇人(しかし憲兵達の服装……何か変だな……)
勇人は今の横須賀鎮守府の様子を見て違和感を感じ、当時、話題になったテロリスト『日本解放軍』の事で頭を抱えながら言った
長門「多分……いや十中八九、間違いないな」
勇人「……ったく、あいつ等のせいで未だに寝不足、資材枯渇のWパンチで本調子じゃねぇのに……」
優花「そうだね……まぁお陰で佐世保鎮守府とショートランド拍地には犠牲者、負傷者が出なかっただけでも良かったね……他の鎮守府や拍地は、かなりの負傷者、犠牲者が出ているからね……」
勇人「そうだな……しかし、ふざけた野郎達だな……」
優花「全くだよ、鎮守府を潰すなんて……狂気の沙汰としか言えないよ……」
長門(その佐世保鎮守府を攻めた『ふざけたテロリスト』をたった『二人』で壊滅させる貴方達の方が狂気の沙汰としか思えないのだが……しかも艤装無しの丸腰で……ヤクザですか……)
吹雪(長門さん、優花さんと司令官の家元がヤクザ一家だと言うのを忘れていませんか?)
大和(……そうだったな)
勇人「まぁな……さて!早く母さんの所に行って入隊手続きしに行くぞ、後、艤装着けておけよ……嫌な予感がするからな」
長門 吹雪「はい!」
勇人「……所で優花、何故アイツらは呆れているんだ?」
優花「さぁ?」
勇人と優花は長門、吹雪が何故呆れているのか疑問を抱きつつ、そのまま横須賀鎮守府の教官達が集まる部屋『研修生指導相談室』に向かった
研修生指導相談室に向かっている道中……
なぁ提督……あれが……
ああ、親の七光りで有名な佐世保鎮守府の提督の上城だ
全く、新米が長門を連れてよ……妬ましいわ
しかも半年位前の事件で『真っ先』に逃げたらしいぞ……
えー!?マジ有り得ない……
目障りデース!!いい加減消えて欲しいデース!お前みたいなのがいるから私達の所はブラック鎮守府のままデース!!
提督の風上にも置けない糞提督だわね……
可哀想だわ……あの子達、私達以上にブラック鎮守府に配属になって……
ヒソヒソ……
ブチッ!!
勇人「アァ!?テメェラ!!言いたい事があるのなら直接言え!!相手するぞコラァ!!!!」
優花「……
長門「……ビックセブンの私や蒼白龍である提督に喧嘩売るなんて良い度胸しているではないか!買うぞヘタレ共!」
ビクッ!!
三人は勇人にうしろ指を刺し、非難、中傷している他の提督や艦娘達に殺気を飛ばし、睨み付けると他の提督や艦娘達は罰の悪そうな表情で俯いた
吹雪「司令官……」
長門「提督……早く向かいましょう」
優花「全く、アイツら……自分達の行いを棚に挙げ勇人君に酷い事を……しかも半年前の事件を自分達の手柄に……いい加減キレそうだよ……」
勇人「……俺も問題起こしたく無いから早く行くぞ」
勇人達は他の提督や艦娘達のせいで重い空気になりつつ、研修生指導相談室経へ向かった
数分後 研修生指導相談室にて
軍服の男「貴方が敷島型戦艦……いえ金剛型イージス艦の三笠殿に横須賀鎮守府、第2前線基地司令の上城一馬元帥に第2前線基地の工作艦の明石ですか?」
一馬「……だとしたら何の様だ?」
三笠「一馬……」
明石「提督……」
一馬は軍服の男に銃を向けられていた
そう、その軍服の男こそがテロリスト『日本解放軍』のメンバーの一人だったのだ
一馬もまた、机の下に隠しつつ、某セガールが愛用する拳銃『コルド・ガバメント』を構えテロリストに向けて照準を定めた
コッ……コッ……
一馬(……ふっ、来たか……)
一馬「大丈夫だ……そろそろ『来る』はずだ」
軍服の男改め『テロリスト』「ふっ、観念した様だな……お前達の御命、頂戴すr……一馬「怪我したくなければ此方に来い」……ハァ?貴様は何を言っt……」
ドカッ!!
軍服の男「グハッ!」
勇人「よぉ親父に母さん、明石……ん?あれ?扉の前に誰か居たのか?」
優花「……ブッキー……ナガモン……これが海軍式の入室の仕方なの?」
吹雪「そんな訳無いじゃないですか!!それと司令官!扉を蹴飛ばして入らないで下さい!!まったく……」
明石「あははは……相変わらずですね勇人さんは……」
勇人は扉を勢いよく蹴り開け、扉が勢いよく開いた弾みでテロリストは扉に当たり、吹き飛んだ
長門「そこの御方、大丈夫でs……一馬「長門!そいつに近付くな!!」……え?」
一馬は長門がテロリストに接近するのを阻止しようとしたが……
テロリスト「今だ!死ねぇぇ!」
テロリストは大和に向けて拳銃を構え、照準を合わせたが……
長門「甘い!」
パシッ!
テロリスト「イッ!!」
パン!
長門「なっ!?しまっ……」
パシッ!
勇人「……」
ポトッ……
テロリスト「なっ!?」
長門はテロリストの拳銃を叩き払い照準を外したが、テロリストは叩かれた弾みで照準は勇人に向けて発砲したが勇人は発砲された弾を鷲掴みし、掴んだ弾を床に落とした
勇人「おい長門、まだ俺に恨みでもあるのか?」
長門「提督!?これは故意でやったわけではないが……ごめんなさい……お怪我は!?」
勇人「……皮が少し剥けた位だな」
三笠 吹雪 長門 優花 明石「デスヨネー」
一馬「いやいやいや!普通は死んでいるぞ!?」
三笠「普通の『人間』ならね……」
明石「提督、勇人さんの身体は……」
一馬「あ……そう言えば、そうだったな……」
一馬は勇人の身体の事を思い出し、納得すると倒れているテロリストは起き上がろうとしたが……
テロリスト「この………化け物m……勇人「寝てろ!!」」
ドカッ!!
テロリスト「ブファ!!」
明石(うわ……エグッ!?)
勇人はテロリストの顔にサッカーボールを蹴る様に蹴り飛ばし、テロリストを気絶させた
勇人「んで、何で軍の本部にテロリストが紛れているんだ?」
三笠「多分、憲兵に変装して……」
勇人「警備ザル過ぎるぞ……オイ!起きろ!」
勇人は気絶しているテロリストを叩き起こした
テロリスト「うぐっ!!」
勇人「お前達は今話題のテロリストか?何故こんな真似をしたんだ?」
テロリスト「ふん!我々は腐りきった貴様達に報復を与え、全てを変えるためにやったのだ!!」
勇人「……成る程な、だが罪の無い艦娘や人間に危害を与えるのは頂けないな」
テロリスト「ふん!罪の無い人間だと?笑わせるな!貴様も人を殺した『殺人鬼』……我々と同じ自分の為に人を殺しただろうが!」
勇人「……ああ、確かに俺は人を殺した……だがテメェラみたいな『くだらない』理由と一緒にするな!」
ガチャ!!
勇人「ん?憲兵……まさか!?」
テロリスト「ふっ……」
勇人はテロリストを押さえつけ、怒鳴ると4人の憲兵が入ってきた
だが、勇人は今入ってきたのは『憲兵』では無い事に気付き、怒鳴った
勇人「親父!母さん!長門!吹雪!明石!コイツらを取り押さえろ!!憲兵に変装したテロリスト共だ!」
勇人は怒鳴ったが……
テロリスト2「……死ねぇ!!」
パン!
一馬「ウグッ……」
テロリストの一人が一馬の腹部に弾丸を放ち、腹部に当たった一馬は踞っていた
明石「提督!?しっかりして下さい!!」
長門「貴様達……覚悟しろ!全主砲、撃てぇ!!」
三笠「一馬ぁぁぁぁぁ!!貴様らぁぁぁぁぁ!!」
吹雪「許さない!!許さないんだから!!」
ズシャ!
ドーン!
一馬が撃たれた事に三笠はテロリストを切り殺し、長門、吹雪は主砲でテロリストに向けて発射し、部屋に居たテロリスト全員を木っ端微塵に吹き飛ばした
優花「上城元帥!?大丈夫ですか!?」
一馬「ああ……しかし油断したな……」
勇人「母さんに優花、それに明石、直ぐに親父の応急手当を……抜錨!長門、吹雪、行くぞ」
勇人達は一馬を三笠、優花、明石に任せ、広場に向かった
そう、海軍創設以来の悪魔の戦場に……