Admiral of Roughneck~From black to white~ 作:八意 颯人
0745 食堂にて
赤城「……これは……」
勇人「ひでぇ有り様だな……」
二人は食堂の『ある現状』に愕然としていた
それは……
銀髪の少女「間宮さん『補給』お願いします」
間宮と呼ばれた女性「はい響ちゃん………」
コトッ……パラパラ……
銀髪の少女改め『響』「スパスィーバ……」
そう出されたのは御盆の上に重油が入ったコップに皿の上に弾薬を載せた『だけ』だったのだ
二人は、この状態に苛立っていると武蔵は不満が入っているのか、強い口調で言った
武蔵「これが『この鎮守府』での『食事』いや『補給』だ!貴様達『提督』が私達を……大和「武蔵!」……すまない」
勇人「ちょっと厨房に行ってくる……」
赤城「私も御供します……」
大和(あの時以上の殺気に艤装………何か嫌な予感が……)
武蔵(まさか『カチコミ』するんじゃ………)
大和(まさか……)
武蔵は感情的になりすぎて勇人の『禁句』を言いかけると大和が一喝して止めると赤城は艤装を着けて勇人と一緒に食堂の厨房に足を運んだ……凄い剣幕のまま……
食堂の厨房にて
勇人「間宮ァ!!伊良湖ォ!!」
間宮「ヒッ!!貴方は誰ですか!?ここは関係者以外は……赤城「関係者です!」……あ……赤城さん!?」
伊良湖と呼ばれた女性「ヒッ!!こ……この制服は提督!?今度の提督はヤクザですか!?」
勇人「誰がヤクザだ!?アァ!?人が気にしている事を言うんじゃねぇ!!」
伊良湖「ヒィィッ!!!」
大和 武蔵(ガチでカチコミしたぞ!?ヤクザ顔負けの暴れっぷりで!?)
勇人と赤城は『こんな食事』を与えている二人に怒鳴り散らすと食堂から野次馬が見にきた
響「……まるでキレた時の霧島さんみたいな人だ……」
お団子ヘアーの少女「ヒィィッ!!!那珂ちゃん、この人が新しい提督なんて嫌だよぉ!比叡さん止めてください!!」
巫女服を着たセミロングの女性改め『比叡』「ヒェーーーーッ!!!無理無理無理!!」
ガヤガヤ……
夕立「うわ……意外とおっかない人っぽい……」
武蔵「私達はこんな
大和「喧嘩売ってたのですね……って止めないと不味いですよ!!止めに行きましょ!」
夕立「無理っぽい!ってか武蔵さん達が止めに行った方が良いっぽい!」
武蔵「止めたいのは山々だが、あの膝蹴りで大破してしまったからな……」
夕立「一蹴りで一発大破!?提督さんって何者っぽい!?」
大和「まぁ彼は
三人は半暴走している二人を黙って見ていると厨房に和装の黒髪の女性が割り込んできた
和装の黒髪の女性「間宮さん!伊良湖さん!どうかしまし……赤城さん!?それに貴方は……」
間宮 伊良湖 赤城「鳳翔さん!?」
勇人「アァ?『龍飛』さんか?」
和装の黒髪の女性改め『鳳翔(龍飛)』「私の事をそう呼ぶって事は貴方だけですよ『若』いいえ『司令』」
黒髪の女性『鳳翔』は勇人の事を『若』と言うと勇人は安堵したのか、鳳翔に質問した
勇人「良かった……あの『糞親父』の方の龍飛さんだったのか……ってか何時から来たんだ?」
鳳翔「私は昨日、ここに配属が決定して、先程、着任して来たのです……って若!?一体どうしたのですか!?こんなにボロボロで!?」
川内 武蔵 大和(ドキッ!?)
霧島(ブーッ!?ちょ!何で鳳翔さんが!ってか『若』ァ?アイツの実家はヤクザですか!?)
鳳翔は今朝から、前提督に酷い扱いを受け恨んでいる連中に攻撃されて服がボロボロになっていたのだ
そして鳳翔の発言に食堂に座っていた大和と武蔵、そして別席で
勇人「なぁに、ここの鎮守府の艦娘達から
勇人は鳳翔に質問すると鳳翔は即答で否定し、勇人と赤城が怒鳴り込んだ理由を察すると勇人は鳳翔の推理力の高さに安堵し、鳳翔は微笑みながら言った
ちなみに何故勇人は、鳳翔の事を『龍飛』と呼ぶのかは後々説明するが『龍飛』という名前は第二次世界対戦時、鳳翔は軽空母になる前の国の案の名前が『特務艦 龍飛』という案が出たが、国家予算や条例等、色々な制約が入り、急遽、製造途中の龍飛を改良されたのが『軽空母 鳳翔』であるのは余談である
鳳翔「それはなりよりですね♪では赤城さん、今私が持参した食材が『パイナップル』、『海老』に『豚肉』そして多少の調味料と野菜しか無いので『アレ』を作ってくれませんか?」
赤城「勿論です!さ、早く作りましょ!!」
鳳翔は赤城に『とある料理』を作る様にお願いするど赤城は空腹なのか即答で答え、調理し始めた
そして…
トントン…
ジュー……
赤城「出来上がりました♪」
勇人「ウ~ン♪上々だな♪」
赤城「台詞取らないで下さい!」
間宮 伊良湖「うわ……美味しそう」
鳳翔「酢豚とエビチリですね♪」
勇人「龍飛さん、わざと酢豚とエビチリの食材しか持ってこなかったのか?」
鳳翔「いえいえ、偶然です♪」
武蔵(これが『食事』いや『酢豚』それに『エビチリ』か……食欲がそそるようなスパイシーな匂いや、それにいて具沢山な野菜や豚肉に炊きたてであろうホカホカの白飯……耐えれん!)
大和「ゴクッ……美味しそう……」
夕立「食べたいっぽい!!提督さん!赤城さん!夕立達にも頂戴!!」
そう赤城が作ったのは、酢豚とエビチリである
夕立は赤城や勇人に懇願すると赤城は笑いながら言った
赤城「当たり前です♪これは『ここにいるみんな』の為に作りましたから♪」
野次馬 大和型姉妹 間宮 伊良湖「!?」
赤城が笑顔で答えると野次馬だけでは無く大和型姉妹、さらには間宮や伊良湖までもが驚き、そして…
巫女服を着た長髪黒髪の女性「あの……本当に榛名達が食べても良いのですか?」
赤城「勿論です♪だから早く御盆と食器を持ってきて下さい♪お代わりもありますから♪」
巫女服を着た長髪黒髪の女性改め『榛名』「ッ!?ありがとうございます!!」
巫女服を着た長髪ピンク髪の女性改め『隼鷹』「ヒャッハー♪んじゃ赤城さんお願いします♪」
お団子ヘアーの少女改め『那珂』「隼鷹さん!?赤城さん!お願いします!」
夕立「ポイィーーーーーー!!!!みんな狡いっぽい!!夕立が先っぽい!!」
ガヤガヤ……
赤城の発言により他の艦娘達が料理を食べようと赤城達の前に一目散に並んだ
勇人「フッ、全くアイツらは……」
鳳翔「余程『飢えて』いたのかも知れませんね♪」
勇人「かもな♪」
勇人と鳳翔は微笑みながら追加の酢豚と白米、そしてエビチリを作っていた
そして……
赤城「いただき……ってもう食べている!?」
ガツガツ…
赤城が手を合わせ食べようとしたが艦娘達は食べ始めていた
そう……
那珂「ヒクッ!美味しい……」
榛名「グズッ……榛名には勿体な……グズッ」
比叡「ヒェーーーーッ!美味しい!こんな補給初めて!!」
榛名「比叡お姉さま、これは補給じゃなくて朝食です……グズッ……」
ほとんどの艦娘達は嬉し泣きをしつつ食事をありつけていたが、中には……
大和「提督、おかわり頂けませんか?」
夕立「ぽい!夕立も!」
武蔵「夕立はともかく姉さんは自粛すべきじゃないのか?何杯目なんだ?」
余りの美味しさに御代わりを要求してきた者がいたほどだ
だが……
川内「ちっ!そうやって夢を見せてから『地獄』に落とすんだろ」
霧島「目に見えていますね……長門さん」
長門と呼ばれた女性「ああ……だが今は『腹が減っては』復讐が出来ないな、陸奥」
陸奥と呼ばれた女性「ええ……だけど見た感じ毒は入っていないわね」
勇人(はぁ?『毒』に『地獄に落とす』!?いくら前任のせいでも『これだけ』は我慢出来ねぇ!ちょっと一喝するか!)
勇人達の思いを分かっていないのか、はたまた前提督に対しての恨みなのか警戒している艦娘もいた
勇人は四人の会話を聞いたのか、追加のおかず作りを止め、四人に近づいた
勇人「おい退〇忍コンビ、俺は飯に
勇人(あの『書類』絡みなら知ってそうだしな……)
川内(何だ!今の殺気は!?死にたくないから那珂に行かせて……)
霧島(艦娘でも、こんな強い殺気を放った人なんていない筈よ!?彼は一体……榛名に行かせた方が良いですね!榛名なら………)
長門(くっ!?何だ!!『ビッグセブン』である私が臆してるなんて!)
陸奥(こっわ……この人は怒らしては駄目な人だわ……)
勇人が
四人は勇人の言葉に臆し、まともに飯が喉を通らなかったのは言うまでも無かった
なお30分後、赤城、鳳翔、勇人しか居ない食堂にて……
勇人「さぁーて♪俺の分は♪」
鳳翔「ご免なさい若、食材が……」
赤城「無くなりました!」
勇人「……
その後、勇人は昼まで、