Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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サイドストーリー その3「佐世保の御正月 by優花」

蒼霧事変から1ヶ月近く後 1月4日 佐世保鎮守府にて

 

勇人「ただいま……疲れた……後、明けましておめでとう……」

 

優花「お帰り勇人君!明けましておめでとう!」

 

勇人「おう……」

 

どうも皆さん、明けましておめでとうございます、この作品のヒロイン(仮)の桜花優花です

 

はい!そこの読者!!間違っても私の名字を『おうか』と呼ばないて!!『さくらばな』だからね!!

 

後『鬼嫁系ヒロイン』や『化け物ヒロイン』って言うな!!気にしているんだから………

 

私は横須賀で新人教育の臨時の教官の職務が終了し、車で佐世保に帰って来た『私の上司』でもあり『命の恩人』そして『旦那(仮)』こと『上城勇人』君がヘロヘロになりながら執務室のソファーに倒れる様に寝込むと勇人君は相当疲れているのか、気の抜けた緩い口調で愚痴を溢した

 

勇人「……ったく、最近の新人は口の聞き方も分かってねぇ奴が多過ぎるぞ……泣けるぜ」

 

優花「……それ、柏木大将や元帥に聞かれたら『お前が言うな』とツッコまれるよ」

 

勇人「……否定出来ねぇな、ハハハ……」

 

優花「……」

 

勇人君……相当疲れているね……笑い声すらハリが無くなっているわね……

 

なら!私が勇人君を……

 

ギシッ……

 

勇人「ん?優花?」

 

優花「……あまり上手くないけど……行くよ」

 

私は勇人君を癒す為にソファーの上でうつ伏せになっている勇人君(旦那(仮))の上に座り、勇人君の背中のツボを親指で指圧を始めた

 

ギシッ……

 

ギシッ……

 

勇人「oh……意外と上手いじゃねぇか……」

 

優花「私のテクも相当な物でしょ?」

 

勇人「……ああ」

 

フフフ……現役看護師(ナース)を嘗めないで♪多少なりとも人体のツボの場所位は知っているんだからね♪

 

これで勇人君を昇天させてやる……

 

 

私は()()な方法で勇人君を骨抜きにしようとしたが……

 

 

 

 

バン!!

 

 

 

 

金剛「Hey!テートク!!A happy new yea……ッ!?ユカリン!何をしているのデスか!?私に黙ってmake love(性行為)をして!!狡いデース!!」

 

榛名「提督、明けましておめでとうございm……ッ!?提督……何故、榛名じゃなく副提督とヤっているのですか?」

 

鹿島「副提督さん、新年早々……ナニをしているのですか?」

 

……金剛ちゃんと榛名ちゃん、そして鹿島ちゃんに止められました

 

金剛ちゃんは羨ましそうに、榛名ちゃんと鹿島ちゃんは目のハイライトが消えた状態……言わば『ヤンデレ』に近い状態になりながら私に聞くと、勇人君が私の代わりに怠惰な表情ではあるものの、簡潔に説明した

 

勇人「違ぇよ……マッサージをして貰っているんや」

 

金剛「massage!?私もヤりたいデース!!」

 

榛名「榛名もです!!そして……」

 

鹿島「そのまま、提督さんと……ウフフ♡」

 

優花「ッ!?」

 

アカン!これはヤバい事を企んでいる表情だ!三人が完全に雌豹になっている!!

 

此処は止めないと!!

 

優花「駄目に決まっているでしょ!!()()()()()()()()のアンタ達がやるとマッサージはマッサージでも『違う意味でのマッサージ』をするのを目に見えて分かるよ!!折角、健全な状態で話を進めると思ったのに……」

 

勇人「ってか、違う意味って……まぁ確かに今の三人の状態ならマッサージじゃなくて『ソ〇プみたいな事』を()()()()だな……いや、どちらかと言うと『イメ〇ラ』か……」

 

優花 金剛 榛名 鹿島「ッ!?」

 

ソー〇って……勇人君、それは直球過ぎる発言でしょ……ん?ちょっと待って……『ヤりそう』?

 

まさか勇人君もプロの人に……

 

私は……いえ私達自身の醜い感情を抑える様に笑顔で勇人君を見ると、勇人君は私の感情を察したのか、簡潔に答えた

 

勇人「一応言っておくが、シノギ(家業)で知った位だ……お世話になった事は無ぇよ」

 

金剛「そっちデスか……良かった

 

榛名「ホッ……」

 

鹿島「……提督さんの経歴を考えれば納得しますね」

 

優花「……何だ、そういう意味で知っ……ん?『知った』って事は……勇人君は童〇!?」

 

勇人「……ノーコメントだ」

 

私は勇人君に直球過ぎる質問をすると、勇人君は私の質問を黙秘すると……

 

ガチャ……

 

雪風「しれぇ!明けましておめでとうございます!!」

 

夕立「あけおめッポイ!そして、お年玉頂戴っポイ!」

 

時雨「夕立、二言目に『それ』は無いと思うが……提督、明けましておめでとう」

 

吹雪「司令官!明けましておめでとうございます!!」

 

椛「明けましておめでとうございます勇人さん」

 

一航戦「提督、新年のご挨拶に参りました。本年も私達を、どうぞ宜しくお願い致します!」

 

ニ航戦「右と同じく、ニ航戦も宜しくお願い致します!」

 

瑞鶴「以下同文!そして翔鶴姉ぇを止めて!」

 

翔鶴「ハヤちゃん~♡ヒック!今年も宜しくお願い致します♡そしてお年()を頂戴♡」

 

勇人「明けましておめでとう、そして翔鶴……種って何だ?」

 

翔鶴「フフフ♡種って言うのは提督の精……勇人「言わせねぇよ!!大体分かっていたけどさ!」」

 

優花「みんな、明けましておめでとう……一人は出来上がっているのは気のせい?」

 

私は泥酔している翔鶴ちゃんについて聞くと、瑞鶴ちゃんは暴走している翔鶴ちゃんを止めながら答えた

 

瑞鶴「……提督さんの義妹……確か『マミ』だっけ?マミが翔鶴姉ぇに酒を勧めたせいで……」

 

勇人「……泣けるぜ」

 

マミちゃん!?何してんの!!未成年が大人に酒を勧めちゃ駄目だよ!?法律的にマジでアウトだからね!!法律に関しては……うp主!!法律の説明をお願いね!

 

やれやれ……分かりました……マミが行った行為は『児童福祉法34条』に引っ掛かるので良い子も悪い子も真似をしないで下さい by うp主

 

勇人「……んで、当の本人は?」

 

瑞鶴「……三笠教官に説教を食らっている所」

 

勇人 一航戦 椛「……デスヨネー」

 

勇人君は暴れている翔鶴ちゃん(酔っ払い)を押さえ付けながら呟くと夕立ちゃんが何かを思い出したか「あっ!?忘れてたッポイ……」と呟き、勇人君に聞いた

 

夕立「そう言えば、『鹿目まどか』ちゃんだっけ?まどかちゃんが『新年の挨拶をしたいから執務室に来て良い?』と伝言を預かっていたッポイ」

 

吹雪「まどか?司令官、『まどか』って誰ですか?」

 

加賀「まさか!?……提督の彼女!?」

 

鹿島「ッ!?提督さんの!?」

 

優花「……勇人君、私に隠れて浮気って……どういう事!!」

 

私は『まどか』という人について強い口調で聞くと、勇人君は『まどか』との関係を簡潔に説明した

 

勇人「彼女じゃねぇよ……まどかは兄貴の実姉の娘……俺の()()()だ」

 

優花「え?姪っ子?」

 

金剛「イエス!」

 

榛名「凄く良い子でしたよ」

 

椛「良い子ねぇ……まぁ此処に来る用件は()()()()()()が」

 

優花「成る程ね……そして用件って、お年玉の事ね……」

 

私は、まどかちゃんとの関係や用件について納得をすると、着物を着た10代中頃のピンク色の髪をした少女が会釈しながら執務室に入り、私達に挨拶をした

 

少女「し……失礼します、勇人さんに皆さん、明けましておめでとうございます」

 

勇人「明けましておめでとう、まどか」

 

赤城「明けましておめでとうございます……まどかさん」

 

金剛 榛名「A happy new year Madoka(明けましておめでとう、まどかちゃん)♪ 」

 

ニ航戦「あけおめ、まどかちゃん」

 

優花「あ……明けましておめでとう……えーっと……『鹿目まどか』ちゃんで合っている?」

 

少女改め『まどか』「はい、伯父が大変お世話になっています……えーっと……桜花(おうか)さん」

 

あちゃ……緊張しているのか早速『間違って』いるわね、楽にして良いのに……

 

私は、緊張している彼女(まどか)の挨拶に苦笑しながら挨拶を返した

 

優花「こちらこそ……後、読み方が間違っているわ……名字は『おうか』じゃなくて『さくらばな』って読むのよ」

 

まどか「ッ!?す……すみませんでした!桜花(さくらばな)さん!!」

 

優花「フフフ……別に良いよ……読みにくかったら『優花』で構わないよ」

 

まどか「はい……此れからも伯父さん……勇人さんの事を宜しくお願い致します……優花さん……」

 

優花「宜しくね」

 

……この子が勇人君の姪っ子!?滅茶苦茶、礼儀正しい子じゃないの!?

しかも何!?この小動物みたいな可愛さは!?此れは将来、化けるかも……

 

私は勇人君の姪っ子である『鹿目まどか』について驚いていると勇人君は横目になり、私に聞いた

 

勇人「……今、失礼な事を考えていなかったか?」

 

優花「当たり前じゃない!!勇人君の周りに居る人達って()()()()()()()()()しか居ないじゃないの!!柏木大将やら勇次君やら……」

 

まどか「ブッ飛んだ人達って……そんなに……ですか?」

 

優花「ええ、勿論『()()()()()』で……だけどね」

 

まどか「アハハ……ハハハ……苦労しているのですね……」

 

金剛「……ユカリンも人の事が言えないデース

 

鹿島 吹雪 時雨「……同じく

 

優花「何か言った?」

 

金剛 鹿島 吹雪 時雨「Nothing(何でもない)!!」

 

……ったく!折角、まどかちゃんがリラックス出来たのに、余計な事を言わないでよ!間違ってはいないけどね

 

私は金剛ちゃん達を睨むと、まどかちゃんは私達のやり取りに苦笑し、勇人君はまどかちゃんに質問をした

 

勇人「んで、用件は何だ?此処は基本的に『関係者以外、立入禁止』だぞ」

 

勇人君は優しく忠告をすると、まどかちゃんは可愛らしい笑顔になり、勇人君に『おねだり』をした

 

まどか「そうでした♪勇人さん……たっくんと私のお年玉()()♪」

 

雪風「しれぇ!!雪風にも!!」

 

夕立「ポイ!!夕立も!!」

 

吹雪 一航戦「私も!」

 

ニ航戦「提督ぅ~♡私達も頂戴♡」

 

瑞鶴「マジで!?私も欲しい!!」

 

翔鶴「私はハヤちゃんとのk……瑞鶴「ゴメン翔鶴姉ぇ!当て身!!」……グハッ……」

 

結局は全員『金目当て』かい!私だって欲しいわ!!そして瑞鶴ちゃん!!グッジョブ!!

 

まどかちゃん達が勇人君に甘える様に要求すると、勇人君は溜め息を吐き、ソファーから降り、呆れながら言った

 

勇人「……だろうと思った……ゴホン!業務連絡……()()、直ちに執務室に来てくれ……此れは強制だ……以上、連絡を終わる……んじゃ、行ってくる」

 

勇人君は放送で、みんなを召集させ、執務室から出ていった

 

 

 

 

数分後………

 

 

 

長門「何だ?いきなり召集をかけて?」

 

島風「あれ?司令は?」

 

雪風「しれぇは雪風達のお年玉を渡す為に準備をしています!」

 

叢雲「お年玉って……たった『それだけ』で召集させなくても……」

 

鈴谷「まぁ良いじゃん♪初めての『正月行事』だから♪」

 

コンゴウ「フッ、そうだな……」

 

マヤ「わーい♪お年玉♪」

 

陸奥「……あれ?まどかちゃん、マミちゃんは?」

 

まどか「……説教中です」

 

ワイワイ……

 

ガヤガヤ……

 

みんなは初めてのお年玉を貰える事が嬉しいのか、少し胸を踊らせながら勇人君を待っていると、勇人君は大きいアタッシュケースを運び、ケースを机の上に置き、微笑みながら言った

 

勇人「よし!全員集まった様だな……」

 

まどか「まだマミさんが来ていませんけど……」

 

勇人「まだ続いているのか……後で渡しに行くか……それでは、今から全員にお年玉をあげるから、呼ばれたら来る様に……先ずは大和型の二人……」

 

勇人君はアタッシュケースを開き、名前が入ったポチ袋を全員に渡していった

 

そして、私を除いて全員に渡すと勇人君は最後に渡す人を呼んだ

 

それは……

 

勇人「最後に……優花、お年玉だ」

 

優花「………へ?私も!?何で!?」

 

私は本来『貰える筈の無い』お年玉が貰える事に驚き、勇人君に聞くと、勇人君は微笑みながら答えた

 

勇人「『繁さん』からだ」

 

優花「え!?お祖父ちゃんから!?何で!?」

 

勇人「繁さんに『たまには爺らしい事をさせてくれ』と渡されたからな……ほらよ」

 

優花「あ……ありがとう………ん?」

 

マジで!?あのお祖父ちゃんから……ん?だけどお祖父ちゃんは今『刑務所』に……そして、この達筆な字は……ッ!?成る程……

 

私は違和感が残るポチ袋を手に取り、違和感の原因を察し、呟いた

 

優花「これ……勇人君の字だ……」

 

勇人「ッ!?……俺が繁さんの代筆をしたんだ、違和感が出て当たり前だ」

 

優花「そっか……お年玉ありがとう、勇人君

 

勇人「……バレてたか……」

 

フフフ♪勇人君……嘘を隠すのが下手だね……勇人君が嘘を言う時は一瞬、顔が強張るからね♪それに、お祖父ちゃんは基本、お年玉を()()()()からね

 

 

 

 

 

だけど……

 

 

 

 

 

 

 

優花「本当にありがとう……私だけでは無く、()()()()まで救ってくれて……此れからも宜しくね」

 

艦娘全員「宜しくお願いします!提t(司r)……いえ、勇人さん!!」

 

これは私……ううん、この場にいる私や艦娘達とメンタルモデル達の気持ちを私が代弁すると、勇人君は恥ずかしいのか、少し赤面しつつ、気だるそうに答えた

 

勇人「分かったから全員、泣くなや……祝い事なのに……」

 

優花「フフフ……そうね、私達らしくも無いね」

 

勇人「はぁ~……全くだ」

 

まどか「ウェヒヒヒ♪何か勇人さんって『厳格な軍人』というよりかは、みんなの『優しいお兄さん』みたいな性格をしているのですね♪」

 

勇人「そうか?……どっこいしょ……」

 

勇人君は気だるそうに頭を掻き、まどかちゃんに言われて恥ずかしかったのか、少し赤面しながら椅子に座り、言った

 

勇人「さて……全員揃った所で……青葉、衣笠、古鷹、加古……カメラを回してくれ、今から全ての提督達(読者達)に挨拶をするから」

 

青葉「もう準備完了です!!では司令にまどかちゃん、お願いします!」

 

まどか「私もですか!?」

 

衣笠「そりゃ『もう1つの物語』の主役の1人だからね♪」

 

優花「そうそう♪」

 

まどか「……分かりました」

 

加古「では!よーい……アクション!!」

 

 

 

 

 

 

カン!

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「……皆さん、明けましておめでとうございます、今年も『Admiral of Roughneck~From black to white~』と……」

 

まどか「そしてサイドストーリー『魔法少女まどか☆オーガ~全てを覆す武士達~』を……」

 

勇人 まどか「宜しくお願い致します……」

 

全員「宜しくお願い致します!!」

 

 




後書きという名の舞台裏にて

さやか「あれ?私達の出番は?」

杏子「多分無いよ」

ほむら「……残念ね」

天海「仕方無いさ、時系列的には俺達はまだ出会っていないからな……という訳で……改めて……」

「「こんな駄文ですが宜しくお願いします!!」」

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