Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第17話「報復」

一馬達がハシゴしている同時刻 佐世保鎮守府付近の海域にて

 

勇人「……って訳だ」

 

勇人は救援に来た艦娘達に今回の単独出撃、艦娘以外の一般人が捕まっている事や半年前の事件、三笠の融合、柏木の援助によって三笠の復活、そして堤下達が半年前の事件の元凶だという事を全てを打ち明けた

 

長門「……」

 

吹雪「司令官……」

 

龍飛「若……」

 

鳳翔「……」

 

勇人「……だが、これは俺の……いや俺達家族の『問題』だ……そもそも半年前の事件は堤下達が裏で操っていたんだ……だから……」

 

長門「だから、あの時……『提督自ら堤下達を捕まえる』……って……」

 

長門が勇人に言うと、勇人は頷くと長門は勇人に近付き……

 

 

 

 

 

 

 

 

バチン!!

 

 

 

勇人「ッ!?何しやがる!!」

 

長門は勇人にビンタをし、泣きながらに言った

まるで長門や佐世保鎮守府の艦娘達の気持ちを代弁する様に……

 

長門「提督!!そうやって私達に頼らずに自分だけ『問題』を抱え込むのですか!!私達だって提督……いや上城中佐の『仲間』なんだぞ!!確かに最初は提督を恨んで……暗殺や反逆をしたが……それでも提督は、そんな私達の為に自身の権力やコネ等を使ってまで守り、治してくれた……私達だって艦娘であり軍人だ!だから……私達は……そんな提督に『恩返し』がしたいのだ……人として……艦娘として……提督や柏木少将、三笠教官、三笠元帥みたいな大きな力は持っていないが『私達のやり方』で提督を助けたいのだ……どうか……今回の任務、私達も同行させて下さい!お願いします!」

 

佐世保鎮守府の艦娘達「お願いします!」

 

三笠「フフッ♪さぁどうする?馬鹿息子♪」

 

龍飛「多分断っても勝手に同行すると思いますよ♪」

 

龍飛、三笠以外の艦娘達は勇人に頭を下げて懇願すると、勇人は諦めたのか溜め息をつき、言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「……今から陽動部隊と救助部隊のメンバーを言う……一度しか言わないから耳かっぽじって聞けよ……」

 

佐世保鎮守府の艦娘達「ッ!?ハイッ!!」

 

勇人は艦娘達に言うと、みんな目に力が入り答えた

 

勇人「まずは陽動部隊だ……陽動部隊は三つの部隊に編成する……まず『A(アルファ)チーム』は長門、金剛型4姉妹そして赤城!そして遠距離での陽動部隊『B(ブラボー)チーム』は二航戦、五航戦、隼鷹、陸奥……そ して囮兼内部陽動部隊となる『C(チャーリー)チーム』は夕立、龍飛さん、大和、武蔵、川内、那珂の3チーム編成だ!救助部隊は俺、雪風、吹雪、伊勢、天龍、木曾で行く!!それ以外は堤下達の見張り兼『捕虜となった一般人』の受入の準備に取り掛かれ!分かったか!」

 

佐世保鎮守府の艦娘達「はい!」

 

三笠「フフッ♪着任して間もないのに、もう提督としての板は着いてきたようね♪」

 

龍飛「そうね三笠♪あの若が……グスッ……」

 

三笠「ちょ!?何泣いているのよ?アンタが泣いてどうするの?」

 

龍飛「だって……訓練生時代は……『独りぼっち』で『仲間を頼る』事をしなかった若が……成長していて……」

 

三笠「龍飛……それアンタが言う台詞では無いと思うんだが……まぁいっか♪はいハンカチ♪」

 

龍飛「ありがとう……」

 

チーン!

 

三笠「……洗って返してよ……それ高かったんだから……」

 

雪風「司令……雪風は……」

 

雪風は再度、深海棲艦の基地に戻る事に怖がっているのか、震えながら言うと勇人は雪風の頭を撫でながら言った

 

勇人「……怖いのか?」

 

雪風「……はい……ですが、内部を知っているのは雪風達しか知らないので仕方ありません!」

 

勇人「……無理はするなよ、無理して死んだら話にならんからな」

 

雪風「ハイッ!!雪風は沈みまs……勇人「違うだろ、『雪風』じゃなく雪風『達』……だろ?休憩無しでの出撃だが大丈夫か?」……ハイッ!!大丈夫です!司令の為なら頑張ります!」

 

雪風は勇人の言葉に気合いの入った口調で答え、勇人は明石や夕張に『ある事』を言った

 

勇人「明石に夕張、捕虜になっている一般人がD-Cellに感染している可能性があるから冷凍保存している『日向』の身体を解凍、融合準備をしてくれないか?日向は『脳波』だけが動いている状態だから……上手く行くと俺みたいに『復活』出来るかもしれねぇ」

 

伊勢「え!?日向を……でも日向は……『死んだ』んじゃ……」

 

勇人「ダラ(馬鹿)!俺が『死なせない』様に怪我の治療や電気ショック等、色々と処置したんや!!分かったんなら返事をしまっし!!」

 

伊勢「提督……ありがとうございます!」

 

明石「分かりました!では至急準備します」

 

夕張「しかし……融合方法は……勇人「俺がやるから、夕張と明石は日向に心臓マッサージやAEDを使って強制的に心臓を動かして脳血管を介して酸素や栄養を送り込め!でないと手術する前に死ぬからな!」……分かりました!」

 

夕立「うわ……医療用語のオンパレードで何言っているか分からないっぽい……けど深海棲艦の基地の中で思いっきり暴れればいいっポイ!」

 

長門「そうだな♪では提督、『出撃命令』を!」

 

長門は勇人に言うと勇人は荒く、気合いの入った口調で言った

 

勇人「よし!テメェラ!準備いいか?」

 

艦娘達「はい!」

 

勇人「なら……出撃部隊……今から深海棲艦の基地にカチコむぞ!行くぞぉぉぉぉ!!」

 

三笠「ヤクザのカチコミじゃないのに……まぁいっか♪頑張れ……勇人」

 

勇人達は深海棲艦に向けて出撃し始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方 深海棲艦の基地にて

 

空母ヲ級「ハァ……ハァ……シカシ蒼白龍ガ片腕ヲ失ッテイルトハ……マァ良イ!私達ハ人質ガイルカラ問題ハナイ!流石ニ攻メテ来ナイダロ……ミンナ!通常ノ配置ニ戻レ!」

 

ヲ級は勇人が弱体化していると誤解していたのか深海棲艦達に通常通り指示をした

勇人達が攻めこむ事を知らずに……


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