Admiral of Roughneck~From black to white~ 作:八意 颯人
勇人が優香里達と交戦する数分前 佐世保鎮守府 宿舎にて
赤城「ムニャ……御腹空いたな……今の時間帯なら提督か鳳翔さんは起きている筈だわ……」
赤城は小腹が空いたのか、ベットから降りて食堂に向かった
数分後 食堂にて
鳳翔「……そうです!比叡さんは無理にアレンジをしようとするから失敗するのですよ!」
比叡「あ!?成る程♪これなら皆さんに美味しく食べれますね♪」
大和「……提督にバレても知r……赤城「……何やっているのですか?」……赤城さん!?」
武蔵「いや……比叡が昨日の件で相当『悔しかった』から提督に見返してやろうと料理の特訓をしているのだ……提督には言わないでくれないか?」
赤城は食堂に入ると昨日の『柏木毒殺未遂事件』で勇人達に滅茶苦茶説教され、悔しい思いをした比叡が鳳翔、大和、武蔵そして長門に料理を教えてもらっていたのだ
比叡「毒殺って酷いですよ!うp主!」
だったら、ちゃんと作れ!そして霧島ナガツキさんの所に謝りにいけよ!by うp主
長門「まぁなんだ……赤城、小腹が空いているんだろ?ほら、握り飯だ」
赤城「ありがとうございます♪まぁ別に『訓練』している位なら言っても問題無いと思いますが……ん!?中身は鮭ですね♪」
長門「……今日、遠征に行っていた球磨達からの差し入れだ♪明日の朝食に鮭をフリカケに加工して出そうと考えているのだが……」
赤城「……それも良いのですが私は焼き魚の方が良いと思います♪」
赤城は長門が作った握り飯を頬張りつつ長門と雑談していると……
ドカーン!
赤城「ッ!?砲撃!?」
長門「何だ!?比叡!訓練は中止だ!今すぐ提督を起こしに行ってこい!」
比叡「ヒェェェェ!分かった!」
鳳翔「比叡さん!待ってください!皆さん!外を見てください!」
鳳翔は赤城達を外に視線を向かせると……
赤城「へ!?提督が『二人』に……まさか!上坂優香里!?」
長門「あいつは……堤下!?しかも深海棲艦の大群!?まさか提督は単独で……」
武蔵「しかも迷子の艦娘達を連れて……」
大和「皆さん!出撃準備を!……あった!?フン!」
ガン!!
ジリリリリリリ!
大和「敵襲です!!皆さん!直ぐに鎮守府から『北北西、20㎞付近』に深海棲艦の大群が攻めてきてます!目印は『提督及びはぐれた艦娘達』です!出撃準備次第、随時、提督の援護及び、はぐれた艦娘達の保護に廻ってください!繰り返す!……」
大和は非常ベルを押して……というより殴り押して非常ベルを鳴らし、就寝中の艦娘達を叩き起こし、備え付けのマイクで艦娘達に指示を出していた
赤城「では大和さん!準備が終わったら直ぐに出撃してください!皆さん!行きますよ!」
赤城達は大和を残し、勇人を援護しに向かった
同時刻 鎮守府付近の海域にて
勇人「CIWS!AAWオート!!」
ドドドドド!!
優香里「な!?CIWS!?まさか……『イージス艦』に改造していたなんて……」
堤下「だが……装甲は弱い筈だ!酸素魚雷!全門発射!」
優香里「さぁ!ぶっといのを全部くれてやるわ!」
シュー!
勇人「……無駄なことを……フッ……『そろそろ』か……」
ドカーン!
北上「ッ!?提督!?」
大井「上城中佐!?」
イムヤ「嘘……でしょ……勇人が……轟沈……イヤァァァァァ!」
堤下「デュフフ♪やっぱりポンコツ戦艦だから装甲は『神』ならぬ『紙』だな♪プフフフ♪」
優香里「フフ♪そうね♪では遺体をサルベージしてと……」
二人の魚雷が勇人に命中、爆発し、海面が炎の海になったのを見て、北上と大井、そしてイムヤは絶望し、何かも諦めていた時だった
ドカーン!
優香里「グハッ!!砲撃!?何処から!?まさか……」
堤下「優香里さん!?大丈夫ですか!?」
イムヤ「まさか………」
優香里は炎の海の中から砲撃を食らい、振らつくと炎の海の中から怒りの籠った女性の声が聞こえた
三笠「誰が『ポンコツ戦艦』だ?『アバズレ女』が!黙って聞いていれば……」
勇人「……言った筈だ……『無駄』だとな」
イムヤ「勇人!?三笠さん!?」
炎の海の中から多少、煤を被っているが半年前の事件で左腕を失った勇人と三笠が炎の海の中を歩いて優香里達に近付いた……家族を侮辱された怒りと共に……
優香里「ギリッ……三笠ぁ!!!」
堤下「ゲ!?死んでなかったのか!?」
勇人「当たり前だ……テメェのナニみたいな『小せぇ魚雷』なんて効くかよ!それに……」
三笠「フッ……ベースが良くても、本体が『腐りきった年増』だと無駄な事よ……さぁ誘拐した『桜花優花』と『佐世保鎮守府の艦娘達』を……」
ガチャ!!
三笠 勇人「返して貰うぞ!!」
二人は優香里達に主砲を構え、日本刀を抜き、構えた
優香里達から『奪われた者』を取り返す為に……