Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

21 / 168
第11話「意思を受け継いだ者からの餞別」last part

研修最終日前日の朝 グラウンドにて

 

女性化した勇人「オラァァァ!逃げるなぁ!真面目に相手しろぉ!」

 

三笠「今日という今日は勘弁ならん!シゴいてやる!」

 

吹雪「助けて、司令かぁぁぁん!!」

 

比叡「ヒエェェェェ!上城研修生に三笠お姉様!まだ死にたくないです!」

 

大和「大和型戦艦の誇り、こんなところで失うわけには……」

 

柏木「勇人ぉぉ!いい加減しろぉ!三笠教官も何しているんだァァァ!」

 

三笠「あ!?ヤバッ!勇人、チェンジ!」

 

勇人「あ?……ゴファァァァッッ!」

 

柏木は助走をつけて、勇人に蹴りを入れる。

 

勇人「何しやがる!」

 

柏木「それは、こっちのセリフだ。馬鹿者!捕縛して詰所に放り込むぞ!」

 

勇人「上等!あの訓練の成果を今見せてやる!」

 

ブン!パシッ!ブン!バァン!

 

柏木「それで、これか。訓練がぁ足らないんじゃぁないのかぁ?」

 

柏木(そうだ!怒れよ!オメーはキレないと本領発揮出来ないだろ?さぁ!)

 

柏木は勇人を人を小馬鹿にするような顔で見る。

 

永木「隊長、大丈夫なのか?」

 

柏木「大丈夫だろ。捕まりはしないさ」

 

永木「そういうことではなく、頭ぶつけて脳震盪起こしているぞ。アイツ」

 

柏木「……えっ?!嘘、んな、馬鹿な?!」

 

永木「本気と書いてマジだ」

 

柏木(マジかよぉ……。軽く殴っただけじゃん……はぁ、どうしようか)

 

柏木「じゃぁ、取りあえず、医務室へGO!」

 

永木「……同情するぞ、上城……」

 

柏木達は勇人を医務室まで運んだ。そして、柏木

達はそこで解散となった

 

 

翌日 研修最終日 20:00 食堂内

 

柏木「では二週間の間、上層部の無理難題の任務成功や無事、上城研修生が改修成功、そして上城研修生及び赤城のますますのご発展を願って……」

 

「「「かんぱーい!!」」」

 

柏木の言葉と共に勇人と赤城の送別会が始まっ

た。

 

赤城「ありがとうございます♪此方で学んだ事は無駄にせず、着任した鎮守府で生かせる様、精進して参ります!今日はありがとうございます♪」

 

柏木側赤城「寂しくなりますね……また上城研修生の料理、食べたかったのに……赤城さん、狡いです」

 

赤城「フフッ♪着任したら連絡しますので是非遊びに来てください♪歓迎しますよ♪」

 

柏木側赤城「ヤッター♪」

 

加賀「……気分が高揚しますね」

 

柏木(オイコラ、一航戦。飯食いたい為に遊びに行くんじゃねぇぞ……まぁアイツの料理の腕はウチの間宮や伊良湖そして『お艦』の異名を持つ鳳翔や大鯨が白旗を上げるレベルの腕前だしな……んで当の本人は?)

 

柏木は食堂の周りを見ると……。

 

柏木(……やっぱり……厨房に居やがる……はぁ!?)

 

柏木は厨房にいる勇人を見て驚いた。

何故なら……。

 

勇人「~♪」

 

トトトトトト!

 

勇人「フッフーン♪」

 

ジュー!

 

勇人「フッフーン♪フッフ♪……間宮「ちょ!?上城研修生!?これ以上は……」ん?人が最高にハイッな状態なのに、何故止めるんだ?」

 

伊良湖 鳳翔 大鯨「……これ以上辞めてください!死んでしまいます!」

 

四人(主に私達の料理人のプライド崩壊的な意味で!)

 

柏木(……ははは……ウソだろ!料理の腕じゃぁ、全提督の中でもトップクラスじゃねぇか!俺が勝てる筈ねぇ!!しかも本人は鼻歌を交えながら調理しているとは……)

 

吹雪(……しかも歌いながら……しかも何気にハイクオリティ!!料理もですが…)

 

なんて、頭の中で考えていた、柏木と吹雪だった。

 

大和「上城研修生!御代わりをお願いします!」

 

勇人「おう♪ちょっと待ってろ!今麻婆豆腐を作って……四人「それは私達がやりますので上城研修生は席に戻ってください!!」……アッハイ」

 

そう勇人は歌いながら宴会の料理を作り、柏木達に振る舞っていた。

間宮と伊良湖、そしてお艦と言われてた鳳翔と大鯨が土下座していると言う奇妙な風景が柏木の目に入った。

ちなみに作っているのはエビチリやチャーハン等、中華料理をメインに作っていた。

 

柏木「……はぁ、諦めて酒でも飲むかぁ。鳳翔さん『大

典赤菊』貰える?」

 

鳳翔「分かりました」

 

鳳翔は、大典赤菊を取りに厨房の奥まで行く。

3分後

 

鳳翔「どうぞ」

 

柏木「ありがとう。さて、飲むか」

 

勇人「柏木、それ俺にもくれねぇか?」

 

柏木「あ、追い出されたのか?」

 

勇人「あぁ、で、もらってもいいのか?」

 

柏木「好きにしろ」

 

勇人「サンキュー♪」

 

勇人は自分のグラスに大典赤菊を注ぎ飲む。

 

勇人「うまいな。この酒。なんて酒だ?」

 

柏木「大典赤菊。岡山県高梁市で生産されている岡山の地酒だ」

 

勇人「へぇ、米の旨味や甘味がしっかりしててうまいな」

 

柏木「だろ♪ってかお前も飲めるクチだったな♪」

 

勇人「あぁ、口当たりもいいからいくらでも飲める♪気に入った♪」

 

柏木「それは何よりだ♪これ使うか?」

 

柏木はどこからか、大きい盃を取りだす。

 

勇人「どこで、それを手に入れた!?」

 

柏木「昨日、ド〇キで買ってきた。安かった」

 

勇人「あ、うん。まぁ、どうも」

 

柏木から盃を受け取り、柏木に酒を注いでもらう。そして、それを一気飲みする。

 

勇人「……ゴクッ……プハァ♪本当にうまいな。どこで買ったんだ?」

 

柏木「岡山の酒屋に電話して注文した。他にもあるけど持って帰るか?」

 

勇人「いいのか?」

 

柏木「構わん。それぞれ15本ずつ注文した!」

 

勇人「サンキュー♪」

 

柏木と勇人はその後も酒を飲んだ。大典赤菊の他にも嘉美心に三光政宗を飲んだ。

そして……。

 

22:00

 

柏木「お前らぁ!終了の時間だ!送別会はこれで終わるが、酒は好きように飲んでも構わない。だが、俺の注文した酒飲んだら、吹っ飛ばすからな?OK?」

 

「「「り、了解!」」」

 

そして、送別会は終了となり各々好きなように解散していく。

 

柏木「勇人はまだ飲むのか?」

 

勇人「あぁ、もう少し飲んでいくわ♪」

 

柏木「そうか。なら、この乱の誉れっての飲んでいいぞ」

 

勇人「Thank You♪」

 

酒に酔っているのか、勇人は口調が少し変わっている。

 

柏木「じゃぁ、俺、部屋に戻るわ」

 

勇人「あぁ、お疲れ」

 

柏木「お疲れ様」

 

柏木は部屋に戻り、着替えを持って風呂に入るが……

 

柏木「ウォッ!!」

 

柏木は酔っているのか、風呂で転倒しかけたのは言うまでも無かった

 

そして、風呂から出て、部屋の冷蔵庫に放り込んでいた、乱の誉れを一口飲んだ。

その後、布団を敷いて寝た。

 

次の日 0800 鎮守府正門

 

柏木「さて、勇人。2週間お疲れ。どうせ、どっかで

会うだろうからその時は宜しく」

 

勇人「あぁ、楽しかったぜ。じゃぁな」

 

柏木「また、来い。そしたら酒をくれてやる」

 

勇人「分かった。また来るよ」

 

そして、会話は終り、酒の入った袋を持った勇人は車に乗り、呉鎮守府を後にする。

そして、龍に虎の願い届かん事を……。

 

コラボ 呉研修編 終




次は現在の佐世保鎮守府に戻りますm(__)m
後、オリ主が歌いながら料理するシーンは運営さんに怒らr……ゲフン!注意されましたので少しだけシーンを変更しましたm(__)m

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。