Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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ドーモ、ミナサン、ウp主デースm(__)m今回はブラック鎮守府に左還された主人公やブラック鎮守府の内情を説明します
至らない点がありますが宜しくお願いいたしますm(__)m


第1話「漆黒」

勇人が魚雷の攻撃を受け、鎮守府に向かっている同時刻 佐世保鎮守府 前衛基地 宿舎のとある一部屋にて

 

忍者風の衣装を着た黒髪の少女「ちっ!しぶとい奴だ!普通なら木っ端微塵になっているはずなのに!」

 

巫女風の衣装を着た黒髪の眼鏡の女性「川内さん!?アイツ………提督を仕留めたのでは?」

 

川内「霧島さんか……いや、手応えがあった(着弾した)が……何事も無かったかの様に鎮守府に向かってる!アイツは化物か!?」

 

霧島「まさか、いくら人間でも魚雷を食らったら一溜まりも……ッ!?」

 

忍者風の衣装を着た10代中頃の少女『川内(せんだい)』は悔しそうに言うと眼鏡の女性『霧島(きりしま)』は笑いながら外を見ると、鳩が豆鉄砲を食らったかの様に驚いた

 

霧島「へ!?嘘……有り得ないわ……傷一つ付いてない(無傷)なんて……これは想像以上に厄介ですね……ん?川内さん、アイツ(提督)の隣にいる艦娘は?」

 

川内「ああ……多分秘書艦の赤城だよ、海軍学校を卒業したての新米が……舐めやがって!」

 

霧島「なら、赤城さんも『私達側』に入る様に説得(洗脳)すればよろしいのでは?まだ提督(アイツ)の事を……いえ提督という人間性をまだ知らない様ですし……」

 

川内「……なら霧島さん、その役目をお願いします」

 

霧島の案に川内は霧島に了承し、お願いすると、霧島は笑いながら答えた

 

霧島「フフッ♪任せて、伊達に『艦隊の頭脳』と言われてた『金剛型戦艦4番艦』の力、見せてあげますよ、では私はこれで……」

 

川内「やっぱり霧島さんは頼りになるな♪さぁーて私も魚雷の補給しに行きますか♪」

 

霧島(………どうせ『大本営』から来た新米なんて私達を『道具』としか見ていない様に『教育』されているに違い無い!道具として扱われるのなら、扱われる前に『殺した』方がよっぽど良いわ!!精々遺書を書いて待ってなさい……『吹雪』さんには悪いけど道具と同じように『捨てられた彼女達』と同じやり方で殺してあげるわ!!)

 

霧島は殺意を込めながら笑い、部屋を出ると川内も笑いながら部屋を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0545 前衛基地 玄関にて

 

勇人「……おいおい、これは酷いな」

 

赤城「全くです」

 

勇人(……メンテナンスを怠っているのか、木材が腐りきっているせいで床と壁は穴だらけ……窓ガラスは亀裂……危険だ)

 

そう、前衛基地の玄関だけではなく廊下、壁等が風穴や腐敗している所があった

 

勇人「取り合えずは……?「ぽいぃ……もういや……」……ん?あの娘は……夕立か、おい、どうした大丈夫か?」

 

『?』改め『夕立』(ヒッ!?提督さん!?ヤバイっぽい………夕立、解体される!?)

 

勇人は玄関の近くで黒のセーラー服を着た金髪の赤目の少女『夕立』が震えて怯えているのを見つけると、夕立に近付き、優しく接すると夕立は更に怯えた

 

夕立「ヒッ!?ゴメンナサイ提督!夕立が悪かったっぽい!許して下さい!!もう失敗はしないからさ!!」

 

勇人「落ち着け夕立、お前が知っている提督はいないから冷静になれ……夕立「ぽいぃ!!許して下さい!!」……チッ!なら強引だが………」

 

ギュッ!

 

勇人(ッ!?この臭いは………これは想像してた以上に『深刻』だぞ………恨むぜ『糞野郎(前任者)』!)

 

夕立(!?………あ………何時もの提督さんの臭いじゃなくて、『金剛』さんと同じ臭い……落ち着く……っぽい……)

 

勇人は、混乱し怯えている夕立を抱きつくと、夕立は吃驚し、赤城が夕立に母が子供をあやすかの様な優しい口調で言った

 

赤城「夕立さん私です、赤城です」

 

夕立「赤城……さん?」

 

赤城「ええ、少しは落ち着きましたか?」

 

夕立「ぽい……赤城さん?生きているっぽい!?」

 

勇人 赤城「!?」

 

夕立の言葉に二人は驚いた

 

勇人「『生きている』だと!?って事は此所の赤城は……」

 

赤城「既に轟沈(戦死)……いえ前任の理不尽な命令による『解体(処刑)』ですね」

 

勇人「ハァ……あの糞前任が……とんでもねぇ問題(置き土産)を置いていきやがって……取り合えず夕立、多分使えるか分からないが検査所(ドック)に行って体を治して来い、赤城、手ぇ貸してやれ、もし使えなかったら『俺の妖精』を使ってドックを全解放してから俺の車にある『携帯型高速修復剤』をぶっかけてやれ」

 

赤城「分かりました、くれぐれも御注意を……」

 

夕立「提督さん……ありがとう……っぽい」

 

勇人は赤城に命令すると赤城は了承し、夕立を抱き抱え、ドックに向けて向かった、そして夕立は安心したのか眠る様に気を失った

 

勇人(よほど酷い仕打ちされていたんだな……中学生位の少女達(駆逐艦達)ですら精神不安定、体の至るところに青アザや打撲傷、そして前任専属のダッチワイフ(性欲処理係)にされたのか、多少の精液特有の塩素系に近い匂いが付いているな……なら軽巡以上の艦娘達はそれ以上、酷い仕打ちをされ、下手すれば『提督』という人間に殺意、憎意、最悪『復讐(殺害)』しかけんな……まぁ今は執務室に入って情況を確認して置かないとな)

 

勇人は前任が残した問題に頭を抱えながら執務室に足を運んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

0600 鎮守府 執務室前にて

 

勇人(なんだ!?此処だけ『かなり』悪趣味なドアだ!?まさか!?)

 

勇人は悪目立ちする位のカーボン調の鋼鉄扉を開け、室内の様子を見て、感が的中したのか呆れながら執務室を物色し始めた

 

勇人(……やっぱ予想通りだな、執務室だけ『かなり』豪勢な作りになっていやがる!壁や床は鉄筋コンクリートをベースにパッと見て分からない様にフローリングシートや防火用の壁紙を張ってやがる、そして家具は最新式やアンティーク物まで高値の物を多数置かれてんな……どんだけ横領や賄賂(汚ねぇ事)をして貰ってきたんだ……取り合えず調べてみるか)

 

勇人は心の中で前任の所業に腹を立ちつつ執務室を調べ始めた

 

 

 

 

 

 

同時刻 大本営 会議室にて

 

眼帯の男「……しかしええのか?アイツを前衛基地に配属させても」

 

眼帯の男は机の上に足を乗せ、煙草を吸いながら言うと勇人と同じく黒髪の初老の男は書類を机の上に置き、答えた

 

初老の男「大丈夫だ、アイツは『その程度』では死にはしないさ……」

 

眼帯の男「死なないって、それでも上城チャン、アンタの息子の成績は素行は良くなかったが座学、体力、武器取扱いの試験でトップクラスの好成績、そして医学では歴代の軍医の試験の中で満点を叩き出し、医療免許を取得して卒業したんやで?なしてあんなブラック鎮守府に配属させたんや?」

 

初老の男いや大本営、海軍元帥であり勇人の父親である『上城一馬』は彼の同期であり同じ海軍元帥の眼帯の男『沖田吾朗』の質問に答えた

 

一馬「アイツならブラックを真っ白にしてくれると思ってさ、しかもアイツは『あの事故』で手にいれた力を有効活用してくれると思ってな」

 

吾朗「『あの事故』……訓練中に深海棲艦が攻めてきて、勇人は深海棲艦の攻撃で瀕死の重傷、そして重傷していたのにも関わらず深海棲艦化した赤城チャンを『助けた』という事件やな……まぁ表向きは訓練生達の問題児が他の訓練生の足を引っ張った『役立たずの兵士』を守る為に、赤城チャンが救ったと言う事やったな」

 

吾朗の説明に一馬は頷き、吾朗は更に続けて説明した

 

吾朗「そして裏では国が『ある計画』の為に瀕死の勇人にある『実験』をし、成功したんやっけな」

 

一馬「『あの計画』か……そのせいで勇人は人間じゃなく、艦娘のハーフ、いや半艦息『金剛型特殊戦艦 三笠』となって蘇生した……まぁ俺は勇人が身体、精神、人格的にも死なずに済むのなら、それで良かったからな」

 

吾朗「本人が満足してんのなら、ええか……まぁあの古参の連中(糞ジジイ達)は勇人がブラック鎮守府に左還することに大層喜んでいたで……」

 

一馬「まぁ表向きは『素行不良による左還』だけどな……さて、そろそろ執務室に戻るか、秘書艦が五月蝿いからな」

 

吾朗「ニッヒヒヒ♪秘書艦やのうて『現地妻(愛人)』とちゃうんか♪」

 

一馬「ハァ………馬鹿いってんじゃねぇ……んじゃ後は宜しくな」

 

吾郎は一馬を茶化すと、一馬は吾郎の言葉に呆れつつ立ち上がり、書類を鞄に入れ、会議室を後にした

 

吾朗「……勇人、アンタの力で黒く汚れた鎮守府を綺麗にしてくれや」

 

吾朗は煙草を吸いながら親友(同期)の息子にぼやき、会議室を後にした


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