Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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私です。

前書きを使って皆様に『2つの件』について謝罪をさせて頂きます。

まず一つは『第98話の内容が短過ぎる』または『簡略過ぎる件』です。

これは私自身スマホで執筆しており、そのスマホが原因不明の故障により読み込めなくなってしまったからです。

こればかりは私自身どうしようも無かった為、故障したスマホのスペック限界ギリギリまで執筆し、それを投稿しなざるを得なかった為、短過ぎる文になってしまいました。


そして最後に『試験的にNGシーン導入の件』についてです。

これは私が構築した『新章のシナリオ内容』が、あまりにもダークでシリアス過ぎる内容になってしまう為、緩衝材を兼ねて『NGシーン』を導入したのですが、皆様から『スマホの故障の件』と相まって「真面目にやれ!」等の厳しい御叱りや「作風の雰囲気に合わないから止めて欲しい」等のアドバイスを多数受けた為、NGシーンを削除し、今後一切その様な事は行わない事に決めました。

この場を御借りして皆様に不愉快な思いをさせてしまった事を深く謝罪させて頂きます。

では、それを踏まえて本編をどうぞ……


第99話「勇人、友を治療しにドイツへ……」

舞鶴を出発してから数時間後 1330 九州自動車道 北九州SAにて……

 

「お兄……勇人さん、少し御聞きしたい事がありますが……」

 

妖夢は勇人の愛車である『改造(カスタム)された黒色のランボルギーニ・アヴェンダドール』の車内の助手席に座り、小動物の様にオレンジジュースをチビチビ飲みながら聞くと、勇人は自身の愛車の隣で喫煙しつつ妖夢の『言いたい事』を察し、タバコを携帯灰皿に入れ、コーヒーを飲みながら運転席に座り、答えた。

 

「……明後日、佐世保(ウチ)に着任する新兵『大岡 忠実』についてか?」

 

勇人は妖夢の『言いたい内容』である『忠実についての経歴』について聞き返すと妖夢は頷き、忠実について不思議そうに聞いた。

 

「はい。勇人さんの方の大淀さんから聞いた情報ですが彼女の父親が『警察官の一番偉い人』だと聞きましたが……可笑しいですよね?何故、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が警察官を辞めて軍人しかも『私達の所(佐世保鎮守府)』に来るのですかね……何か知ってます?」

 

妖夢は自身の疑問点である『勇人と極似している家族関係を持つ忠実が警察官から軍人に転職した事』について首を傾げながら聞くと勇人は2ヶ月前に恭子から聞いていたのか、重い溜め息を吐き、嫌そうに答えた。

 

「知っているも何も……アイツは『潜入任務』として軍人に転職したんだ。そして、その任務の目的は『俺』なんだ」

 

勇人は2ヶ月前、恭子から聞いた『忠実の目的』を簡潔に伝えると妖夢は勇人の『御人好しな性格』否『彼の容姿端麗な外見』と『優しい人柄』が災いし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と勘違いし、物凄く呆れながら忠告した。

 

「……勇人さん。貴方の性格は嫌でも分かっていますが無意識で他の女性達を口説き落とさないで下さい。後々、面倒な事に……」

 

「違ぇよ。ソッチじゃねぇ……だが『忠実(アイツ)目的(面倒事)』は下手すれば今『俺が抱えている問題事』に拍車が掛かり、俺だけでは無く妖夢や優花達にも被害が来る内容(面倒事)だ」

 

勇人は妖夢の予想をキッパリと否定しつつも『忠実の目的(面倒事)』が『勇人が抱えている問題』を悪化させ、その『飛び火(問題)』が妖夢達に降りかかる事を伝えると妖夢は事の重大さに気付き、慌てながら聞いた。

 

「へ!?其処まで酷くなるんですか!?勿体振らずに教えて下さい!忠実さんの目的が勇人さんに関係ある理由を……」

 

「それは……ッ!?妖夢!!伏せろ!!」

 

「ッ!?ちょ!?」

 

妖夢は勇人の説明に強い危機感が芽生え、少し強い口調で聞くと勇人は妖夢の質問に答えようとしたが隣に停めてある車に乗っている人が懐から『何か』を取り出したのを見付け、先程までの年相応の緊張感の無い緩い表情から一転し、血相を変えながら左手で車のエンジンスターターを押しつつ、急いで右手と上半身を使って『何か』から妖夢を守る妖夢の頭を押さえた途端……

 

 

パン!!

 

 

……『何か』の正体である『拳銃』が二人に向けて無言で発砲したのだ。

 

妖夢は勇人の行動そして拳銃が二人に向けて発砲した事に驚き、動揺しながら言った。

 

「キャッ!?ちょ!?銃声!?勇人さん大丈夫ですか!?()()()()()()()()()()!!」

 

「大丈夫だ。銃弾(オモチャ)なんて効かねぇよ。よりによって回天組と龍光会の残党が……人も多いし場所も悪い!一旦、逃げるぞ!」

 

勇人は今の騒ぎにより野次馬が集って来る事を懸念し、背中に()()()()()()()()()()()()()()()()()()を飛び散ったフロントガラスごと払い落とし、急いで車のギアを入れ、タイヤと地面の摩擦音を強く鳴り響かせながら走り去ると勇人達を発砲した男は自身の愛車であろう『勇人の愛車(ランボルギーニ)対策』として『某ストリートレーサー(ワイル〇スピード)風』に改造(カスタム)された『オレンジ色のTOYOTA JZA80 Supra』に乗り、それを遠くから見ていた『C国系の若い男性』が男と同じくレーシングカーに改造された『銀と青色のツートーンのBMW M3 GTR』に乗り、二台は勇人と同じくタイヤと地面の摩擦音を鳴り響かせながら勇人を追い掛けて行った。

 

そして逃走中の勇人の車内にて……

 

「チッ!!よりによって妖夢が居る時に……あの時みたいに『変装』しとけば良かった……しかも、あの二台『ニトロ』まで積んでやがる……まるでワ〇スピじゃねぇか」

 

「ちょ!?勇人さん!飛ばし過ぎですよ!!もう少しスピードを落として下さい!!それに()()()()()()()()()()()()って『あの格好』は本当に恥ずかしいので止めて下さい!!」

 

「俺だって恥ずかしいわ!!『こんな事』になっていなかったら誰も好き好んで着ねぇよ!!」

 

そう、あの時『ふざけた格好をしてた理由』は勇人は過去に『C国等の戸籍を持った大陸系の移民達』が集まった政治組織『龍光会』と嘗て『日本三大極道組織』と言われていた極道組織『回天組』を彼の兄弟分(戦友)『柏木 疾風』と勇人の右腕であり『日本三大極道組織』の一つであり勇人の実家『神城会』に吸収された極道組織『桜花連合』の会長の孫娘『桜花 優花』と共によって『壊滅』された事による『報復行動』によって民間人を巻き込ませない様に敢えて『かなり悪目立ちな格好』をし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を利用し、行動を制限させる為に変装していたのだ。

 

勇人は2ヶ月前、忠実達に撮られた時みたいに『ヲタ系のダメ男に()()しなかった事』と『偶然にも隣に妖夢を乗せていた事』に後悔しているのか嫌そうに舌打ちをし、二台の異常な迄の鋭い加速力を見て、冷静に分析しつつも動揺している妖夢にツッコミを入れながら打開策を考えつつ超高速域(時速300kmオーバー)のスピードを維持しつつ運転していると二台は勇人の車を挟む様に並び、ドライバーは勇人の車を強制的に止める様に勢いを着けて幅寄せをしてきたが……

 

「……残念」

 

グン!!

 

 

「ウッ!?勇人さん!!いきなり急ブレーキしないで下さ……えぇぇぇ!?二台が()()()()()してる!?」

 

……それを冷静に見計らい、避ける為に急ブレーキをすると二台は互いに勢い良く衝突し、その事が原因で挙動が乱れ、かなりスピードを出していた事も相まって制御不可能に陥り、二台は弧を描きながら道路を塞ぐ様に滑り込む様に停まると勇人は急ブレーキの反動で前屈みになりながら動揺している妖夢を落ち着かせる様に真剣な表情になりつつも落ち着いた口調で言った。

 

「妖夢、歯を食いしばれよ……」

 

そう言って勇人はハンドルに後付けされた『2つのボタンの安全カバー』を外し、アクセルペダルを一気に踏みつつ『2つのボタン』を同時に押すと……

 

ドン!!

 

「ウグッ!!キッツゥ……え!?ちょ!?『クラインフィールド』!?勇人さん!!ストップ!ストップ!!特攻だけは……」

 

「……大丈夫だ。俺に任せろ」

 

「え!?ちょ!?ぶつかるぅぅぅ!!」

 

「「く……クソッタレェェェェ!!」」

 

勇人の車内……細かく言うと勇人の座席の下に搭載されたニトロがエンジン内部の燃焼部に噴出され、二台に負けず劣らずの鋭い加速力を発揮するのと同時に自身の愛車に仕込んでいた『佐世保鎮守府が開発した独自の軍用防壁装置』である『クラインフィールド』が車と妖夢を養護する様に『幾多に連結された八角形(ハニカム)模様の緑色の半透明の防護壁』が現れ、妖夢は急発進による強烈な重力により座席に押し潰され、それに耐え続けながらもバリケードの様に停まっている二台に向けて闘牛の如く突進しているのを見て焦りながら追手の二人と共に死を覚悟し、目を瞑ると……

 

 

 

 

 

 

「……ッ!?其処だ!!」

 

グン!!

 

「キャッ!?……あ……あれ……()()()()()()()……よ……良かった……」

 

「な!?」

 

「ソンナノ……アリですか……イカれてマス……」

 

……勇人は絶妙なハンドル捌きによりバリケードの様に停まっている『二台の間』を突進してくる闘牛の様に豪快に、そして針に糸を通す様に精密に通り抜け、そのまま何事も無かったかの様に颯爽と走り逃げたのだ。

 

妖夢は死を覚悟していたが衝突による強い衝撃が来なかった事と追手が来なくなった事に安堵し、勇人の命を狙っていたドライバーの二人は勇人の大胆過ぎる行動に満身創痍になりながらも只々、唖然していると勇人は少し身体を震えている妖夢をケアをする様に優しく謝罪した。

 

「悪かったな。怖い目に逢わせてしまって……」

 

勇人は追手が来なくなった事に安堵しつつも妖夢を慰めながら謝罪すると妖夢は相当怖かったのか泣きながら勇人に怒鳴り吐いた。

 

「こ……こここ……怖かったですよ!!私を殺すつもりですか!霊夢さんや魔理沙さんみたいな危ない真似をして……」

 

「だから悪かったと言ってんだろ……」

 

「謝って済む問題じゃないですよ!!幸い死人が出なかったから良かったものの、これからは穏便に事を運んで下さい!!命が幾つ有っても足りませんよ!!アクション映画みたいな事をして……それよりも先程の続きですが……」

 

妖夢は勇人を叱りつつも先程の質問の続きである『忠実の目的が勇人自身』について聞き直すと勇人は先程までの柔らかい表情が消え、神妙な表情になりながら答えた。

 

「忠実の目的についてか?アイツの目的は……俺を『逮捕』する為に軍人に転職したんだ」

 

「……え!?勇人さんを逮捕する為に!?まさか……」

 

妖夢は勇人が逮捕される事に思い当たる節が『()()()()()()()()()』のか血の気が引き、狼狽えながら聞き返すと勇人は困惑した表情になりながら答えた。

 

「……ああ。俺が佐世保に着任した時に孤立無援な鎮守府を再建する為に『実家(神城会)』から『援助』を受けていた事や『蒼霧事変』の時に軍の作戦とは言え街中を暴走したり、挙げ句の果てに『舞鶴大異変』で敵である『深海棲艦』を助けたりと……逮捕される理由なんて幾らでも有るからな……そう考えると、よく逮捕されなかったな俺……」

 

勇人は嘗て行っていた行動を思い出しつつ他人事の様に呆れながら答えると妖夢は勇人が行った『過激な行動』に理解を示すかの様に励ましつつ、警察が世間に『隠した悪事』を吐き捨てるかの様に強く荒々しい口調で警察を非難した。

 

「でも、それって仕方無いじゃないですか!!当時『孤立無援の超絶ブラックだった佐世保鎮守府』を、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、『蒼霧事変(ばったん作戦)』の時だって()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、挙げ句の果てに()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()り、警察(アッチ)だって他人(ヒト)の事が言えない事をやってきたじゃないですか!!どうして何時も勇人さんばかり『こんな目』に……」

 

妖夢は最初は警察に対して強く非難していたが最後は傷付いた艦娘達を治療したり佐世保鎮守府……そして日本国民の平和の為に数多く貢献してきた勇人に対しての『あまりにも酷過ぎる仕打ち』に対して悔し涙を流しながら言うと勇人は忠実の目的を小馬鹿にする様に微笑みながら『忠実に対しての対策内容』を妖夢に言った。

 

それは……

 

「仕方無い事さ。アイツらの『強行行動(卑劣なやり方)』は法律に認められているから『公営ヤクザ』と言われているんだ。だから、アイツらを敵に回した事位『承知の上』だ……それに俺が逮捕されるのは、あくまで『今までの行い』が()()()()()()()()()()()()()()だ。要は()()()()()()()()()()()()()♪だから舞鶴の宴会準備の時に佐世保鎮守府内の全ての基地に残っている『援助情報が記載されている会計書類』や『必要悪で行った書類』全てを『特設ドック』ではなく『隙間』の中に隠したんや♪つまり……」

 

そう勇人は舞鶴大異変の時に嘗て『捨てた能力』である『森羅万象を司る能力』別名『不可能を可能に出来る能力』を手にしたお蔭で平行世界や異世界等に繋がる空間『隙間』を司る事が出来、それを利用して『忠実に見られたら不味い証拠(もの)』を全部『隙間』に隠したのだ。

 

妖夢は勇人が行った対策を聞き、心配して損したのか呆れ返りながらも自身もまた勇人の恩恵(悪事)を受けていた為、妖夢自身も逮捕される心配か無くなった事に安堵し、胸を撫で下ろしながら礼を言った。

 

「……勇人さんと紫様、籃さん、真琴さん、そして『その能力に近い力を持った人』じゃないと閲覧出来ない……という訳ですね。相変わらず平然と悪どい事を……ですが助かりました」

 

「気にするな。それに俺が黙って忠実の言いなりになると思うか?『守りの対策(証拠隠蔽)』だけではなく『攻めの対策(切り札)』もあるんだ♪」

 

()()()?それは一体?」

 

妖夢は勇人が言ってた『攻めの対策(切り札)』について首を傾げながら聞くと勇人はその『対策(切り札)』について()()()()()()()()()()があるのか難しい表情になりながら、その事を交えながら妖夢に分かり易く打ち明けた。

 

「……今、外国に行っている『元 呉鎮守府総司令官』の『柏木』を()()()()()()()()()に頼んで、もう一度『呉鎮守府』に再着任させ『柏木隊』を復活させる。ただ忠実の着任には間に合わないのは想定範囲内だが問題は今の『呉の総司令官』に問題有るんだよな……」

 

「成程……勇人さん御得意の『人脈戦法』を使って……あの『柏木隊』なら警察に対抗出来ますが……何故『今の呉総司令官』が問題になるんですか?」

 

妖夢は勇人の対策に納得しつつも今の呉総司令官との関係性について聞くと勇人は重い溜め息を吐きながら答えた。

 

「……柏木が築き上げた功績を我が物にし、それを利用して呉を再び()()()()()()()()()()()()()。本来なら、それを取り締まる柏木隊が呉に残る筈だったが柏木が離れる際『艦奴派(かんどは)の連中』……言わば()()()()()()()()()()()()()が柏木隊の隊員達は各鎮守府や拍地に散らせた事により今の呉総司令官を押さえ付ける効力が無いんだよ……つまり……」

 

「……止める人が居ないから今の呉総司令官は好き勝手出来る……と言う訳ですね……許せない……」

 

妖夢は勇人の兄弟分(親友)であり憲兵部隊『柏木隊 隊長』そして『元 呉鎮守府総司令官』の『柏木 疾風』が行った『業務改善』や『憲兵業務で培った経験』を生かし佐世保同様『超絶ブラック鎮守府』と言われていた『呉鎮守府』を再建した功績を艦奴派の軍人によって奪われ、再び『ブラック鎮守府』にさせた事に強い怒りを露にし、歯軋りをしながら呟くと勇人もまた今の呉総司令官に怒りを露にしつつも自身の『特務軍医長としての権力』では何も出来ない歯痒い気持ちを押さえ付けながら今にも怒りによって暴走寸前になっている妖夢を窘めながら言った。

 

「……妖夢。気持ちは分かるが俺の権力では、どうする事も出来ん……幾ら人脈や権力があったとしても……」

 

「……そうですか……ん?勇人さん、レミリアさんから御電話来てますよ」

 

妖夢は悔しそうに呟きつつも勇人のスマホと同調しているナビに『レミリア』と表示されているのに気付き、勇人はナビを介してレミリアの電話に出た。

 

「……どうしたレミリア。何か逢ったのか?」

 

勇人は先程の悔しい気持ちを押し殺し、普段通りの落ち着いた口調でレミリアに聞くとレミリアは相当焦って居るのか、怒鳴り散らしながらも物凄く簡潔に勇人に命令した。

 

「勇人!大変よ!!今すぐドイツに向かって!!」

 

「………は?何故ドイツに?」

 

「あの……レミリアさん?もう少し細かい説明を御願いします」

 

二人はレミリアの簡潔過ぎる命令に目をパチクリと瞬きをし、呆気に取られているとレミリアは妖夢の質問を無視するかの様に勇人に再度、命令を出した。

 

その命令とは……

 

「説明する時間が無いわ!!今すぐドイツに向かわないと貴方の兄弟分である『柏木疾風』が殺されるわよ!!しかも()()()()()()()()()()()()()()()を見てしまったのよ!!撃たれる運命は、もう変えれないけど()()()()()()()()()()()()()()()!!その条件は()()()()()()()()()()()()()()()()()!!そうなっては必然的に『貴方達でも解決出来ない取り返しの着かないトラブル』が来るわよ!!さぁ!そうならない内に早く!!」

 

……勇人の兄弟分(親友)である『柏木疾風』を助けて欲しい事である。

 

レミリアは自身の能力である『運命を操る程度の能力』を使って柏木の運命を見た事を簡潔に答えつつ命令すると勇人は静かに、そして神妙な表情になりながらレミリアに答えた。

 

「……分かった。場所は?」

 

「首都『ベルリン』の日本大使館前よ!今、美鈴とパチェが紫と永琳に連絡しているから少し遅れると思うが……」

 

「……八意先生と紫が来るのなら心強い!!妖夢、今からお前を隙間で佐世保に転送するから佐世保に着任次第、すぐに『その事』を三笠元帥に報告しろ。そして……」

 

勇人はレミリアの命令を承諾しつつも妖夢に『三笠元帥に報告』させると共に『ある提案』を妖夢を介して三笠元帥に伝える内容を妖夢に伝えた。

 

「……という事を三笠元帥に伝えてくれないか?この『提案』が上手く行けば柏木だけではなく柏木隊の連中や呉の艦娘達も助けれる筈だ……やってくれるか?」

 

勇人は神妙な表情になりながら妖夢に命令すると妖夢は『勇人の作戦』の真意を理解したのか鼻息を荒くし、気合い入れながら答えた。

 

「勿論ですよ!もう1人の恩人である柏木大将と呉の艦娘達の皆さんを救う為ならッ!!」

 

妖夢は鼻息を荒くし、意気揚々と答えると勇人はフッと鼻で軽く笑い、妖夢と同じく気合いが入った声で妖夢とレミリアに言った。

 

「それでこそ俺の妹分(部下)だ!!レミリア!柏木(アイツ)寿命(制限時間)は?」

 

「持って3時間よ!!大丈夫なの!?」

 

レミリアは勇人の質問に短く、そして簡潔に答えると勇人は『柏木の寿命(制限時間)』を聞いて余裕の笑みを溢しながら言った。

 

「大丈夫だ。問題無い!それじゃ今から任務を遂行する!!妖夢、今から隙間経由で佐世保に送るぞ!」

 

「はい!!お任せ下さい!!」

 

「では!隙間解放!!後は頼んだぞ妖夢!!」

 

妖夢は勇人の言葉に強い口調で答えると勇人は、すぐに隙間を展開し、妖夢を佐世保に転送させ、そのまま高速道路から降りながら車の前に隙間を展開し、そのまま隙間に突進する様に隙間に入り、ドイツへ向かった。

 

最初の問題事である『兄弟分(柏木疾風)を救う』為に……

 

 

 

 

 

 

 

 


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