Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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ども、夏に入り、熱中症に2回(内、重症化した熱中症による緊急入院1回)発症した私ですm(_ _)m

皆さん、分かっていると思いますが『今年』の夏の気温は馬鹿みたいに高いので、夏コミ等で外出をする際、小まめに水分補給をする等『熱中症対策』は確実にしてください( ;´・ω・`)

死んだら元も子もないのですから……(((^^;)

まぁ、私事はさておき、今回は『あの事件の黒幕』である道中兄妹の『その後』についてスポットを当てて見ました(*^^*)

これを読んで『ザマァwww』や『ネタをぶっ混むなwwww』と爽快に笑って頂けたら幸いですm(_ _)m

では、本編スタートです(。uωu)♪


第91話「断罪」

舞鶴大異変が終結してから数分後 幻想郷の『とある場所』にて

 

 

大鎌を持った赤髪の女性「Zzz……ん?お客か?」

 

大鎌を持った赤髪の女性は船の上で寝ていたが二人の来客が来た事に気付き、起き上がると二人の来客は苛つきながら女性に言った

 

男「チッ!!此処は何処なんだ!?彼岸花が咲き誇っているわ、怪しい川まで……」

 

女「兄さん……私達、()()()()()()()のよ……」

 

大鎌を持った赤髪の女性「いらっしゃい、此処は幻想郷内部のスポット『三途の川』という所だ……アンタ達が勇人に殺された『道中潤』さんと『恭一』さんだね?話は隙間妖怪から聞いたよ」

 

男女改め『道中兄妹』「ッ!?三途の川!?それにアンタは?」

 

大鎌を持った赤髪の女性はバスガイドみたいに二人に簡潔に説明すると道中兄妹は此処が三途の川だと言う事を知り、驚きながら大鎌を持った赤髪の女性に聞くと、女性は微笑みながら答えた

 

大鎌を持った赤髪の女性改め『小町』「(あたし)かい?私は『小野塚(おのづか) 小町(こまち)』……アンタ達を映姫(えいき)様……閻魔様の所まで案内する()()さ」

 

恭一「ッ!?し……死神だと!?」

 

潤「……ねぇ死神さん、死んだ私達は一体どうなるの?」

 

恭一は小町が死神だと知り驚愕し、潤は恐る恐る小町に聞くと、小町は二人の悪行を察したのか、見下しながら答えた

 

小町「小町で良いよ……映姫様の裁判を受けるのさ、まぁアンタ達は間違いなく()()()()になるが……」

 

潤「……分かったわ、なら案内して」

 

小町「はいよ、んじゃ乗りな」

 

潤「ええ」

 

恭一「ッ!?潤!お前……気でも狂ったのか!?」

 

恭一は潤が諦めながら小町の古ぼけた船に乗った事に驚き、潤を止める様に怒鳴ると、潤は考えがあるのか、恭一に微笑みながら小声で答えた

 

潤「私は至って冷静よ……閻魔様に頼んで間宮と同じく転生してもらい、再び上城に復讐をするのよ」

 

恭一「転生……成程な、なぁ小町さんよ……俺も閻魔様の所に連れて行ってくれ」

 

小町「……はいよ」

 

潤は自身の企みである『美奈と同じく記憶を持った状態で転生し、勇人に復讐する事』を恭一に伝えると、恭一は潤の企みを知り、不敵な笑みを溢しながら船に乗ると、小町は不敵な笑みを溢している恭一に不信感を抱きながら、船を出港した

 

 

 

そして、それを上空(隙間)で見ていた紫と真琴は呆れながら会話をした

 

紫「……転生しても尚、勇人に復讐しようとするなんて、しぶとい兄妹ね……勇人と映姫には悪いが、あの兄妹には()()()()()()……真琴、御願いね」

 

真琴「……泣けるわね、せっかく勇人が与えた()()を踏み弄るなんて……分かったわ」

 

真琴は二人が勇人の情けを踏み弄った事に呆れつつも、少し怒りが籠った口調で出港中の小町に近付いた

 

真琴「久しぶりね、小町ちゃん……それに初めまして道中さん……現世では()()()()()()()()()()()()()()

 

小町「ゲ!?先々代の博麗の巫女様が何で此処に!?」

 

潤「先々代の博麗の巫女?」

 

恭一「それに孫?ってか誰だ?このババアは?」

 

小町は真琴を見て顔を引き釣り、後ろめたい事がある様に挙動不審になりながら言うと、潤は小町の言葉に首を傾げ、恭一は真琴に警戒しているのか、喧嘩口調で質問をすると、真琴は恭一の『ババア発言』に少し苛ついたのか、ドスの効いた低い声で自己紹介を始めた

 

真琴「私は『上城真琴』……嘗て、この幻想郷を統治していた『先々代の博麗の巫女』であり、アンタ達を殺した勇人の『祖母』よ」

 

道中兄妹「ッ!?アイツの!?」

 

小町「……よりによって勇人や映姫様より()()()()が幻想郷に来るなんて……今日は厄日だ……」

 

小町は真琴が現れた事に頭を抱え、真琴の強さを知っているのか、絶望しきっていると、真琴は小町の様子を見て苦笑しながら言った

 

真琴「安心して小町ちゃん、()()()()()()()()()()()については映姫ちゃんには黙ってあげるから……」

 

小町「マジで!?いや~悪いね♪」

 

真琴は小町の『後ろめたい事』である『サボり(居眠り)』を閻魔様である映姫に言わない約束をすると小町は暗い表情から一転し喜びながら言うと、真琴は小町に『内密にしてあげる条件』を微笑みながら言った

 

真琴「但し、内密にしてあげるから、この『愚か者の二人』から『六文銭』を()()()()()()()()

 

小町「ッ!?ちょ……それって……」

 

道中兄妹「六文銭?」

 

小町は真琴の条件の真意が分かったのか、驚愕しながら呟き、道中兄妹は真琴が言っていた『六文銭』について小町に聞くと、小町は俯きながら答えた

 

小町「……映姫様……いや閻魔様の所に行く為の片道切符の値段さ……現在の値段に換算すると『300円』位さ」

 

恭一「安っ!?」

 

潤「……それで小町さん、その六文銭を払わないとどうなるの?」

 

恭一は六文銭の値段を聞いて驚き、潤は片道切符の値段である『六文銭を払わないとどうなる』か小町に質問をすると、小町は俯きながら答えた

 

小町「出港前に『払えない事』が分かれば乗船拒否が出来るが……出港した後に『払えない事』が分かれば………この『三途の川』に突き落とすのさ」

 

潤「え!?三途の川に!?」

 

恭一「成程な……このババアは俺達を三途の川を泳いで閻魔の所に行かせる為に……」

 

真琴「……失礼な糞餓鬼だな、勇人を見習って欲しいわ……概ね正解よ、但し……無事、泳いで渡れば私のコネで記憶を持った状態で転生させる様に映姫ちゃんに伝えておくわ……まぁ、()()()()()()()()()()だが……」

 

道中兄妹「ッ!?」

 

真琴は恭一の言葉に顰めっ面になりながらも、自身の企みを肯定し、二人に条件付きではあるが記憶を持った状態で転生する機会を与えると、二人は楽して三途の川を渡りたいのか、ポケットを漁りながら小町に言った

 

恭一「泳いで渡れって……誰が面倒臭い事を……小町、今すぐ六文銭を……あれ?」

 

潤「そうよ!300円位なら払って……ッ!?無い!何で!?」

 

二人は焦りながらポケットを漁ったが札ところが小銭すら無い事に驚愕しながら小町と真琴に聞くと、小町は溜め息を吐きながら答えた

 

小町「……六文銭の正体は現世の金ではなく『生前に行った善行の数』……言わば『徳』で作られた金さ、アンタ達は生前、悪行ばかり行っていたから徳が無いんだ……」

 

道中兄妹「そ……そんな……」

 

小町は呆れながら六文銭の正体を二人に伝えると、二人は顔面蒼白になり、真琴は二人を哀れに思いつつ微笑みながら言った

 

真琴「フフッ、だからアンタ達は『泳いで渡る』しか方法が無いのよ……ちなみに、アンタ達が転生して勇人に復讐を企んでいた時点で六文銭が消滅したのよ……簡単に言えば自業自得よ……さて、話は終わったし、降りて貰うよ!」

 

ガシッ!

 

道中兄妹「ッ!?」

 

真琴「あら?意外と軽いわね……」

 

恭一「ちょ!?止めてくれ!!頼む!来世で纏めて払うから!!」

 

潤「そうよ!!だから降ろして!」

 

真琴は二人の白装束の上着を鷲掴みをし、そのまま持ち上げると、二人は真琴の筋力に驚きながら懇願したが、真琴は微笑みながら……

 

真琴「ええ、お望み通り、今から降ろしてあげるッ……ポイッ!」

 

ポイッ!

 

バッシャーン!

 

……夕立の真似をしつつも、そのまま二人を三途の川に放り投げたのだ

 

小町「ポイって……一体誰の口癖なんだ?」

 

真琴「白露型駆逐艦四番艦『夕立』を精霊化した女の子の口癖よ」

 

小町「精霊化……確か三笠と同じ『艦娘』と言われている女性達の事か……ってか、コイツら……カナヅチなのか?溺れている様に見えるが……」

 

恭一「た……助けて!」

 

潤「お願い!私達……泳げないの!」

 

小町は溺れている二人に呆れながら言うと真琴は何かを思い出したのか、「あ!?」と間の抜けた声を発し、二人に微笑みながら忠告をした

 

真琴「言い忘れていたけど、この三途の川には『勇人のペット』であり『魂を食らう魔物』が居るから食われない様に映姫ちゃんの所まで泳いで逃げてね♪」

 

道中兄妹「へ?魔物?」

 

二人は真琴の遅過ぎた忠告に焦りながら聞き返すと三途の川の底から影が表れ、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッシャーン!

 

 

 

 

 

 

?「グオォォォォォォン!」

 

恭一「な!?」

 

潤「ヒィッ!?何、この『エ〇ァ弐号機みたいなデカブツ』は!?」

 

三途の川の底から〇ヴァ弐号機に瓜二つの魔物が二人を恫喝するかの様に雄叫びを上げながら現れた

 

真琴は三途の川から現れた魔物を見て懐かしむ様に近付き、優しく頭を撫でながら言った

 

真琴「久しぶりね『アスカ』♪貴女も勇人()と同じく、この二人に怒っているの?」

 

?改め『アスカ』「グルルル……」

 

『魂を食らう魔物』であり『勇人のペット』であるアスカは真琴の問い掛けに肯定するかの様に低い声で唸ると恭一は溺れながらも魔物(アスカ)について真琴に聞いた

 

恭一「ちょっと待て!何故、アイツのペットが此処に!?しかも何故エヴ〇に!?」

 

真琴「……彼女は生前、勇人の愛犬の名前がエ〇ァンゲリ〇ンのキャラから取ったのよ……だから、()()()()で魔物としての姿が『こんな姿』になったのよ」

 

潤「アイツの愛犬!?まさか……あの『ジャーマンシェパード』の来世が、あの魔物なの!?」

 

潤は勇人の亡き愛犬を知っているのか、震えながら聞くと、真琴は潤の経歴を思い出したのか、アスカを撫でつつ微笑みながら言った

 

真琴「そう言えば貴女、勇人と同級生だったわね……そうよ、勇人と私しか懐かった『あの()()()()()()()()()()()()』の来世が『()()()』よ……取り敢えず、この子もアンタ達に()()()()()()()があるらしいから聞いてあげてね♪では……言葉の境界を弄るわね♪」

 

パチン!

 

真琴「さぁアスカ、アンタの言葉で直接二人に言いなさい」

 

真琴が微笑みながら指を鳴らすとアスカは先程まで獣みたいに低い声で唸っていた状態から()()みたいに歯軋りをし、怒りを抑えているのか、苛ついた声で二人に言った

 

アスカ「……アンタ達バカァ?現世で悪行三昧な事をし、更に『あのお人好しな主』の六文銭(情け)を踏み弄るなんて……本当に救えない馬鹿だわ……主には悪いけど永遠に転生が出来ない様に今すぐ食い殺してやる……」

 

恭一「ヒィッ!?」

 

潤「お……お助けを……魂だけは……」

 

二人はアスカの殺意に当てられ、顔面蒼白になり溺れながらも急いで命乞いならぬ『魂乞い』をするとアスカは二人の願い(魂乞い)を聞いて頭に来たのか、二人を恫喝するかの様に強く、ドスの効いた怒鳴り声で二人に言った

 

アスカ「何が『魂だけは』ですって!?誰がアンタ達を助けるかって!幻想郷から見ていたけど、アンタ達だって今までに無関係な人達を拐い、拐われた人達の命乞い(助け)を無視し、殺しや人身及び違法の内臓売買、挙げ句の果てには拐った人を慰め者にしてたじゃない!!それに私は主の情けを踏み弄ったアンタ達を今すぐにでも食い殺したいの!!アンタ達の魂乞い(望み)なんて聞かないわよ!!」

 

道中兄妹「ヒィッ!!!」

 

小町「うわぁ……この怒り方……まんま勇人だわ……ってか、あの二人……本当に救いようが無いグズだわ……」

 

真琴「そうね……んじゃアスカ……二人を()()()()()()()♪分かっていると思うが、()()()()()()()()()()♪」

 

小町はアスカの怒り方に苦笑しながら言うと、真琴は小町の言葉に同意しつつ、笑顔でアスカに命令すると、アスカは真琴の命令に不敵な笑みを見せ、高揚しながら言った

 

アスカ「んなもん分かっているって!さぁーて!アンタ達!覚悟しなさい!」

 

恭一「ッ!?潤!今すぐ泳いで逃げるぞ!!アレに喰われたら2度と転生が出来ないぞ!!」

 

潤「言われなくても分かっているわ!兄さんも早く!」

 

二人はアスカから逃げる様に急いで船が向いている方角に身体を向かせ、泳ぎ始めたが……

 

アスカ「遅過ぎるっつーの!」

 

ガシッ!

 

道中兄妹「ッ!?」

 

アスカの巨体から逃げ切れず、アスカに摘ままれ、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスカ「では……()()()()

 

道中兄妹「や……止めろぉぉぉぉ!」

 

パクッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチブチブチブチッ!

 

 

 

 

 

 

 

バキボキバキボキ!

 

 

 

 

 

 

 

 

ポタ…………

 

 

 

 

 

 

ポタ…………

 

 

 

 

 

 

……そのままアスカの口に放り込まれ、何かを擂り潰している様な不快な音を発し、口から二人の血を溢しながら二人を咀嚼したのだ

 

小町「うわぁ……相変わらずグロい音を出しながら食っているな……」

 

真琴「え……ええ……」

 

小町と真琴はアスカの食事に顔が引き釣り、少し青ざめながら呟くとアスカは咀嚼した二人を飲み込み、静かに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスカ「比叡の料理より不味かったわ……()()()()でした……」

 

……二人の魂の『完全消滅』もとい『アスカの食事』が終了した

 

真琴「……それじゃ、要件も済んだから映姫ちゃんへの報告は宜しくね♪紫、帰るわよ」

 

紫「……ハイハイ」

 

アスカ「……気を付けてね」

 

小町「……は……はい」

 

真琴は二人の魂が完全消滅した事を確認すると後始末を小町に任せ、真琴は退屈そうに上空に待機している紫と共に勇人の世界に戻った

 

そして……

 

小町「……はぁ~……また映姫様の半日説教コース確定だわ……嫌だな……」

 

小町は上司である閻魔大王『四季(しき) 映姫・ヤマザナドゥ』の説教が嫌なのか重い足取りのまま映姫の所まで出港し直したのは言うまでも無かった……


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