Admiral of Roughneck~From black to white~ 作:八意 颯人
勇人「無駄無駄無駄無駄無駄無駄……」
恭一「オラオラオラオラオラオラ……」
ドガガガガガ……
勇人 恭一「
ドガッ!!
勇人と恭一は某奇妙な冒険並に拳のラッシュを相手に攻撃し、互いの拳同士が当たり、二人は相手の攻撃の衝撃波により吹き飛ばれながら間合いを離すと、それを見ていた美奈達は暴走から収まってはいるが、暴走状態による
美奈「……大将」
未来「パ……パパ……」
群像「お祖父ちゃん……」
千川「上城……お前……」
勇人「ハァ……ハァ……チッ!体力が落ちていやがる……制限時間が……」
勇人は先程の付喪神化による影響なのか体力が落ち、息切れしながら呟くと恭一は勇人の呟きが聞こえていたのか、微笑みながら言った
恭一「制限時間?……フッ、成程ナ……コノ姿ノ弱点ハ『長期戦ニハ向カナイ事』ダッタノカ……ナラ、ユックリ調理ヲシヨウカ……」
勇人「抜かせ、テメェみたいな三流には
恭一「小癪ナ……」
勇人の挑発に恭一は癪に触ったのか、触手で勇人の身体を貫こうと攻撃したが……
勇人「無駄ァ!!」
ブチッ!
……そのまま触手を鷲掴みをし、引き千切ると、勇人は主砲を構え怒鳴った
勇人「今度は
勇人は主砲である『超重力砲』を恭一に向けて発射しようとした途端、勇人の艤装が停止し、電子音で勇人に警告を出した
美奈「え!?」
未来「嘘……こんな時に……」
魔理沙「ちょ!?勇人!!今すぐ私達と変われ!!時間切れになっているぞ!!」
そう、勇人のアルスノヴァでの活動時間が無くなったのだ
艤装の電子音は勇人に警告を出し続けていたが、勇人は自身の艤装に渇を入れる様に怒鳴った
勇人「チッ!!動けよポンコツ!!こんな時に停止してんじゃねぇ!!」
Warning!
Warning!
勇人「動けって言ってんだろ!!」
ガチャガチャ!
Warning!
勇人「クソッタレ!!」
恭一「……ドウヤラ『時間切レ』ノ様ダナ……『アルスノヴァ』ノ行動時間デハナク、貴様ノ命運ガナァ!!」
ドカッ!
勇人「グハッ!!」
恭一は艤装が停止した勇人に勝ち誇ったかの様に不敵な笑みを溢しながら触手で勇人を凪ぎ飛ばすと、勇人は恭一の触手により自身が張った結界に打ち付けられ、地面を這う様に蹲った
勇人「クッ……は……はよ……動けまぁ……」
恭一「シブトイ奴ダナ……ココデ死ネェ!!」
一馬「勇人!!」
優花「勇人君!!」
金剛 大和「
美奈 龍崎「大将!!」
恭一は止めと言わんばかりに触手で勇人の頭に向けて突き出そうとし、勇人は苦しみながらも艤装を再起動させようと悪足掻きをし、只ひたすら艤装を操作し続けていると、勇人の……否、勇人達の願いが届いたのか、勇人の艤装が発光し、電子音が英語で言葉を発した
その電子音が発した言葉とは……
……
勇人「……漸く動いたか……」
群像 艦娘及び幻想郷組全員「え!?」
上城一家及び優花「ッ!」
恭一「ナッ!?」
千川「え!?上城!!今すぐ艤装を解除するんだ!!」
美奈「え!?ちょ!?提督!何故、艤装を解除させようとするのですか!?折角、再起動したのに!?」
美奈は千川の言葉に驚きながら千川に聞くと、千川は勇人の艤装から発した英語の電子音の意味が分かったのか、美奈に分かりやすく答えた
千川「アイツは……今から道中と同じ
美奈「え……そんな……」
美奈は千川の説明に絶望に満ちた俯いた表情になると、勇人は微笑みながら美奈達に言った
勇人「安心しろ、こんな事になるのは覚悟の上だ……しかも
勇人は未来達に気合いの入った口調で答えると、発光した光は勇人を包み込む程、大きくなり、そして直ぐに光が収まると、深海棲艦化した勇人の姿は美奈達が度肝を抜く位、激変した
美奈を含む艦娘達及び幻想郷組「な……なんじゃこりゃ!?」
柏木隊全員「ッ!?嘘だろ……」
上城夫婦「勇人……お前……」
勇次「あ……兄貴が……」
恭一「ナ……コレガ上城ガ……『深海棲艦』ニナッタ姿……」
深海棲艦化した勇人「……久々になったな、この姿ハ……」
深海棲艦化した勇人の姿は人間の形になってはいるが、髪は銀髪、目は赤色だが木曽みたいに左目が包帯らしき物に巻かれており、額から鹿を思わせる角が包帯を突き破ったかの様に生え、
まさに、その姿は『龍が人間と融合した姿』だったのだ
勇人改め『深海龍神』「ッ!アブねぇアブねぇ……この姿になると、さっきみたいに暴走してしまうからな……待たせたな!道中!此れなら
恭一「キ……貴様……本当ニ俺ト同ジ『深海棲艦』カ!?カ……格ガ違イ過ギル……」
恭一「ソ……ソンナ事……絶対有リ得ナイノダ!!俺モ貴様ト同ジ
恭一「キ……貴様ァ!!此処デ死ンデ堪ルカ!!」
咲夜「畏まりました……では……」
咲夜「スペルカード!幻影……」
パチン!
二人は指を鳴らすと美奈達だけではなく風景や空間全てが動画の一時停止みたいに停止した
そう、咲夜の能力は『時間を操る程度の能力』だったのだ
勿論、
咲夜「まずは……」
シュッ!
咲夜は指に挟んでいた大量のサバイバルナイフを恭一に向けて一気に投げると、投げたナイフ全てが恭一の前に停止し、
ズザザザザ!
……全て斬り落としたのだ
そして……
咲夜「分かりました……そして……」
咲夜
パチン!
グササササササッ!
二人は指を鳴らし、再び結界を展開し、時間停止を解除すると大量のサバイバルナイフは恭一の身体に突き刺さり、背中の触手も斬り落とされ、恭一は二人の行動に困惑し、刺されたナイフと触手を斬られた激痛に耐えきれなかったのか、もがきながら
恭一「キ……貴様ァ……イツノ間ニ……」
その『大仕事の仕上げ』否『恭一の処刑内容』とは……
グシャッ!
美奈を含む艦娘達及び幻想郷組全員「ッ!?」
佐世保組及び上城一家 柏木隊全員「ウッ!?」
恭一「ギャァァァァァァ!!俺ノ……俺ノ『核』ガァァァァァァ!!」
グシャッ!!
……そのまま握り潰したのだ
恭一「ギャァァァァァァ……」
恭一は
何故、安堵したかと言うと……
そう、恭一の死亡を確認し、現時刻を以て『舞鶴大異変』が解決したのだ
そして……
千川「……一応言っておくが、これは
第一研修部隊の同期達「ッ!?ヒィィィィ!?」
そして千川は
千川「……どうやら奴ら、僕の
千川「ハハッ!お前まで騙されるとは……『
勇人「ウグッ!!!!!!ち……千川……コンゴウに
千川「ど……どうしたんだい!?まさか深海棲艦化した事によるダメージが……」
美奈「ッ!?大将!!気を確かに!!」
千川と美奈は痛そうにもがいている勇人を見て焦りながら言うと、群像は勇人の痛みの原因を知っているのか、呆れながら千川と美奈に説明した
群像「……ほっとけば治りますよ、その痛み……『深海棲艦化』いえ『長時間のアルスノヴァの酷使』によって起きた『筋肉痛』ですから……」
美奈 千川「………へ?き……筋肉痛……ですか?」
勇人「ッ!?ば……馬鹿!そ……それを言うなま……締まらねぇだ……ろ……」
勇人は這いつくばりながら群像にツッコムと美奈……否、その場に居た全員が呆れながら勇人に言った
美奈達全員「みんなを心配させた罰です、暫くは、そうして下さい」
勇人は美奈達全員の
勇人「……泣けるぜ」
何時ものセリフで嘆いたのは言うまでもなかった……