Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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どうも私ですm(_ _)m

今三つ目の小説……アズールレーンを題材にした二次小説『平行世界の最弱の龍が重桜に『保護』されました、これより治療を始めます』のネタバレ成分が入っていますので、アズールレーンの小説を楽しみにしている方、又はネタバレが嫌いな方は『最初の所』をスルーして頂けると幸いですm(_ _)m




第90話「舞鶴大異変 part 10」

0730 舞鶴鎮守府付近の海岸にて

 

勇人が同期達に処刑させるまで、残り『30分』……

 

紫「……」

 

紫は舞鶴の海を微笑みながら眺めていると、何故か手術服(スクラブ)を着用し、マスクを着けた勇人が疲れ切った表情で紫に聞いた

 

勇人「……何処に行っていたんだ?探したぞ……」

 

勇人は紫の勝手な行動に少し怒りながら言うと、紫は微笑みながら答えた

 

紫「……ちょっと()()()にね」

 

紫は勇人の質問に答えると、勇人は紫の目を数秒間、確りと見つめた

 

勇人(……『第三の目(サードアイ)』解放……ッ!?これは……泣けるぜ……)

 

勇人は自身の日本人特有の茶色の目を蒼色に変え……否、相手の心を読み取る能力(スキル)である新たな目『第三の目(サードアイ)』を自身の眼球に具現化させ、紫の心情(野暮用)を閲覧すると、紫の野暮用が分かり、呆れながら答えた

 

勇人「……ったく、問題事(火種)を増やすんじゃねぇよ……」

 

勇人は呆れながら言うと、紫は勇人を安心させる様に微笑みながら言った

 

紫「大丈夫よ、貴方には一切、()()()()()()()

 

勇人「……まぁ良い、今はそんな事をしている場合じゃねぇ、行くぞ……」 

 

紫「ええ……」

 

勇人は紫の性格を熟知しているのか、はたまた紫の気紛れに呆れているのか、深追いするのを止め、紫と共に鎮守府に急いで戻った

 

勇人(……平行世界(パラレルワールド)とは言え『()()()』を助けてくれるとはな……大した女だぜ……お前は……ありがとうな)

 

紫の()()()に感謝しながら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……運命の処刑時刻である『0800』 舞鶴鎮守府 正門にて

 

永木「……此方、柏木隊所属の永木だ……上城、配置完了だ」

 

勇二「はいよ!!此方は何時でも戦えるぞ!千川!武器(得物)を持ってきたか?」

 

千川「ああ!!」

 

一馬「……勇人」

 

一馬達は恭一達を出迎える為、武器を所持し、待ち構えていた

 

一馬は勇人の作戦に乗り気では無いのか、少し俯きながら呟くと別所で待機していた永木が無線機を使って一馬に聞いた

 

永木「元帥、どうしたのですか?さっきから俯いたままになっているが……」

 

一馬「……永木、お前は『勇人の本当の作戦』の全貌を聞いていないのか?」

 

永木「いえ、聞いていませんが……」

 

一馬「そうか……」

 

永木「ただ隊長からの命令で……」

 

一馬「ん?アイツからの?」

 

一馬は永木に質問で返すと永木は柏木に頼まれた命令を一馬に言った

 

永木「……隊長の命令は『道中恭一を防空棲姫と上城に()()()()()、それ以外の連中は意地でも()()()()()()』と言ってました」

 

一馬(ッ!?アイツ、勇人の性格を分かった上で……やはり、こういう所は()()()()()()()なんだな……)

 

一馬は柏木の命令に()()()()()()()()()があったのか、感傷に浸っていると恭一達か乗せた輸送車が正門を突き破り、輸送車から勇人と千川の同期である『第一研修部隊』の連中が次々と輸送車から降りて来た

 

勇二「ッ!?来たぜ!!」

 

千川「全員で迎えに討つぞ!!アイツの作戦を成功させる為に!!」

 

一馬「ああ!!」

 

永木「了解!!」

 

千川は気合いの入った口調で一馬達に言うと、第一研修部隊のリーダー格が千川を嘲笑いながら言った

 

リーダー格「へっ!あの『アマチャン研修部隊』が()()()()()()()()()()()()()()に勝てる筈、無いだろ!さぁ!上城を出せ!!ヘタレ野郎!!」

 

千川「ヘタレ野郎?それは君達の事じゃないのか?それに、大本営襲撃事件(あの事件)を解決したのは三笠教官達と上城だ!……だから貴様達が英雄面してんじゃねぇ!腰抜け共が!」

 

リーダー格「貴様ァ……」

 

勇二「おっ!兄貴みたいな口調で喧嘩を売りやがったな♪意外と血の気が多いみたいだな♪」

 

勇二は千川の言い返しに驚きつつ、千川を誉めると千川は小さな声で勇二に言った

 

千川「……今の発言は流石に僕も()()()()からね……あの事件は上城が決死の覚悟で救った事件だ、その決死の覚悟で挑んだ上城(仲間)を侮辱したアイツらが()()()()()()()()()()のは気に要らないからね……勇二君もそうだろ?」

 

勇二「……当たり前だ、少しばかりアイツらに『()()()』しないとな!」

 

勇二は気合いを入れる為に上着を早脱ぎをすると、勇二の背中には幸運の鳥『瑞鳥』と『鶴』が共に翔んでいる絵柄の和掘りが描かれていた

 

その絵柄は、まるで……

 

千川「お!?瑞鳥に鶴……まさか!?」

 

勇二「ああ!ズイチャンをイメージしたオーダーメイドの和掘りだ!先月、漸く出来上がったんだ!!結構痛かったんだぞ!!」

 

千川「……馬鹿な事をして……だが、こういう表現は()()()()()()

 

最愛の人(瑞鶴ラブ)』を表してしる様な絵柄だったのだ……

 

そして、勇二はリーダー格に嘲笑いながら言った

 

勇二「へっ!あんな雑魚相手に自慢の背中を見せるのは気に食わんが……掛かってこい!今から『()()()()()()()()』の始まりだ!」

 

リーダー格「この……ヤクザ風情がぁぁぁぁ!!」

 

勇二「ヤクザ『()()』じゃねぇ!!俺は『ヤクザ(極道者)』だ!兄貴の……いや、家族の恩義と義理を御返しをするために……」

 

勇二は突撃しているリーダー格に向けて、殺意を込めた低い声で言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇二「貴様達の御命、頂戴するぜ!!行くぞォォォ!!」

 

勇二の言葉を待っていたかの様に千川達は第一研修部隊の連中に向けて攻撃を始めた

 

 

そして……

 

恭一(……フッ、アイツラは囮だ……俺は上城がいるであろう軍艦『金剛』に向かうか……)

 

別ルート(出撃ドック)から侵入した恭一は勇人が居るであろう軍艦『金剛』に向かった

 

だが、それは()()()()()()()()()()()だとは知らず……


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