Admiral of Roughneck~From black to white~ 作:八意 颯人
0000 舞鶴鎮守府 出撃ドックにて
勇人が道中達に処刑されるまで、残り『8時間』
美奈「……皆さん、準備は出来ましたか?」
戦艦女帝 朱里 敷島「勿論!」
艦娘達「はい!!」
霊夢「……まさか、連合艦隊の
美奈「……大将の命令で、こうなった以上、仕方ありません……本当は大将も来れば良かっのですが……正直、不安だわ」
W赤城 早苗「……御気持ち察します」
霊夢「……私も不安になってきたわ」
艦娘達と戦艦女帝は美奈の質問に気合いの入った声で答え、霊夢は美奈が連合艦隊の旗艦……言わば『
優花「まぁまぁ……霊夢ちゃんも含め、私達は舞鶴の海域についての羅針盤の癖や特徴は知らないんだし……此処は美奈さんに従おうよ……ね?」
魔理沙「そうだぜ霊夢、いくら空を飛べても羅針盤がトチ狂ったら私達、上空で迷子になるのがオチだぜ」
朱里「……最悪、収拾が着かなくなったら、私が臨時の旗艦になれば良いからね」
美奈「なら、最初から旗艦になってくださいよ!!」
朱里「面倒臭いから嫌よ」
美奈「……泣けますね」
霊夢「本当『それ』よ……はぁ~……レミリアも呼べば良かったわ、アイツなら能力で……」
霊夢は人選を間違えたのか、ほんの少し後悔し、ぼやくと咲夜は微笑みながら答えた
咲夜「……お嬢様なら妹様と美鈴と共に先に戦場に向かっているわ」
霊夢「え!?レミリアだけじゃなく……美鈴とフランまで!?」
戦艦女帝「フランって確か……私に瓜二つの子だよね?大丈夫なの?
戦艦女帝は曾て勇人の記憶と共有していたのか、記憶を読み込み、レミリアの妹『フランドール・スカーレット』について触れると咲夜も戦艦女帝と同じ気持ちなのか、少し不安感がある口調で答えた
咲夜「……それが一番の不安要素です……妹様の神経は『
戦艦女帝「……私が御兄様みたいに『
美奈含む艦娘全員 魔理沙 早苗 群像「プフッ!?」
霊夢「プッ!アハハハハハ!アンタも意外と
戦艦女帝「まぁね♪」
咲夜「ッ!?別にそんな事を……」
咲夜は戦艦女帝に悪態を吐かれると慌てて否定すると舞鶴鎮守府の放送から勇人が戦艦女帝と霊夢達に怒鳴った
勇人「コラ霊夢、魔理沙、咲夜に女帝!!此処で油を売ってんじゃねぇ!!時間が無いんだぞ!!後、誰が
戦艦女帝「ゲ!?お……御兄様!?しかも聞いていたの!?ご……ごめんなさいィ!!」
咲夜「すみませんでした御主人様ァァァ!!」
魔理沙 霊夢「ウグッ!分かったから怒鳴らないで!!凄くうるさいから!!」
勇人「……ったく、出撃カメラでバレバレだってのに……悪いな美奈、この馬鹿共の茶番に付き合って貰って……」
勇人は放送で美奈に謝罪すると美奈は緊張が解れたのか、普段通りの穏やかな表情で答えた
美奈「大丈夫ですよ、戦艦女帝ちゃん達のお陰で緊張が解れました……大将、御命令を!」
勇人「ああ……これより現時刻を持って道中と戦争を始める……全員、抜錨せよ!!」
勇人は強い口調で美奈達に命令すると、美奈は覚悟を決め、張りのある強い声で「了解しました」と言い、美奈達は出撃用のカタパルトに乗った
美奈「……『補給艦』改め『金剛型特殊戦艦 二番艦』間宮……出撃します!!」
朱里「『改金剛型イージス艦
赤城「佐世保鎮守府所属、一航戦『赤城』出ます!!」
加賀「同じく『加賀』……出撃します」
群像「イオナ、俺達も出撃だ」
イオナ「うん!抜錨そして急速浮上……『
優花「……『伊勢型特殊航空戦艦 日向』……出撃します!!」
霊夢「……さて!行きますか……『ラーズグリーフ隊』パイロットネーム『
美奈達は呆気に取られている魔理沙と咲夜そして早苗を置き去りにし、戦場に向かうと、置き去りにされた三人は少し戸惑いながら言った
魔理沙「プレステスって……行っちゃった……まぁ良いか、では霊夢の真似をしながら……パイロットネーム……ん?なぁ早苗、これ何て読むんだ?」
早苗「ごめんなさい、私……英語が……ハヤちゃーん!!このパイロットネーム……何て読むの!?」
早苗と魔理沙はIFF信号が入力されている
勇人「そうだった、英語に馴れていない魔理沙は兎も角、早苗は英語だけは常に
咲夜「畏まりました……では、パイロットネーム『
魔理沙「あっ!?咲夜!置いていくな!!」
早苗「待って下さいよぉぉぉぉ!!」
二人は咲夜を追い掛ける形になりながらも急いで出撃をした
そして執務室で待機していた勇人と千川そしてコンゴウは美奈達が無事に出撃した事に安堵し、勇人とコンゴウは慌てながら千川に言った
勇人「……頼んだぜ……みんな……さて!千川、俺達も始めるから美奈達の指揮を頼む!コンゴウ!」
コンゴウ「頼んだぞ……千川少佐」
千川「任せろ!未来を……助けてやってくれ!」
勇人とコンゴウは『もう1つの要』である『未来を
0030 K国の海域付近の過激派の深海棲艦のアジトにて
赤髪の大陸系の胴着を着た女性「Jaooooo!!」
ドカッ!!
戦艦イ級「グハッ!」
蝙蝠に似た翼を持った少女「……何時にも増して張り切っているわね……
赤髪の大陸系の胴着を着た女性改め『美鈴』「久々の戦闘ですよ!しかも段幕ゴッコでは無くて!これは格闘家として血が騒ぎますよ!レミリアお嬢様!」
蝙蝠に似た翼を持った少女改め『レミリア』「全く……フランは兎も角、アンタまで興奮するとは……ねぇ!!」
ブォン!!
深海棲艦達「ギャァァァ!」
大陸系の胴着を着た赤髪の女性『
戦艦女帝似の少女「アハハハハハ♪お兄ちゃんの邪魔をする『悪い人』は私が許さないわ♪アハハハハハ♪」
レミリア「……フラン、アンタは殺り過ぎよ……もう少し冷静に……」
レミリアは自身の妹であり、宝石みたいな翼を着けている所以外、戦艦女帝に瓜二つな少女『フランドール・スカーレット』に頭を抱えながら言うとフランドールは、この戦場を
戦艦女帝似の少女改め『フラン』「何で?昔お兄ちゃんが私に言ったのよ……『殺り過ぎが丁度良い』って♪だから私は、
レミリア「……あの馬鹿、フランに何て事を教えたのよ……」
美鈴「アハハ……勇人さんらしい言葉ですね……さて!死にたい人は掛かってきなさい!!」
レミリア「……泣けるわね……まぁ良いわ、掛かってきなさい!私達の同志を怒らせたら、どうなるか教えてあげるわ!」
レミリア達は道中の仲間である過激派の深海棲艦を再び挑発し、戦場を駆け巡った
勇人が道中達に処刑されるまで、残り『7時間半』……