Admiral of Roughneck~From black to white~ 作:八意 颯人
1200 佐世保鎮守府 食堂にて
早苗「へぇ……此処が食堂ですか……」
椛「はい」
早苗は椛の案内で食堂に来ると、勇人が所属する佐世保鎮守府の艦娘そして蒼き鋼全員が早苗の事を注目し始めた
摩耶 杏平「……デケェ胸だな」
長門「ほう……彼女が犬走少尉の知人か……」
ビスマルク「らしいわね……何か服装も『金剛型』に似ているわ……彼女……」
マヤ「……というより、あの人……鈴谷お姉ちゃんに似ているね」
熊野「そうですわね……」
妙高「青葉さん、よく彼女……早苗さんの情報を掴めましたね」
妙高は早苗と勇人の関係を掴んだ青葉に聞くと、青葉は意気揚々と答えた
青葉「はい!イオナさんのお陰で彼女の素性が分かりました!」
イオナ「これ位、動作でもないよ」
妙高「ご苦労様です二人共……お陰で彼女が『龍光会のスパイ』では無い事が分かりました……ありがとうございます」
イオナ 青葉「いえいえ」
群像「何しれっと犯罪行為をしているんだ……この人達……」
妙高は青葉とイオナを労うと早苗は群像を見付け、昼食が乗せてある御盆を持ちながら質問をした
早苗「群像君……隣、良い?」
群像「良いですよ」
イオナ(ッ!?この人……普通の人間とは……違う……)
青葉「……貴女が東風谷早苗さん……てしたっけ?少し御聞きしたい事があります」
早苗「良いですけど……群像君、彼女達は?」
早苗は群像と同席している妙高と青葉そしてイオナについて聞くと、群像は簡潔に説明した
群像「『妙高』さんと『青葉』さん、そして俺達『蒼き鋼』の仲間の『イオナ』だ」
イオナ「……宜しく」
妙高「妙高です、貴女の経緯は青葉さんから聞きました」
青葉「どーも♪青葉です♪早速ですが『取材』しても良いですか?」
早苗(え!?しゅ……取材って……何か……青葉さんって……
青葉はジャーナリストの血が騒いだのか、少し興奮しながら聞くと、早苗は『知人』と被ったのか、少し懐かしながら答えた
早苗「良いですよ」
青葉「それでは……まず一つ目、司令との関係は?」
早苗「私の
艦娘全員「ブッ!?何だって!?」
青葉「アヤヤヤヤ!!司令官の元カノ!?」
早苗「はい……まぁ高校を卒業する時に別れましたが……」
早苗の答えにその場にいた艦娘全員が驚き、青葉もまた驚きつつ興奮し、答えた
青葉「アヤヤヤヤ……司令にしては甘酸っぱい恋愛をしていたのですね……」
群像「意外だ……あのお祖父ちゃんが……」
早苗「甘酸っぱいって……」
妙高「青葉さん、早苗さんと提督の恋話を聞いてどうするのですか……私達が聞きたいのは『
妙高は青葉が
青葉「ゴホン!……では質問を再開しますが……単刀直入に言います……佐世保に来た目的を教えてくれませんか?司令に逢いたかったら舞鶴に行けば良いじゃないのですか?」
青葉は早苗が佐世保に来た理由について聞くと、早苗は微笑んだ表情から一転、神妙な表情になり、佐世保に来た理由を答えた
早苗「実は佐世保の皆様に御願いしに参りました」
妙高「御願い?」
妙高は早苗の御願いについて聞くと、早苗は頷き、本来の目的である佐世保鎮守府を訪問した理由を言った
早苗「はい……御願いというのは……舞鶴に居るハヤt……上城大将の
群像「前世……ですか……」
妙高「それで……提督の前世の家族って言うのは誰の事ですか?」
早苗「それについては今、舞鶴鎮守府に起きた問題と共に説明します……」
早苗は今、勇人達が抱えている問題や前世そして早苗を初め、幻想郷の住人達が勇人と協力している事を事細かに説明し始めた
一方 舞鶴鎮守府
勇人「此処が佐世保の移動要塞……軍艦『金剛』の司令部だ」
千川「すげぇ……」
大鯨「見た事の無い機材が沢山ありますね……」
美奈「何かSFの映画に出てきそうな部屋ですね」
千川「そうだね」
千川達は勇人の案内で軍艦内部の司令部を案内すると、千川達は司令部の近未来の設備に只々、驚いていた
勇人「千川に間宮、座ってみるか?」
千川「え!?座るって……お前の席にか!?」
美奈「ウチが大将の席に!?」
千川と美奈は勇人にサプライズに驚きつつ、嬉しそうに聞くと、勇人は微笑みながら言った
勇人「ああ……
千川「マジかよ!?んじゃ……御先に失礼して……」
千川は興奮しながら艦長用の席……勇人の席を座ると、座った視線が全てのモニターを確認出来る様に再調整されているのか、更に興奮しながら言った
千川「スゲェ……まるで宇宙戦艦ヤ〇ト……いやガン〇ムに乗っている感覚だ……VRゲームと比べ物にならない位『現実的』だ……」
勇人「宇宙戦艦〇マトって……まぁ戦艦は当たっているが……」
勇人は興奮した千川に苦笑すると軍艦の持ち主であるコンゴウが微笑みながら司令部に入ってきた
コンゴウ「なら少佐、このまま宇宙に行ってみるか?」
千川「え!?」
美奈 大鯨「あ!?コンゴウさん、お邪魔してます」
美奈と大鯨はコンゴウに一礼すると、コンゴウは微笑みながら「気にするな、寛いでくれ」と言うと、千川は先程のコンゴウの発言に驚き、聞いた
千川「コンゴウ……これ宇宙まで行けるのか!?」
コンゴウ「超重力砲とクラインフィールドを使えば可能だ」
勇人「止めろ、超重力砲で地球が崩壊する」
コンゴウ「なら艦長のファイヤーミラーで……」
勇人「俺を殺す気か!!」
コンゴウ「フフ……冗談です」
勇人「加賀みたいに言うな」
美奈(どう見ても夫婦漫才しか見えへんな……)
千川「……上城を敵に回さなくて良かった」
大鯨「……全くですね……藍さんに感謝しないといけませんね……」
千川達は勇人とコンゴウのぶっ飛んだ発言に驚愕しつつ、改めて勇人の異常性に肝が冷え、同時に勇人が味方だという事を安堵したのは言うまでも無かった
勇人「……ったく、んで大鯨、一通り案内したが……決まったか?」
勇人は本来の目的である大鯨の配属先について聞くと、大鯨は悩みながら申し訳無さそうに言った
大鯨「うーん……舞鶴と佐世保……両方共『魅力的』で楽しそうで……正直言って、まだ……」
大鯨は未だに悩んでいる事を勇人と千川に伝えると、二人は大鯨の心情を察し、微笑みながら言った
勇人「……まぁ焦る事は無ぇさ、お前の
千川「そうそう、気長に考えれば良いよ」
大鯨「本当にスミマセン……」
美奈「復讐って……完全に悪人じゃないですか」
美奈は勇人の発言に呆れながらツッコミを入れると勇人は鼻で笑いながら答えた
勇人「悪人は兎も角、復讐は間違っちゃいねぇだろ?」
美奈「確かにそうですけど……」
千川「間宮……上城という男は『
美奈「……泣けますね」
勇人「オイ、それ俺の……まぁ良い、もう昼時だから食堂に移動するぞ」
勇人は美奈のセリフに不満があるのか、少しだけ顰めっ面になりながらも昼食を取りに美奈達を連れて食堂へ足を運んだ
何か最近、ウチのオリ主が徐々に悪人になっている様な……
書いている私が言うのも変ですが……これじゃ、どっちが悪人か分からないですね( ;´・ω・`)